西ヨーロッパの小さな国、ルクセンブルク在住の日本人による生活情報まとめです。暮らし・旅行・観光に役立つあれこれ、載せていきます。

住居探し

個人でゼロから賃貸物件を探した部類です。

そのため、同じ状況の方は多くないかもしれませんが・・・
参考程度に住居探しの概要を記載します。



住居探しの手段

主に3つ。
個人的な結論から言いますと
「不動産サイトで条件と物件イメージを整理して、
 リロケーション業者に依頼する」
という方法がスムーズかと思います。


1. 不動産サイト経由で物件探し
不動産サイトで物件探す、という方法。

管理人さんも掲示板等で記載されておりますが、
下記のルクセンブルグ生活サイトに不動産会社リンク集があります。
http://www.justarrived.lu/en/i-want-to-settle-down...

・情報アクセスしやすい
・物件数が多い
・情報の鮮度がほどほどに高い
というメリットもありますが、
・メッセージを送っても管理会社から返信がない
・物件説明の英語表記無し
・英語NGの管理会社がある
というデメリットも。

不動産サイトのみで進める場合、調整に時間がかかり、
内見・契約時のコミュニケーションに不安があったため、
私たちは不動産サイト経由での部屋探しは断念しました。


2. 管理会社経由で物件探し
直接管理会社、または物件オーナーに問い合わせる、という方法。

管理会社によっては、不動産サイトに未掲載物件を
多数保有していることもあるので、直接問い合わせをして、
条件に見合った物件をリストアップしてもらう方法もありかと思います。

ちなみに、私たちが契約した管理会社はこちら。
http://www.adecorealty.lu/locations
フランス映画に出てきそうな素敵な雰囲気のご夫婦が担当。
ご婦人は英語が堪能なため、内見から契約まですべて英語対応可能。
日本企業の方も多数担当してきたようで、
日本人対応は慣れていらっしゃいました。


3. リロケーションサービス経由で物件探し
転勤に伴う住居探し等を代理で行ってくれるサービスを利用する、という方法。

業者は色々ありますが、私たちは
ルクセンブルク在住の日本人の個人業者に依頼しました。
・複数物件の管理会社と個別で調整する時間が限られている
・フランス語が全くできないため契約書類の確認に不安がある
という点より利用しました。

サービス内容は、
物件のリストアップから内見、契約に関する対応はもちろん、
携帯電話など各種契約も代理で行ってくれます。
もちろん、自分たちが必要な業務のみ選択して依頼でき、
費用も他の業者と比べ、とても良心的。
担当者の人柄がとてもよく、内見中にちんぷんかんぷんのフランス語が溢れる中、
日本語で対応、各物件までの送迎をしてくださり、安心して利用できました。
問い合わせリンクはこちらです。maki support service



物件探し関連用語

不動産サイトで使いそうな言葉をまとめてみました。
ルクセンブルクの家事情の詳細は、
ルクセンブルクの家と家事にも記載がありますので、
ご参考ください。
フランス語日本語コメント
Louer賃貸不動産サイトの検索時はこちらを指定。
Chambre部屋(寝室を指すことが多い)1LDKなどの間取り表示ではなく、1 chambreや2 chambresという表記をしている。例えば、1 chambre=1DK or 1LDK。どちらの間取りかは専有面積で判断。
Surface専有面積
Budget家賃予算条件によって変動しますが…ルクセンブルク市近辺は感覚だと、
「1300-1500ユーロで40m2(1DK)/1500ユーロ〜で60m2(1LDK)/1800ユーロ〜で80m2(2LDK )」
が平均的な広さだったかと思います。
Biens neufs新築こちらの新築物件はいいことばかりではなく、水もれや電気が点かない等不具合が発生することが多い、修理対応も遅めという話も。
そのため、その辺が解消されている中古のほうが無難のよう。
Biens anciens中古日本の不動産検索サイトだと、築年数1年以上のもののよう。
Classe(s)
énergétique(s)
エネルギー
クラス
電力などエネルギーをどのくらい使うかをアルファベットで表記。
ヨーロッパの物件ではこの表記があるよう。
例えば、電化製品が最新の物で、電力消費が少ない場合はA。
他にも、窓が何重かというのも一つの条件のようで、3重のもののほうが暖房の保温効果が高いためAなど高評価とのこと。
Meublé家具付き滞在年数が短い場合は、この条件が必須の場合が多いか。
ちなみに一言で家具といってもマンションオーナーによって含まれている設備が異なります。
「冷蔵庫・オーブン・食器洗浄機・鍋などの簡単な調理器具・食器カラトリー・ダイニングテーブルとチェア・TV・ソファ・ベッド・クローゼット・カーテン・洗濯機」あたりはだいたいあったかと思います。
ただ、内見時に他の方が住んでいる場合がほとんどだったため、どれがオーナー持ちなのか?を確認したほうがいいです。家賃は安くても「TV・冷蔵庫・ソファ・ダイニングテーブルとチェア」は個人負担という物件もありました。
その他特記すべきこととしては、洗濯機の配置場所。室内(台所orバスルーム)か地下室のどちらかに配置します。毎回地下室に行くことが面倒な方は、そこも条件のひとつになるかと、通常の賃貸物件だと物干し場所はなく、乾燥機を使用することが多いです。
Disponibilité入居可能時期この時期はあてにならないことが多いようです。笑
例えば、内見した物件の入居可能時期は4月1日と記載されていましたが、不動産管理担当に確認したところ4月中旬から末になる、というような物件も多くありました。
Loyer mensuel月額家賃管理費を含まない純粋な家賃
Provision sur charges管理費基本含まれる費用は、「電気代、水、共有スペース管理費(駐車場、ゴミ置場の掃除など)、駐車場費用」
 
◉電気代
基本含まれているようですが、年に一度各部屋の電気使用量がチェックされ、想定分以上の使用量がある場合は、追加で支払う物件が多いよう。
追加費用は30-50ユーロ程度とのこと。使用量が少ない場合はその費用は返金される。
◉駐車場
家賃に含まれる物件も多かったですが、別途100ユーロかかる物件も。
◉その他
家賃と管理費以外の費用として、インターネット、TV、固定電話の契約費用。別途各自で要契約。POSTに契約することが多く、70-170ユーロ程のようです。
 http://www.post.lu/particuliers/bamboo/offres



初期費用

基本「家賃の5ヶ月程度」あれば十分かと思います。

●内訳
  • 前払い家賃:2〜3ヶ月分
  • 仲介手数料:1ヶ月分+VAT 17%(税金)
  • リロケーションサービス利用時はその費用:数百ユーロ〜1ヶ月分程度
  VATは仲介手数料のみにかかる。
  リロケーションサービス費用は、依頼内容によって金額の幅がある。
  相場としては1ヶ月程度と言われている。

●留意点
個人で支払う場合、入居前に上記の金額が必要なため、
銀行口座開設や日本からの送金は余裕を持ってください。
現金の国外持出しは、10000ユーロ以上は申告が必要です。
銀行送金・FX・マネパカード等、初期設定や初回送金は、
時間がかかることが多くありますのでご注意を。

月額費用

  1. 家賃
  2. 管理費:100~500ユーロ程度(家具付きや部屋以外の施設やサービスが充実していると高額になる)
  3. 駐車場代(家賃に含まれない場合)
  4. インターネット(個人で契約することが多い)
  5. テレビ(個人で契約することが多い)
  6. 固定電話(個人で契約することが多い)
  7. 電気代(年に一度まとめて支払う。マンション全体の使用量を各居住者の専有面積で割るため、追加払いが必要な場合もあるとのこと)

居住場所

すべての地域はまだわかりませんが・・・
滞在期間が浅い中でもよく聞く地名と、子連れ向きの場所かどうか主観満載のコメントを記載しておきます。
地名コメント
Centre
(センター)
ルクセンブルクの中心地で、広義ではルクセンブルク市を中心とした地域、狭義では旧市街周辺。
旧市街地はブランドの路面店が集約する一方、宮殿や教会も並ぶ古い街並で世界遺産のエリア。
物件は基本古く、エレベーターが設置されていない物件が多いような気がします。
バスに乗らずとも街にでれるが、近所のスーパー(Alima, monop’)の物価が高め。
ファミリー物件としてはもう少し近所に自然がほしいかな。学生、独身なら住んでいたと思われる。
Kirchberg
(キルシェベルグ)
EU施設が立ち並ぶ新市街と呼ばれる場所。オフィス街から少し離れと、静かな住宅地のエリアが多い。
大きな公園はないが原っぱがあり、犬の散歩などゆっくりできる。
ショッピングセンターのAuchanまでバスですぐ。
国立の語学学校INL、国立のプールあり。
ルクセンブルク大学のキャンパスのひとつもこのエリア。
Gare
(ガレ)
ルクセンブルク駅界隈。ルクセンブルク中ではあまり治安がよくないと言われている。
ただ駅前で多くのバス路線があるため、アクセス抜群。
アジア食材店があるのもこのエリア。治安や人の多さからファミリー物件には不向き。
Merl
(メレル)
日本人が多く住んでいるエリア。人気の公園もありファミリー向きの場所。
託児所ありのショッピングセンターCity Concordeまでバスで1本、車ですぐ。
Limpertsberg
(リンパーツベルグ)
日本人が多く住んでいるエリア。街に近い割には静かな環境。ルクセンブルク大学のキャンパスあり。
スーパーは、Cactus・Monoprixがあったはず。映画館もすぐ近く。
Belair
(ベルレア)
日本人が多く住んでいる人気のエリア。インターナショナルスクールあり。
通学する年齢の子供がいる場合は、学校まで徒歩圏内のここはおすすめ。
近くにルクセンブルク総合病院があるため、子供の急な病気でも安心。
Clausen
(クラウゼン)
谷の底にあるエリア。世界遺産の城壁を間近に見ることができる。
マイクロソフトがあるこの近辺は飲み屋街で、Les Rives de Clausenと呼ばれるレストランやカフェが集約。
バス路線は1~2本のため、あまり交通の便はよくないが、夜遅くまでバスがある。
スーパーや公園も徒歩圏ないではないため、子供連れには不向き。学生、独身なら住んでいたと思われる。
Strassan
(ストラッセン)
ルクセンブルクに隣接した市。センターまでバスで10〜20分ほど。
ショッピングセンターla Belle EtoileやLidi、Delhaizeなどスーパーが豊富。
高速道路近くのためArlon通りの交通量は多め。
規模の大きいスイミングプールや小さめの公園もいくつかあり、ファミリー向きエリア。
Bertrange
(ベルトランジュ)
ルクセンブルクに隣接した市。センターまでバスで15〜20分ほど。
ショッピングセンター City concorde、la Belle EtoileやAldi、Lidi、Delhaizeなどスーパーが豊富。
住みやすいが、通勤時間帯にセンター方面に行く際、高速道路近くを通るため渋滞にはあうことが多い。
規模の大きいプールや小さめの公園もいくつかあり、ファミリー向きエリア。

(参考)筆者の物件探し例

●主な条件
 ・家具付き
 ・センターまで30分以内
 ・子供OK

●内見数
 7軒

●内見場所
 ・Centre
 ・Limpertsberg
 ・Belair
 ・Strassan
 ・Clausen

●入居までの流れ
  出国前:現地在住の日本人の方のリロケーションサービスを利用
     (依頼内容:物件探しの条件ヒアリング、物件リストアップと内見手配、内見当日の送迎、付き添い)
  1日目:入国、ホテルやAirbnbに仮住い
  4日目:銀行口座開設
  5日目:内見4軒
  6日目:内見3軒
  7日目:物件決定
 10日目:不動産管理会社と直接契約(契約書の簡易英語訳あり)
 14日目:初期費用支払い(銀行振り込み、一部現金払い)
 15日目:マンションオーナーに挨拶、鍵引き渡し&入居
 16日目:不動産管理会社へ諸情報をメール送付(次月以降の家賃振込情報など)

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