例の饅頭がCoC卓を立てた時用の思いついたネタなどを保管するページ。

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それぞれの設定はシナリオによって利用できない事もあると思われます。
提案を却下されても、ここに挙げられているからと言ってゴネないようにしましょう。
また、あくまで自分の卓に都合の良いような設定にしているので、もし引用する時に不都合があれば思い切って自分で改造しましょう。

概要

フレーバーテキスト

栄華を極める混沌の街。
その甘美なる狂気に紛れ、ヒトならざるモノは魔の手を伸ばす。

果たしてヒトは、自らの背後へと迫る影に気付かず、触れず、安らかに死ねるほど、賢く愚かで運の良い生き物だろうか。

亜月市って?

「あづきし」と読む。
本州、東京から東南東へ海を渡った辺りに位置する「烏輪うりん島」に興った街で、一応東京都に属している。
大抵の県を超えるほどの大きさを持つ巨大な島および都市であり、その特殊な仕組みも相まって、“東京都亜月市”ではなく単に“亜月市”と呼ばれるなど、一般国民からは殆ど県と同等の扱われ方をされている。
国からも県への格上げが検討されているとか何とか。

言ってしまえばキヴォトスとか神室町とかアーカムを悪魔合体させたようなもの。
つまり、望むならその位カオスな事を起こせる舞台ということだ。
パルプクトゥルフなんかと相性がいいかも(持ってないけど)。

このページに載っている要素全ては扱えないと感じた時は、各々のKPが取捨選択するといいだろう。
無論、全部乗せも一向に構わん。

法律周り

亜月市は基本的に犯罪にはゆるゆるかつ取り締まり自体もかなりガバガバである。
銃刀法? 暴行罪? 傷害罪? 決闘罪? うるせぇ、自由にやれッ!
特に正当防衛の範囲は結構広い。

……ただし殺人などの一線を越えるレベルの罪は普通に事件として扱われる。
本当の所は喧嘩などの小規模な諍いが日常茶飯事過ぎて、被害届を出されるか現行犯でない限り警察が仕事しないだけなのである。
と言っても決して怠慢という訳ではなく、大事に集中しないと追いつかないだけなのだ。
つまり治安はその位よろしくない。

一応武器の流通の根っこは刈り取ろうと頑張ってはいるらしいが、結果(というより経過)はお察し。
そんな状況だからこそ、既に流通しているものを厳しく取り締まるのは無駄に労力を割く事になってしまうのだろう。
暴力団や半グレなど危険な勢力に銃器が行き渡ってしまっているため、民間人による銃器含む武器の所持については、火力が過剰(連射武器等)だったりわざわざ見せびらかしたりしない限り黙認されている。
もちろん、それでも荷物検査等で見つかってしまえば擁護しきれないようだが。

この治安故か、21世紀の日本としては異例の市警が配置されていたり、そこに所属する警察官には国から直々に銃器類の使用許可が出てたりしている。
他所の警察よりも良い装備が配備されている可能性もある。
あーもうめちゃくちゃだよ。

つまるところ、事実上の自治領である。

コンセプト

現代日本で1920sアメリカンなプレイングが出来たら良いなという事で誕生したカオスシティ。
事件が発生すれば昭和の刑事ドラマばりの銃撃戦が起こったり、その辺のゴロツキが喧嘩を繰り広げてたり……。
とにかく、そういった「現実の現代日本ではまず無いであろう過激寄りのプレイングやマスタリング」を可能なものとする為に作り上げた。

ただし、必ずしもそういうぶっ飛んだ描写を必要とする訳ではない。
普通の現代日本として扱っても問題なく遊べるだろう。

組織

亜月市警

かなり広い上に治安も悪く、更に本土と地続きでないことから、亜月市には現代日本において唯一と言ってもいい“市警”が設置された。
この亜月市警は県警と同等の機能・権限を持っていたり、一部独自の部署が存在したりもする。

その上、他の県警などと比べて自動拳銃や大口径の銃を持っていることが多いとか。
ストッピングパワー等を考慮してか、特に45口径拳銃辺りなら割と普通に配備されている。
ただし選択の自由があるというだけで、やはりニューナンブ等を初めとした扱いが簡単な中口径リボルバーの使用率が高い。
亜月市育ちとて、誰もが高い練度で銃を扱えるわけではないのだ。
兼務課
多発する事件に対し柔軟な対応を行うため、亜月市警本部の刑事部に設立された、亜月市警独自の部署。
他の部署の人手が足りない時などに課長へと要請が入り、メンバーを派遣する……というのが主な運用である。
そうして命令が下るまでは(亜月市警として最低限行動が出来るような範囲という条件付きで)自由な過ごし方が可能。
凶悪犯罪に当たることが多いこともあり、武器についても上記の45口径が標準装備となっているし、その他威力の高い銃火器も場合によっては使えるだろう。
サブマシンガンやライフル・ショットガンともなると、流石にそれなりの理由が無ければ持ち出せないが。

未だ事件性がはっきりとしていない事案に対しての偵察的な捜査も担当することがある。
そして事件性が確認された後、引き続き捜査を任されるケースもしばしば。
その職務の多彩さから、亜月市警の中では何でも屋のあだ名で呼ばれる。

ここに所属する探索者は言わずもがな、警察官や刑事をベースとするのが基本的な作り方だろう。
必須ではないが、どこか突出した技能(80%ほど)があれば、こういった特権的な部署に所属する説得力にも繋がるかもしれない。

ロケーション

五大地区

東西南北と中央の各駅を中心に俗称されている五つの地区。
亜月市を語る上で欠かせない……かはともかく、話題に上りがちな一要素である。

簡単にどの地区にどのようなものが存在するかを記すが、詳しくは他の項を参照。
中央区
自然と不自然が程よい程度に存在する地区。
主に住宅街が建ち並び、教育機関などもここに位置する。
基本的にどの地区にも住宅はあるが、亜月市で住宅と言えばまず先にここを思い浮かべる者は多いだろう。
しかし一等地に限っては貧乏人にはちょいとキツい場所でもある。
それ以外であれば商店街などがあったりして割と多くの人に親しみやすいことだろう。

中心には一際高く聳え立つセントラルタワーとその周りを囲むいくつかのビルがあり、ちょっとしたオフィス街のようなエリアとなっている。
中央区の風景に合わせるとなるといまいち歪で馴染まないようにも見えるが、その一方と言うべきか、だからこそと言うべきか、市のシンボルとして扱われている。
しかし観光客もここに来る事があるので、その点では少し迷惑する事もあるらしい。
……まあ、それも南区ほどではないが。
東区
旧市街の廃墟が広がる地区。
これらは昭和中期辺りに放棄されたものである。

ここに存在する廃墟は国からも殆ど放棄されている状態にあり、何か良からぬ事をするにはうってつけの場所だと言える。
もしかするとスラム街や九龍城的なものも存在するかもしれない。

東区の更に東端、金環山を抜ける谷の先には港町「出間いずま町」がある。
そこから出る定期船が本土と行き来するほぼ唯一のルートであり、物流や交通においてかなり重要な地点である。
なお、そこまでの直通ルートはまあまあ警備も行き届いているため、安心して通行することが可能。
というか、普通に電車も通っている。
西区
オフィス街や工業地域などの無機物的な産業を司る施設が立ち並ぶ地区。
特に面白味は無いが、オフィス街には興味を引く何かがあるかも……?

地形の都合で地上への環境汚染が激しい筈なのにも関わらず、何故か大して汚染されていない。
その真相は未だ明らかになっておらず、亜月市のn不思議の内一つとも囁かれる。
南区
大規模な繁華街や歓楽街といったものが存在している、亜月市一番の華とも言える地区。
そして、チンピラや暴力団が跋扈する、日本屈指の危険地帯でもある。
様々な店舗が存在するが、企業関係以外の殆どに暴力団が関わっているとの噂も。
そういった事情から、陥落街などと揶揄されたりもする。

この地区にある物件の内ほとんどは中央区より家賃が安いこともあり、貧困層の住む家や自営業の事務所などが多く存在している。
ただし質も値段相応で、酷いところだと音が漏れまくるアパートなんてものもザラにある。
とは言え、慎重に選べばそれなりの住まいは見つかることだろう。
北区
弧分川の源流にダム、そして農地が存在する田舎で、陰ながら重要な地区。
金環山への登山ルートや廃坑もここに存在しており、オカルトマニアや廃墟好きにとってはたまらない場所である。多分。
時々ガチっぽい噂も流れるが、だからこそそういった層の好奇心を刺激するのだろうか。
まあ、殆どの市民にはただの噂として捉えられているが。

大学や自然公園といったものもここに位置する。

亜月駅

上記の五大地区にそれぞれ存在し、交通の一角を担っている地下鉄駅。
それらの駅は方角に合わせ、四神(五神)の名を冠している。
例えば中央なら黄龍駅、南なら朱雀駅といった具合。
もちろん、それらの間を埋める普通の駅もいくつか存在する。
また、本州の千葉県に繋がる路線もあるようだ。

この妙にややこしいネーミングは市内外問わず不評であり、多くの者は単に中央駅や南駅などと呼称している。

亜月セントラルタワー

亜月市の中心に位置する一際目立った超高層オフィスビルで、市のシンボル。
中はコンビニやらオフィスやら事務所やらが入っている感じで割と普通……かも。
黄龍駅もこの地下階に存在する。

この周辺には他のビルもいくつか存在し、小規模なオフィス街となっている。
それ故、黄龍駅は亜月市の中でも規模が大きく、同時に結構な混雑具合を見せている。特に朝は。

ンョ゛ハー゛

ショッパーズではない。
五大地区の何処にでも存在する、亜月市民には馴染み深い多目的チェーンストア。
ここには食品や衣類などの日用品を始めとして様々な工具なども取り揃えていて、治安が治安故に護身具の類もしっかり売っている。
このように何か必要になったら大体ここで入手出来る上に殆どの価格は業○スーパー並にお得なので、亜月市民の生活の立役者と言っても過言ではない。
中でも大きい店舗にはフードコートやカフェといった飲食店まで入っていて、学生達の憩いの場にもなっている。

その品揃えの広さに因みつつ読みにくさを改善するため、亜月市のドンキという異名が付いた。
しかし普段の呼び方には冗長だったのか、更に通称としてアヅキホーテと呼ばれている。
普通にンョ゛ハー゛って呼べば良いだろって?
無茶を言うな。

これが万能過ぎる為、亜月市からはむしろドンキが殆ど駆逐されている状態にあり、その勢いで市外にも進出しようとしていた。
……が、他所からの印象は厳しく、「あの亜月市出身の店とか絶対やばいだろ」「読みにくいわボケ」などの謂れのない風評が立った為、多くの店舗が撤退した(無い訳ではない)。
なのでドンキが全国レベルで駆逐される事は無かったようだ。
やったね。

教育機関

亜月市に数ある教育機関の中で、特に目立つとされる三大校+大学を紹介。
三大校はそれぞれ同じ名前の小学校〜高校までが存在し、進学するにつれてその特徴も際立っていく。
基本的に学校は中央区に位置することが多いが、三笠大学は東区にある。
これ以外にも自由に学校を生やして構わない。

これらの学校の在籍者には変わり者が多いことで有名。
偏差値も生徒によってまちまちで、そこから大成する者もいればごく普通な人生を送ったり落ちぶれる者もいる。

上記全ての学校に通信制授業の環境が整っているため、軽い病欠や用事でしばらく登校できない場合でも欠席することなく授業を受けることができる。
……重い病気なら通信だろうと休むべきだが。

以下はこれらの特徴を挙げたもの。
太明学園
亜月市において主となる学校で、在籍者は一番多い。
ただそれ故に不良もまあまあな数居るらしく、高校生にもなると連日喧嘩を繰り広げている。
割合的に普通の学校と比べたらヤンキー校と言えるが、真面目な者も多い為か意外にも学力はやや高め。
底辺か少し優秀かで生徒が二分される、混沌とした珍しい学園である。
そんな生徒たちのことは、半ば揶揄として明太子と呼ばれることも。

見た限りだと明らかに不良の餌食になりそうな「少し優秀」と分類される生徒にも、何故か一学年に最低一人以上は不良に対しても強く出られる者が生まれる。
そこから更に、善良な生徒の守り神となっている者や、逆に自らが不良グループの参謀役や総長を務める者まで、様々なパターンが見受けられる。

休みの日でも校庭は開放されていることが多く、運動場として使えるらしい。
……まあ、大抵不良がたむろしていて一般生徒は使うに使えないようだが。
天川学園
三つの学校の内、一番普通な学校。
それはもう、他二校がおかし過ぎて可哀想になる位普通である。
可もなく不可もなく、とにかく普通の学校生活が送りたいという生徒はここに通う。
しかし、その普通さ故に第一の生徒の餌食になっている者も居るとか……。

もしここに他二校のような変わり者が入学した場合、人気者になれるか怖がられるかの二択だろう。
月ヶ浦学園
セレブなどが主に通う、所謂エリート校。
在籍者は皆きっちりとした立ち振る舞いをしている事が多い。
当然のように学力も三つの学校の中で一番高いが、しかし嘘か真か暗部も一番ドロドロしているらしく、「正面切って殴り合ってる分第一の方がマシ」というレベルとか何とか。
恐ろしや。

噂によると、亜月市育ちの暴力団員はここが出身の者も多く、故にインテリ系も多いのだとか……。
三笠大学
「みつかさだいがく」。
あらゆる学部を網羅しており、その規模は日本トップクラス。
蔵書量もかなりのもので、何か調べ物がしたい時はここの図書館(一般開放されている)に来れば大体見つかる。
裏にしまい込んであるものの中にはオカルトじみた怪しい本が置いてあったりするかもしれないが、そこまで見るには流石に許可が必要。

上記三校からの合流が最も多いためか、在籍者は百鬼夜行……もとい極彩色の十人十色の様相を呈している。

夜宵町

南地区に存在する繁華街であり、日本中で見てもかなり賑わっていると言える。
昼夜問わず多くの人で賑わう為、ここで聞き込みをすれば色んな情報を集める事が出来るだろう。
ヤクザがケツ持ちしている店も多いという噂がある。
チンピラも割とよく出るかもしれない。

弧分川

「こぶがわ」。
北側から流れ込み、東側へと弧を描きながら市を横断する広い川で、魚釣りを楽しめるスポットが数か所ある。
名前の由来は「弧を描き島を分かつ川」である為らしい。
細かい合流や分岐はあるものの、ひとまずこの一本が本流とされている。

江戸川程度の幅に4〜5mほどの水深を併せ持ち、船も度々通る。
所々にある浮島・小島で色々やるのがトレンドになったりならなかったりするかもしれないらしい。
月見大橋
中央区に位置する大きな橋で、弧分川の中間当たりに架かっている。
これ一つで交通を担っているという訳ではなく、普通の橋も別の場所に掛かっていたりする。

旧市街

元々この地には別の街があり、東区に撤去されるでもなく廃墟が残り続けている。
それはいかにもホラー感漂う廃洋館だったり、防空壕らしき地下建造物だったりと様々。
昭和中期辺りまで栄えていたが、鉱山が枯れたことから一気に人口が流出、この街の殆どが廃墟となった。

一部は再建され、登山者やダムの職員向けに小規模な商店や宿といった施設が置かれている。
また、怪しい輩がスラム街を形成することも。

金環山

「かなわやま」。
亜月市の周りを囲むように聳え立つ山。
昔は鉱山として活用されていたらしく、廃坑や廃トンネルが今も残っている。
北区から入る事の出来る登山道は人気スポットだが、たまにこの山に関する不穏な噂が流れてくる事も。
東側には渓流とそれに沿った道が伸び、そこから出間町に向かうことが可能。
廃トンネル
西区のさらに端、山肌に掘られた廃トンネル。
昔に本土向きの沿岸部直通の道を作る計画が発足したが頓挫したものの名残であり、現在は心霊スポットとして有名。
何故か横穴が開いており、そこからは広大なダンジョンや異世界に繋がっているとの噂もあるが真偽は不明。
廃坑
北区にいくつか存在する廃坑。
数十年ほど昔まで使われていた坑道の名残で、当時は様々な金属が取れることから重宝されていたが、現在は既に放棄されて廃坑となっている。
一般的には大穴廃鉱山と同様、鉱物を取り尽くして枯れた為と言われているが……?

廃トンネルに引けを取らない位の心霊スポットとも言われ、夜な夜な謎の物音がするとか、行方不明者が出ているという噂もある。

大穴廃鉱山

昭和の時代まではダイヤモンドの名産地だったという、すり鉢状の枯れた鉱山。
この名前は通称だが、当時どう呼ばれていたのかを知る者は最早いない。
まあ、知ったところで意味は無いが。

周辺にあった小さな町も、今は東区のように廃墟と化した。
亜月市北西の果てに寂しく遺るこの場所に、もはや誰一人として足を運ぶことはないだろう。
そのはずである。

青龍町

亜月市の東端へと伸びる線路、その途中の廃墟に挟まれるように存在する青龍駅。
その周辺に出来たこの町は、「都市の廃墟に挟まれた田舎町」のような変わった雰囲気を醸し出している。
基本的に治安がよろしくないとされる東区だが、この周辺は小規模の警察署があるため、そこそこ程度に安全。
住宅や小さな商店、それにコンビニ程度のものしかない小さな町で、廃墟巡りの拠点として利用されることがほとんどだが、静かな雰囲気を味わうのにも最適だろう。
最近はちょっとしたお土産を用意するなど、町興しの動きがあるとか。

出間町

東に伸びる渓流沿いの道を抜けた先にある港町。
亜月市の歴史はここから始まったとされ、住民もどこかそういったプライドを持つ者が多い。
そして、盆地の気流ゆえに航空機を飛ばすのが難しいことから、今でもこの町は島外への玄関口として活躍している。

ここの魚は名だたる漁港にも決して劣らない美味しさで有名であり、当の亜月市民でさえ旅行先に選ぶこともあるとか。
金剛湾
出間町の位置する湾。
そう、島の形から綺麗なカーブを描いていると思いがちだが、実はそこそこ大きな湾が存在する。

名前の由来は金剛石、つまりダイヤモンド。
かつてはこの島の鉱山からダイヤモンドが採れ、本土及び世界へと輸出されていたことから名付けられた。
……今はもう、その名を残すだけになってしまったが。

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