例の饅頭がCoC卓を立てた時用の思いついたネタなどを保管するページ。

×

シナリオ要素

概要

形式:6版
舞台:現代日本
人数:4人前後
難易度:HARD
傾向:Classic+Hollywood
形態:村クローズド(ただし廃村)
プレイ時間:テキセで10時間以上

作者の思う難易度設定

推奨技能

重要度技能備考
必須友人の頼みを受けてくれるキャラ、ある程度女の子に優しく出来るキャラ無いとシナリオがガバガバになる
推奨戦闘技能、回避、目星、運転(自動車)、DEX避けられない戦闘あり
*戦闘技能拳銃、ライフル、ショットガン、近接武器技能、素手技能(組み技含む)、投擲など銃技能に被りはない方が好ましい
あと、銃だけだと序盤は困るかもしれない
準推奨応急手当、医学、精神分析事故防止などに
おまけ心理学NPCの事が信じられないなら
現地には車で行く事になるため、誰か一人は運転(自動車)を多少持っておくと良いだろう(恐らく使うことはないが)。
戦闘が比較的多く、ラスボス戦に備える意味でも火力の高い攻撃技能を持っておいた方が良い。
また、割と正気度がゴリゴリ削れると思われるので、POWもまあまあ高い方が良いかもしれない。
それに加えて、一部の敵の対策にCONが高くても良いだろう。

日本刀技能を取っておくと良い事あるかも(一名)。

<グレネードランチャー>や<重火器>といった技能を持っておけば、お約束のアレがしやすくなるかもしれない。
逆に言えば使い所はそこだけであり、技能が無くても撃てるような救済策は用意したので、無理に取る必要はない。

注意事項

使用ルールの想定
ルルブ6版
2010
2015(無くても問題は無い)
描写について
探索者の心情を確定させるような描写が入っている可能性もあるが、これはあくまで文章的な書き方をしたためであり、PLそれぞれが思うように演出して構わない。
KPも事前にこの情報は伝えておくこと。
道具持ち込み
基本的には何でも可能。
ただし、外部との連絡は取れないものとする。
その他
代表者一名が依頼を受けて他メンバーを誘う……といった流れを想定しているため、探索者たちは最低限、頼まれて遠くの村へと同行出来るくらいの仲である事が望ましい。
KP向け
探索者がウイルスに感染した場合、少なくとも1回は「身体を蝕まれるような感覚を覚える」などそれとなく示唆すること。

あらすじ

夜を迎え、いつものように一日を終えようとしていた探索者たち。
そこに友人の女性から一本の電話がかかってくる。
聞くと、とある村へと、連絡の付かない彼氏を探しに行って欲しいとのことだ。

しかしこれが悪夢の始まりであるなどと、誰も予想だにしていなかった。

0.導入

0-1.事の発端

2020年1月15日、20時ごろ。
探索者(代表一名)の携帯に、友人の原里雨音はらさとあまねという女性からの連絡が入る。
どうやら、頼みたい事があるようだ。

「こんな時間に、しかも電話越しでごめんなさい」
「単刀直入に言うけど、人を探して欲しいの。山村晴雄やまむらはるおっていう、私の彼氏なんだけど……知ってたっけ?」
「一ヶ月ほど前から連絡が取れなくなって、最初はその内返事をしてくれるかと思ってたんだけど、結局今日に至るまでずっと返って来なくて」
「私の事が嫌になったとかだったらまだ良いの。でも、万が一って考え始めたら、どうしても嫌な事ばかり考えちゃって」

また、以下のような情報を伝えてくれる。

「○○県××市の百舌尾もずび村って所で、研究所の職員として働いてるって聞いた。彼の故郷でもあるから、問題は無いと思いたいけど……」
「本当なら自分で行きたいんだけど、最近仕事が立て込んでて……そっちを疎かにする訳にもいかないから。だから、余裕があれば。ちゃんとお礼はするから、お願い」
「あの辺りだと多分この時期は雪が降ってると思うから、防寒はしっかりしておいた方がいいかも」

決して近くはない場所ではあるが、スケジュールに関しては探索者全員、明後日の1月17日に予定が合う事を思い出せる。
それまでの間、装備を整えたりなどの準備を行う事が出来る。

……ちなみに、ここで彼女の頼み事を断ると何も起こらずシナリオが終了してしまうので、何としてでも受けてもらおう。
なんだったら直球でそうPLに伝えても構わない。
PLがどうしても雨音を同行させたがる場合
「うーん……分かった、何とかしてみる」
と言い、一日暇を作ってくれる。

これは正規ルートではないため、シナリオ本文での台詞例などのフォローは行わない。
キャラシは用意しておくので、KPは臨機応変に頑張ろう。

NPCを二人同時に動かすのが難しければ、どうしても行けないという事にしても構わない。
何ならその方が正規ルートではある。
百舌尾村について調べる
少しネットで調べると、百舌尾村の公式サイトらしきものを発見する。
そこには、村の北西部に研究所がある事や、人口が減っていた所から持ち直したなどといった情報が書かれていた。
特産品は科学技術で造った酒とのことらしい。

0-2.いざ、村へ

雪の山道、外は吹雪いており視界も悪いが、今の所は雪が積もっている以外何の問題もない。
その順調さと言えば、友人の頼みとは言え休日が潰れたとか、こんな僻地まで来るのは面倒だったとか、そんな他愛のない事柄を考える程度の余裕はある位だ。

(ここに多少のRPタイムを挟んでも良い)

しばらく車を走らせていると、山奥だからか、ラジオからはノイズしか流れなくなってくる。
さらに少し進むと、吹雪で分かり辛いながらも、何やら角に古びた看板が立った脇道のようなものが見えてきた。
その看板にはふりがな付きで百舌尾もずび村と書いてある。
どうやら、ここが目的地の村のようだ。

ただし、雪が分厚く積もっており、車では入れそうにない。
ここからは歩く必要がありそうだ。
KP向け情報
ここに至った時点で、電波を扱う行動は取れなくなっている。
これは百舌尾研究所元副所長の二原黒ふたつばらこくが本部から遠隔操作し、ジャミングを引き起こしている為である。
<コンピューター>に成功すれば、犯人は分からないが、ジャミングである事には気が付ける。

村に足を踏み入れてから戻ってきた場合

探索者たちは車の元へと戻ってきた。
すると、そこには目を疑うような光景があった。
巨大な爪痕、潰れたエンジン――。
……そう、車が見るも無惨な姿へと破壊されているのだ。
KP向け情報
ぶっちゃけ脱出手段の没収である。
犯人は勿論S-001。

どうしても歩いて帰りたいと言われた場合

どうしても歩いて帰りたいと言うのであれば、探索者一人につき<幸運/5>を10回振ってもらおう。
一度でも失敗すればその探索者は遭難&行方不明=ロストENDとなる(これを聞いてやめてくれる事が前提なので、事前に警告はするべき)。
万が一これを聞いてもPLが挑戦し、なおかつ全て成功した場合は、仕方ないので生還扱いにしてあげよう。
最大でも1/9765625の確率だし。

吹雪が止むまで待機すると言われた場合

探索者は「この辺り一帯は暫く吹雪が止まない」という予報を見たのを思い出した。

それでも待機する事を選んだ場合はBAD ENDとなる(後述)ので、KPは止めてあげよう。

1.人を求めて山村へ……ちょっと待て、廃村だって?

1-1.多分、生活圏

一旦車は停めておき、脇道を数分歩いて進んで行く。
すると、開けた場所へ出た。

しかし、何か様子がおかしい。
普通であれば生活に支障が出ないよう、定期的に雪かきをするはずだ。
しかし目に映るその光景においては、明らかに手入れがされていない事が分かるほど雪が積もっている。
人間の生活圏にしては違和感を覚えざるを得ない。

……ともかく、そこから更に進むと、白い景色の中から雪を被った駐車場らしきスペースが併設されたシャッター付きの建物が現れる。
見た所、消防団の詰所のようだ。

1-2.突撃! 田舎の朝ごはん

目の前の詰所に近づき、調べる。
シャッターを開けるのは難しいが、横側の扉の鍵は開いているため、そこから入る事が出来そうだ。
入ることを選択した場合
探索者はその中に足を踏み入れる。
ここはシャッターの内側、つまりガレージのようだ。
消防車はあるが、街まで行けそうな程の燃料は無く、使い物にはならなそうだ。
何一つ使えそうな物が無いという訳ではないが、しかし工具や鉄パイプ、それに消防車の中に小型の消防斧(手斧に相当)が備え付けてある程度だ。
電気も通ってなさそうだが非常用であろう発電機があり、暫くはそこから電力が供給出来るだろう。

KPはここで全員に<聞き耳>を振る事を指示する。
成功した探索者は、二階からガサゴソと物音がした事に気付ける。

奥には階段があり、そこから二階へと上がれそうだ。
他の場所へ行くことを選択した場合
視界を遮る吹雪の中、持ち歩ける地図も無い。
そんな中、視界の白い吹雪の中を宛もなく歩いていては体温も下がってくる。
探索者はそれぞれ<CON*5>を振り、失敗すれば凍えにより1d3のダメージを受ける。

そうして歩いていると、やがて建物が見えてくる。
……先程と同じ詰所だ。
どうやら戻って来てしまったらしい。

1-3.一応、安息の地

探索者は二階に上がる。
そこにあるのは居間やキッチンといった、最低限の生活スペースだった。
キッチン
キッチンには刃物を含めた調理器具が置いてあり、冷蔵庫にはある程度纏まった量の保存食が入れてある。
食料の状態は良く、まだ食べることが出来そうだ。
しかし、探索者全員分となればそう長く食い繋げるほどの量がある訳でもない。
有事の際にここで耐える……というやり方には期待できないだろう。

KP向け情報

居間
居間には引き出しや押入れなどの収納があるが、特に使えるものが入っている訳ではなさそうだ。
また、1セットの布団が敷いてあり、最近までここで誰かが生活していた事が窺える。
そして、何やら部屋の隅にはやけに大きなダンボール箱が置いてあった。
中からは……何かの気配がする。

1-4.蛇じゃないよ、生存者だよ

探索者達が箱を開けると、その中には鉄パイプを握りしめた一人の少女が入っていた。
「ひぇっ……! ……ひ、人?」
その少女はひどく怯えたような目で探索者達の顔を見つめる。
以下は台詞例。

「……私は荒神 結麻、ここの住人。あなた達は、救助の人……じゃないよね? でも、生きてる人で良かった……」
「この村は今凄く危険なの。その、村の皆がね……。とにかく、それでここに隠れてたんだ」

……など。
そして、暫く結麻と会話していると、突然一階のドアが激しく開くような音と、呻き声のようなものが聞こえて来る。
それに心当たりがあるのか、結麻は探索者に対して静かにするように言ってくるだろう。
ただしいくら待っていても去ってはくれないため、ここは探索者達が自主的に降りていく必要がある。
もし棍棒技能や杖技能を持っている探索者が居る場合は、結麻が予備として持っていた棒状の工具(好きなサイズの棍棒)を渡してくれる。
また、探索者側から止めなければ彼女もついて来てくれる。

「……降りるなら私もついてくよ」
「あと、これ。必要になると思うから……」

1-5.逃げる? 何処に? 戦うしかないでしょう

探索者達が階段を降りると、まず刺激臭が鼻をつく。
その異様な雰囲気に思わず部屋を見回すと、何やら人影を発見する。
探索者達は人影に近付こうとするかもしれない。
声を掛けようとするかもしれない。
あるいはただ見ているだけかもしれないが。
何か行動を起こす前に“ソレ”はヒトの気配に気が付き、探索者の方へと向き直る。

“ソレ”は、確かにヒトの形をしていた。
しかし肌には血の気が無く、所々が腐り落ち、そこからは赤黒い血肉や白い骨が露出している。
正しく生ける屍のような風貌のその存在は口から血を滴らせ、生気が零れ落ちた目で“獲物”を見つめる。

そのような悍ましい光景を目の当たりにした探索者は、1/1d8のSANc。

ヒトのような化け物――ゾンビは探索者を認識すると、威圧的な唸り声を上げて襲い掛かった。
素手のゾンビ一体との戦闘が開始する。

1-6.マップを描いて探索へ

詰所に襲撃してきたゾンビを退けた後、結麻は村のマップを描いてくれる。
それにより、吹雪の中でも村の探索が行えるようになる。

2.み〜んなおいでよ たのしい むらへ

2-1.とりあえず、探索

十分な道具を手に入れた探索者達は、本格的に行動を開始する事が出来るようになる。
マップ(後述)内を自由に探索し、物資や情報を集めよう。
エンカウント判定
もしプレイスタイル的に戦闘が足りないと思った場合はこれを使おう。

探索者全員に<幸運>を振ってもらい、失敗した数だけゾンビと遭遇する。
クリティカル・スペシャルはゾンビの数を一体減らし、ファンブルが出た場合はS-001と遭遇する(取り巻きは無し)。
両方出た場合は1対1で相殺して通常の成功・失敗として扱い、余った分があればそれが適用される。
それらの結果ファンブルが複数適用される状態となった場合でも、ファンブル一個と同じ程度として扱う。

無論、既に行ったことのある場所や確定エンカウントのイベントがある場所に限っては行わなくてもいい。
武器はダイスで決めてもKPの任意で決めても良い。

毎回やっているとグダグダになると思うので、使うとしても上手いこと調整しながらやるべきだろう。

2-2.民家・南

特にイベントを設定している訳ではないが、一般家庭に置いてあるような物品が入手出来る事にしても良い。

2-3.民家・北

民家・南と同じ処理で構わない。

2-4.商店

どうやら村の住民が利用していた小さな商店のようだ。
扉は破られているし、お菓子含む食べ物は無いが、飲料は存在する。
その内2d6個は酒であり、それを利用して火炎瓶などを作る事が出来る。
<幸運>に成功
一般的な商店にあると思われるものは(食料以外)粗方入手可能。
品揃えは大体コンビニ位と考えればいいか。

2-5.駐在所

入口付近には冷え切った警官の死体が一つ転がっており、ゾンビがそれを貪り食っている。
1/1d4+1のSANc。

まだこちらには気づいておらず、先制攻撃を仕掛ける事が出来そうだ。
あるいは、そのまま立ち去っても良い。

死体からは以下の装備が剥ぎ取れる。

・警棒(小さい棍棒)
・S&W M37 エアーウエイト
・厚いケブラー製ベスト(ルルブp66)

M37は5発装填されている。

2-6.猟師小屋

一般的には猟師が休憩所として使う小屋の事だが、この村においては猟師の家でもあったようだ。
ティンダロスじゃない猟犬
小屋に近づいた探索者は全員、<聞き耳>を行う。
成功すると、小屋の中から犬の息遣いのような音が聞こえてくる。

その後、成否に関わらずゾンビと化した犬が一体、窓を突き破って出てくる。
全員が<聞き耳>に失敗していた場合、不意打ち扱いとなる。

更に、屋内には猟師だったと思しきゾンビが一体潜んでおり、ゾンビ犬との戦闘開始後1R経つと小屋の中から出てくる。
そちらは手斧を装備している。
屋内
少し探すと以下の銃器が手に入る。

・モスバーグM500(ポンプ式12ゲージ・ショットガン)

装填はされていないが、弾は5発分手に入る。

2-7.村長の家

村の中でも一番立派な家で、表札には「山村」と書かれている。
百舌尾村の村長が住んでいたのだろうか。
家と蔵に分かれていて、それぞれ得られるものがあるかもしれない。
蔵を探してみると、日本刀が何振りか置いてあった。
性能はサプリ2010や2015に記載してあるものと同様。
以下の武器が手に入る。

・短刀から太刀まで、日本刀に属する好きな武器
村長の日記と思しきものを発見する。
村長の日記

……ここで日記は終わっている。
他の場所へ……うわアイツだ
村長の家を出て他の場所へ行こうとすると確定でS-001と遭遇し、戦闘開始。
S-001の描写例
白く染まった視界の中、一際の存在感を放ち、“ソレ”はそこに立っていた。

発達した筋肉で構成された推定2メートルはあろうその巨体は、所々が痛々しい肉腫に覆われている。
その手からは刃物のように鋭く太く長い爪が伸びており、対峙した者に狩られる側としての恐怖を呼び覚まさせるようだ。
せめてその体躯だけならば元からの化け物なのだろうと片付ける事も出来たかもしれないが、人型のシルエットがそういった思考に逃げる事を許さない。
……このような、嫌でもヒトの姿を想起させる見るも悍ましい怪物は、殺意を込めて探索者を睨みつけた。
1/1d10のSANc。

2-8.施設群

下記を参照。

3.人探しの結末と脱出

後述のマップを参考にすること。

3-1.嵐の前の静けさ

村外れの施設群。
外壁に囲われ、コンクリートで構成されたそれらは、こんな山奥には似つかわしくないものだ。
所々には「尾組重工」やら「Regenschirmレーゲンシルム」などといった会社のロゴらしきものが散見される。

手前は発電所や酒蔵などで固められ、少し奥に入ってみると社員寮のようなものなどが目立つ。
そして最奥まで到達すると、軍用らしき車両が駐車されていたり山に何かの施設の入り口と思しきゲートが建設されていたりとより一層のただならぬ雰囲気が漂う。
周囲にはコンテナが置いてあるが、その内一つは何やら扉がバリケードで封印されているようだ。

バリケードは急場凌ぎのように見え、その上明らかに緩んでいる。
しかし、この場にすぐ補強できるような物などは無い。
研究所以外の施設を探索する
様々な施設があり、ここから電気を始めとした生活インフラや酒などの製品を村に供給していたようだ。
<目星>などで何か手に入る事にしても良い。
ゲートを調べる
ゲートは閉じており、幾ら開けようとしても開かない。
傍らにはカードキー用と思しき端末が備え付けてある。
横には厚さ10cmはあろうかというはめ殺しの窓があり、そこからは警備室らしき部屋が見える。
大雑把に中の様子を覗く事も出来るが、ここからでは人が居ない事が分かるだけだ。
KP向け情報
この10cmの窓は防弾ガラスであり、ここまで普通に進めて手に入れられる装備ではまず破壊する事は出来ないだろう。
封印されたコンテナを調べる
3-2を参照。

3-2.誰だよコイツに美女なんて名前付けた奴

探索者がコンテナに近づくと、突然内側から扉が乱暴に叩かれ始める。
それはバリケードを少しずつ崩していき、扉もまた、少しずつ開いていく。
そして、程なくしてその扉は開いた。

内から出てきたソレは、身体の節々に穴の開いた肉腫を持つ、太った人型のようだった。
酷く醜いその化け物は体を震わせたかと思うと、身体に開いた穴から辺り一帯にガスのようなものを噴射する。
これを目撃した探索者は全員、1/1d8のSANc。

レポティッツァ一体との戦闘が開始する。
備考
レポティッツァは首にLv.1と書かれたカードキーのようなものを下げており、倒したりどうにかして奪う事で回収が可能。
これを使い、研究所マップの青い扉を開ける事が出来るようになる。
KP向け情報
このレポティッツァは副所長が去り際に職員の内一人に対してウイルスを注射した結果変異したものである。
そのため、首にはカードキーが下げられていた。

このコンテナに入っていたのは、晴雄が拳銃一丁を手に命がけで封じ込めた結果である。

3-3.無機質過ぎて嫌になっちゃう……いやそういう有機質は求めてないです

探索者は、先程手に入れたカードキーを使って施設内に乗り込む。
すると、まずは強烈な腐臭に思わず鼻を摘むだろう。
それでも覗いてみると、切り裂かれて内臓が溢れ出したり、五体が千切れ飛んだりと、多種多様な腐乱した惨殺死体がそこら中に転がっているのが目に入った。
その光景の酷さもさることながら、それらが漂わせている腐臭も同様に酷い。
視覚と嗅覚、両方から吐き気を催させるこのような光景を目の当たりにした探索者は1/1d6+1のSANc。

それだけでも嫌になるが、更に酷いことに、死体から発生したガスが室内に充満しているのか少し息苦しい。
換気用の設備がまだ生きている為か行動に支障があるほどではないが、これもまた不快感の一因となっている。
しかし、何か手がかりがある事は想像に難くない。
であれば、この中を進むしかないのだろう。

3-4.フロント

そこら辺に死体が転がっている以外は何の変哲もないフロント。
カウンターの上にはハンドガンの弾が2d3発分置いてある。

3-5.休憩室

この部屋はいくつかの死体はあるものの比較的綺麗であり、ゾンビなどの敵も居ないようだ。
休む時はここが使えるだろう。

少し探索すると、死体の内一体の傍らに拳銃とボイスレコーダーのようなものが落ちているのを発見する。
また、その首にはLv.2カードキーが下がっている。
面影は崩れかけだが、雨音から写真を貰っている場合や、結麻がいる場合は、これが山村 晴雄の死体である事を確信してしまう(見た時点で薄々感づいてはいる)。
その場合、彼女は1/1d6のSANcをしなければならない。
……失敗したとしても、ボイスレコーダーを聞けばどの道そうなるのだが。
これによって結麻が発狂した場合、内容は「泣き崩れる」で固定となる。
しかしどちらにせよ、脱出及びS-001の解放(殺害)に対しての決意を固めてくれる(探索者が脱出を優先した場合はそれに従うが)。

以下の銃器を発見する。

・IMI デザートイーグル(基本p70)

弾は一発も残っていない。
ボイスレコーダー

3-6.搬入口

車両ごと施設内に進入し、荷物を出し入れする為の出入り口。
ここにも死体は散らばっており、車両も破壊されている。

車両の残骸の傍らには“貨物列車について”という資料だけが焼け残っている。
<目星>成功
ショットガンの弾が2d3発分手に入る。
貨物列車について
かねてより建設を進めていた地下鉄道が完成した。
それに伴い、兵器など危険物の類を中心に地下の貨物列車による輸送へと変更する。
当面の輸送対象は以下の通り。

・B.O.W.鎮圧用の武装
・ワクチンの材料
・実験に関わるサンプル
・各種B.O.W.

これらの輸送は極秘裏に行われるべきであり、万が一情報・物品いずれかの外部への人為的な流出が確認された場合、該当職員は[編集済]。

3-7.喫煙室

ニコチン補給の聖地。
特筆すべき所はない。
<目星>成功
マグナム弾が2d3発分手に入る。

3-8.食堂

自販機は動いているが、中身は飲み物くらいしか生きていないだろう。
何にせよ、この腐臭の中では食事も満足に取れないだろうが。

スコップを持ったゾンビとスレッジハンマーを持ったゾンビが一体ずつ徘徊している。
来た時点では探索者一行に気づいておらず、別の部屋から迂回したり<隠れる>や<忍び歩き>などの技能を使う事でやり過ごす事が出来そうだ。
勿論、武器を目当てに戦ってみても良いだろう。

3-9.キッチン

この手の食堂にしては珍しく、キッチンが付いている。
換気扇が近く部屋自体が狭いお陰か、ここは他の部屋よりも腐臭がだいぶマシなようだ。
それとも鼻が麻痺しただけだろうか。

冷蔵庫には食料や飲み物が残っており、まだ食べられる物も残っている。
食事を摂れば、この地獄のような環境でも少しは気が楽になるかもしれない。
KP向け情報
ここで食事を摂ると正気度を1d3回復し、不定のカウントもリセットする事が出来る。

3-10.トイレ

アンモニア臭の代わりに、腐臭が漂っている。
男性用と女性用のそれぞれで<目星>を振る事が出来る。
<目星>成功
男性用トイレからはショットガンの弾が2d3発分手に入る。
女性用トイレからは手榴弾が1d3個手に入る。

3-11.医務室

いわゆる医務室。
様々な薬や医療器具などがある。
<目星>成功
救急箱と救急スプレーと書かれた缶が一つずつ手に入る。
効果はこちらを参照。

3-12.警備室

研究所の入口を見張る為の部屋であり監視用の機器などが置いてある。
パソコンにはLv.1カードキーで入れるエリアを映す監視カメラの映像が写っており、たまに監視カメラが動いている事が分かる。

KPからの指示は必要ないが、PLの希望で<アイデア>、あるいは何かしらの専門知識の技能などを振った場合は以下のちょっとした情報が手に入る。
<アイデア>成功
その動きは人為的のように見え、もしかすると外部から操作及び監視されているのではないかという事に気付く。

3-13.武器庫

武器や防具など、恐らく実験体の鎮圧用の装備が収められていたのだろうが、殆どの装備は持ち出されている。
しかしその中から、何とか厚いケブラー製のベスト(基本p66)が人数分手に入る。
緊迫した状態では武器を持ち出すのがやっとだったという事なのだろう。

あるいは、ベスト一つの代わりに武器を一つ手に入れられる事にしてもいい。
その場合、弾は最大まで装填されている。

他には中身を持ち出された形跡のないロッカーと、何やら8桁のパスワードによるロックが掛かったロッカーが一つずつあった。
ロッカーを開ける
ロッカーを開けてみると、中には狙撃銃が入っていた。

以下の銃器を発見する。

・ドラグノフ SVD(2015p80)

弾は10発装填されている。
パスワード付きロッカーを開ける
このロッカーは20191217と入力すると開く事が出来る。
中には妖しい力を感じる黒い刀身の日本刀型の武器が入れてあった。

以下の武器を発見する。

・闇薙(下記参照)

3-14.階段&エレベーター

地下に繋がるはずだが、ここの端末だけLv.Xと書かれており、どのカードキーを使用しても開ける事が出来ない。
ここを通れるようにする為には、制御室でLv.4カードキーを使用して自爆装置を作動させなければならない。

解除して地下へと進んだ場合は次の項を参照。

3-15.図書室

この施設に入ることが可能な職員全てに開放されていたであろうごく小さな図書室。
恐らく休憩時間に利用するものだったのだろうか、娯楽用の本や一般的な学術の本などが収められた本棚が並んでいる。
壁には飢えて死んだと思われる死体が一体、座った態勢で寄りかかっている。
椅子には3d3発分のライフルの弾が置いてある。
<図書館>成功
本と本の隙間に挟まれたメモを発見する。
内容はシンプルなもので、副所長に対する「お前のせいだ」「クソ野郎」「地獄に堕ちろ」などといった恨み辛みが血文字で綴られている。

これは重要ではない為KPからの指示は必要ないが、PLが望んだ場合は振らせても良い。

3-16.オフィス

職員の主な活動場所だったであろう部屋。
机のついたデスクの上には乗ったノートPCや資料などがあるが、まだレベルの低いエリアの為か、一見して特に有用な情報は無さそうだ。
<目星>成功
机の引き出しの中から「20191217」と書かれたメモを見つける。

これは武器庫のパスワード付きロッカーのパスワードである。

3-17.制御室

電力やセキュリティなど、施設のシステムを一手に担う部屋。
中には食い殺されたと思しき死体が二体倒れており、その内片方はLv.3カードキーを持っている。
自爆装置も存在している事が分かるが、それを含むセキュリティ面を弄る為にはLv.4カードキーが必要のようだ。

端末を調べると、丁度一ヶ月前に自動で収録されたと思しき音声記録が見つかる。
音声記録

……音声だけとは言え、このような凄惨な現場を垣間見てしまった探索者は、0/1のSANc。
ワクチン精製前に自爆装置を起動させようとした場合
KPは 厳 重 に 警告すること。
……マジで取り返しのつかない事になるから。
それでも良いとPLが言うのであれば、まあ……頑張って何とかしよう。

3-18.所長室

少し豪華そうな机やカーペット、棚などで飾られた部屋。
また、開きかけの金庫があり、その中には通帳が入っている。
そこには研究所の資金を横領していたりなどの証拠が揃っていた。
……今や何の価値もないし、そもそもこの状況からすれば霞む程度のものだろうが。
<目星>成功
ハンドガンの弾が2d3発分手に入る。

3-19.除染室

ウイルスを除去する為の部屋。
入ると自動的に扉が閉まり、室内には除染用の薬剤が散布される。
しかし無論のこと、体内に入ってしまったウイルスを除去するまでには至らない。

片隅にはマグナム弾が2d3発分置いてある。

3-20.監視室

部屋の奥には収容室に繋がる窓ガラスと、それを監視・記録する為の端末などがある。
しかしそれらを行き来する扉はとてつもない力によって破壊されており、辺りには瓦礫が散らばっている。

辛うじて壊れていない端末の中に、いくつかのデータと、元々はロックが掛かっていたであろうメモ書きが保存されている。
以下はその資料である。
ハンターα
[2019年4月XX日]
副所長、二原 黒がヒトにUウイルスを投与して爬虫類のDNAを組み込み、亜人型B.O.W.「ハンター」を製造する計画を立案。
実験体を用意し、研究を開始する。

[2019年6月XX日]
試験的に一体製造したが、数分後に溶解した。
DNAの組み込みに失敗したものと思われる。
工程の見直しを行い、培養槽を用いた製造方法へと変更。

[2019年7月XX日]
αバージョンの開発を開始。
期間は6ヶ月前後を想定。

[2019年12月3日]
αバージョンが完成した。
その内数体はサンプル用に残し、他全ての個体を本部へ輸送して性能試験を行う。

メモ:思った通り、中々格好良くて強いB.O.W.が出来た。今のところは一々DNAを弄らないといけないのが効率に欠ける所だが、ここの成果の中じゃダントツのお気に入りだ。データが取れたら早速改良型の開発に着手しよう。
レポティッツァ
[2019年6月XX日]
ゾンビ化実験の為に被験者へのUウイルス注射を行ったところ、未確認の形態へと変異した。
この変異体は本来酸素に弱いUウイルスをガス状にして散布する能力を備えており、感染と窒息による制圧効果が期待出来る。

[2019年7月XX日]
厳重な感染対策のもと解析が行われ、注射による即効性の変異を行う事が可能となった。
この変異体をレポティッツァと命名し、本部にてB.O.W.としての生産を行う。
解析に使用されたプロトタイプ個体は支障を来す為、処分。

メモ1:注射の再現自体にコストが掛かるとは言え、作る時はそれを打つだけでいいという点で、中々使い勝手がいい。後日、有効活用させてもらおう。
メモ2:しかしまあ、こんな醜悪な化け物にセルビア語で「美女」と名付けるとは、なんとも皮肉なものだねぇ。まあ、作ったのも名付けたのも僕なんだけど。
S-001
[2019年8月XX日]
新型B.O.W.開発に当たり、百舌尾村の全村民に対しての血液検査を行い、適合者の特定を試みた。
結果、村長が適合していると判明したため、DNA採取及び生体実験を行う事となった。
山村主任は村の出身であり、被験体の息子でもあるため、彼に対しては秘匿すること。

[2019年12月16日]
第一号の開発に成功。
以降同型をゼーシュテルン・シリーズと呼称し、この個体はS-001と呼称する。
このB.O.W.は個体の力を重視しており、高い持久力と殲滅力の両立を目的として設計されている。
結果、設計通りの再生力に加えて全体的な能力が著しく上昇し、高い戦闘力を備える事に成功した。
[編集済]に魔術の提供を要請し、更なる耐久性の向上を図った結果、こちらも成功。 
命令を遂行する能力が欠けているため、支配の方法を模索中。

メモ:開発に成功、とは言ってもなぁ。敢えて暴走させてデータを収集し、次の開発に活かした方が有益そうだ。この村から得られるものはもう無さそうだし、さっさと実行しようか。

3-21.収容室

壁に何かを繋いでいたと思しき千切れた鎖が取り付けられていたり、開いた床のハッチからは巨大なシュレッダーのようなものが顔を覗かせている、中々に物々しい部屋である。
その鎖の近くの床には、Lv.4カードキーと共に書き置きが置かれている。
書き置きの内容
ここまで来た君に、僕からのご褒美だ。
折角だし、ついでに培養室も見ていってくれたまえ。

二原 黒
KP向け情報
この書き置きとカードキーは全ての元凶である副所長が置いていったもの。
特定の誰が来ると考えてこれらを置いた訳ではなく、去る前にどうせなら楽しもうとデスゲームの仕掛け人を気取っただけである。
あほくさ。

3-22.手術室

この部屋に入ると、実験体をB.O.W.へと改造する為などに使用されていたであろう手術台と、その対象の状態を測定する為と思われる機器が目を引く。
壁際には手術道具や薬品などが収められた棚があり、その中にはもしかしたら何か役立つものがあるかもしれない。
<目星>に成功
マグナム弾が2d3発分手に入る。

3-23.培養室

壁際にはいくつもの培養槽が並んでおり、奥にはそれらを管理する為であろう端末や、ワクチンを精製する為と思しき機械が設置されている。
培養槽の内、殆どは液体以外何も入っていないが、途中のものには何かが入っているように見える。
培養槽
探索者は何かが入っている培養槽に向かい、覗き見る。

……その中には、爬虫類のようにも見える、概ね人型の化け物が浮かんでいた。
緑色の鱗に、長く鋭い爪に、長く踵の浮いているヒレ付きの足。
それらはどう考えてもヒトの特徴ではない筈だが、その存在は確かにヒトの面影を残している。

醜悪……と言い切るにも少し違うが、しかしそれが生まれた経緯を想像してしまえば、普通なら大なり小なり悍ましく感じるものだろう。
0/1d6のSANc。
端末
ディスプレイには培養槽内の温度管理など、様々な項目が提示されたメニューが表示されているが、その殆どが何者かによってロックを掛けられているようだ。
操作出来るのはただ一つ、「被検体の沈静化」という項目だ。
……今はONに設定されているようだ。
ワクチン精製機
何やら複雑そうな機械であり、「材料と容器をセットして下さい」と表示されたディスプレイが目に留まる。
傍らには誰が置いたのか、瓶二つとケースに入れられた注射器数本がある。
実行しようとすると、ディスプレイには「電力が足りません。周辺の設備の機能を制限しますか? YES/NO」と表示される。
ワクチン精製を実行
探索者は、結麻の血と空き瓶をセットし、ワクチンの精製を実行する。
機械が動き出し、ディスプレイの表示は「精製中。しばらくお待ち下さい」というものに切り替わった。

――直後、探索者の背中に悪寒が走る。
まるで蛇に睨まれた蛙ような気分だ。
間もなく、ガラスが叩かれてヒビが入るような音が聞こえてくる。
その音を聞いた者は、培養槽の中に入れられているソレが動き出した事を、嫌でも悟る事になるだろう。
そして、その音は数回続き――培養槽が割れた。

ハンターαとの戦闘が開始する。
戦闘後
機械からアラームが鳴り、ワクチン精製が完了したというアナウンスが再生される。
セットした瓶を見ると、元が血とは思えないほどの無色透明の液体が入っていた。
……探索者全員と、S-001の分はありそうだ。

4.いざ、ラストバトルへ

4-1.さあ逃げろ 時間がないぞ 探索者

自爆装置を起動すると、けたたましいサイレンと共に、以下のアナウンスが繰り返し流れ始める。
<自爆装置、起動。全てのセキュリティが解除されました。10分後にこの施設は爆破されます。速やかに退避して下さい>

もう、後戻りは出来ない。

4-2.車が無ければ列車を使えばいいじゃない。だがB.O.W.は通さない

探索者は地下へと向かう。
少し下った所に駅のホームがあり、そこには荷物を運ぶためであろう列車が停まっているのが見える。
列車に近づく
唯一の脱出手段に向かって、探索者は走る。
その扉に手を掛けようという所で、事態は急変した。

背後、上からの轟音。
振り向き、上を向くと、天井には大穴が開いていた。
……そして、その下には、S-001がしゃがみこんでいる。

――ヒグマのような執念。
晴雄はそう言っていた。
だが、それは間違っている。
何故なら、目の前に立ち上がる彼の殺意は、明らかに“その程度ではない”のだから。

<重大な収容違反を検出。発車システムをロックします。職員は直ちに対象の再収容、または殺害を行って下さい>

アナウンスが流れる。
どうやら、彼を滅するしか道は無いようだ。

明日を懸けた、最後の戦いが始まる。
戦闘開始直前
結麻は「何か使えるものが無いか見てくる!」と言い、探索者が止めなければ列車の中へと入っていく。
特殊ルール
<こぶし/パンチ>か<DEX*5>を成功させ、受け流しもされなかった場合、S-001に対してワクチンを打ち込む事が出来る。
するとそのR中は行動しなくなり、次Rの始めに第二形態へと変化する。

受け流しをされた場合でも注射器が割れるといった事は無い(爪を振り回していた為近づけなかった……などと描写しよう)。

4-3.悪足掻きはどっちだ?

S-001にワクチンを打ち込むと、うずくまり、苦しみ叫びだした。
このラウンド中は行動をしなくなる。
次ラウンド頭
S-001が叫び続ける内に、次第にその身体は更に巨大化し、爪も更に凶悪な大きさにまで伸びていく。
やがて叫び声が止み、苦しむ事も無くなると、彼はゆっくりと立ち上がった。
……ここからが本当の戦いらしい。
肉体の保護を剥がした次のラウンド頭
結麻を列車内に行かせていた場合、ここで列車の扉が開き、結麻が顔を出す。
その手には大きなケースを重そうに抱えている。

「これっ……使えるかな……!?」

結麻がそれを探索者の方へと投げると、衝撃でそのケースが開く。
その中には110mm個人携帯対戦車弾、すなわちロケットランチャーが入っていた。

ここから結麻を戦闘に参加させるかどうかを選べる。
参加させた場合、彼女にロケットランチャーを使わせる事も可能。
よく狙う
この場面に限り、ロケットランチャーを構えつつ行動を消費して「よく狙う」と宣言することで成功率が+50される。
この効果は成功率が100%になるまで蓄積する。

4-4.さあ、出発だ

S-001は死んだ。
もう探索者達を縛るものは何もない。
後は列車に乗り込んで脱出するだけだ。

乗り込む直前、結麻は振り返る。

「……お父さん、お兄ちゃん、それに皆。私、精一杯生きてみせるよ。だから安心して、ゆっくり休んでね」

決意に満ちた瞳で、家族に、故郷に、別れを告げた。

END.賽は投げられた(エンド分岐)

END-A.夕焼けの祝福【GOOD END】

条件S-001を殺して脱出する
ヒトから変異したヒトならざる化け物の息の根を止め、列車に揺られる。
後ろからは爆発音と熱風が迫っているが、もう憂慮は何もない。
長いトンネルを抜け、探索者達は光の中へと帰っていく。

いつの間にそんな時間が経ったのか、抜けた頃には既に夕方になってしまっていた。
しかし山道から見えるその夕焼けは心地よく、まるで生還を祝福してくれているようにも見えた。

――探索者達は生還し、普段の日常へと帰って行く。
これからも変わらずに過ごせるかは定かではないが、今はこの戻ってきた平和に甘えておくのも良いだろう。
雨音への報告(したい場合は。ほぼ自由)
後日、調査結果を雨音に報告する時が来た。
どう答えるにしても、彼女は探索者に感謝の言葉を伝え、約束通り報酬を支払ってくれる。

「っ……! そんな……!」
「……そっか。頑張ったんだね、晴雄……」
「ありがとう、彼の最期を教えてくれて。これで私も、覚えていてあげられる。……本当に、ありがとう」
報酬
地獄から生還した1d6
結麻が生還した1d3
S-001を殺した1d10
化け物を殺したレポティッツァ&ハンターαの合計撃破数×2
ゾンビを殺したゾンビ&犬ゾンビの合計撃破数

END-B.CTHULHAZARD【BITtER END】

条件探索者の誰かが感染し、ワクチンを打たないまま生還(Aから繋げる)
それから数日後。
仕事か学校か、それとも家か、何時ものように日常を過ごす探索者達。
すると突然、ウイルスに感染した探索者の肌から血の気が引いていく。
それが顔に伝播すると、得体の知れぬ浮遊感と朦朧とした感覚を覚えた。
気持ち悪いのか気持ち良いのか分からないその感覚に思わずゆっくりと立ち上がり、覚束ない足取りで辺りを歩き回る。

異様にお腹が空く。
何か、何でも良いから食べたい。

やがて誰か、人影の近くを通った。
友人なのか、同僚なのか、家族なのか、それとも全く知らない人なのか。
しかし、それが誰であるかなんてどうでも良かった。
何故なら、顔色を心配して覗き込んでくる“それ”を見て、ふと気がついたからだ。

ああ、食べ物ならそこら中にあるじゃないか。
報酬
地獄から生還した1d6
結麻が生還した1d3
S-001を殺した1d10
化け物を殺したレポティッツァ&ハンターαの合計撃破数×2
ゾンビを殺したゾンビ&犬ゾンビの合計撃破数
ゾンビと化したロスト

END-C.白き闇に消ゆ爆発オチなんてサイテー!【BAD END】

条件助けを待ち続ける
探索者達は、助けが来るまで粘る事に決めた。
ゾンビ達から息を潜め、時に打ち倒し、必死に寒い夜を凌ぎ……。

一睡も出来ず、再びの夜明け。
何か、サイレンのような音が聞こえる。
何だ? 何が起こった?
不吉なその音に怯えた少し後。

轟音、そして閃光と共に意識は途切れ、探索者達はその生涯に幕を下ろした。
報酬
滅菌爆撃を受けて死亡したロスト

EX.結麻の今後について

身寄りを無くした結麻は、今後の立ち回りを考える必要がある。
そのまま行けば雨音が引き取ってくれるが、PLからの希望があれば探索者が引き取る事にしても良い。

EX.マップ

百舌尾村のクソマップ(使用ツール→TRPGマップライター

マップの見方
白色:雪(何もない場所)
緑色:森あるいは山
水色:川
灰色:道
赤色:一般的な建物
黄色:畑など
紫色:施設群
黒色:その他、重要性の低い建物(普通の民家など)
位置関係(赤色)
南東:消防団の詰所
その北西:駐在所
中央上:商店
その北東:村長の家
最北東:猟師小屋

研究所のクソマップ(使用ツール→RPG MAP EDITOR 2

文字有り

文字無し

扉の色とカードキー
青:Lv.1
緑:Lv.2
橙:Lv.3
赤:Lv.4
黒:Lv.X(カードキー無し)

EX.NPCデータ

ここを参照。

EX.武器データ

闇薙あんなぎ

EX.エネミーデータ

EX.設定などまとめ(おまけ)

CTHULHAZARD/設定集を参照。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます