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・痛みを回避するための方法としては、「良質な潤滑液を充分に使う」、「挿入時に息む」、「まず膣経由でほぐしてもらう」、「バイブによる筋弛緩」がある。
・痛みを回避するための体位としては、「しゃがみ込み騎乗位」「子供のポーズ」「幸せ赤ちゃんのポーズ」などがあり、それらは凹の腸管の構造や凸のペニスの形状に鑑みて選択できる。
・それでも痛みを感じた際には、怒らずパートナーにどこがどう痛いか伝えて二人三脚で対処しよう。

「アナル挿入の痛みは不可避であり、アナルセックスに痛みはつきものだ」というのはよくある誤解である。標準的な、それでいて的外れなアドバイスは次のようなものである。
「潤滑液を使おう。もっと潤滑液を使おう。リラックスして、最初の痛みに関しては考えないようにしよう。どうせ時が癒してくれるのだから」
このアドバイスは丸っ切り正しくないというわけではない。頑張ってやり過ごそうと凹が硬く決心すれば、身体と心は次第にコツを掴み、アナルセックスは簡単になっていくだろう。ただ、それが唯一の方法ではないということだ。
また、パートナーと意思疎通を図るようアドバイスされたこともあるかも知れない。「感じたままのことを伝えようね」このアドバイスは一見率直に明らかな感じに思えるが、しかし奇妙なことにかえって役に立たないこともある。第一、掘られているプロセスをいちいち声に出して実況したり、経験を噛み砕いて指示として理解しようと頑張ったりするのを興ざめに思う人も居る筈だ（訳註：みさくら語みたいな）。これではアナルセックスがIKEAの家具を組み立てるような頭脳労働になってしまう。それに、凹の経験が浅い場合、そのようなアドバイスはとりわけ意味をなさない。全く新しい感覚が何であるのか、不慣れな凹は理解することが難しいため、不快感や痛みをもたらしている主因さえも言葉で言い表すことができないからだ。

とはいえ、やはり意思疎通は重要であるから、痛みを引き起こす原因と、どのようにそれを言い表すべきか、特に複雑な詳細に溺れず、分かりやすい見解を与えられるかについてまとめる。より詳しくこの問題について知りたければ「アナルセックスにまつわる問題とその要因」を読めばいい。
肛門や腸以外の部位で痛みを感じた際、それを特定し、言い表し、そして対処するには中々手間がかかる。紙で切った切り傷は皮膚の過伸長からくる痛みや、摩擦による熱感とは異なっている。そしてもちろん、それらの痛みは筋肉のあざ傷や靭帯損傷、裂傷によるものとはまた異なっている。凍傷と火傷は区別をつけるのが難しい。しかし、肛門の痛みという話になると、そういう区別は頭の中になく、ただ「痛ったい!!　やめて!」としか言えなくなってしまう。



だから、その言い方をもっと改善できないか考察してみよう。もし潤滑液が不十分であれば、肛門へのいかなる挿入の試みもその周囲の敏感な皮膚を巻き込んでしまう原因となるだろう。これは刺すような痛みを催し、丁度肛門以外の部位の皮膚を過伸展させた時と同じ感覚である。類似しているがちょっと違う種類の痛みとして、拡張が不充分であるため肛門を開口した際に皮膚が引っ張られるという痛みがある。ペニス程度の挿入では開口痛が生じることは稀であるが、しかし上記の2種類の痛みを区別しようと意識してほしい。したがって、刺すような痛みは潤滑液を使えば改善する。より多くの潤滑液を用いるか、銘柄の異なる潤滑液で際挑戦しよう。大半の場合、本当に問題となり、対処に手を煩わせることになるのは筋の伸張や緊張である。
その場合は、リラックスすることが対処法になるだろう。どういう意味かって？
肛門に挿入されるということに対しての心の余裕を持ったり、望むなら頭の中ではリラックスしている必要が凹にはある。しかし、現実には凹は積極的に役割を果たさなければならない。



もし潤滑液に問題がなければ、最初の挿入における痛みは、きつく絞まった内肛門括約筋や外肛門括約筋がこじ開けられることや、直腸の最下部を取り囲み直腸肛門角を形成する恥骨直腸筋に由来している。上図Aは「弛緩した状態の」これらの筋の様子を示している。どれだけ凹が精神的にリラックスしていても、その肛門がきつく絞まるのは解剖学的に当然のことである。
それを踏まえると、これらの筋肉が緊張している状態で力を加えると、筋を傷つけたり損傷を与える危険性がある！　括約筋や恥骨直腸筋は通常ただ排泄時にのみ開口あるいは弛緩するため、凹は挿入時ただリラックスするのではなくこれらの筋を弛緩させるため積極的に息む必要がある。挿れられるためには、出そうとする必要がある。
アナル挿入の痛みを回避するための7つの鍵となるコツを以下に示す。

良質な潤滑液を充分に使うべし!
より快適に潤滑液の注入を行うためにタオルを引くのはいい考えだ。潤滑液は全体に行き渡らせないといけない。良質な潤滑液を選び、それを適切に使用するのは想像するより案外難しい。良質なアナル用潤滑液に関しての詳細は、「高品位なアナル用潤滑液の条件は何か?」の記事を読めばわかる。
肛門やペニス（あるいはディルド）の表面に潤滑液を塗りたくるだけでなく、体内の、直腸にも潤滑液を塗布するのがいいだろう。おもちゃ屋さんで売っているような安い注射器を買うこともできるし、もっと長持ちして高品位のものが欲しいならばマックス・インジェクターを参照していただきたい（ダイマ）。

挿れるためには押し出せ!

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このgif画像の女性は、無痛のアナルセックスのための理想的な体位（下のしゃがみ込み騎乗位画像を参照）を取っていない。しかし、よく見ると彼女が息んでいるということがわかる。ペニスが肛門括約筋を押し込んでいるのではなく、実際は肛門括約筋がペニスに向かって開かれている。挿入されている間彼女はそれを外に出そうとしているのだ。この点は評価できるのだが、ついでに悪いところを指摘するならば、潤滑液もほんの少量しか使われていない。この状態でアナルセックスを始めるのは無謀だ。
どんな体位を取ろうとも、排出するくらいのつもりで息むように訓練することが必要だ。筋肉を動かさせ、挿入が始まった際に凹が息みを維持するために、凹あるいは凸が肛門をやさしくつついたり愛撫したりするのは大いに役立つだろう。挿入の最中息み続けるのは経験の浅い凹にとっては厳しい注文である（これの練習については稿を改める）。
息むためには、直腸の中には沢山の潤滑液を除いて何もない状態にしておかなければならない。スカトロ趣味がない限りは。穢れに対する不安は魚の排出口よりもきつく肛門が締まる要因になり得るため、「清浄なアナルセックスのための食餌と浣腸」も参照してもらいたい。また、初挿入時にはトイレに行きたくてどうしようもなくなる可能性が極めて高いが、その意味でも腸内に何もない（もちろん、意図的に挿入したもの以外は）と自覚しておく必要がある。それから、その衝動が消え去ったのを感じたら、気を取り直して再びいきみ始めればいいのだ。

騎乗位でしゃがみこめ

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この体位がどれだけ自然に全部のwhole（と言うか臀部のhole）領域を伸ばしてくれるのかあなたは理解するだろうし、またこの体位は肛門括約筋や恥骨直腸筋へと彼らにとって耳慣れた伝令を送り、それらの筋肉を弛緩させ肛門周囲の緊張をほぐすのだ。



図は「しゃがみこみ牧童娘」Squatting Cowgirlの体位を示している。両足が床またはベッドにぴたりと密着し、膝が持ち上げられているため、これは理想的な体位と言えるだろう。体位と挿入のペースに関してのコントロールは初心者でも完全に掴むことができる。うまくバランスを保ちながら、またペニスへと手を伸ばし挿入を簡単に制御しながら。次の図では、脚を前に突き出すことでどれだけ肛門の緊張がほぐれよりかっぽりと開講させられるかが見て取れるだろう。しかし、バランスを崩すとかえって緊張を亢進させてしまい、逆効果となる。







「しゃがみこみ逆牧童娘」Squatting Reverse Cowgirlもまた同じ利益をもたらしてくれる（訳註：いよいよ体操の技みたいになってきた）。パートナーと顔をあわせるかそれともそっぽを向くかは、ペニスの曲がり具合と相談して決めるといい。ここで示されているような、パートナーの体側に膝が落ちてしまっている標準的な「牧童娘」はしゃがみ込み騎乗位としての代替にはならない。しゃがみ込み騎乗位をすれば、どのように肛門がふたつの尻たぶに挟まれた真ん中で自然に降りてくるかわかるだろう。もし凹が自重を支えようとし、ペニスに対して腰が引けてしまっているならば、殿部や肛門は緊張してしまうだろう、少しのことだが、しゃがみ込み騎乗位を取るか取らないかでは、序盤の難易度が大違いだ。

子供のポーズ
子供のポーズはヨガにおける回復体位である。膝を地面につけ、踵の上に腰を下ろし、太ももに覆い被さるように胴体を丸めながらはるばる前方まで体を傾け、自然に広がった膝と膝との間に胸を落とし込む。



腕を前に伸ばす体位を選択する場合、腕を用いて身体を後方へと押し付けることができる。これを応用すれば、凸にじっとしてもらうことで凹は自分で挿入のペースや深度を調節することが可能だ。もし腕を自分の身体の横に下ろすのであれば、膝をくっつけておく必要はない（大半の人は両膝を開き、腹や胸を太ももの間に収めたほうが快適であると感じる）。そして、手で尻たぶを掴み、谷間をこじ開けることや、もう少し後ろに手を伸ばせば直截に挿入の角度やペースを誘導することもできる。
これもまた、肛門を自然に伸ばし、ぽっかりと開かせるために有効な体位のひとつである。

幸せ赤ちゃんのポーズ

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幸せ赤ちゃんのポーズもまた、ヨガにおける回復体位である。写真の例のように、仰向けになり、脚を挙げて膝を胸まで引き寄せる形式と、パートナーに脚を頭上まで押し上げてもらう形式とがある。これもまた、肛門周辺部を伸ばす上で優れた体位である。もし、凹がこの体位を取った状態で深くまで挿入しようとするならば、凸は攻めの角度を挿入初期と変える必要がある。しかし、挿入角度を変えなかった場合、Gスポットへ刺激を与えやすくなる（素人向けではないが）。

まずは膣から
アナルへの刺激を伴う充分な前戯は心と体の準備を調えてくれる。しかし、女性に限る話だが、膣セックスによる貫通や体内のマッサージも肛門括約筋や恥骨直腸筋を伸ばすはたらきがある。頭を使うことはないし、当たり前だが脚の間の筋肉を解してくれる。同時にアナル責めも行えば効果は倍増するだろうし、アナルへの刺激と性的な刺激との間に連関を築くことができる（訳註：男性でも会陰部に刺激を与えるなどして応用が利きそう）。

バイブを使え
最後のコツとして、バイブを肛門の（中じゃなくて）上に当てるというものがある。これは一瞬かそこらで筋肉をほぐし上げてくれる。いかなる筋肉であろうと、バイブ尾押し当てることで弛緩作用が期待できる。凹の人は、挿入されている間バイブを肛門の上か下かに携えておいてもらおう。

意思疎通
男の亀頭がいくら激しく鋭敏であるとはいえ、自分自身の行為が痛みを引き起こしているのかどうか彼らが判断することは驚くほどに困難を極める。だから、もし凸が間違った方向に事を運んでしまっても怒ってはいけない。落ち着いて、何がまずいのかを正確に伝えよう。アナル挿入による痛みを回避するまさに最も重要な唯一の方法は、意思疎通である。パートナーはわざとあなたを傷付けようとしている訳ではないという前提から始めよう。少しでも不快感を抱いたときこそ、落ち着くことが大切で、その不快感あるいは痛みは何でも冷静に頭で処理した上で口で言い表そうと努力する必要がある。
もし、凸に暫くの間中断してもらいたいならば、「止まって」、「そのままそのまま」、「待って」などといった用語を利用しよう。ときには、リラックスや適応、精神の安定の為に時間をとることは必須となる。不快感が過ぎ去るにも時間が必要だ。もし本当に止めてほしくないのであれば、「止めて」と言ってはならない（訳註：ボンテージプレイのようにセーフワードを合言葉として予め設定しておくというのも有りかも）。
これまで述べてきたことを踏まえて実行できれば、アナルセックスに馴れ親しんでいける可能性は大いにある。あなたの安楽と快感に対する責任は、パートナーもあなたと同じ分だけ背負っていく必要がある。彼らには、「アナル処女ことはじめ」の記事を読んでもらいたい。

（原文：http://www.maxprivate.net/avoid-anal-sex-pain/）