まずは、この疑問に答えておこう、「どうして、アナルセックスでイケるようになる方法をわざわざ学ばなければならないのか」
女性の膣が快感と結びついていることを知らないままの人がこの世界に大勢居るとは、私には思えない。そして、その女性器にはクリトリスやGスポットといった構造がある事実も常識と言って差し支えないだろう。
これらの快楽中枢との接続にも拘らず、初体験でオーガズムに達する女性は殆ど皆無である。それどころか、大半の場合、処女膜の開裂による痛みが感覚の大部分を占める。2回目や3回目をやったところで、激しいオーガズムに襲われる可能性は高くない。悲しいことに、生まれてこの方オーガズムを経験したことのない女性もいる。とは言え、女性開放運動や女性誌の袋とじページのおかげで、そういった事例は稀になりつつあるが(例:
「なぜセックスで痛い思いをすることがあるのか?」) 。
これらの障壁を乗り越え、たとえ楽しくないとしても女性は無理くりセックスをやり続ける。女性をセックスに駆り立てる要素として、社会的なプレッシャーまたは仲間からのプレッシャーpeer pressureも幾分かの割合である。しかし、性的交渉や更にはその先に続くオーガズムから得られるであろうより多くの快感への期待がより大部分を占める筈だ。
さて、ここで話をアナルに戻そう。間違ってはいけないのだが、アナルや排泄の感覚もまた快感反応のきっかけとなる。こういう所以で、男女を問わず人々の中には純粋にアナル挿入だけでオーガズムを果たせる者も居る。抵抗心がなければ、アナルへの刺激によるこれまでにないオーガズムを味わうための潜在能力は誰しもに宿っている。しかし、膣セックスを楽しめるようになるという女性のクエストと比べて、アナルセックスへの愛着を育むのは簡単だろうと高を括ることはできない。
もちろん、コツを会得するまで、アナルセックスの苦痛や不快感に耐え忍ぶしかないわけでもないが。膣セックスを修得するのはアナル開発ほど難しくなかったと女性は考えるかもしれない。「なんで始めるのがこんなに難しいの?」「なんで処女膜も張っていないのにこんな痛い目にあわなきゃならないの?」