Militarized Crafters' Institute

連邦陸軍は、建国以来から祖国の大地を守る、歴史ある軍である。かつての帝国ができる以前より馬を多用しており、前大戦までは馬を機動戦術の一員としてみなしていた。そのため、現在の自動車化部隊にその名残があり、部隊章や部隊名に馬にちなんだ絵や言葉が多用される。
そして、前大戦よりも前の大戦において、我が国の前身たる帝国は屈辱的な戦果しか挙げられなかったことから、社会主義革命により徹底的な近代化と高度な組織化を目指した。
それによって生まれたのが、後に我が国の得意とする「戦車」であった。
我が国の戦車は先進性を重要視し、常に他国よりも強力であることを第一とした。
特に主砲と装甲において顕著で、戦車において欠かすことのできない要素であった。
それは現在でも同様で、特に装甲技術の進歩はめざましく発展した。
こうして開発された戦車を効果的に運用するには、集中投入と後方支援砲撃、航空火力による制圧が不可欠であると結論付けた。
そのため、１２２mmから２０３mm、果ては４０６mmカノン砲、大量に投射し制圧する多種多様なロケット砲等の強力な砲兵戦力、戦車を支援又は補完する戦闘車両による柔軟な戦術、戦闘ヘリの運用方法確立による迅速な航空攻撃を並行して実行する。

戦車

駆逐戦車

対戦車車両

装甲車

自走砲

連邦海軍は、連邦成立時は帝国時代の陳腐化した戦艦しか保有しておらず、近代化とまとまった戦力の保有が急務であった。
これはすぐに実行され、近代化や新造艦の建造が軌道に乗りつつあったが、当時の書記長による「大粛清」の煽りを直に受け、優秀な指揮官や技師、果ては設計士までを多数失い、実質的に「死んだ」とすら言われた存在であった。
その後に大戦が始まり、敵国海軍に対抗しうる満足な戦力も持たず、さらには建造途中の戦艦4隻のうち3隻が中止、完成間近の1隻も必要資材のほとんどを陸空戦力補充に割かれたため運用できず、事実上の凍結となった。
このように様々な要因が重なり、落ちに落ちた海軍は戦後に就任した書記長の尽力により急速に拡大、現在に至る。
戦術としては、早い段階で対艦ミサイルの開発を進め、その運用方法の極端化により考案された「ミサイル飽和攻撃」を主軸とした海上戦力を構築する。
これは文字通り多数の対艦ミサイルを一斉に発射、敵水上戦力に対し迎撃能力を上回る数のミサイルを投射する戦術である。
そのために多くの戦闘艦には大型のミサイル発射器が搭載され、また多様な対艦ミサイルが開発された。
また既存艦艇の有効利用により、旧式の戦艦までもが大改装され、現代戦において優位を保てるまでの能力を付与された。

駆逐艦

巡洋艦

戦艦

空母

揚陸艦

潜水艦

連邦航空宇宙軍は、旧帝国時代から始まった飛行機研究の進展により設立された。
連邦成立後は急速な工業化を受け航空技術も飛躍的に発展、多種多様な機体を自国で研究開発しうる高い技術力を持つことに成功した。
しかしながら、新型機の開発に伸び悩み、試作の域を出ないものも多かった。
そのため、一時期は他国よりも劣った機体を主力にせざるを得ないなど、問題も多かった。
これを打開すべく、当時の政府は5つの航空設計局を設置し、これらを競争させてそれぞれが得意な分野を伸ばそうと考えた。
これがのちのスフォロフ記念航空設計局、MiG(旧ミカロフ&グラスクフ設計局)、ツァプリャフ設計局、A・S・ヤコフスキー設計局、イリイチェフ記念設計局である。
現在はそれぞれ制空戦闘機、要撃機、爆撃機、VSTOL機、輸送機を得意としている。


制空戦闘機

防空戦闘機

対地攻撃機

爆撃機

輸送機

連邦空挺軍は、広大な国土もしくは敵地に空挺降下によりいち早く展開、攻撃を行うことができる、機動力に優れた軍である。
歴史は前大戦時に幾度となく行われた空挺降下作戦で、当時は技術の未発達、経験不足が原因により、降下した兵士の多くが着地時に負傷するなど、散々な結果であった。
それでも犠牲を払いながらも重要な局面において活躍できたことが評価され、戦後新たに編成されたのが本軍であった。
特徴としては、大型輸送機による大量の人員の降下と、装甲車や対戦車車両などの機甲戦力の投下能力を備えていることである。
これによって強力であることが予想される敵陣地に対する攻撃から歩兵を守り、有効な火力を行使することができる。
また、近年では主力戦車にも通用しうる対戦車砲を備えた車両の投下能力も得たため、実質「戦車を空挺降下させる」ことができるのと同義である。
こうした高機動、高火力を以て空軍の援護を受けつつ、敵地への降下を実行、陸軍に先んじて攻撃する、というのが本軍の最も重要な目的である。
各国軍に存在する海兵隊のような存在で、精鋭揃いの対外戦術部隊ともいえる独立軍である。


歩兵戦闘車

対戦車車両

対空車両

戦略防衛軍は、国家防衛の要であり、最終防衛手段を行使することのできる軍である。
空軍とは別に、防空のための超音速要撃機や警戒機を保有、さらに弾道弾迎撃が可能な長距離レーダー及び長距離対空ミサイルによる広域防空システムを運用する唯一の軍である。
こうした性質から先制攻撃を行うことはほとんど無く、防空を専門としているが、空軍に応援を要請することも少なくはない。
また、最終防衛手段を行使することのできる能力を持った連邦唯一の軍としたのは、まさしく国家を脅かす絶対的脅威を完全殲滅するための「叡智の炎」を意味しているとされる。
これは書記長の直轄により厳格に管理、書記長と任命されたごく一部の側近のみが行使権限を持っているという。
実際に使われたことはないが、今後もそのようなことがないことを願っている。