ソンガイ・イスラム社会主義共和国

国家基本情報

国家名	ソンガエ・民族社会主義スルタン国
TwitterID	@HusariaTalinn
国家方針	開発独裁
君主	アスキヤ＝タフマースブ4世
国家元首	アスキヤ・ダアマバル首相
人口	8200万人

広報

ポロニア製戦車採用、PT-18Sと命名

　武装人民陸軍は次期主力戦車としてポロニア・リトウスキ共和国製戦車「PT-18 Husaria」を自国仕様に改装した「PT-18S　アル=ママーリク」を採用したことを発表した。本車は50口径140㎜砲を装備しており、市街地戦での取り回しに欠けるものの、長大な射程が要求される砂漠や平野での戦闘において有効と判断された。

市街地戦には従来のT-72Sカナフェゾンが投入される。

駆逐艦「フーム・アルバ」就役

　武装人民海軍は2月15日、不足気味だった汎用駆逐艦の穴を埋める目的で建造されたフーム・アルバ級のネームシップが就役したと発表した。本級はボラマ級強襲揚陸艦に搭載されたのと同じレーダーを装備しており、開発コストの低減に努めている。

強襲揚陸艦「ボラマ」、哨戒艦「ナシル」就役

　武装人民海軍は1月30日、遠征打撃群に所属する予定のボラマ級強襲揚陸艦の一番艦「ボラマ」と、近海警備を務めるナシル級哨戒艦一番艦「ナシル」が就役したと発表した。ボラマは上陸用の舟艇とヘリコプターの他に垂直離着陸が可能な戦闘攻撃機を搭載する事が可能で、現在同型艦の「エンパーダ」の建造が進められている。

BB006「アスキア・ムハンマド1世」就役

　武装人民海軍は12月10日、遠征打撃群に所属する戦艦「アスキア・ムハンマド1世」が就役したと発表した。本艦は全長290mの船体に4連装主砲4基を搭載しているが、新機軸のレーダー管制射撃装置によって測距儀が廃止され、従来の戦艦とは一線を画した艦影となっている。

政治

イデオロギー:イスラム教社会主義

民主的	----◆----	独裁的
政治的左派	----◆----‐	政治的右派
開放社会	-----◆---	閉鎖社会
自由放任経済	------◆--	中央計画経済
志願軍	----◆----	徴兵軍
タカ派	---◆-----	ハト派
介入主義	----◆----	孤立主義

イスラム教社会主義と我が国の政治制度

　我が国はイデオロギーとしてイスラム教社会主義を掲げている。これはリビア革命指導者カダフィの「緑の書」でも採用されている。緑の書で挙げられていることは「民主制の問題の解決」「経済問題の解決」「第三国際理論」である。
　代議制民主主義での多数の国民よりも少数の団体の利益が優先される多くの事例が存在し、その対処としてジャマーヒリーヤ(直接民主制)が考案された。これは各戸、各組織から出席する議員人民で構成される人民会議を基本単位として、468のマハッラ(市町村)の基礎人民会議を34のシャアビーヤ(県)の地方人民会議がまとめ、その上に各マハッラ・シャアビーヤの人民会議からそれぞれ1名、各職能単位で代表者を選んで構成し基礎人民会議と地方人民議会で議会の決定を受けて政策執行を司る人民委員会から各1名(大学生の委員会もあり)合わせて約1000名に上る議員人民で構成される全国人民会議が議会として機能しており、さらに国会議長にあたる全国人民会議書記が存在する。内閣にあたる全国人民委員会各書記(大臣に相当)は全国人民会議で選出され、首相(内閣総理大臣)にあたる全国人民委員会書記が全国人民委員会を構成している。なお軍隊に相当する武装人民は全国人民会議から独立しており、革命時のメンバーで構成される革命委員会が掌握している。リビアではイスラーム法を基にした「人民主権確立宣言」が憲法として機能している。
　経済問題では「見えざる手」のような自由放任を基調とする自由主義経済も中央の定めた計画経済を基調とする共産主義経済も究極的には人民の自由と権利を阻害するものだとして「アラーの社会主義」を掲げた。私有財産制度を認める代わりに累進課税による高負担高福祉制度を通じて極端な貧富の格差を是正することによって「神の前の平等」「弱者救済」といったイスラームの教義の実践に努める。
　第三国際理論では東西両陣営から距離を置く第三世界にあるべき理論として定められた。カダフィの緑の書ではこれにアラブ民族主義が掲げられていたが、他民族入り乱れるわが国では代わりに国民を統合する象徴をアラブ民族ではなくイスラーム教とした。

政党

　ヨーロッパ流の政党を基本とした政党政治を採用しなかった我が国では政党の存在に関する規定はなく、有志によって立ち上げられた政党が存在している。現在全国人民会議の事実上の与党は政治保守、経済左派のイスラム社会主義人民党が322議席を獲得、野党は主に人民協同党、ソンガイ共産党、スンニ社会民主党その他少数政党を含め合わせて158議席を占めている。

宗教

　イスラム教は他宗教に対し寛容であったとの憲法の記述から信教の自由が保障されているが、イスラム教は国営モスクが各地に存在するのに対し他宗教のモスクは助成金が支給されるのみである。宗教の割合はイスラム教が97%、キリスト教が2%、その他現地宗教がある。

経済

　高い合計特殊出生率に裏打ちされた安価で豊富な労働力を背景に国営企業が鉱山や油田から得た資源を輸出し、その利益から病院や学校、公営住宅、社会保障を無償で提供している。市場経済を部分的に導入しており、いくつかの私営企業が僅かに存在するが、定期的に労働省からの監査が入る上、私営企業や高所得者には法人税や所得税が高い税率(65%)で設定されている。
　労働三権(労働団結権、労働争議権、団体交渉権)が憲法で保障されているが、憲法には労使交渉の仲介役として最終的に国家が介入する旨が明記されており、労働組合側にはストライキ手法の提案、経営者側には賃上げへの見返りとして税制をはじめ多岐にわたる優遇措置の提案が為される。
　富の再配分を通じて購買力のある中間層が成長したことで、外部需要への依存から内部需要依存型経済への移行も進み、目覚ましい経済成長を遂げつつある。
　農業・漁業は主にニジェール川などの河川に沿って繁栄しており、また干ばつに備えて多くの貯水場が設置されている。インフラの発達が遅れている地方では発達した河川を利用して自家用水上機が利用されている。多くは政府が規格を決めて大量生産されたカダム・ワジャナフ社製Qｗ1であり、大量生産により比較的安価な値段で購入することができる。

歴史

古代

　東ピンディガでは原住バンツー系黒人の諸部族によって構成された幾つもの諸王国が興隆し、時には交易などの平和的な交流を通して併存していた。しかし、狭い土地で養える人口には限りがあり、戦争による略奪、王国の滅亡が幾度となく繰り返された。
　B.C.7Cにトイナコン＝ヤチッマア王率いるヤチッマア王国が一帯を統一した。トイナコン王は精力的に外征を繰り返したものの、服属部族を不当に扱い、軍事行動の財源を求めて重税を掛けた為に、彼が亡くなった後のヤチッマアは相次ぐ内乱に苦しむこととなった。
　BC.6Cに王国に服属していた諸民族がフサジュ＝ザグウェを首魁にして反乱を起こした。すでにこの地域に進出していた船の民(フェニキア人)の支援を取り付けたザグウェ側はヤチッマア王を倒し、「ファーウ：諸王の王」として君臨したザグウェ家率いる連合王国が成立した。ザグウェ家は自らの地位を安泰にするため貴族として宮廷内に列せられた各王家と政略結婚を繰り返した。各民族の血を取り込むことで自らの血こそが支配者たるに相応しいことを示す必要があったためである。また宗教面でもある程度の統合が進んだ。フェニキア人の教団によって伝えられ、ザグウェ家が信仰していたウニャンラトテップ教はこの時期に国教となり、大多数の部族が改宗した。ウニャンラトテップ教は猫を崇拝し、神の使徒であるウニャンラトテップのお告げを伝える形で民衆を統制していた。神官階級であるウニャによって発されたお告げは口伝で代々受け継がれて行った。公式な文字資料として残されるようになったのは中世にアラブ人によって製紙技術がもたらされるようになってからである。
　こうしてザグウェ家が各民族の血を取り込み、支配者としての地位を固めていく中、「君主は万民の血を引かない者がなるべきではない」という王位継承権を規定する慣習からファーワウ(英語ではファーウィズムと呼ばれる)という思想が宮廷内で発生し、共有されるようになっていった。ファーワウとは自らの先祖を遥か昔に存在した原初のバンツー系民族と信じる思想で、今日に通じる民族統合幻想の柱となり、独自の混血文化が生まれることとなった。ソンガエの域外から来た異邦人であっても、ソンガエ人女性と通婚することで同胞とみなされることもあった。
　東ピンディガは非常に栄えた交易港をいくつも保有し、季節風に乗ってアラブ、インド、白人商人と交易を行った。外国人商人は非常に歓迎された。彼らは王に与えられた商館に住まい、時には王家の娘を世話役として与えられることもあった。首都であり国名にもなったソンガエ城址へは運河を通して多くの外国産品が運び込まれており、2017年には各所の金貨や製品が出土している。ソンガエから輸出された物品には象牙、サイの角、べっ甲、そして最も特色的だった物品として戦争で獲得した捕虜奴隷があった。

中世

　中世に入ってからも優秀な貿易港を抱える王国は繁栄を続けた。4~5世紀には東南アジア出身の民族の入植が確認されている。彼らの入植によって、イネ、ココヤシ、バナナ、サトウキビ、イモ類が沿岸部にもたらされ、食糧生産が増大することになった。
　7世紀にイスラーム教がアラビアで誕生すると、アラブムスリムの商人と共にイスラーム教がソンガエの地に広まってくることになった。ウニャンラトテップ教と同じくイスラーム教でも猫は尊ばれるなど共通点も多く、イスラーム教はムスリム商人が立ち寄り宿泊する沿岸部で広まっていった。7世紀中期には東ピンディガで初のモスク(マスジド)が建設され、更に8世紀にはイスラームに改宗した部族長によるワクフ財の寄進が行われたことも確認されている。
　こうした新宗教の存在をウニャンラトテップ教の神官は嫌い、ザグウェ家に圧力を掛けて何度も弾圧を繰り返した。無論ムスリム側も無抵抗だったわけではなく、弾圧の度に抵抗を繰り広げていた。弾圧が終わったのは850年代だった。シラジと呼ばれる、黒人奴隷を伴ったイスラーム系イラン王朝の王族を中心とした集団がペルシアのシーラーズから移住すると、湾岸地域のイスラームに改宗した部族らが「白人」の王族を奉じてムスリム商人の援助の下聖戦を掲げることになった。国庫収入の大部分を占めていた海上交易港を失ったザグウェ家はクトルニャンの戦いで大敗北を喫した後に臣下に見限られて投降した。ウニャンラトテップ教は邪教とされ、ムスリムに改宗しなかった者は内陸部に流刑とされた。
　14世紀にソンガエを訪れたアラブ人商人アブドゥル・アル・ヤマ―ダーが貿易先の諸国家に付いて書き表した著書「諸国通覧紀」に、ザグウェ家の王国を打倒した後に環インド洋交渉史時代において隆盛を極める王朝、ソンニ朝ソンガエ王国に関する記述が以下のように記されている。

”この地はかつて邪神ウニャンラトテップを崇める異教を信仰する王によって統治されていた。王はイスラームの信徒を迫害したため、暁の矢(民衆を弾圧する悪王に対してもたらされる神罰)によって殺された。イエメンから来た白面の王が奴隷として売られていた王の娘を娶り、王朝を創始した。邪教を棄てなかった者は森の奥へと追いやられた。”

　ソンニ朝の初代スルタンであるアリー・コロンはイスラーム式の行政機構の整備、稲作・灌漑農業の導入によってソンガエをより豊かな国にしていった。王国各地と各貿易港から運河を遡って運ばれてくる品々によって首都は一層の発展を見せ、「黒いコンスタンティノープル」と呼ばれるまでになった。首都は白く輝く岩石によって出来た城壁に囲まれ、上下水道・公衆浴場・マドラサ・バザール・商館・モスクなどの施設で溢れることになった。そしてアラビア語とソンガエ人の諸部族の話す言葉が融合し、サワーヒル語が生まれた。
　13世紀になるとインド洋貿易を通じて初期の火器が伝来するようになった。スンニ・ゴイケは火器を重要視し、ソンガエ軍歩兵の10人の内1人に火器を装備させた。
　14世紀に即位したスンニ・トイナはウニャンラトテップ教徒の住む土地への親征を繰り返したが、異教徒を根絶やしにするには至らなかった。彼は親征によって得た女奴隷コンヤ＝ウ＝ニヤネ＝コを妻とした。この女奴隷がソンニ朝を終焉へ導くこととなる。
　急死したスンニ・トイナとニヤネの間に生まれたスンニ・ティッマアは幼王として即位し、ニヤネが摂政として幼王の代わりに政務を執り行うことで事実上のスルタンとして君臨することになった。ニヤネはかつて邪教として追いやられたウニャンラトテップ教様式の宮廷儀礼を復活させ、イスラームの教えを拒絶する政策をとることとなった。
　スルタンの一族が「堕落」し、イスラームの教えに反する政策を取り始めたことに対して宮廷貴族は不満を募らせ、敬虔なムハンマド・トゥレを首魁にクーデターを起こし、スンニ・ティッマアとニヤネを破った。ティッマアは両目を抉られて奴隷とされ、ニヤネはクトゥ―ガ(異教徒に対して行われた火刑)によって処刑された。スンニ王朝の王族の娘を娶ったムハンマド・トゥレは「強奪者」の意味を持つアスキアを名乗り、アスキア・ムハンマド1世としてスルタンに即位した。ムハンマド一世はメッカへ巡礼の旅に出、そして道中で立ち寄ったカイロのアズハル学院で統治の助言を受けて帰国、アスキア朝繁栄の礎を築いていく。

近世

　アスキア朝が隆盛を見せ拡大していく15世紀になると新たな来訪者が東ピンディガに訪れるようになった。1405年から1433年の間にティエン・フー率いる明からの使節が7回も来訪した。明とのピンディガ産の動物・奴隷を主産品とした交易によって、沿岸地方にハナフィー派ムスリム華人や神秘主義教団を中核とする東南アジア系民族のコミュニティーが形成された。15世紀末期にはヨーロッパからブートゥガル王国、アラビアからアンマーン海上帝国が進出してきた。これらの国とは当初奴隷貿易等を通じて友好的な通商関係を築いていたが、両国が東ピンディガに於いて覇権を争うようになってから両国はソンガエに領地の租借を要求しだし、ソンガエがこれを拒否したため三国は三つ巴の状況で争った。大型船を主力とする両国の海軍に対しソンガエは小規模の艦艇を多数用意してこれに対抗し、奥地で産出した「黒い粘土」、つまり石油を使った放火を繰り返して勝利を収めた。この時期からヨーロッパ系白人(イラン系の「白人」と区別するためヨーロッパ系と表記)がソンガエに移住、混血が進んでいくことになる。
　ソンガエはこの時期内陸にも拡大していった。内陸に追いやられたウニャンラトテップ教団の使用していたサイ騎兵を発展させた重装騎兵「フサイア」とアンマーンのトルコ系奴隷騎兵を模倣し軽騎兵「マムルーク」を組織した。サイ騎兵の突破力によってソンガエは勝利を重ね、建国当初の領土の3倍以上に拡大した。ソンガイ軍は北部に位置するローラントに侵攻して失地を回復、更に政治的混乱の隙を突いてローラント領南部を次々に征服、アンカーブルクを包囲した(第一次アンカーブルク包囲)が、包囲中に別の軍がローラント軍に撃破されたことと、補給の都合から撤退した。アスキア・スライマーン2世はこれらの遠征の功績を讃えられ、ファーティフ(征服王)と呼ばれた。
　周辺諸部族・国家との戦争を通じて、次第にスルタンの権力は強化され、絶対君主制に移行していった。古くから伝わる伝承が絶対君主化への道を容易にしたとの説もある。スルタンはパレードなどの公式行事に於いて頻繁に民衆の前に姿を見せ、王権を誇示し続けた。
　1540年、ソンガエは北部にて遠征中であったペトラキナと接触、国交を結んだ。
　拡大した領土には王国とつながりの深い社団が農業労働者を雇って開拓に乗り出し、農業生産性の向上とともに生産量が増大し、より多くの人口を支えられるようになった。社団の経営者が自らの土地に投資を行うようになると、他の経営者の農地と区別する必要が生じ、所有権の概念が強化されるようになり、経営者は垣根で境界を作り土地を囲い込むようになった。経営者は雇用した労働者に対する報酬として賃金を支払い、初期の労働者・資本家が誕生した。18世紀には農村部では人口増加が進み、農村での扶養限界を超えた為余剰人口は都市へ移動した。
　交易で栄えた沿岸と首都、そして各地の肥沃な農場を結ぶ交通の要所に発達した都市では豊富な農業生産量に支えられた都市共同体が出現し、分業制の手工業が現れるようになった。農村部から余剰人口が流入するようになるとそれらの人々は手工業に従事するようになった。特に綿工業において、飛び杼の発明も相まっての生産量の増加により糸が不足すると紡績機の分野で技術革新が起こり、鉱山の排水用に使われていた初期の蒸気機関を改良した力織機が使われるようになった。鉱山資源の需要の増加は交通機関の強化をもたらし、運河を航行する船舶に蒸気機関が搭載されるようになった。18世紀中期に石炭を利用した製鉄法が確立され、綿工業に続いて重工業が発達した。従来のマニュファクチュアは世紀単位の長い時間を掛けて工場制機械工業に置き換えられた。

近代

　今日では近世中期から後期にかけて緩やかに進展した産業構造の転換を指して「産業革命」と呼称するのが世の中では一般的であるが、革命というほどの急激な出来事でもないためにソンガエの歴史家はこの現象を指して「産業移行」「重工業化」と呼んでいる。19世紀半ばにはソンガエは「ピンディガの工場」と呼ばれるようになった。
　18世紀にソンガエ・カタンガ戦争に於いてフサイア重装騎兵が甚大な被害を負ったことを契機に、飼い慣らすのも難しく、莫大な費用を必要とするフサイア軍団は解散、儀礼時にスルタンが跨り姿を見せる少数のみが維持され、後継としてマムルーク軽騎兵が埋めることになった。
　カタンガは併合されていたものの、ゲリラ戦を展開して頑強に抵抗したために住民の入植が進まず、カタンガ族は民族の独自性を維持し続けた。カタンガに隣接する州の州都の公立図書館には、19世紀初期にソンガエ人と通婚したカタンガ人女性が住民の私刑に遭って夫婦諸共惨殺されたとの記録が残っている。
　1820年、周辺諸国に列強が進出、植民地を形成するようになった。ソンガエに隣接するビリディカ王国クングーからビリディカ軍が侵攻してきた際にスルタンのアスキア・イスマーイール3世自ら率いるソンガエ軍はこれを撃退した。戦争には勝利したものの両軍ともに大きな損害を負い、従来の旧態依然とした奴隷軍人と領主階級で構成された軍隊で対抗するのは最早不可能であることが示された。
　また、クングー=ソンガエ戦争中に「『全人の血を引く者』たるファーウ(スルタン)が神から黄金の火筒(ライフル)を授かり、これを使ってクングー軍を撃退した」という伝承が創出され、近代的な民族主義の形成につながった。現在のソンガエの国旗にも「黄金の火筒」が採用されているほか、現在でも王宮で現存する黄金銃が保管され、スルタンの即位時にのみ国民の前に開帳されている。
　アスキア・イスマーイール3世は精力的に近代化を推し進めた。1822年に徴兵制を基盤にした近代的常備軍「ジェーシー・アル・スウンガ―イー(武装したソンガエ人の意味)」を創設し、ローラントを参考にした欽定憲法「ソンガエ帝国憲法」を制定、憲法にはスルタンの神聖不可侵、神の前の臣民の平等が謳われた。スルタンは重工業化政策・中央集権化政策を推し進めた。徴兵制度の確立と資本主義化の進行に伴い奴隷制は廃れ、古代から存続してきた奴隷制は終焉を迎えた。
　重工業化の進行の一方で様々な社会矛盾が生じた。新興ブルジョワ階級である資本家は利潤の追求のために労働者を低賃金で長時間働かせたため都市は貧困層で溢れた。イスラーム教では貧者・社会的弱者に対する救済を規定する条項があるが、そのような伝統的な救済策で手に負える限界を超えるほどに貧困化は深刻になっていった。アッラーに代わり世俗の統治を執り行うスルタンの正当性を保つためスルタンは社会福祉を目的にした財産税であるザカート税、労働時間規制、最低賃金制度を制定した。
　また社会主義思想も流入し、一定の勢力を形成した。1810年にソンガエ初の無産政党「ソンガエ王国社会民主労働党」が結成された。同党には王族であるアスキア・ムハンマド5世も入党した。時代を経て1830年には少数派のプロレタリア革命を志向する共産主義派と多数派で従来の帝国内で社会改革を通じて社会主義への傾斜を目指そうとする社会民主主義(修正主義)派に分裂、1867年には修正主義派で構成された政党であるソンガエ王国社会民主党において、同年にスルタンに即位したアスキア・ムハンマド5世が党首に就任した。党内に於いてスルタンは社会主義思想の国際的性格と古代より受け継がれてきた、”諸民族が協同して建国したのが古代より連綿と続くソンガエ帝国であり、その子孫であり国民であるソンガエ人は地上遍く全ての人類の血を引く者である”という建国伝説を融合させた「民族社会主義思想」を提唱した。1840年、ソンガエ王国社会民主党はソンガエ民族社会主義党(VSPS)に改称した。共産主義派が結党したソンガエ共産党(SCP)は継続してプロレタリアート革命を訴え続けたが、ブルジョワ民主主義革命を経てプロレタリアート革命を目指すメンシェヴィキ勢力と一気にプロレタリアート革命を目指すボリシェヴィキ勢力の分裂、VSPSへの支持者の流出、帝国政府によるSCPの弾圧によって次第に勢力は縮小していった。
　アスキア・ムハンマド5世は積極的な社会政策を矢継ぎ早に生み出した。「揺り籠から墓場まで」と言われた社会保険制度、インフラ拡充などの公共事業による雇用の拡大、自国産業保護政策を通じて経済発展の富を国民に還元することで結果的な格差の縮小に成功した。
　1850年にローラントから援助を受けていたカタンガ(ローラント側呼称:ゲルトラント)が独立を求めて放棄すると、介入してきたローラント軍とソンガエ軍の間で戦闘が発生、ローラント=ソンガエ戦争(ローソン戦争)が勃発する。当初は量的優位を以てじりじりと戦線を押し上げていたローラント軍だったが、カタンガ領内の都市カラァとゲクンにて軍主力が包囲殲滅されるとソンガエ軍は一転攻勢に出、カタンガ領内からローラント軍を一掃した。両国はレズラーンにて講和条約を結び、カタンガはソンガエ側の属国とすることとされた。

外交

同盟締結国	国家元首
オスマン家の領域?	ゼロ
ヘルゴラント共和国(ポセイディア海同盟)	ソーキチ
ロートゥアシア独立国(ポセイディア海同盟)	ビショップ

敵対国	国家元首

加入組織

貿易

国家	輸出品	輸入品
ヴォストーク社会主義共和国連邦	銀・カカオ	天然ガス

軍事力

陸軍

海軍

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N	艦番号	N	艦番号	N	艦番号	N	艦番号
1	OPV-001	4	OPV-004	7	OPV-007	10	OPV-010
2	OPV-002	5	OPV-005	8	OPV-008	11	OPV-011
3	OPV-003	6	OPV-006	9	OPV-009	12	OPV-012

	艦番号
1	PG001	4	PG004
2	PG002	5	PG005
3	PG003

	艦番号	艦名
1	DD001	トンブクトゥ
2	DD002	グルマ・ラルー
3	DD003	ニアフンケ
4	DD004	ディレ

	艦番号	艦名
1	DD005	ガオ
2	DD006	ブーレム
3	DD007	アンソンゴ
4	DD008	アルムストラ

	艦番号	艦名		艦番号	艦名
1	DD009	バンディアガラ級	4	DD-012	ドゥエンツァ
2	DD010	バンカス	5	DD-013	コロ
3	DD011	ジェンネ	6	DD-014	モプティ

1	DD015	フーム・アルバ	4	DD-018	ブージェベア
2	DD016	アシュラト	5	DD-019	グンダム
3	DD017	アルウーシェ	6	DD-020	テネンクー

	艦番号	艦名
1	CL001	アミール・アダル・トマン
2	CL002	ウンティア・クテヴァイスツ

	艦番号	艦名
1	BB001	アリー・コロン
2	BB002	スンニ・マダウ

1	BB003	スンニ・スライマーン・ダアマ級スンニ・スライマーン・ダアマ
2	BB004	スンニ・アリー・ベル
3	BB005	スンニ・バル

	艦番号	艦名
1	BB006	アスキア・ムハンマド1世
2	BB007	アスキア・ムーサ
3	BB008	アスキア・ムハンマド2世
4	BB009	アスキア・イスマーイール

	艦番号	艦名
1	CV001	ニハ―ヴァンド
2	CV002	ヤルムーク
3	CV003	カルタ―ジャンナ

	艦番号	艦名
1	MSC001	ガリーニャス	4	MSC004	ボラマ	7	MSC007	エダナ
2	MSC002	ウノ	5	MSC005	ソガ	8	MSC008	エヌ
3	MSC003	ロクサ	6	MSC006	ルバネ	9	MSC009	クーテ

	艦番号	艦名
1	MST001	カザマンス
2	MST002	ガンビー
3	MST003	カシェウ

	艦番号	艦名		艦番号	艦名
1	CL003	ハーリド・イブン・アル＝ワリード	4	CL006	アンマール・イブン＝ヤーセル
2	CL004	マリク・イブン・アシュタル	5	CL007	ハーシム・イブン＝ウトバ
3	CL005	アブド・アッラー・イブン・アッバース	6	CL008	アブドゥール・ラフマーン・アル＝ガーフィキー

	艦番号	艦名
1	CLV-006	チャーイ・ルドマン

	艦番号	艦名		艦番号	艦名
1	SPL001	アンドゥカ＝ン＝タゲス	4	SPL004	タムガック
2	SPL002	アドラール・エガラ	5	SPL005	ニンバ
3	SPL003	バガザン

	艦番号	艦名
1	LHD001	カルム
2	LHD002	ダカール

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