ビジネス会議のルール 〜会議のやり方・進め方〜 - 反対意見を言う
議論をしている中で、誰かと反対の意見を持つ場合があります。その場合、反対意見を言うことは大切ですが、言い方には注意をしましょう。反対意見を言う方法には

1.「いいえ。A案よりもB案の方が良いです」
2.「はい。A案も良いです。しかし私はB案の方が良いです」
3.「はい。A案も良いです。そして私はB案が良いです」

の3種類があります。

「1」はいきなり否定する方法。相手の意見を尊重する雰囲気もありませんし、対立点を強調することになるため間違いなく相手は気分を害します。

「2」はいわゆる「イエス・バット法」です。反対意見を述べるので論理的には「しかし」を使うのが正しいように思えますが、できれば避けたほうが良いと思います。なぜなら、「しかし」の後には「あなたは違う」とか「あなたは間違っている」という話の予告となってしまい、その後に続く意見に対して相手は「言い負かされないぞ」と身構えてしまうからです。

「3」は「イエス・アンド法」です。言いかえると、「復唱」+「そして私は〜」という話し方になります。反論の前に「復唱」を入れることで、あなたの意見も尊重していますよというメッセージを伝えることができます。また「そして」という言葉が大事です。論理的には正しくありませんが、「そして」、「それで」などの順接の言葉を使うことで、「あなたと方向性は近い」という印象を与えることができるので、自分の意見を受け入れてもらえるようになるのです。

□ルール50 反対意見は「イエス・アンド法」を使う

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