中世・近世ヨーロッパ歴史研究考証wiki - 四大元素と交易、交易品
錬金術の四大元素を交易品にも当てはめることができるのですが、その中でも風と水の産物が交易品としては主なものなのです、が、それらは言い換えるとLive stockという言い方もすることができます。つまり、「生活の糧」ともいえるものなのですが、それはその通りでこれがなければ生きていけない、というものが売っても買っても「儲かる」ものなのです。そもそも「儲かる」という言葉は定義からすると取引や売り買いをしたりして生命体として得をする、もうかる、という意味ですから何か生命体として得をする要素がないといけないわけです。そういう意味では、四大元素でいう風と水は生命体にもっとも関係の深いものですし、その生産品である植物や動物など生体材料の交易品は人間の生活に本来なくてはならない欠かせないものであるはずです。一方の火と大地は主に金属や鉱石、土類などですからあれば確かに文明が発展して便利なものですし近世の産業革命にはなくてはならないものではありましたがそれにしてもなくなるとすぐに死ぬほど生命体にとっては重要なものではありません。もちろん土が無くなったり食料などに含まれる鉄などがなくなったら大事ですが(というかそんなことはありませんが)生命体に絶対必要な風と水がなくなるよりはましというわけです。まぁ、そんなことはどうでもいいですが重要なのは交易で取引して儲かるのは風と水の産物だけで、火と大地などの金属や土類などはあまり儲かりません。単純に一次生産コストがかかりすぎるからで、結局国営会社など枠組みとしての母体(大地)を頼らざるを得なくなります。というわけで素人は参入するのが極端に難しいので、基本的に火と大地の産物を扱うのはおすすめできないのですが、どちらかといえばコスト的にも簡単に儲かるのは風や水の産物です。古代で盛んに取引されていた交易品はほとんどが農産物や水産物ですし(ついでにいえばガラスなんかも風と水、それから大地などの属性です)それだけ生活に必要だった、ということなのです。もちろん金・銀・金属などは国に取引権を抑えられていますからそうそう簡単には参入できなかったと推測されますが、それにもちゃんと個人商人ではなく国が扱うほうが全体的にメリットがあるからこそ半ば自然発生的にそうなっていたのだ、ということもいえると思います。まぁ、何はともあれ、半ば素人が交易して儲かるのは主に風と水の産物だけですから、そういう意味では人間の生活には風と水が非常に大きく関わっていることが窺えるかと思います。帆船の航海にも風と水は当然欠かせませんしそれ以外の陸上での動力でも風と水は非常に重要です。戦争の象徴は火でもありますが人間はだんだん廃れてくると火と大地の属性に偏ってくる傾向があります。まぁ、生命体としての本来の暮らしを忘れることなかれ、ということなのですが、病気の増加や自殺の増加などにも四大元素は大きく関わっていることでしょう。これらはアポトーシスとも捉えることができますがとにかく人間らしい暮らしが本来一番いいということです。それには四大元素など錬金術の要素をしっかり学んで、この世界の摂理と法則を十分に知る必要が、あるのです。