ミルキィホームズでエロパロSSまとめwiki - イくぜっ!怪盗少女
「はぁ…憂鬱ですわね」

夜の校内。窓から夜空を見上げていると、背後に忍び寄る物影が。

「誰ですの?」
「いやだなあ、僕ですよ」

声の主は私の部下、怪盗トゥエンティ。
食えぬ男ですが…その分付き合いは長いとも言えましょう。

「丁度良かったわ…最近物寂しくて」

服を脱ぎ捨てるのは、行為の合図。
ちらりと鍵が閉まっているのを確認すると、彼もにやりと笑います。

「また貴方の美しいお身体を抱けるのですか、光栄です」
「抱けるなどと軽々しく口に出さないでくださいまし」
「これは失礼、ですが…貴方も欲しいのでしょう?
この僕のビューティフルな身体を…」

服を脱ぎ捨てる彼の表情は、まさに軽薄。しかし。

「もう少し静かにしてくだされば美形ですのに」
「しかし世の常とは変わらぬものですね…美しいものは常に惹かれ合う!」
「少しは人の話をお聞きなさいな…!」

自分が全裸であるのも忘れ、馬鹿な彼の頭を小突きます。

「んっ…くちゅっ…んむっ…!」

軽く抱擁しつつ舌を絡ませ、約一時間ほど。

「私最近退屈しておりますの、普通のやり方では満足できなくなったというか」
「僕にできることなら何でも」
「そう言うと思って頼みごとを用意しておきました。
私に命令なさい、トゥエンティ。二時間だけなら貴方の言うことを何でも聞きましょう」
「そんな僕が…アルセーヌ様に命令なんて畏れ多い…!」
「だからこそ求めているのです、貴方は行為中ですら私のことを思いやり、
遠慮すらしている節があります。いつものように欲望を解放すればいいのです」
「では…」

彼の提案は「裸のまま壁倒立をすること」でした。

「なかなか…変わったご趣味をお持ちね…!」

(頭に血が上りますわ…!)

「素晴らしい…この背徳感…!今まで味わったこともないよ…!
嗚呼…もっとこの感覚に早く気づいていれば…!」

虚ろな目で彼を見つめると、とても嬉しそうな表情で腰をくねらせておりました。

「そのふとましい脚を触らせておくれ」

脚を開かれ、真ん中の毛を舌で掻き分けられ…さらに指が…!

「んっ…んんっ…!」

興奮を感じる間もなく、お互いの胸を擦り合わせ始める彼。

「もっと感じて…?」
「…それっ…いじょ…うっ…!」

自分の胸が顔に垂れ下がって、その上頭も痛い。
そこでなお襲い掛かる興奮。
私はいずれにも耐えきれず、壁からずり落ちてしまったのです。


「アルセーヌ様?大丈夫ですか?」

気が付けば、もう二時間が過ぎておりました。
心なしか彼の態度も冷静に見え…いや、気のせいでしょうね。
彼に限って、それはあり得ない。

「流石アルセーヌ様、あれだけ恥ずかしいことをしておいて復活もお早い」
「随分酷い言い草ですわね。もう時間は過ぎたと言っているでしょう?」
「これはご無礼を…しかし、覚えておいてくださいよ?
僕は二度と貴方を裏切らないと。マイラブリーエンジェル、アルセーヌ様」
「はぁ…分かりましたからさっさと行きますわよ、そろそろ夜も更けますし」
「了解です」
「それにしても貴方には…」
「はい?」
「なんでもありませんわ」

これ以上はやめておきましょう。
だって、言えるわけありませんもの。
貴方に心を奪われた、なんて怪盗にかけた言葉にしてもクサすぎますもの。

おしまい