まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

718 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/14(水) 23:09:13.33 0

玄関は真っ暗だった。

「ただいまー!」

声をかけても返事はない。
足元には脱ぎっぱなしの靴が転がっている。
ももが家の中にいるのは間違いない。
……やっぱり怒ってる。

泊まりがけの地方仕事の帰り道。
新幹線の駅に向かう途中で渋滞に巻き込まれた。
本当なら夕ご飯の時間には家に着いていたはずなのに、今はもう22時を過ぎている。

「今日はハンバーグだよ!自信作!」
ハートマークがたくさんちりばめられた桃からのLINEに、
「夕食には間に合わない、ごめん」と返したら既読スルーだった。
その時点で桃が拗ねているのはわかっていたけど。

フットライトの光をたよりにリビングダイニングを抜けて、そのまま自分の部屋に向かう。
ドアの脇にキャリーバッグをおろして明かりをつけると、予想通り。
ベッドの上に大きな蓑虫みたいになっている布団の塊があった。

さみしがりやめ。

思わず顔がにやけた。
普段は気が向いたときにしか来ないくせに、うちがいないときには桃は必ずこのベッドを使う。
本当ならもう寝てていてもおかしくはない時間だった。
でも、あんな風に丸まっているときはまだ眠ってない。
怒っているんだよというアピールだ。
ちょっとめんどくさいけど、そういうところもかわいい。なんて思ってても絶対に言わないけど。

「もも、ただいま」
「………」

返事はない。
うちはアクセサリーを外してドレッサーの上のトレイに置き、もう一度桃に声をかける。

「もも、起きてるんでしょ?」
「………………」

「もも?ももちゃん、みやにおかえりはー??」
「………………………」

あくまで無言を貫く桃に、だんだんムカついてきた。
そもそもうちは仕事だし、夕飯に間に合わなかったのも渋滞のせいだし。
疲れたし、おなかもすいてるし、優しくしてもらいたいのはむしろこっちのほうじゃない?

だいいちこの二週間くらいは試験があるからと言って自分の部屋にこもりっきりで。
それがようやく終わったと思ったら、今度は自分へのご褒美とかなんとか理由をつけて大好きなのアーティストのコンサートに泊まりがけで出かけてしまった。
ひさびさにふたりでゆっくりできるのを楽しみにしていたのはうちだって同じなのに。

720 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/14(水) 23:10:40.74 0

怒りのままにベッドに近寄ると、乱暴に掛け布団を引っ張ってはぎ取った。
その弾みで、桃がベッドの上にころりと転がって仰向けになる。
驚いたのか、まんまるに目を見開いて固まったままだ。
なぜかパジャマのボタンが一個ずつずれて留められていて、
大きくまくれ上がった裾から白いおなかがのぞいていた。

どうみても間抜けな光景だけど、うちの視線はそこに釘付けになった。

もうどれくらい桃に触れてないっけ。
試験の前や試験中はほとんど会話らしい会話もなかったし。
一ヶ月ぐらいにはなるのかな。

そう思うと止まらなかった。
衝動のまま、桃の上にのしかかる。
膝立ちの状態で腰を挟んでまたがると、素早くパジャマのボタンをはずしていった。
キャミソールを鎖骨のあたりまでまくり上げて、胸をむき出しにして。

「ちょっ…みや、なにす、ひやっ!」

慌てる桃を無視してそのまま脇から腰にかけてのラインをなぞり、今度はパジャマのズボンに手をかけると下着ごと一気にずりさげた。

そうしてうちは少し身体を離してまじまじと桃の姿を眺める。
いつも桃は恥ずかしがって電気をつけさせてくれない。
だからこんなに明るいところで桃の裸を見たのは初めてだった。

蛍光灯の下にさらされたふたつの柔らかそうなふくらみ。脚の間の茂み。
それはくらくらするくらい綺麗で、そしていやらしかった。

うっかり見とれている隙に、桃が脚をばたつかせてうちをどかせようと暴れ出す。
身体は完全に大人なのに、子供みたい。
でも、ちょうど膝のあたりまで下ろされたパジャマのせいで上手く動けなくて。
今度は脚を閉じようとするのでとっさに太ももを押さえてそれを止めた。
ついでに完全に下を脱がせて、さらに脚を広げて身体を割り入れる。
起き上がってこようとする肩を両手で押さえたところでようやく桃はおとなしくなった。

「あか、明るいの、嫌…」

顔をそむけて、弱々しくつぶやく。
うん、知ってる。でもわざとだから。
今日はわがままは聞いてあげない。

845 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 07:18:15.45 0

「今日はこのままする」

うちの言葉に桃は信じられないという顔で見上げてくる。
そうだよね、驚くよね。
付き合って二年半、一緒に暮らしてそろそろ一年。
その間、桃の本気のお願いをうちが断ったことはない。
でも、ちょっと、ううん、かなり甘やかしすぎたと思う。
たまには好きにさせてもらうから。

とはいえどうしたものか。
そもそも桃は人には好き放題にべたべたしてくるくせに、相手から触れられるのは苦手みたい。
だからいつもは髪を撫でたり、軽く抱きしめてみたり。
桃の様子をしっかり観察して、あっさりしたスキンシップから始めるんだけど。
今回は完全にうちが主導権を握っているから、逆にどうしていいかわからない。


よし、とりあえずキスから。
覚悟を決めて頬に手を添えて顔を近づける。すると桃はぎゅっと目をつぶって、唇をかみしめた。
緊張している?それとも怖がっているの?
どっちかわからないから軽く口づけた。反応はなし。
口をあけて、と言うつもりで舌先でつついたら、唇はいっそう固く結ばれる。

なるほど、そういうことか。
ほんとに強情。
この状況で、こんな恥ずかしい格好で、意地を張っても意味なんてないのにね。
そういうことならうちもやり方を変えるだけだ。


唇はいったん諦めて、頬から手を滑らせて両耳に触れる。
触れるか触れないかぐらいのゆるやかさで耳の裏をなでて、それから入り口をくすぐった。
「っ!」
桃の肩がすくめられ、腕に鳥肌が立つのが見えた。
明るいっていいな、いつもは吐息や声で判断するしかない桃の反応がこんなにわかりやすい。
でも、まだ足りないみたい。

顔を寄せて、右の耳たぶに軽く歯を立ててからそのふちをゆっくりと舐める。
それからまた耳の裏をくすぐって。
今度こそ桃の唇からおさえきれない喘ぎが漏れた。


ゆるく開いた口をすかさずキスで塞ぐ。
「んっ!」
また閉じてしまう前に柔らかく唇を食んで吸い上げる。
桃の口が自然に開いたところで優しく舌を入れると、今度は抵抗はなかった。
舌先をくすぐって、歯の裏や上あごを舐め、また唇を食む。
桃の舌はまだ積極的に絡んで来ないけど、いつの間にかその両手はうちの背中に回っている。
小さな頭をそっと抱え、より深く唇をあわせた。
そのまま髪を優しく梳く。
桃は髪を撫でられるのが好きだ。
さっきまで身体をこわばらせていたくせに、今は気持ちよさそうに目を細めてうちの指の感触を受け入れている。

398 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/18(日) 20:27:00.96 0

柔らかい腔内を満足するまでむさぼると、うちはまた桃の様子をうかがった。
白い頬には赤味がさして、目はとろんと潤んでいる。
長めのキスに息があがったのか、胸はせわしなく上下していて。
どうやら無事に桃のスイッチが入ったらしい。
気を良くして、そのまま桃の首筋に吸い付く。

「あっ…!」 

白い肌にぽつりと残された紅い跡。

「ちょっ…みやっ…ダメっ!」

桃は慌てたようにうちの肩をつかんで押しのけようとする。
ねえ、なんで駄目なの?
桃がみんなのアイドルだったのは去年までの話。もううちだけのものになのに。
なにも気にすることないじゃん。

悲しいよりも腹が立って、桃の肩を力づくで押さえる。

「…!」

鎖骨から顎の下までねっとりと舐めあげると、一瞬、桃の抵抗が緩んだ。
首筋を唇で辿り、時々強めに歯を立てたり吸ったり。
うちの動きにあわせて白い首に次々と紅い跡が散っていく。
そのたびに桃の身体が小さく震え、肩を掴んだ手に力がこもる。
まだ怒った顔をしてるけど、説得力ないよ。
身体のほうがよっぽど正直だ。

気を取り直して今度は胸に触れる。
最初にめくったままのキャミソールが、まだ鎖骨のあたりにひっかかっていてわずらわしい。
一瞬迷って、脱がせるのはやめた。
また桃が暴れたら困る。

白くてふっくらして形のいいそこは、桃の身体の中でも特に好きなパーツのひとつだ。
外側から形を確認するように上からゆっくりとなぞっていく。
一番気持ちいいところには触れないように、慎重に手のひらで全体を包む。
やわやわと揉んで柔らかな感触を楽しんでいると、桃がもどかしげに身をよじった。
その動きで、偶然指先が先端をかすめた。

「あぅ…!」
「どうしたの?」
「なん…でも…ないっ…!」 

本当に意地っ張り。
触ってほしいなら素直にそう言いなよ。
ちゃんとかわいがってあげるのに。
だから、まだお預けね。

人差し指を使って桃の片胸の中心、その周りをくるくるとなぞってやる。
反対側もそこだけを避けて、周辺をちろちろと舐めた。

「ん……!ん…んん……」

肩を掴んでいたはずの桃の左手は何かを耐えるようにシーツを握りしめ、
右手は声を出さないように必死に口を塞いでいる。
ほとんど触れてもいない桃の胸の先端はぷっくりとふくらんで立ち上がっていた。

399 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/18(日) 20:28:18.11 0>>400

もっと焦らしたくなって、今度はそのまま唇をお腹に滑らせる。
へその周りを中心に舐めると、桃のお腹の筋肉がきゅっと縮まった。
うちの両手は腰から太ももへのなだらかなラインを何度もなぞり、
それから、敏感な内股へ移動する。
反射的に閉じようと動く桃の脚。
うちが間にいるから無理なんだけどね。

もともと色白な桃だけど、日に当たらない部分はいっそう白くてきめ細かい。 
なめらかな肌をさぐるのに夢中になっていると、ふいに、頭にぱこんと軽い衝撃があった。
見上げると、桃が肘をついて身を起こしていた。
相変わらず、怒るとすぐに手が出るよね。

「も…、みや…、しつ…こい…!」

へえ、そう。
涙目になって、息も絶え絶えなのに。
まだこんな生意気な事を言う余裕があるの。
仕返しに、うちは桃の足の間の敏感なところを膝でぐっと押し込んだ。

「あああっっ……!」

桃が高い声で鳴いた。腰がびくんと跳ねあがる。
ぬるりと滑る感触は、スカートの布越しでもはっきりわかる。
まだ触ってないのに、もうこんなに濡れてるなんて。
じゃあ、もっとサービスしてあげないとね。


かたく立ち上がった胸の先端を優しくつまんだ。
側面を親指と中指でゆるゆると愛撫し、人差し指で先っぽを転がすように弄る。
それから、歯を立てないように唇だけで咥えそっと吸いついた。
引っ張るように軽く吸って。
今度は深く口の中に迎え入れる。
舌先で転がした。吸って、舐めて、つついて。

「ん…んっ!あぁぁぁ…ああ…あぁっああぁ」

桃の声がだんだん短く、切羽詰まって。
ふいにその身体がこわばり、ふっと力が抜けた。
今、もしかして。

「もも、イっちゃった?」

桃の顔がみるみる赤く染まり、それから泣きそうにゆがんで、そのまま両手で顔を隠してしまった。
そうだよね、恥ずかしいよね。
桃が胸だけでイケるくらいやらしい子だなんて、うちも知らなかったよ。
いつもならこんな桃を見たら心臓ががつぶれそうに痛むはずなのに。
正直、今はゾクゾクしている。

927 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/22(木) 22:16:06.21 0

一度達した桃の全身はしっとりと汗ばみ、耳からつま先までほんのりした薄紅色に染まっている。
二本の脚は力なく投げ出され、茂みの奥のてらてらとぬめっている部分を蛍光灯の光がくっきりと照らし出していた。
普段は固く閉じている桃の入り口はふっくらと充血して口を開け、うちが入ってくるのを待ちかねているようだ。

試しに腰を撫でてみたら、桃が激しく身をよじった。

「あ、んんっ!」

嘘でしょ。ちょっと触っただけなのに、どれだけ感じてるの。
顔を覆っていた手がゆっくりとすべりおち、薄く開いた唇がみえた。
そこはせわしなく荒い呼吸を繰り返している。

身体が熱い。
肌に布が張り付く気持ち悪さに、うちは自分がまだ服を着たままだったことに気づいた。
下着の中も汗とそれ以外のものでじっとりと湿っている。
一方的に奉仕していただけなのに、まるでうちがされている側みたいだ。
シャワーを浴びたいな。
でも、どうせなら。
あとで一緒にお風呂に入ろうね、桃。

桃の呼吸が落ち着くのを待つ間に、うちはまとわりつく服をなんとか脱ぎ捨てて裸になった。
隣に横たわって抱きしめると、桃が安心したように身体をすりつけてくる。
しばらく柔らかな肌の感触を楽しんでから、左手で桃の腰を抱え、その脚の間に右手を伸ばす。

手のひらでそこ全体を覆うと、リラックスしていたはずの桃の身体がまたこわばった。
それにかまわず、ゆるやかに、優しく撫でる。
ゆっくりと上下する動きを続けると、桃の身体からじょじょに力が抜けていく。
閉じかけていた太ももが開かれるのを待ってから、そこでわざと動きを止めた。
予想通り。
桃の腰が動いて、ねだるようにうちの手に押しつけられて。
早く続きをしてほしい?
ここは本当に素直でかわいい。
わかった、もっと気持ちよくしてあげる。

厚ぼったくなっている桃の割れ目の外側を、二本の指でなぞる。
それから茂みをかき分けて内側にたどり着き、そのまま押し開いて敏感なところを露出させた。
小さくてかわいらしい桃のそこは、触られるのが待ちきれないよう顔を覗かせている。
この先の快感を期待してか、桃の身体が小さく震えた。

最初はそっと触れた。
でも、桃からあふれた物で濡れたそこはぬるりと滑って。
思ったより強い刺激になってしまったみたい。
桃の腰がびくんと跳ねた。

「んんっ!」

痛くしてしまったかと、慌てて顔をのぞき込む。
眉が悩ましげにひそめられてはいるものの、頬は真っ赤だ。
大丈夫、ちゃんと感じてる。

935 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/22(木) 23:09:04.37 0

こりこりと固くなった部分を、指の腹でくすぐるように弄った。
さらに指先でころがすようにこねる。
今度はぬめるものをすくいとって絡めて、優しく、強く、力の加減を変えて愛撫する。

「ん…は…あ…!ああっん……!ん…」

桃の方はもう声を抑える気もないみたいで。
すぐにそこは赤く充血してひくひくと脈打ちはじめた。
そろそろかな。
最後はぐっと力を入れて押しつぶすと、桃はあっけなく上り詰めた。

二度目の絶頂の後、桃はぐったりと放心したようにシーツに身を預けた。
その姿を見て、ふと思いつく。
今なら、あれができるんじゃない?
うちは片手で身をおこして、また桃の脚の間に移動する。
そのまま膝を立てさせ、大きく脚を広げて。
足の間に顔を埋めると、それまで無抵抗だった桃が悲鳴みたいな声を上げた。

「みや、やめ…!」

やっぱり嫌がるか。今まで一度もさせてくれなかったし。
桃は腰を引こうとして、でも力が入らないみたいで。
何とかしてうちの頭を押しのけようと腕を伸ばす。
その動きも弱々しい。

もうびしょびしょになっているそこをぺろりと舐めてみた。

「あっ!」

桃が身じろぐ。
なんかしょっぱくて変な味。でも桃のだと思うとそれも愛しくて。
さっきと同じように、でももっともっと優しく舌で触れる。

「い、いや…やだ、みや、いや…!ふぇっ…」

桃の声にとうとう嗚咽が混じりだした。
泣かせるつもりなんてなかったのに。
ちらりと横切った罪悪感は無視することにする。
舌先でつついてやると、また桃の奥からぬるぬるしたものがあふれてきた。

「や…ぁ!んっ…あっ…」

拒絶の言葉はだんだんうわ言みたいになっていく。
もしかして、桃は恥ずかしいことをされるほうが感じるの?

「あっ、ぁあっんんっ! ぁあっあっぁ!!」

桃の声が切羽詰まったものに変わったところで、うちは舐めるのをやめた。
頑張った桃に、みやがご褒美をあげる。

942 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/22(木) 23:36:36.95 0

待ちかねているようにひくつく場所にゆっくりと中指を沈めると、十分に潤っているそこはあっさりとうちの指を飲み込んだ。
桃の中はうちの指をぎゅっと締め付けて、求められていることに安心する。
そのまま奥まで入れて、温かくて湿った感触をじっくりと味わった。
ゆるやかに中をさぐっていると、桃の太ももが焦れたようにこすりあわされた。

「み、みや…」
「どうしたの?桃」
「は、はやく…おね、おねがい…」

桃のおねだりなんて初めてじゃない?
頬がゆるんだ。今日はたくさんいじわるしてごめん。

うちは指を引き、入り口近くのいいところに狙いをさだめた。
じんわりと指を押しつけて、優しく撫でて。
同時に、親指で外側の敏感なところを刺激する。
桃はすっかり蕩けたような表情になって、ゆるんだ唇から絶え間なく聞こえる喘ぎ声が心地いい。
また中がぎゅっと締まった。つまさきがピンと伸びて、それから力なくシーツに沈んだ。
でも、中はまだうごめいて、うちの指をより奥まで飲み込もうとしているようだ。
名残惜しい気持ちで、そっと指を抜いた。
震える体を抱きしめ、涙の跡の残る頬に口付ける。桃、だいすきだよ。

次に目覚めた時にはもう太陽は西に傾きかけていた。
桃はまだ深く眠っている。
うちが起き上がっても、カーテンを全開にしても身じろぎひとつしない。
無心に眠る子供みたいな寝顔。目のふちが赤く腫れているのが痛々しい。
そっとそこをなでで、頬に触れた。

告白をしたのも、いっしょに暮らそうと誘ったのもうちのほう。
嫌なことはきっぱり断る桃だから、その気持ちを疑ったことはないけど。
でも多分、桃とうちの好きの重さは違う。
だから勝手に負い目を感じて、桃の甘えを許してしまって。
勝手に爆発して桃を泣かせてしまった。
もっとまっすぐぶつかれば良かったのに。

落ち込んだ気分を振り払うように、うちは手早く身支度をととのえた。
昨日のうちにまとめておいた汚れものを放り込んで、洗濯機をまわす。
ぐちゃぐちゃになった服や下着はあとで手洗いするつもりでバケツにつけて。
手早く後始末を済ませると、そのままキッチンに急いだ。
昨日の昼から何も食べていない。
早く何か口に入れないと、お腹が空いて死にそうだ。

冷蔵庫を覗き込むと、ちょうど目線の位置にきちんとラップにくるまれたお皿がふたつ並んでいた。

料理は桃で、掃除と洗濯はうち。
最初から役割分担を決めたわけではないけれど、一緒に暮らすうちになんとなくそう決まっていた。
なにかと雑な桃なのに、冷蔵庫の中はいつもきれいで、キッチンもきちんと整理整頓されている。

ディナープレートにはたぶんハンバーグ。小さいボウルは定番のポテトサラダだろうか。
取り出してみたら、ハンバーグの付け合せはハートや星型にくり抜かれたにんじんのグラッセだった。
確かにうちはにんじんが苦手だけど、これは甘いから食べられるって言ったのに。

……なんだ、桃だってけっこううちに甘いじゃん。

笑い出したい気分なのに、なぜだかじんわりと目の奥が熱くなって。
ラップの上にぽたり、ぽたりと透明な水滴が散った。

結局、うちは桃にかなわない。でもそれは嫌な気分じゃなかった。

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