まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

119 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:14:09.09 0
嗣永先輩が格好良すぎて
サンドイッチから妄想が膨らんだ結果なぜかお弁当のお話になりました

ちなみに残念ながらこの話のももちは格好良くないです

120 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:14:45.43 0

午前中からのレッスンが一段落して、少し遅めのお昼休み。
からあげ。たまご焼き。魚の焼いたの。
仕出しのお弁当はたまに食べる分にはおいしいんだけど、何日も続くとだんだんうんざりしてくる。
あーあ、パスタとか食べたいな、なんて思いながらお茶に手を伸ばしたところで、隣のテーブルから黄色い声が聞こえて手を止める。
「えー!さきちゃんのお弁当おいしそう!」
「すごーい!さすがキャプテン!」
何かと思えば、ももと千奈美がキャプテンの手元をのぞきこんで、きゃあきゃあ言っている。
「別にすごくないよ。たいしたもの入ってないし」
キャプテンの手元の小さなお弁当箱には、様々なおかずが彩りよく詰められている。
今朝はかなり集合時間が早かったのに、手作りのお弁当とは。
さすがキャプテン女子力が高いなぁ、と感心しながらぼんやり様子を眺めていると、ふとキャプテンと視線がかみあった。
「みや、どうしたの?…お弁当、交換する?」
キャプテンが少し嬉しそうに(うぬぼれと思われるかもしれないけど、たぶんこれは勘違いではないと思う)提案してくる。
そんなに物欲しそうな顔してたかな?と、ちょっと恥ずかしくなって、慌てて口を開く。
「いや、ごめん。すごいなーって見てただけ。せっかく作ったのもらったら悪いし、大丈夫」
「そう?別に遠慮しなくてもいいのに」
「ううん、思わず見とれちゃっただけだから。ごめんね」
そう。キャプテンには悪いけど、うちは別にキャプテンのお弁当が食べたかったわけではなくて。
手作りのお弁当に興味深々の彼女の様子を見て、もしうちがお弁当を作ってきたらどうなるかなぁ、なんて考えていただけで。

121 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:16:30.24 0

「えー、じゃあもものお弁当と交換してよー」
「ちょ」
反射的に声を上げかけ、なんとか途中で飲み込んだ。
が、やはり外に漏れてしまっていたようで、
「え?なに?みや、何か言った?」
ももが、きょとんとしてこちらを向く。
なに?じゃねーよ。と思いながら、どうにか笑顔を作る。
「みやが遠慮したんだから、ももだって遠慮しなよね」
「だってもものお弁当、みやのと同じだもん。条件は同じでしょ。ねーキャプテン、おねがーい」
うちの言葉を無視するように、ももは少し口をとがらせるようにして甘えた声を出す。
普段こういうわがままを言わないももがめずらしくしつこく絡むものだから、キャプテンも若干困惑気味な微笑を浮かべている。
「ちょっともも。やめなよ、キャプテン困ってんじゃん」
「なんでみやが口出すの?関係ないでしょ」
「は。関係あるし」
「えー、どういう関係?」
「ちょっと2人とも。いい加減にして」
売り言葉に買い言葉でヒートアップしかけた会話をキャプテンがさえぎる。
「だってももが…」
「だってみやが…」
同時に言い訳めいた言葉をつぶやき、お互いに目を合わせて気まずくなる。
「あーもう、2人が仲良しなのはよーくわかったから」
キャプテンが、やれやれといった調子で聞き捨てならないことを言う。
「くだらないことで喧嘩しないの。さっさと食べないと休み時間終わっちゃうよ」
優しくたしなめられて、それはたしかにそのとおりなんだけどおもしろくないんだもん。と、胸の中で反論する。
対照的に、ももがあっさり
「はーい。ごめんなさーい」
と、ぺこりと頭を下げるものだから、なんだかますます引っ込みがつかなくなって、何も言えなくなる。

122 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:18:06.24 0

謝ろうかな。でもうちは悪くないしな。とためらっていると、ももがまた調子に乗りだす。
「じゃあさ、もものたまごやきとさきちゃんのミートボール、交換してー?」
キャプテンが、まぁそれくらいなら、なんて顔をするものだから、思わず大きな声が出てしまう。
「だめ!」
自分で思っていたより大きな声が出て、それまで興味なさそうにしていたくまいちゃんやまあさまで、何事かと視線を寄せてくる。
耳がちょっとだけ熱くなるのを感じる。
「もー、みや、独占欲強すぎじゃない?そんなにキャプテンが好きかー!」
ももがからかうように笑う。
キャプテンは、やめなよ、なんて言いながらまんざらでもなさそうな顔をしている。
それを見てうちは無性に胸の奥が痛くなって、なんだか涙がこみあげそうな気配を感じ、その気配をごまかすように言い返す。
「そんなんじゃないし。ももが食い意地張りすぎなんでしょ」
「照れなくていいってー」
「照れてない!」
反射的に言い捨てて俯く瞬間、やりすぎちゃったかな?と、ももが少し苦い顔をしたのが見えた。
なんでこんな風になっちゃうんだろう。
ばか。
もものばか。
でも一番ばかなのはうちだ。
「そんなに交換してほしいなら、うちのたくあんともものからあげを交換してあげる」
涙をこらえている素振りなんて見せないように、あくまで強気でいくしかない。
「いや、意味がわかんないよ!」
何を言ってるかなんて、何を言っちゃうかなんて、うちにだってわからない。
もう、こうなってはうちの言葉は制御不能だ。
「なんでわかんないの。じゃあ、みや明日お弁当作ってくるから、ももも作ってきて。交換しよ」
「へ…?」
狐につままれたような顔で、ももが固まる。
ももだけじゃなく、メンバーみんなが固まっているような気もする。
「なに?不満なの?」
黙っているのもはずかしくて、つい口調が強めになる。
「いや、不満っていうか…あれー?」
ももは、喜んでいいのかな、なんて言いつつ顔がゆるんでいる。
その顔がかなり幸せそうだったからちょっと腹が立って、明日は梅干し弁当にしようと心に決めた。

123 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:32:37.98 0

「ちょっと、みや!おかずが入ってないよ!?」
翌日のお昼休み。
たまたま同じタイミングで休憩に入ったのがももだけで、自然と2人でお弁当タイム。
「梅干し弁当だって立派なお弁当でしょ」
「みやから言いだしておいて、それはないでしょー…」
もも、けっこう早起きして頑張ったんだよ?なんて、恨みがましい目でにらまれる。
その言葉にウソはないようで、たしかに小ぶりなお弁当箱の中には色とりどりのおかずが詰まっている。
なかには形がいびつなものもあるけれど、お世辞を抜きにしても、80点くらいの出来栄え。
お世辞込みなら、100点満点に花マルをつけてもいいくらいだ。
「ほんと、おいしー。もも、才能あるね」
花マルだから、特別に素直な感想を伝えてあげる。
「それはどーも…」
せっかく人が素直に褒めたというのに、ももはどうにも不満そうで、その様子を見ているうちに昨日のイライラが蘇ってくる。
「ていうかさー、なんであんなにキャプテンのお弁当にこだわるかな」
カッコ悪いから言うつもりはなかったのに、思わず口に出てしまっていた。
「だって…可愛かったから」
ももが、ぼそぼそと言い訳をする。
その言い訳は、うちのイライラを増大させるには十分だった。
「可愛い?キャプテンが?たしかに女子力高いし、キャプテンはかわいーよね」
うちとは違って。とは、さすがに口に出さないけれど。
それにしたって、2人でいるときにわざわざ他の子を褒めるかな?

124 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/21(水) 01:34:14.13 0

「じゃなくて」
「え?」
ももがじっと目を見つめてくるものだから、頬が熱くなるのを感じる。
「みやが可愛かったから」
「…は?」
「最初はほんとにお弁当おいしそうだなって思ってただけだったんだよ。でもさ、みやがあんまり可愛いから、ついやりすぎちゃった。ごめんね」
あまりにあっけらかんとそんなことを言うから、一瞬言葉を失ってしまった。
「…何言ってんの。ばかじゃないの?」
これは、ツンデレというより本音。
ほんとにこの人はばかなんじゃないか?
人がどれだけ動揺したか、わかっているんだろうか。
「ちょ、ひどーい。みやがいけないんだよー、可愛い反応してくれるからー」
「ありえないんだけど!」
「照れない照れない」
「もー!おかず抜きだから!」
「え?おかずあったんだ?」
あ。と思ったときには手遅れで、ももはいそいそと人のカバンの中から勝手にもう一つのお弁当箱を見つけ出す。
「食べてもいいけどさ」
「うん?」
ももが目を輝かせてお弁当箱をのぞき込んでいるせいで、なんだかくすぐったい。
「食べるなら、もう他の子のお弁当は食べないで」
だからつい、自分らしくないことを口走ってしまう。
「あーもう、みやは可愛いなぁ!」
頭を乱暴によしよしと撫でられて、半分腹が立って、半分嬉しかったから、
「うっさい」
言葉が素直じゃないかわりに、態度は素直に。
頭をなでる手をくぐり抜けるようにしてももに抱きつくと、ももは一瞬驚いた顔をして、すぐに満面の笑みでぎゅっとしてくれた。
こんなことで機嫌がよくなってしまう自分は、やっぱり可愛いのかもしれない。
なんて思いながら、今度のお弁当のおかずは何にしようかなんて考えているのだから、もう本当にどうしようもないな。


おしまい。

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