まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

287名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:32:54.450

意を決して口を開く。

「ねえ……お願いがあるんだけど」
「なーに、みやびちゃぁーん?」

ほぼゼロ距離で即座に返ってくるのんきな声。
その相変わらずなのんきさに若干イラっとしつつも、震える声を抑えつけるようにして言葉を紡いだ。

「ちょっと。そろそろ離してくれる?もう耐えられないんだけど」
「いーやーだぁー」

また即座に返される子供みたいに楽しそうな声。
回された腕がぴくりと動いたのを感じたものの、宣言通り腕を解こうとはしない。
若干細くなった見た目の割には馬鹿力だけはパワーアップしてるとか。
力勝負では勝てる気もしないからどうこう言うつもりはないけれど、さっきから頑張った所で解けもしないし。
この人がそう言うのは大体分かっていたし。けれど、私としては、もう限界な訳。
それでも断固とした意思を示す為に、私は固く目を閉じて首を横に振った。

「もーも、いい加減、ふざけてないで離してってば」
「どうしてそんな悲しい事を言うの?ももの傍に居るからって、言ってくれたじゃない」

全く、これっぽっちも悲しげに聞こえない声が、私の耳に届く。
私はかっと目を開き、どこまでも笑顔ですっとぼけてるももを睨みつけて声を張り上げた。

「近過ぎるって言ってるの!いいかげん膝からおろせっ、このバカももっ」


そもそも恋人がこんなに近いのに、何でももだけ平気でいれるのか。
膝に乗せて抱き締めてくれたのまでは良かったのに近過ぎるせいなのか何もしてくれない。
それが物足りなくてちょっとイラっとしちゃっただなんて、一体どっちがバカなんだろう。

291名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:35:41.720

「ちぇー。だって雅ちゃん成分を吸収したくってさー」
「なにそれ。だとしてももうちょっとやり方ってもんがあるでしょ」

しつこく絡んでくるももの腕をやっとのことで振りほどいて床に座り込む。
ももはひどく残念そうな顔をして、ソファの上に伸ばしたコンパクトで少し逞しい自分の太腿をぽんぽんと叩いた。
うん間違いない。痺れてたな、あれは絶対。そう思ったからおろしてって言ったのに。

仕事が終わってからはのんびりとお家デート。だけど今日だけはいつもと違う。
ももの誕生日プレゼントや料理は勿論みやが張り切ったけど、お部屋の飾りつけも一緒に準備したり。
ケーキ屋さんが閉まる直前に滑り込んだりでかなりバタバタしちゃったけど、まぁ、充実した一日ではあるよね。

はしゃぎ過ぎてるももはふわふわのレース一杯な白いドレスを着て、花冠と≪本日の主役≫のたすきまで付けてくれた。
お祝い係のはずだったみやはと言うと……メイドさんの格好してる。
私の絶対領域は誰にも譲れないとか言ってたしこれはもう完全にももの趣味。
可愛いから良いけど。……ほら、アレだよ、お互い様ってやつでしょ?

そこまでは良かったんだけど。
やっぱりお酒飲み過ぎたかな。ももって顔色殆ど変わらないから酔ってるかが分かんないんだよねえ。
明日もお仕事だからって程々にしといたはずなんだけど。

「もうここはみやびちゃん専用の特等席だよ?世界中探してもここにしかないとっておきなんだよ?」
「はいはい、ありがとー。嬉しい嬉しい。……はぁ」
「もー、みやびちゃんったらぁー、今日のご褒美に溜息をつくほど感動してくれたの?」
「なっ、……呆れてんの!」

私の苦情を受け流してはいつもこの上なく楽しそうに笑うもも。
相変わらず私の心をざわつかせてばかりの、この憎らしさ。

小さいのに、図太くて、強引で、綺麗で、強くて、しなやかで、優しくて、可愛くて、柔らかで、温かで。
いつも私を見つけては、ワンちゃんの尻尾みたいにぶんぶん手を振りながらやって来るし。
ももの話の巧みさに驚かされて、感心したり呆れたりしたところを不意打ちで微笑まれて。
つられて口元が上がりかけたのを目ざとく見つけられてはしゃがれて。
嬉しさと恥ずかしさに耐えられなくなって声を荒げようとしたら、見計らったように優しく撫でられる。
照れ隠しと抗議の代わりについ軽く、ももには手がちょっと出ちゃうのはご愛敬だ。

295名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:39:41.650

「ふーん。その割には嬉しそうだったけど?」
「うるさいなー」

年を重ねても変わらないその外見はだいぶ年下に見えてくというのに、中身はおばち……年上のお姉さんだし。
色んな意味で太刀打ちできそうにないから、だからせめて苦手になってやりたかったのに。
悔しくて逆らって暴れてみても、気づけば結局今日もももの腕の中が心地良くて。
乞われるまでもなく、自然と私の全てはももに捕まっていた。
一言位嫌味でも言えたら気が紛れるのかもしれないが、それすら叶わない。
ももの緩み切った幸せそうな間抜け面が、私から抵抗する気力も毒気も全て奪い去ってゆくのだ。

「それで?その脳味噌が溶けたような笑顔は何なの」
「だってー、最近毎日が春みたいにあったかいんだもん」
「あ、そう。それは……まあ。良かったんじゃない?」
「うん、なんたって今日も雅ちゃんの可愛さを特等席で堪能してるからね」

う、わ。
次から次へと恥ずかしい事を言うこの人をそろそろ一度頭を冷やせと海か川にでも放り投げてやりたいのをぐっと堪える。
理由の一つには一緒に暮らし始めたってのもあるんだろうけど最近は特にひどい。
いつもいつも、二言目にはこんな軽口ばかりだ。ももだから余計に恥ずかしいのに。
それがどれだけ私を落ち着かなくさせてるのかなんて、きっと知りもしない。
まずはちょっと落ち着こう。額に手を当てた私は、ゆっくり息を吐く。
そうだ、歌詞でも復習しよう、思い出してる内に落ち着くはずだ。

「もー。なーに。折角私と居るのに珍しく難しい顔しちゃってるのさ」
「ひゃっ!?」
「おお、伸びる伸びるー」

不意に頬を両手で掴まれる。
掴んだ手を左右に大きく広げて、楽しそうな声を上げた。

298名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:42:17.220

「ひひょのかおで……ええいっ、人の顔で遊ばないの!このっ」
「んぉ?」

ちょっと腹が立ったのでこっちもやり返してやる。びょーん。
ももは横に伸びた間抜け顔で、ひひゃいよみぃーひゃと不明瞭な文句をもごもご言いたてた。
私はおかしくて吹き出してしまい、手で口を抑えた。
お互い様なんだけどももの顔を睨みつけようとして、そのまま言葉を失う。

「うん、やっぱり笑顔が一番可愛い。……好きだよ、みや」
「う……」
「拗ねないでよ。やり方変えるから」

ももの事は本当、いつまで経っても慣れないし苦手なの。
私が一番逆らえないタイミングで、とっておきの優しくて大人びた顔をするから。
だから、ゆっくりと優しく重ねられる唇を私はいつも避けられないでいる。

300名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:44:52.000


「入れるよ」
「う、ん、……ぁあぁぁんっっ……!」

ふっくらした優しい指が、時間をかけて入り込んできた。
それは焦らすようにじっくりと私の中を探り蠢き、くちくちと身体の内で立てられる水音に全身が震える。

「はぁ……むっ」
「んぁっ」

頭を抱きかかえる様にして縋りついて目の前にある白い首筋をそっと食むように咥えて声を殺す。
一瞬ぴくりと身体を震わせたももが、私の耳元で小さく笑った。

「ふふっ……本当、優しいよね、みやは」
「む……ぁ、な、にが」
「もういっそのことこのまま歯を立てて噛みついてくれたって良いのにさ」
「するわけ、ないじゃ…な…ふうぅっ、ぁんっ」
「もう。みやの、そういうとこも好きだけどね」

ゆっくりと掻き回されながら親指の爪で弾く様に秘芯を弄られて、
その度に私は挿し込まれた指を締め上げては悦びの声を漏らす。

「ん。この辺、好き?」
「っ、ふぁ、んんっ!……も、」
「なに?もっと?」
「ちが、いって……な、っ……ぁあ」

意図的でもなくて止められない身体の反射的なものだとは分かっていながら、
まるで自分が涎を垂らしてもっともっととお願いしているように思えて恥ずかしい。
でももも以外に許したとしてもこんなには決してならないだろうという自覚はある。
その感情がまた、身体を熱くさせてゆく。

「くぁ……っ、ふうっ、むううっ、はぁうっ」
「可愛い……みや。……っちゅ」
「はっ……あぅんっ!くぅっ……うぁっ……んっ、ふぅ」

吹きかけられる熱い吐息と、私の脳を蕩かす様に響く掠れた声に包まれる。
与えられる快楽に必死で耐えていると時折訪れる優しくて甘い口付けにもまた溺れていく。
身体に響く粘着質な水音が次第に大きくなっていく。
私は両手を固く握りしめたままももにしがみつき、がたがたと全身を震わせて啼くことしか出来ない。

「好きだよ、みや」
「もも……ももぉ、ふぁ、ああ……っ!!」

どうかお願い。このままみやだけのももでいて。
ももだけのみやでいてあげるから。

昂り過ぎて一瞬白く染まった意識の中で、私はただそれだけを願った。

304名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:49:20.500

次の日また一つ年上になったももはのんきな顔をして私の帰りを待っててくれた。
私の名前を幸せそうに呼んで、安心しきった顔で笑う。
ご飯も美味しそうに一杯食べてくれるしみやの話も相変わらず優しい顔でちゃんと聞いてくれる。
その笑顔にすらつい見とれてしまう。ああ、これはもう重症だ。

「はぁ……」
「ん?どうかした?」
「別に?」

無意識にそっぽを向いて答える。
ももは「ふうーん?」と呟き、私を抱き上げた。そのまま膝の上に私を座らせて抱きしめてくる。
いつも思うけど、小さな体の一体どこにその筋肉をしまってるんだろう。

「わ。ちょ、ちょっと、もも」
「ここが雅ちゃんの特等席でしょ?」

温かい。柔らかく私を抱く腕、擦り寄せられる頬が心地良い。うん、流石特等席……って、違う、恥ずかしいの!
私はあらん限りの力を持って排除にかかる。ただし顔は上げない。ももの顔を見たら力が抜けるから。

「はーなーしーなーさいっ」
「良いじゃない別に。減るものでも無いし、減るとこも無いし」
「な。へ、減る位にはあるわよ……って何言わせるのバカもも!」
「ぐふっ!……な、ナイスパンチ……」

いつも通り一言多いバカももが大袈裟に呻いて私にもたれかかる
心をえぐられたのはこっちの方だ。あんまり無くて悪かったわね、馬鹿。
もう一発位叩き込んでやろうかと思ったが、そのまま顔を上げないので当たり所が悪かったかと心配になってきた。
一撃を見舞った場所へ手を伸ばしながら声をかける。

「あ、の、もも?ごめん、ちょっとやり過ぎ」

伸ばした手首をいきなり掴まれて驚く。
顔を上げてにやりと笑うももの顔が急に視界一杯に近づいて、離れていった。
唇に残る誘うような熱。

「お返し」

そう言ってももが浮かべたのは、また、あの優しい笑みだった。

310名無し募集中。。。2019/03/08(金) 23:56:29.050

……ああ、もう。
何でそんなに笑っていられるのか。

昨日ももが触れた所が熱を帯び、感触をまざまざと蘇らせる。
いくら時の流れに押し流されたとしても消えないそれはまるで見えない鎖。
何度も縛られてしまっている私は、いつまで経っても抜け出せそうにない。

「ま……減るんじゃなくて、増えるだけだもんね」
「は?何が?」

疑問に答える事も離れる間もなくももが覆いかぶさってくる。
私はぎゅっと目を瞑り、体を小さく縮ませた。
耳に触れんばかりの距離にももの息遣いを感じる。

「捕まえた」

そう囁いて、私の耳元に口づけた。私の首元を覆っていた布を解く音が聞こえる。
仰向けに抑えつけられ、そのまま両手首を頭上で縛られてしまう。
解こうと暴れてみたが、合わされた自分の手の甲同士がぶつかるだけでびくともしない。

「ちょ、やだ。なに。なにすんの、もも」
「んー?……みやが今考えたような事?」

低い囁き。
顎を掴まれ、噛みつくように口づけられる。顔を逸らす事も出来ない。
歯列をこじ開けるようにして入り込んできた舌が自由気ままに、暴れる。
飲む事も出来ない唾液が口の端から零れては頬を伝い落ちる。

腰に回された手が熱い。
まるで撫でるような手つきで、あっさりとスカートを脱がされた。
開いた手の先端が滑るように何度も肌の上を這う。
触れられた箇所から伝わるむずむずとした感触は、やがてじりじりとした熱に変わっていった。

「はあっ……はぁっ、くっ……ふぁ」

塞がれ続けていた唇を解放され、私は大きく息を吸った。

314名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:01:14.450

直後、いきなり視界が反転する。
目の前に見えるのは床と動かせないままの自分の腕。
腰だけを高く引き上げられた状態で、再びももにのしかかられる。

「もも……やめっ……」
「やーだ。ここで止めたらみやが苦しいだけだよ?」

私の服の下にももの両手が潜り込んだ。脇腹を撫で、肋骨をなぞり、乳房を掬い上げるように揉んでくる。
胸の先端を擦られ、私は思わず鼻にかかった声を上げてしまう。
服の裾に両手をかけられたと思ったら、手首まで上着ごと一気に捲られた。
あらわになった背中をももの舌が這いまわる。

「ふゃ、ぁんっ」
「弱いよねー背中も胸も。綺麗だし…んっ…本当、可愛いんだから」

私の脚の間に体を入りこませて、ももが笑う。
内腿を滑る熱い手の感触に体が震えた。

「は、ぁ……くぅんっ」
「震えちゃってどうしたの。ももが怖い?それとも、気持ち良い?」

喋りながらうなじへ優しく押しあてられる舌と歯の感触にぞくぞくする。
ああ、これと同じような事を、私はいつもももにしてたのか。
『このまま歯を立てて噛みついてくれたって良いのに』その意味が分かった気がした。

正直言ってももらしくないというか今日は強引過ぎて少しだけ怖い。けれど、それよりも。
私は頭を上げ、ももを見ようと殆ど回らない首をそれでも動かした。

「ふぁ、んっ……もも」
「ん?」
「おこ、って、るの?」



ももの動きが止まった。

319名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:09:39.360

ためらうような気配。
たっぷり一拍置いて、決まりの悪そうな声が聞こえた。

「怒って、は……いや、そうなのかな。怒ってるのかな」
「みやの、せい?」
「んー。……うん。でも、みやに叩かれたからじゃないよ」
「じゃあ、何で」

暫くの沈黙の後、溜息を吐く気配がして、私は体を掴まれたかと思うとまたひっくり返された。
再び視界に映ったももの表情は酷く真剣で、黒い瞳の奥がかすかに揺れていた。

「どうしてみやは、いつも我慢しちゃうの?」

ぽつりと落とされた言葉が、まるでももの涙みたいに感じた。
私はももの頬に、頭に、手を伸ばして抱きしめようとして、縛められたままだった事を思い出す。

「みやが大好きだから悲しくなる」

ももは私の頭上に手を伸ばし、両手を縛っていた布を解いた。
手首に引っかかったままの服を取り去り、私の腕をゆっくり揉みほぐして、ごめん、と呟く。

「もぉは、そこまでみやに必要とされてないのかな、って」

項垂れたももは、泣きそうな、心底情けない顔をしていた。
違う。私が我慢したのは、そんな顔をさせる為なんかじゃない。

「もぅ……そんな訳ないじゃない、ばかっ」
「ふぉ?」

痺れの残る腕を持ち上げて、私はももの両頬を掴み、思いきり左右に引っ張った。
きょとんとしたももの顔が横に伸びて、何とも言えない間抜け面に変わる。
ぷっと吹き出す私を見て、ももは不思議そうな顔をした。

「……ひひゃいよ、みゃ」
「お返し」
「むぉ?……いったぁー」

最後にもう一回引っ張って、ぱっと手を離した。
赤くなった自分の頬を擦るももの手を遮って、代わりに口づける。
耳元で小さく、ごめんね。と囁いてから、ももの顔を真っ直ぐに見つめた。

323名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:17:13.310

「違うの。我慢してたのは、ももの事傷付けたくないし、絶対に手放したくなかったから。
 私まで油断して、ももに飽きられたら、そのうち笑ってくれなくなるかもって思ってたから」
「え?」
「ももが……もものっ、笑った顔が、好きなのっ。見られなくなるのは、…いや」

ちゃんとももに伝わるように、一言一言区切るようにして言い切った。
ぽかーんとしてたももの顔が、だんだん喜びにふやけていく。
そう、私が見ていたいのはその幸せそうで何とも間抜けな優しい笑顔。

顔どころか耳までかっかと熱を持っているのが判る。やだもうメッチャ恥ずかしい。でも我慢する。
全てはその笑顔の為。それを傍でずっとずっと眺めていたい、私の為。
溢れんばかりに込み上げてくる愛しさで、自然と笑顔になる。

「私に必要なのは、それだけ。……好きなのは、ももだもの」

見つめたももは首まで真っ赤に染めて、言葉を忘れたかのように口をぱくぱく動かす。
いつまでそうしているのかと思いきや、ももは両手を持ち上げると、勢いよく自分の顔面を覆い隠した。
ぱんっ!と良い音がした。痛くないのだろうか。

「〜〜〜〜くううぅっ!!」
「……もも?」

奇妙な唸り声を立てるもも。やっぱり痛かったんだろうか?
心配になって覗き込もうとすると、絶妙なタイミングで手を広げたももに勢い良く抱きしめられた。

「きゃっ!?」
「ああもうっ、これだからツンデレ雅ちゃんは!」

額に、頬に、髪に、耳に、眉に、口元に。至る所にももがキスの雨を降らせる。
キスの熱に溶かされた私を力一杯抱き締めると、幸せそうに笑いながら立ち上がる。

「やっぱりちゃんと抱くんなら、ベットの上だよねえ」
「……もう、ばか」
「だって、体痛くなるのも、ももが怖いのも嫌でしょ?」
「それは……そう。だけど」

ももの台詞に呆れて、ちょっとだけどきどきして、また笑ってしまう。
どうしようもない相手を好きになってしまったものだ。けれど、後悔はしていない。
私は首に腕を回してももを引き寄せ、ももはデレ過ぎ、と囁いて口づけた。
再び私に覆いかぶさるももはいつもの優しい顔で微笑むと、いつもよりも艶のある声で私に囁く。
この声も顔も、優しさも温もりも何もかもが全部、好きになっているんだと思い知らされる。

「みーや」
「……ん?」
「ももが、欲しい?」
「……ほし、い。頂戴、全部」

するとももは私の髪をくしゃりと撫でて、「よく出来ました」と嬉しそうに笑った。

「ももの全部あげるよ。ありったけ、持って行きな」

326名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:20:28.360

これは何回目のキスだろう。
苦しくて息が出来なくて、狂おしい程幸せで、とめどなく零れ落ちる涙に視界が遮られて。
思考がほどけて溶けてゆくように取りとめもなくなって、何も考えられない。

「たまにはみやからのキスが欲しいなー」

脚を大きく開かされ、ももの指を受け入れたまま。
快感に体を揺さぶられながら耳元で囁かれる熱い囁きに応えようと、私はぼやける輪郭を確かめるように両手で撫でた。
親指で位置を確かめて唇を寄せる。最初は軽く重ね、それから唇で撫でるようにももの唇を味わう。
吸い付いて音を鳴らし、押し付けては舐める。やがて小さく開かれた隙間から舌を滑り込ませ、歯列の形をなぞった。
ももの頬に添えていた両手を後頭部に回して舌を更に奥に伸ばすと、熱くぬめる感覚にようやく行き当たる。
それに触れた途端、私の背筋をぞくぞくするものが走り抜け、体が勝手に大きく跳ねた。
呼吸を整えて、再び唇を重ねて舌を絡める。混ざりゆく唾液を飲み込んで、もっとと催促するようにももの舌を吸う。
さっきから面白いようにぴくりぴくりと反応していたももが、そこで遂に動きを止めた。
もう。何で止めるの?止めちゃやだってば。

「ふぁ……もっと、して……もっと……もも」
「あ、あぁ、うん。……まいった、こりゃ。……反則でしょ」

耳まで赤くなって、ぼやきつつ笑うもも。
その瞳の奥がぎらりと光るのが見えて、私は期待に胸を高鳴らせた。
もっと感じさせて。ずっとずっと、ももだけを一番近くに感じていたいから。

「はや、く……っ、ぁ、ふぅんんっ!」

私の中に入り込んでいた指がぎりぎりまで引き抜かれ、本数を増して再びねじ込まれた。
体に響く水音に空気が混じり、低く籠るような音を立てて弾ける。
奥まで達した指がそれぞれ蠢き始め、だんだんと激しく暴れ出す。
かき回される度、中からぐぷぐぷと鈍い音が漏れた。

「くぁ、あっ、はぁっ、も、も」
「ん?……なに?」
「もっと、キスっ、して、もも」

大好きな顔が瞳が目前に迫り、私は目を閉じた。
唇に感じた柔らかな感触は、すぐに入り込んできた舌の絡みつく熱にとってかわられる。

「ふぅむっ、ぁうっ、うん、むっ」

ぎゅっと閉じた瞼の裏が激しく明滅する。
熱い何かがぐうっと身体に走って、私は全身を強張らせた。
一瞬意識が飛びかけて、けれど体に与えられる刺激がそれを強引に引き戻す。

330名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:27:01.270

「ふ、ぁあああっ!?あっ、く、ふぅ……うぁあんっ!」
「ごめ、ん……優しく、出来そうにない、っ」

謝りながらも優しく抱き締めてくれる腕が愛おしい。いっそこのままももの腕の中で息絶えたって構わない。
……ああ、それは駄目だ。ももを一人にしてしまう。ももが他の誰かのものになってしまうかもしれない。
そんなの、絶対許さない。

「ひ、ぁあっ!も、もぉ、はぁあんっ!」

爪が食い込む程握りしめた拳をももの背に押しつけ、のけぞる。
するとももは息を荒くしながらも、「こら、またやってる」と苦笑いした。

「手、開いて」
「だ……め、爪、立てちゃうってば、ももの背中」
「ももはみやのものだって言ったでしょ。だから、爪立ててもいーよ。
 大丈夫だから我慢しないで。みやの痕を刻みつけてよ、誰のものなのかって判るように」

熱っぽい声でねだるもも。私の手を背中から引き剥がして、爪が食い込んだあたりをちろりと舐めてくる。
握り込む力が弱くなったところを見透かされて、指と手のひらの間に舌が挿し込まれた。
優しく、愛おしそうに。指の一本一本まで綺麗に舐め上げられていく。
目が合って微笑まれる度に、どうしようもない程胸が高まっていく。
最後の一本、小指を舐め終わりかけた時、不意にももが指に噛みついて囁いた。

「ただしその代わり、みやの全ては私のもの。嫌だなんて言わせないから」

にやりと笑うもも。
噛まれた小指から、甘い痺れが全身に広がって切なくなる。
私は解かれた手のひらのままでももにしがみつき、何度も何度も頷いた。

332名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:28:20.360

意識が遠のきかけてはまた引き戻される。
突き入れてはかき回す指の動きはまた更に激しくなって、喘ぐばかりの私は息が出来ない。
激しい快感と呼吸困難に襲われて、ももの背を掻きむしるように爪を立てた。

「あぁぁっ!あっ!はっ、はぁっ、っ、ぁんっ!」

のけぞる私のうなじに鈍い痛みが走った。
薄く開けた視界の中、私の首筋に顔を埋めたももの黒髪が見える。
じんじんとする首筋の痛みとももからの独占欲が嬉しくて、ぐん、と一気に体の熱が高まる。
瞼の裏が真っ白に弾け、激しい波に意識が飲みこまれてゆく。
分かるのはただ、相変わらず情熱的なまでに抱き締めてくれるももの熱い体だけ。

「ぁあっ!あぅんっ!もぉや、だ、我慢、できなっ、もも、好き、離さないで、お願いっ、ももっ」
「はぁっ、みや、好き、みや。離れるわけない、愛してるんだから」

必死にももを抱き寄せて、抱き締められて。
耳元で熱く囁かれる言葉に、蕩けるような幸せと絶頂を感じた。

336名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:34:13.150

予想のつく事ではあったけれど、理性を取り戻した私はやっぱり散々な有様だった。

「嘘でしょ……もー、腰めっちゃ痛いんですけどー……」
「いやー、あはは。ごめん、みやがあまりにも可愛すぎたからつい」

悲鳴を上げてる腰が、さっきまで自分達がどれだけ激しく交わっていたのかを教えているようで恥ずかしい。
ももは何でそんなに元気なのかって?そりゃする方とされる方じゃ負担が違う訳で。……覚えてろ嗣永桃子。
不満一杯に睨みつけると、ももはひょいと私を抱き上げて、伸ばした太腿の上に私を下ろした。

「ちょ」
「ん?こうして欲しいなーって意味じゃなかったー?」

上げかけた非難の声をすっとぼけた声で遮り、ももは心底嬉しそうに私を抱きしめる。
直接触れる肌とそのままマッサージしてくれてる手がじんわりと心地良い。
ももと私の体温が混じり合って等しくなっていくのが、嬉しい。
自然とももと目が合って、優しく笑い掛けられた。

「この、バカもも」

私も笑って抱きしめ返す。きっとももと同じ様な顔してる。
こういう時は離れたくない。世界でただ一つだけの、私の愛しい特等席。絶対誰にも渡さない。

指に少しの引っかかりを感じて背中を覗き込むと、案の定ももの白い背中に数本、うっすらと赤い引っ掻き傷が出来ていた。
治すの惜しいよねぇーと呟くももの声。冗談かと思ったら、かなり本気みたい。
いやいや、それは流石に暫くしたら消えるはずだし、ももは綺麗な白い背中のままでいて欲しいのに。

「痕が消えないように出来ないのかなー」
「無理でしょ。そんなに深くもないし」
「ちぇー。折角ついたみやの愛の痕なのにぃ」

ガチで本気なのか残念そうな声で渋い顔を崩さないもも。
その気持ちは嬉しいけれど、生憎私に好きな人を毎回痛めつける趣味まではない。
あれこれと頭をひねって、私は名案を思いついた。

339名無し募集中。。。2019/03/09(土) 00:40:21.770

「じゃあ、これで我慢して?」
「ん?……ん、っ」

言うなり私はももの首筋に昔からある痣の横をちろりと舐め、少しきつく吸い上げた。
白い肌にしっかり残る、赤くなった痕。私のものだと主張する為の証。
その上へもう一回柔らかく口づけを落とし、私はももに微笑んだ。

「これで良し。消えそうになったらまたつけてあげるから。ね?」

言葉を無くしたようにうっとりとした表情でこくこくと頷くもも。
一矢報いてやったような気がして嬉しくて、私はつい顔を緩ませてしまう。それが失敗だった。
私の緩んだ顔を見たももは見開いた目を爛々と輝かせ、両手を一杯に広げると、いきなり私を抱きしめた。
再び降り注ぐキスの嵐に危険を感じた私は慌てて抵抗するが、もはや時既に遅し。
すっぽり収まった腕の中、きつく抱きしめられて、私はもう身動きが取れない。


「ああ、もう、雅ちゃんってば可愛いんだからあああああ!!」
「きゃあっ!?……ちょっ、んぅ、やめっ、もう今日は無理だってば、離せバカももこーー!」

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