まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

792名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:03:25.780

オレンジ色のカボチャがニヤリと笑う。
その横には白いおばけをかたどったパネルがゆらりと揺れた。
そう、世間はいわゆるハロウィン一色。

正直、もぉには何が楽しいのかよく分からない。
もっと言えば、この混雑する道を通り抜けなきゃならないわけで。
メーワクって言葉しか浮かんでこない。

「あら、見つかっちゃったわね」

人混みを前にげんなりしていたら、いきなりぽんと肩を叩かれた。
知ってる声だし、こんな風に話しかけてくる人なんてもぉは一人しか知らない。

「……何やってんの、こんなとこで」

もぉの目の前にいるのは、エレガントミーヤさん。
しかも今日は、牙なんか生やして立襟のマントなんか着ちゃって、いつも怪しいのにさらに怪しさ倍増って感じなんですけど。

「何ってハロウィン以外にないじゃない?」

カラーコンタクトでもしてるのか、つるりと光る紫の瞳がもぉに向けられる。
いかにもルンルンしてますって感じが抑えきれてなくて、こんなにテンション高いミーヤさんを見るのは初めてだった。
こういうイベントで浮かれちゃうんだ、この人。

「人生、バカになった方が楽しいこともたくさんあるわよ」
「いや、そういう方向はちょっと」

あら残念、と言いつつも、ミーヤさんは全く残念じゃなさそうにクスクス笑った。

「じゃあ、Trick or Treat?」

瞳をキラキラさせたミーヤさんから、やけに流暢な発音が聞こえてきた。

「あいにく、何もないんだけど」
「冗談よ、冗談」

そう言いながら、ミーヤさんはパッと片手を翻した。
指と指の間に、見慣れた小瓶が現れる。
ハロウィンを意識しているのかいないのか、小瓶の中で橙色の液体が波打った。

「あげるわ」

ウインクと共に、もぉの手のひらに小瓶が押し付けられた。
人参ドレッシングみたい、とか思っちゃったのはそっと胸にしまっておこう。
ミーヤ、と声がした、と思ったら、ミーヤさんのマントがふわりと広がる。
あまりにも綺麗に広がったものだから目を奪われていたら、ミーヤさんの姿はいつも通りあっという間に消え失せていた。

793名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:04:44.510

混雑する道をすり抜けて、ようやくみーやんの家にたどり着いた時にはどっと疲れが溜まっていた。
さんざん言ったけど、みーやんがもぉを呼んだ理由も実はハロウィンだったりするんだよね。

「お邪魔しま、す……っごいね、みーやん」

ドアを開けてくれたみーやんの姿に、ついついそう言っていた。
紫やゴールドのいつもより派手なメイク、不思議な色の——角度によって色が変わるらしい——カラーコンタクト。
頭にちょこんと乗った真っ黒なとんがり帽子に、大胆なオフショルダーの真っ黒なワンピース。

「魔女?」

正解、とみーやんは満足そうに笑った。
これでもソフトな感じにしたんだけど、とみーやんが言う通り、今のみーやんはもぉが想像してたより普通の格好だった。
血糊がベッタリ、生傷パックリ、みたいなコスプレだったらどうしようって思ってたから一安心。

「はい、こっちはももの」

え?とさえ言わせてもらえないまま、頭に違和感が襲ってくる。
髪の毛がザリザリと音を立てて、何かが差し込まれたのだと理解した。

「わー、ももってば超似合ってる」

みーやんが嬉しそうに手鏡を見せてくる。猫耳。なんて古典的な。

「もぉもしなきゃダメなの?」
「ダメなの」

文句は受け付けません、と言いながら、強制的に着席させられた。
もうできるから、と言い残してみーやんは台所へと引っ込んでしまう。
魔女が作るにしては美味しそうな香りが、部屋中を包んでいた。

ピザやグラタンに加えて、ちょっとおしゃれな洋風のお刺身とか、チーズとトマトのやつとか。
それらがきちんと整えられて、テーブルの上に佇んでいる。
準備にどれくらい時間をかけてくれたんだろう。聞いても教えてくれなさそうだけど。
もちろん、みーやんが用意してくれた夕食は、文句なしに美味しかった。

794名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:05:11.430


お腹もいっぱい、心もいっぱい。それはみーやんも同じみたい。
化粧落としてくるね、と洗面台へと向かったみーやんは、軽く鼻歌なんか歌っていたから。

「それ、どうしたの?」
「わっ! びっくりした」
「声かけたじゃん」

いつの間にか帰ってきていたみーやんは、すっかりいつもの顔——すっぴんだからちょっと子どもっぽい——に戻っていた。
そんなことより、とみーやんの指がもぉの手から小瓶を摘まみ上げる。
これあの人から?って聞かれたから、素直に頷いた。
すっかりおなじみになっちゃったの、良いんだか悪いんだか。

「分かんないけど、ハロウィンだから?」
「なにそれ。絶対いたずらじゃん」

ああ、なるほど。確かにそうだ。トリックオアトリート。
お菓子をあげなかったから、トリックの方をくれたんだ。

「……試して、みる?」

妙な空気を先に壊したのはみーやんだった。

じゃんけんしようか、と二人でグーを突き合わせて、2回くらいで勝負はついた。
小瓶を手に取ったみーやんは、ゆっくりとそれを唇に近づける。
一瞬だけ、目が合った。大丈夫、何が合っても責任持ってもぉが面倒見るから。
やがて、意を決したみたいにみーやんは目を瞑ると、くいっと小瓶を傾けた。
みーやんの口の中へと消えていく人参ドレッシング、もといよく分からない橙色の薬。
ぎゅっと瞼を閉じたまま、みーやんの喉がゆっくりと上下する。
ゆるゆると喉を滑り落ちていく液体を想像した。
異変は、すぐに起きた。

「……っ?!」

片手で喉元を抑えながら、みーやんが息を吐き出す。
はあっ、はあっ、と何度も吐き出される息。
みーやんが戸惑ったように首を巡らせる。

「みーやん?」
「っ! ……!!」

アエイオウ。みーやんの口は大きく開いたり閉じたりをくり返した。
けれど、そこからは何も発せられない。

「みーやん、もしかして……喋れないの?」

若干涙目になったみーやんが、小刻みに頷く。
何が起こったか理解できたはいいけど、ちょっと不思議だった。
今までの薬が妙な効果ばっかりだったから、それに比べたら今回はすごく平凡っていうか。
ある意味、すごくシンプルというか。

まあいっか、声が出せない以外に異変はなさそうだし。

そう判断して、まだ混乱の余韻が残ったままのみーやんをベッドに横たえた。
みーやんの顔の両脇に手をついて、もぉが見下ろす格好になる。
大丈夫だよって気持ちを込めて頬ずりしたら、みーやんはくすぐったそうに震えた。

795名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:06:06.310

みーやんも積極的になったなあ、なんて思いながら、カットソーをそっと捲り上げる。
試してみよう、なんてみーやんが言い出すとは思わなかった。
まあ、どんなみーやんだって好きだから。
えっちなみーやんだって、大好きなんだよ。
柔らかな産毛に覆われたお腹に手のひらを這わせ、ゆっくりと上へ向かう。
ぞわぞわぞわ。
先を予感してか、みーやんの肌に鳥肌が立つのを感じた。かわいい。

脱がしてもいいかな。聞いても返事できないだろうし、いいよね。
もぉの動きに先を察してか、みーやんが脱がせやすいように体を捻ってくれた。
早いかな、いいかな、自問自答しながら、下にも手をかける。
みーやんが腰を浮かせてくれたから、都合のいいように解釈させてもらった。
ついでにもぉも身につけてたものを全部取り去って、二人でぎゅうっと抱きしめ合う。

「……いい?」

みーやんに引き寄せられて、軽く口付けられた。
返事の代わりってことで、いいんだよね。
お返しにもぉからもキスをすると、頭を抱え込まれた。
開けて、というように唇に湿ったものが触れる。そんなに焦らなくてもいいのに。
招き入れるように口を開けると、みーやんがぬるりと入り込んできた。
戯れるように絡み合って、ちゅう、と舌先を吸われる。
くらくら、めまいがする。酸素が足りない。

「んっ、はぁっ……みーやん」

顔を離すと、もどかしそうに顔を歪めるみーやんがいた。
声、出せないっていうか、これじゃまるで。

「我慢、してるみたい」

みーやんが、顔を背けた。さらりと流れる髪の毛の間から、耳の先が覗く。
引き寄せられるようにそこへと噛みついたら、みーやんは小さく息を吐いた。
頭の拘束が緩んだのを感じて、少しずつ唇を下へと移動させていく。
耳の付け根。
ミルクみたいな甘さが匂い立つそこに、鼻先を近づけた。
あんまりしつこく嗅いだら怒られるから、気づかれないように。慎重に。

796名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:07:31.690

首に微かに浮き上がる血管を舌でなぞって、自慢の鎖骨に吸い付く。
完璧に形作られた輪郭。芸術作品みたいだよね。
そこから少しだけ下がったところ。
あえて柔らかな場所に頬をすり寄せて、唇を押し付けた。
柔らかいけれど、きちんと弾力があって返ってくる感触が気持ち良い。
みーやんにとっちゃコンプレックスかもしれないけどさ。
もぉにとっちゃこれ以上はないんだよ。

「かわいい」

息を呑む、音がした。
包むように触れていた手のひらに、勝手に硬くなる先端を感じた。
なに、想像したの? みーやん。
でもまだだから。
優しくさすって、すべすべとした肌を感じる。
時折、あえて硬くなった先っぽを掠めるように触れたら、その度にみーやんは体をびくりと硬くした。
ぞくりと下腹が疼く。

ぱくりと甘噛み。ぺろりと舐めて。ちゅうと吸い上げた。

みーやんの腰が跳ね上がった。
太ももが合わさって、また離れて、渦巻く快感から逃れるようにみーやんが身を捩る。
……やらしい。

798名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:10:51.140

あえて一呼吸おいて、改めてぴったりと体を合わせる。
汗ばんだ皮膚が、二人の間で引き攣った。
熱い。みーやんの体が、熱い。
背骨の形を確かめるみたいに、みーやんの指が触れてきた。
こんなの、どこで覚えてくるの。
みーやんの吐き出す息が、もぉの髪の毛を揺らした。
ねえ、と呼びかけられた気がした。早く、と頭の中で声がした。

「みーやん」

こくり。言い終わるより早く、返事があった。
急かされるように、指先は一直線にそこを目指す。
みーやんの、一番好きなところ。
あんまり焦らしちゃかわいそうだから。今日だけは、触ってあげる。
切なそうにひくつくそこはすっかり蕩けていて、もぉの指はすぐに飲み込まれた。

欲望のままに、もぉを求めてくる粘膜がぬちゃりと音を立てる。
腰が動いてる。もっと、と強い刺激を求めて、揺らめく様子は官能的で。

「みーやん」

ももって、呼んでほしい。不意に思った。

「隠さないで。こっち、見て」

それが叶わないなら、せめて。もぉのことを、見てて欲しいと思った。
顔を隠していたみーやんの手は、ずるずると枕元へと移ってカバーを握りしめる。
目が合う。切なげに細められた目の奥に、火傷しそうなほどの熱を見た。
知らなかった。みーやんが、こんな表情をしてたなんて。

もぉの動きの一つ一つが、みーやんを乱していくのが分かる。
みーやんの鼓動とか、震える体とか、吐息の律動とか、もぉを焼いてしまいそうな視線とか。
今まで、全部気づいてなかった。
もぉはまだ、みーやんのこと、全然分かってなかったんだね。

「……っ、ふぅっ、あっ、ああぁぁあ——っ!」

みーやんの体が戦慄いて、その喉が快感に打ち震えるのを聞いた。

799名無し募集中。。。2017/10/17(火) 03:12:11.940



「みーやん」
「……もも」

みーやんの声を聞いた途端、ぐっと喉の奥が詰まって歪みかけた視界を慌てて堪える。
ほんの1時間程度の話なのに、もう長いこと聞いていなかった気さえしていた。

「みーやん」
「もも」
「もっと、呼んで」
「もも、もも」

みーやんの音が、もぉの体に降り積もっていく。

「ねえ、もも」

くるりと上下は入れ替わって、もも、と呼ぶみーやんの声がキスと一緒に降り注ぐ。
その幸福な音に身を委ねていたら、不意にみーやんの声に色が滲んだ。

「ももも、飲んでみない?」

小瓶を持ち上げて、みーやんがにやりと笑う。
すっごいよ、これ。
みーやんの言葉が、麻薬みたいに全身へと広がった。

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