まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

680 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/14(火) 14:57:17.27 0
ホワイトデーということで短いですが書いてみました

部屋に入ると微かに甘い香り。
朝、家を出る時にはこんな香りはしていなかった。
明かりをつけるとすぐにその正体がわかった。
テーブルの上に無造作に散らばる色とりどりの飴。
きっと何か意味のあるいたずら。
それらはメーカーこそ違うけれど全部同じ味の物。
そのうちの一つが妙に目についた。
手に取り思い出す。

ああこれあの時のやつだ

まだ二人ともが学生だった時。
楽屋に戻ると桃子しかいなくて。
少し離れた位置に座り特に何をするでもなく携帯をいじっていた。
静かな楽屋にビニールの擦れるような音。
目を向けると桃子がちょうど口の中に飴を放り込んでいた。

「みやにもちょーだい」

「あーごめんねみーやん。これ最後の一個」

自分の方をさしながらそう言う桃子にそっかとだけ返してまた携帯に目を戻した。
あっと何かに気付いたかのような声が室内に響く。

「どうかした?」

「今日ホワイトデーなの忘れてた。みーやんお返しいる?」

「まぁくれるんなら欲しいけど。何かあるの?」

「あるといえばあるしないといえばないかなあ」

「なにそれ」

意味のわからない桃子の言葉に声に苛立ちがこもる。
681 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/14(火) 14:58:47.99 0
ニヤニヤしているだけで何も答えない桃子に余計にイラつく。
あのニヤけ顔の時に関わるとろくな事がない。
もういいと会話を切り上げ桃子を視界から外した。
トントンと肩を叩かれた。
無視してもしつこく突き続けられた。

「な…」

振り返ると至近距離に桃子の顔。
口内ににゅるりと舌を差し込まれて頭が真っ白になった。
コロンと口の中に広がる甘い味にやっと今、何をされたか理解した。

「その飴あげる」

相変わらずニヤけ顔のままの桃子。
動揺も何もなくただいたずらが成功したというような態度。
普段の桃子からは考えられない行動。

「みーやん、耳まで真っ赤。かーわーいー」

からかうような口調。
それでも混乱を極めた頭では何も言い返せない。
疑問だけがグルグルと頭を駆け巡っている間に
桃子は呼ばれて楽屋から出て行った。
その後は動揺から醜態を晒し散々な仕事ぶりに激しく叱られた。
桃子を捕まえて真意を問うても飴あげただけでしょとしれっと返された。
自分だけが気にしているのが悔しかった。
それでも桃子が気になって仕方がなかった。
少しずつ縮まる距離。
もしかして桃子が好きなのかもしれないと思ったのは比較的すぐだった。
それでもそんなの気のせいに決まっていると誤魔化すように色んな人と付き合ったが長く続かなかった。
素直になれたのはあれから随分経ってから。
付き合う事になったのはつい最近。
告白したら遅いよとあのニヤけ顔で言われたのは癪だった。
682 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/14(火) 15:00:21.36 0
いつの間に帰ったのか手の中で弄んでいた飴を後ろからヒョイっと取り上げられた。

「食べないならちょーだい」

そう言いながらもう既に封は切られ座るのと同時にそれは桃子の口に入っていた。

「おかえり」

「ただいま。ねぇみーやんお返しいる?」

懐かしい呼び方。
これがしたかったのかと飴が散らかされていた理由に納得した。
わざとらしくカラコロと飴の転がす音を響かせ、あの日のようにニヤリと笑っている。

「はいはい、あれくれるんでしょ」

桃子の鞄からはみ出ているラッピングされた何かを指差す。
ホワイトデーらしく青いラッピング。

「みや、面白くないよ。そこはのろうよ」

そう言いながらも鞄から取り出しこちらに差し出されるプレゼント。
あの時はあんなに可愛かったのにとブツブツ呟く桃子の腕を引っ張って引き寄せる。
重なる唇。
僅かに開いている隙間から飴を奪い取る。
口に広がる懐かしい味。
突然のことに身を固くしていた桃子。
驚きに見開かれた目にあの時の仕返しができたようで少し愉快になった。
それでもそれは本当に束の間で。
急にぐっと体重をかけられソファに倒れこんだ。

もっといいお返しあげるね

愉しげに耳元で囁かれた言葉に自分の失敗を悟った。

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