まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

524 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/06(火) 02:41:43.90 0

「へぇ…バッサリいっちゃったねぇ」

雅はそう言いながら切り揃えられたばかりの黒髪を撫でた。
確かに桃子はその日が終われば髪を切るつもりだとは言っていた。
しかしここまで切るとは想定外だった。
くすぐったそうに首を竦めながら桃子は微笑む。

「めっちゃ頭軽いの」
「でしょうね。」
「超髪乾かしやすいし」

短くなった髪を指先で弄りながら穏やかに話す桃子はなんだか知らないももだった。
雅はそれが寂しかった。

「でしょうね。」

同じ言葉しか返せない。
幼稚な反応なんて直ぐに見透かされることはわかっていたはずなのに。
「なに拗ねてんの雅ちゃん」
「別に拗ねてないけど」
「髪の長いももちの方がお好みだったかしら?」
「そういうことじゃない」

ふざけてみせたかと思えば、じゃあなに?と黙って雅を見つめる桃子はやっぱりお姉さんで。
それが余計に寂しかった。

「ねぇ」
「ん?」
「でさ…どうすんの?学校とか行くの?」
「…ま、そんな感じ。大学院に行くことにしてさ。もう一回ちゃんと勉強し直そうって思って。」
「そっか…偉いね」
「うふふー、ももちゃん偉いでしょー!」
「あ、ごめん今の訂正するわ」
「ちょっとー‼」
あの日と変わらないやり取りに安心して。
そして雅は気づく。
桃子以上に自分の方が気持ちに整理付いてないことに気づいて、ハッとする。

そうだった。
桃子が髪を切るときはいつも、そう。
新しい世界で戦うとき。
孤独なのは誰よりも桃子なのに。


なんで自分が寂しがってんだ。

525 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/06(火) 02:42:53.42 0


気づいてしまえば後は簡単だった。

桃子はまた新しい世界で、新しい鎧を身に着けて戦いにいく。
大胆に見えて小心者。
イメチェンなんて軽いもんじゃない。
そんな人間の鎧は必要以上に重い。重くて嵩張って不格好で、身動きが取れなくなるってことくらい雅は十二分に承知している。
わかってるから、できることを。

「ま、さっきのは冗談としてさ。まじで偉いと思うよ。」
「やだ、何。照れるんですけど。」
「みやは応援してるよ。今までと全然違う世界だけど、ももなら絶対やっていける。」
「…おぅ」
「ももの覚悟は十分伝わってるから。」

そう言ってまた髪に手を伸ばすと、桃子は照れくさそうに俯いた。

「ももちゃん偉い偉いー」

短い髪を思い切りグシャグシャにしてやる。


少しは鎧、軽くなったかな。

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