まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

145 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/24(土) 18:32:58.41 0

「ねぇみーやん。試しに付き合って」

唐突に桃子から出た発言。
静かな室内に響いたそれは否応がなしに雅の耳に届いた。

「何に?」

書き物から顔を上げないまま雅は問い返した。

「何にというか私と」

「はっ?」

あまりに突拍子もない内容に雅は自分の耳を疑った。

「何?」

「嫌ならいいや」

それっきりまた手元の本に目を落とす桃子。
黙々と読み進めている桃子とは対照的に集中力を欠いた雅。
全く意図のわからない桃子の発言は雅の手を止めさせるには十分な力を持っていた。
ペンを置き桃子の側まで近寄る。

「ねぇもも、付き合ってって何で?」

桃子からそういう意味での好意なんて一度も感じた事がない雅は当然の疑問をぶつけた。
顔を上げた桃子の表情からはやはり雅への恋愛感情のようなものは見られない。

「いまいちわかんないから」

「何が?」

「恋とか?よくわかないんだよね。想像にも限界があるし」

ひらひらと歌詞の書かれた紙を動かす桃子。

「それでなんでうちと付き合うことになんの?」

「試しに付き合ったら少しはなにかわかるかなって。同じメンバーならスキャンダルの心配もそんなにしなくていいし」

「いやいや、意味わかんないから」

「うん、だから嫌ならいいって」

そこでやっと手元の本を閉じた桃子。

146 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/24(土) 18:34:30.19 0

「他の人に頼むから」

なんのこだわりもない様子に少しむっとする雅。

「だったらなんでうちに声掛けたの?」

「思いついた時にそこにいたから」

「えっ何、今思いついたの?」

それに頷く桃子。

「ちょうど今読んでるところに割り切った関係って出てきてね。みーやんなら慣れてそうだし。後々、変なことにならないで済みそうかなぁって」

「割り切った関係だったら恋とか関係ないじゃん」

「でもそれっぽい事したらなんとなく感じは掴めそうだし、少しはそういう気持ちが芽生えるかもしんないでしょ。同じ行動でも関係性とか状況の違いで感じ方って違わない?」

「何それ」

呆れたような雅。
そんな雅を引き寄せる桃子。
唇が触れそうなほどに近い二人の距離。
ぎゅっと目を瞑った雅とは対照的ににんまりと笑う桃子。

「ほらね」

「なにが?」

桃子の体を押し退けて雅は隣に座り直した。

「今、みーやんキスされると思ったでしょ?」

「思ってない」

「じゃあなんで目瞑ったの?」

「…ぶつかると思ったから」

「ふーん。まっそういう事にしとこうかな」

「そういう事じゃなくてそうなの」

「もう一回聞くんだけど試しに付き合ってくれる?」

「誰でもいいんじゃないの?」

「誰でもいいけどさみーやんが一番いいかな」

「そんなの嘘でしょ」

「嘘じゃないんだけどなぁ。まぁいいや」

147 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/24(土) 18:35:48.16 0

それっきりまた本を読みだした桃子。
雅も元の場所に戻り書き物を再開させた。
どれ位そうしていたのか廊下からの足音に桃子は飛び跳ねるように立ち上がる。
ドアの前に待機する桃子。
間を置かずして楽屋のドアが開き愛理が姿を見せた。

「ねぇ、あーいりーんお願いが…」

「待って、もも」

愛理に飛びつくように近づいた桃子を雅は素早く捕獲した。
そんな二人の様子に首をかしげる愛理。

「ちょっとももと話があるから」

雅は口早にそれだけ告げて桃子を人気のない場所まで引きずって行った。

「なーにみーやん」

不満な様子を少しも隠そうとしない桃子。
それを無視して雅は話を切り出した。

「さっきの話、愛理にもするつもりだったの?」

「だって後は愛理かくまいちょーくらいしか相手にしてもらえそうにないし」

「はっ?まだ二人とも中学生じゃん。しかも何その理由」

「そう、問題はそこなんだよね。だからみーやんが一番いいって言ったのに」

「一番いいってそういう理由?」

「他に何か期待した?」

黙り込む雅とは反対ににやにやと笑う桃子。

「…やめときなよ」

「だったらみーやんが付き合ってくれるの?」

「それは…」

「いやなんでしょ?」

反応を伺うように雅の顔を覗き込む。
さっと顔を逸らした雅から興味を失ったかのように離れ桃子は口を開いた。

「多分、期間を短く区切ったら付き合ってくれると思うんだよね愛理なら。ねぇ話がそれだけなら時間なくなるしもう戻ろうよ」

来た時とは逆に桃子が雅の腕を引く。

148 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/24(土) 18:37:08.51 0

「待って」

数歩も歩かないうちに雅から発されたその声に足を止め振り返る。
俯いたままその場から動こうとしない雅の手を離し向き合った。

「…うちが付き合う」

「ほんと?」

信じられないいうのがありありと伝わってくる声音。
それに雅が頷くと冷静な様子で疑問を呈する。

「ありがとうみーやん。でもなんで?」

「…だってうちがいいって言わなかったら二人のどっちかととかそんなのよくないでしょ」

「だから仕方なく?」

俯いたままの雅はそれにまた頷いた。

「まぁいいや。それでどれ位付き合ってくれるの?」

「ももがわかるまで」

意外な返答に目を丸くする桃子。
それはすぐに複雑そうな表情に変わったけれど俯いたままの雅にはわからなかった。
雅に背を向け努めて軽い口調で桃子は口を開く。

「いつまでもわからなかったら悪いし、イヤになったらすぐ言って、やめるから。だけど最低でも一ヶ月はお願いね、みーやん」

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