まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

175 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 01:20:32.83 0

二人きりになったがよほど言いづらいのか話し出さない。
話し出すのを待ってあげるべきなんだろうけれども話しがあるのは自分も同じ。

「みやも話したいことがあるんだけどみやから先に話していい?」

「…どうぞ」

「あのさ今更なんだけど高校生のときなんでみやと付き合おうと思ったの?」

「確かめたかった事があったから」

「何を?」

「恋って何なのか」

それはあの時言っていたのと同じ答え。
高校生の桃子は自分じゃないと意味がないと言っていたのに。

「恋が何かわかれば誰でも良かったの?」

黙ったままの桃子。

「誰でもよかったからみやがももの事、好きってわかってめんどくさくなって別れたの?」

「それは違う」

意外なぐらい強い口調で否定される。

「じゃあ何で?」

「社会通念に囚われ過ぎてたからかな」

自嘲するように薄く笑う桃子。

「ごめんよくわかんない」

「だよね」

意を決した表情。

「あの時、恋自体じゃなくて自分の気持ちが恋なのか確かめたかったの」

否定されたのは別れた理由だけ。
それでも高校生の桃子のみーやんじゃなきゃダメって言葉と合わせて自分の都合のいいように考えてしまう。

176 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 01:22:26.78 0

みやのことが好きだったの?

そう聞きたかったのに違うと否定されたらと思うと口に出せなかった。

「それでどうだったの?違ったの?」

曖昧に笑う桃子。
はっきりしない。

「答えられない?」

「今はね」

「だったらいつなら答えられる?」

困ったような桃子の表情。

「じゃあこれだけ答えて。みやの事、今はどう思ってる?」

「他の人とは違う大切な存在だよ」

あの日、高校生の桃子が答えたのと全く同じ答え。
どうとでも取れる曖昧な答え。
何もかもが曖昧。
はっきりさせたくて自分のこと気持ちをそのままぶつけようとした。

「みやはももがす…」

「最近、普通だったら考えられない事が起きてね。それで考え方が変わったの」

遮るように脈絡のない事を話し出した桃子に面食らう。

「本当は今までのままの方が堅実だし、せっかく立ててた計画も変更しないで済むんだけどね。まあ計画は断られたら変わらないんだけど」

何故かじっと見つめられる。

「それと忘れてたというか都合のいい夢だと思ってたことがあって。それがその考えられない出来事と重なるというか似ててね。もしかしたら現実に起こった事なのかなって」

そこで少しだけ懐かしそうに笑う桃子。

「6月30日終わったらみやに伝えたい事があるから時間取ってくれる?」

「その時には全部ちゃんと答えてくる?」

「うん、約束する」

220 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 04:11:49.30 0

すっかり遅くなった帰り。
帰ると室内は真っ暗で。
時間的にはもう寝ているだけと思うのにざわりと胸が騒ぐ。
家の中のどこにもいない。
ジョギングに出かけていた朝のように少し出かけただけ。
そう思いたいのに。
なくなっている桃子の服。
ソファの上に投げ出されたように置かれていたタブレット。
そのすぐ側に脱ぎ散らかしたように落ちていたジャージ。
それが否が応でも現実を突きつけてくる。
桃子は元の時間に帰った。
本当は喜ぶべきだしほっとしている部分も確かにある。
それでもどうしてもちらりと過ぎってしまう思い。
このまま形はどうであれ桃子と一緒に居れたのに。
呆然とソファに座ったまま動けなかった。

ソファから落ちた衝撃で目覚めた昼。
たぶん落ちなければもっと遅くまで寝てしまっていた。
起きるためには設定されなくなったアラーム。
桃子に起こされるのがもう当たり前になっていた。
何気なくリビングの椅子に座って気づく。
何も置かれていないテーブル。
のろのろと立ち上がって目に入る流しに置かれた桃子の使っていたグラス。
家のどこにいても残っている桃子の気配。
気分を変えようと家を出ようとして玄関で立ち止まってしまう。
もういない。
たまらない寂寥感。
当たり前でない事を当たり前にしていった高校生の桃子が少し恨めしい。
短期間で慣れてしまった桃子とのやりとり。
当たり前でなくなるのも短期間だったらいいのに。
そんな無理な事を思ってしまった。
どうしようもない気分で過ごしたその翌日。
今の桃子からきたなんでもない返信しなくてもいいような些細な内容のメール。
そもそも用件が無ければ滅多に来ない連絡。
あまりの珍しさに何度も送り主を確認してしまった。
それから頻繁に来るようになった連絡。
それに寂しさが薄まっていく。
この約十五年の中で最も距離が近くなっている気がした。

221 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 04:12:49.80 0

卒業の日。
日付が切り替わるのと同時に届いたメール。

終わったらみやの家に行っていい?

それに承諾の返事をする。
今日が終わったら桃子との関係はどうなってしまうのか。
そんな思いが何度も去来する。
それを忘れて入られたのはライブの間だけ。
打ち上げも終わり一足先に家に帰る。
すっかり日付も変わっていた。
引きとめられていた桃子。
あとどのくらいで来るのか。
落ち着かない気分で待っていると意外にも早くチャイムを鳴らされた。
玄関を開けると緊張した面持ちの桃子。
ドアを閉めてもその場から動こうとしない桃子を中に入るように促すも拒否される。

「色々話すことはあるんだけど最初に言わせて欲しいことがあるの。それがダメだったらごめん、そのまま今日は帰らせて欲しい」

いい?と聞く桃子。

「全部答えてくれるんじゃなかったの?」

「それは絶対に答える。ダメだった場合は一日ちょうだい」

「だったらいいよ」

ありがとうと小さく呟くとぎゅっと目を瞑り一つ深呼吸する桃子。
何を言われるのか見当もつかない。
目を開けた桃子としっかりと合った目線。

「ずっとみやが好きだった」

何を言われたのか理解できない。

「これからの人生、私と一緒にいてくれませんか?」

222 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/02(日) 04:13:57.20 0

ゆっくりと頭の中を流れていく桃子の声。
不安そうな桃子の顔。
それでも今、聞こえた言葉が現実とは思えなくて。

「ももがみやを好き?」

ほんの少しは期待していたけれど実際に言われると信じられない。

「そうだよ」

すぐに肯定される。
待っている間にきっと眠ってしまって見ている夢。
そう思う方が余程、現実的に思えた。
呆然と桃子を見ていると腕を引かれ抱きしめられる。
確かに感じる桃子の体温。
ちゅっと唇の端にキスされた。

「朝みやを起こして出かける時はまたこうやっていってらっしゃいって言わせて欲しい」

それは高校生の桃子が今の自分にした事で。
頭がひどく混乱する。
やはり現実とは思えない。

「…夢?」

「夢じゃないよ」

腰に回された腕にぎゅっと力がこもる。

「みやが好き、ずっと一緒にいて欲しい。みやは?」

至近距離で確かに感じる桃子の存在。
じわじわと実感が湧いてくる。

「ももが好き。ずっと好き」

急に滲む視界。

「一緒にまた暮らしてくれる?少しは家事できるようになったからヒモにはならないよ?」

いたずらっぽく笑う桃子。
声が上手く出せない。

「良かったら頷いて」

穏やかに笑う桃子に大きく一つ頷いた。

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