まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

124名無し募集中。。。2019/03/18(月) 23:31:08.020

今までは室内が殺風景な事を気に留めていなかった。
来客がある度にそれとなく指摘されてもとくに変えようとは思わなかった。
それを少し変えようかと思い立ったのは数日前。

なんとなく出窓のところに飾っていたお裾分けで貰った花束。
綺麗だったそれは十日ほどでダメになってしまい処分した。
再び何も無くなった出窓は少し寂しい気がしたけれどすぐ気にならなくなるだろうと思っていた。

花飾らないの?

花を処分した翌日、訪れた雅は出窓の方を指してそう言った
ほぼ入ってきてすぐのタイミング。
それにうんとだけ返すとふーんと興味がなさそうな言葉が返ってきた。
けれど言葉とはうらはらにどことなく残念そうな様子が雅が帰ってからも頭にちらついた。

ベッドに寝そべりながらスマホを片手に切り花の値段を調べるとなかなか良いお値段。
月に数回買うとして計算すると少し痛い出費。
観葉植物がいいかもと調べてみると意外に手がかかる。
手がかかるならばいっそ家庭菜園なら頑張れるかもなんて出窓どころかインテリアにも関係ないものを調べ始めていた。
そんな時、発見したペットボトルで育てられる野菜。
まさに一石二鳥。
思わず快哉を叫んでも無理なからぬ事だろう。
気づけば意外に種類があるそれを勢いでまとめて全種類買っていた。
頭が冷えて少し後悔したものの食べられるしいっかと割り切って届くのを楽しみに待った。
届いたそれらをセットして出窓に置いていく。
何の変哲も無い水の入ったペットボトルが十二本並んだ出窓はなんともシュールだった。
何も一気に育てる必要はないことに気づいても後の祭り。
まあやってしまったものは仕方ないと努めて気にしないようにした。

125名無し募集中。。。2019/03/18(月) 23:32:19.360

「えっ何あれ?」

ギョッとした様子で雅は出窓に並べられたペットボトルを見た。

「なんだと思う?」
「んー…猫よけ?」

それは置いた翌日に自分自身でも思った。

「ってそんなわけないよね。なんだろう…あー小学生の時とかに教室で育てたやつとか?」
「…水耕栽培はあってるよ。ただあれはトマトとかイチゴとかできるやつ」
「…ももらしいね」

それっきり出窓に置かれたペットボトルに触れることなく話は移り変わっていった。

水を変えながら一気に育て始めた事を後悔する日々。
それが変わったのはしっかりと花を持ち始めてから。
それは雅も同じようで来る度に微妙な目でペットボトル見ていたのに今では来ると水替えを手伝ってくれている。
意外に綺麗な花は切り花ほど華やかではないものの温かみがあって心が和んだ。


休日、水替えないとと横目で出窓を見ながらもソファから起き上がれない。
カレンダーには水替えを忘れないために大きな印。
替えないとと思いながらも後で後でと気づけばお昼前。
出前でも頼むかなと起き上がってスマホを手にしたところで突然の雅の訪問にあった。
だらっとしたスウェット姿に慌てるも雅だしまあいいかとそのまま出るとその格好はないと軽くお叱りをいただく。
渋々と見れる普段着に着替えてリビングに戻ると雅は出窓の前でスマホを構えていた。
何度かシャッター音をさせるとスマホをチェックしながらソファに近寄ってくる。
着替えている間に水を替えてくれたらしく位置が変わっていた。

126名無し募集中。。。2019/03/18(月) 23:33:20.410

「すごい育ったよね」

どれかは枯れるかと思ったなんて失礼な事を言いながら感心したように緑豊かな出窓を眺める。

「愛情たっぷりに育ててるからね。ほんと食べるのが楽しみ」

トマトやキュウリ、ナス、えだまめ、オクラそんなに多くの収穫を望めるわけではないけれど自分が育てたもの。
きっと美味しい。

「いやそれもそうだけどせっかく花が咲いてるのにそれ?」
「うんまぁそうだけどさぁ」

ナスやオクラは野菜の花とは思えないほどだけれど花の数だけ収穫に想いを馳せてしまう。

「ももはやっぱり花より団子だね」
「えっどうしたのみや」
「何が?」
「花より団子なんてよく知ってたね」
「バカにしすぎでしょ」

ちょっと怒った風に言う雅は笑っていた。


明日休みだから泊まっていいと聞く雅に首肯する。
昼過ぎの今からどこかへ行くより明日朝から動こうという意見は苦笑まじりに採用された。
何を食べるか一緒にスマホを見ながら決める。
待っている間、ソファに体重を預けテレビをつける。
つけた瞬間、映されたのは瓶に入った花。
簡単に作れるらしいそれははーばりうむというらしい。
買っても作っても結構高いななんて方に意識は向いていて。

「高ーい」
「これ綺麗だよね」

ほぼ同時に発したそれに雅はやっぱり苦笑い。
ももはそうだよねなんて。
なんて返すべきか迷っているとタイミングよくチャイムの音。
花言葉を添えて贈り物になんて音を背中に玄関に向かう。
こういうのいいなぁって聞こえないくらいの小さな声で言っていたのがいやに耳についた。

127名無し募集中。。。2019/03/18(月) 23:34:25.860

すっかり忘れていた。
夕食を食べながら渡されたプレゼント。
すぐには何かわからなくて固まっていたら今日何度目かの苦笑。
付き合い始めた記念日。
諦めたように教えてくれた雅に罪悪感が募った。
今日中に挽回したくてももう店が開いている時間ではなくて。
どうしようかと頭を悩ましていると目に入るのは出窓の植物。
その瞬間、妙案とは言い難いけれども思いつく悪くはないはずの贈り物。
急いで作り方を調べると今日中に贈ることができそうで早速準備に取り掛かる。
どの花にしようかは簡単に決まった。
雅といえば紫。
ああナスが一つと心の片隅で思いつつ花を取る。
雅がお風呂から出てくるまでには仕上げたい。
急ぎつつも慎重に。
若干シワはよったものの初めてにしては中々の出来なはず。
簡素ながらもラッピングが終わったのと雅がお風呂から出てくるのはほぼ同時。
どうにか間に合ったことにほっとするも渡すとなった途端、急に自信がなくなってくる。

「みや、これ…」

目が合わせられずおずおずと差し出すとすぐに開けていいと言われ頷く。

「押し花?」

その声からは何も読み取れなくて俯いてしまう。

「うん、そんなのでごめん。明日ちゃんとしたの渡すか…」
「ううんこれでいい」
「えっ?」

驚きに顔を上げると予想外の満面の笑み。

「だって愛情たっぷりなんでしょ」

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