まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

521 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/06(日) 01:31:50.72 0

少しでも慰みになればと思って書いたものの
かえってつらい気持ちになるかもしれないので
弱っている方は読み飛ばしてください…


『みや!ちょっと会えない?』
いてもたってもいられなくなって送ったメッセージには、ほとんど間を置かずに返信が来た。
『オッケー。今夜でいい?』
拍子抜けするほどあっさりした内容に、たぶんみやはわたしの用件が何なのか見当がついているんだろうなと察する。
ということは、みやはもう知ってるんだな。
わたしたちの関係性から言えばそれはあたりまえの順序ではあるのだけど、やはり少しだけ寂しい。
いや、そうじゃない。いまはそんなこと、どうでもよかった。
冷静なつもりでいるのに思考がとりとめのない方向に散っていくのを感じ、わたしはひとつ深呼吸をする。
勢いで会いたいなんて言ってしまったものの、会ってどうするつもりなのか、何一つ考えがあるわけではなかった。

「愛理、お待たせ。待った?」
みやは、待ち合わせの時間ぴったりに現れた。
特に普段と変わった様子はない。
いつもの、カッコよくてカワイイみやだ。
「愛理?」
「ううん、いま来たとこ。ごめんね、突然」
思わずぼんやりしてしまったわたしに、みやが怪訝な顔をするので、慌てて首を振る。
「全然いーよ。なに食べよっか?」
明らかにわたしは挙動不審なのに、みやはあえて指摘したりせずににこっと笑ってくれるものだから、うーんイケメンだなぁ、なんて感心してしまう。
「えっと。なんでもいい」
自分から誘っておいてノープランだなんて申し訳ないけれど、とてもそんなことを考える余裕がなくて。
と、言い訳を口にするほどの間もなく、
「じゃ、みやの気になってるお店でいい?この近くなんだ」
なんてすんなりエスコートしてくれるみやは、やっぱりカッコいい。
わたしはほっとして、楽しみだなぁおなかすいちゃったなぁとか言いながら、みやの左隣を歩く。

「もう、おなかいっぱーい。おいしかったぁ」
「ほんと、おいしかったー。さすがみや」
みやの連れて来てくれたお店は、オシャレだけれど居心地の良いゆったりとした空間で、味も雰囲気も申し分なかった。
なにしろ本題に入るきっかけをつかめないままとりとめのない話をしているうち、次第にお料理と雑談に夢中になって、気づけばデザートまで平らげてしまっていたほどだ。
はたと我に返って、何一つ話したいことを話せていないことに気づいて焦るわたしの気持ちを知ってか知らずか、みやがのんびりと言う。
「もうこんな時間かー。愛理、明日早いの?」
「ううん、そんなに早くない」
どうしよう、わたし、みやに会ってどうしたかったんだろう。
何か言わなきゃ。
このまま解散じゃ、ただ楽しかっただけだ。
「そっか。じゃあさ、もう一軒どう?こないだいい感じのカフェ見つけたんだ」
渡りの船の提案に、わたしの思ってることって外に漏れてる?と思わず不安になる。
「あ、べつに無理にじゃないから。また今度でも」
わたしが変に黙ってしまったものだから、みやが慌ててフォローしてくれる。
それをみて、あ、思ってることが漏れてる訳じゃなくてよかった。なんて思っている今日のわたしは、やっぱりどこか通常じゃないんだろう。
こんなんじゃだめだ。しっかりしなくちゃ。
「ううん。行きたい」
わたしがそうきっぱりと言うと、みやはちょっと目を見開いた後、真剣な顔で頷いた。

522 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/06(日) 01:34:18.74 0

次のお店もやはり居心地のいいリラックスしたムードの雰囲気で、わたしの注文した抹茶オレはほどよく甘く、浮ついた心が静まっていくのを感じる。
「それでね、そのイベントでね」
それなのに、先ほどの決意はどこへやら、わたしは相変わらずどうでもいい話をしている。
「愛理」
みやはそれをずっとにこにこと聞いてくれていたけど、わたしが息をついたタイミングで、切り込むように話を止められた。
「なにか、みやに話したいことでもあった?」
穏やかに微笑むみやはすべて承知しているみたいで、その顔がとっても優しかったから、わたしは涙が出そうになる。
「う……ん」
「話すきっかけとか気にしてるなら、気にしなくていいよ」
愛理の話ってけっこういつも唐突だし、と笑うみや。
そのいたずらっぽい笑顔になんだかほっとして、わたしは考えにまとまりのないまま口を開く。
「えっと…あのね」
「うん」
「…もものことなの」
「うん」
「聞いた?…よね」
「うん」
「あのね、いろいろ、混乱しちゃって」
途切れ途切れ話す私の言葉を、みやは静かに頷きながら聞いてくれる。
「なんとなくわかってはいたけど、でも全然実感なかったっていうか、まだ先だと思ってたっていうか」
口に出すとよけいに悲しくなってきて、必死に涙をこらえる。
「わたし、もものことが好き。だからもものこと応援したいけど、でもわたし、Buono!好きだし、まだやりたいし」
自分でも、何が言いたいのかわからない。
みやが静かに聞いてくれるのをいいことに、思いつくままに言葉をつなぐ。
「…みやが、一緒にやりたいって言ったら、考え直してくれるんじゃないかなとか」
思わず出た言葉に自分でも驚いて、とっさに口を押さえる。
「…ごめん、こんなこと…ちがうの」
「ううん。愛理の気持ち、わかるよ」
みやは表情を変えず、微笑んでいる。
「みやも、ももが好き」
照れも気負いもなく、自然に紡がれる言葉。
「だからね、ももには、ももが良いと思うように生きてほしい」
みやの視線を正面から受け止め、わたしは自分の頬がいつの間にか濡れていることに気がつく。
「みやはみやで、がんばるし。ももが帰ってこれる場所になれたらいいなとも思うけど」
少し照れたように笑うみやは、ほんとうに綺麗で。
「とにかくもものこと、応援したいんだ」
そのまなざしは凛々しく、美しい。
これはもう、絶対にかなわないな。
どこかすがすがしい気持ちで、わたしは涙を拭く。
「…みやって、大人だね」
「ま、おねーさんですから」
ふふふ、と笑うみやに、わたしは思わず見とれてしまう。
そうやってぼんやりする私をあやすように、みやが
「愛理のことだって応援してるからね」
なんて、ぽんぽん、と頭をなでるものだから、止まったはずの涙はまたも溢れ出す。
それでもその涙には、先ほどまでの胸を締め付けるような痛みはない。
それどころか、逆にわたしの心を満たしていくみたいで。
「みやって、ほんとすごいね」
「褒めても何もでませーん。って、やば。もう0時だ」
2人でくすくす笑って、少し切なくなって、それでもどこか晴れやかな気持ちで、わたしたちは共に明日を迎える。
ももの明日が、今日よりも良い日だといい。明後日は、明日よりももっと。
なんて思ったりしたことは、一応内緒にしてみる。
けれどなんとなく、みやもいま、同じことを考えているような気がした。

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