まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

60名無し募集中。。。2018/11/11(日) 18:32:33.960

* * *

この数日、雅は密かに悩みを抱えていた。

桃子との始まった同棲生活。
アップフロントの社員やタレントまでもが暮らすこのマンションでは、それなりに気を遣うことが多い。
それでもカップルらしい営みは持ちたい…そう思いつつ夜を重ねていったが、どうも重ねるに連れ、桃子の態度がおかしくなっていくようなのだ。

いつまでもリビングから帰ってこないと思ったら、雅が寝るのを見計らうようにこっそり部屋に入ってきたり、
逆に雅がスキンケアをしている間にさっさと着替えて布団に潜り込み、あからさまに寝たふりを決め込んでいたり。


これは一体どういうことだ?と訝しんだところで、脳内にて高校時代の悪友の声が鳴り響く。

『それはミヤが下手だからじゃない?』

───いや、ちょっと待ってよ。待て待て。
確かに自分の技能を他人と比べたことはないけれど、甲乙を付けるというのであれば、それには比較対象が必要だと思う。
当然のことながら初めてで、自分以外の人と付き合いがあったはずもない桃子が、どうやって誰と比べると言うのか。

『別に他の誰かと比べなくたって、上手いか下手かは分かるでしょうが』

ミヤって相変わらずおバカさん、と余計な言葉まで脳内でくっきりと再生される。
友が実際に告げた訳でもないのに、思わず浮かんだ言葉にムッとすると、雅は両の手を組んで考え込んだ。


きっと、今夜もそうだろう。

雅がこうして部屋に灯りをつけて起きているうちは、桃子も部屋に入ってこようとしない。
こんな日がもう何日も続いているが、いくら考えても先ほど脳内で響いた言葉以外の答えは出なかった。

雅はふうと小さく溜息を落とすと、朝起きた時のままになっていた布団を正した。
そうして部屋の灯りをパチリと消した。

61名無し募集中。。。2018/11/11(日) 18:35:56.240

* * *

暗くなった部屋で横になって暫くすると、廊下から足音を忍ばせるように桃子がこちらに向かってきているのが分かった。
静かに音を立てないように扉を開いた彼女が、そうっと布団に入り込むのを気配で感じる。

「ねぇ、」

当然寝ていると思っていた雅がふいに声を掛けたので、桃子はきゃっと小さな声を上げた。

「や、やだ、みや、まだ寝てなかったの?」

何やら咎めるような驚いた声がして、雅はますます不興な気分になる。
やはり桃子は自分と身体を重ねることを拒否しているのだろうか。
まだ始まったばかりの同棲生活なのに、彼女に避けられるのは非常に辛い。
が、ここは話し合いでなんとか解決できないものか、と雅は思い切ってここ数日悩んでいた心情を打ち明けることにした。

「ねぇ…。もしかして、みやに言いたいことがあるんじゃないの」
「言いたいこと…って?」
「その…。最近、みやと一緒に寝ることを避けてるような気がするんだけど」

気のせいかな、と否定してもらえることを多少なりとも期待して告げた言葉に「ごめんなさい…」と妙に殊勝な声が返ってくる。

「もしかして、みやに心配かけさせちゃった?」
「心配っていうか…。じゃあ本当にみやを避けてたんだ…」
いやそんな、避けてるって訳じゃ、と桃子は慌てたように布団からガバッと体を起こした。

「避けてるとか、そういうつもりじゃなくて…。ただその、寝る時間をずらしただけっていうか」
「何の為に?」

雅はもうその答えを知っているような気がしたが、ここまで話を進めた以上、最後まで聞くしかない。
そう思って彼女から自分への不平不満が出ることに覚悟を決めていた。
体を起こして姿勢を正すと、桃子と向き合うように座る。
桃子は正座した膝の上にぎゅっと握りしめた拳を乗せ、俯いてモジモジと身をくねらせていたが、
余程言いにくいのだろう、口を開けては閉じるという動作を何度も繰り返していた。

「あのね…。実はね」
「うん。みやのことは気にしないで言って」
ようやく絞り出すように言葉を紡ぎ始めた桃子は、意を決したように「実は、我慢が出来なくて」と口早に告げると、ぱっと両の手で顔を覆った。

「……は?」
「だからっ!みやと一緒にお布団に入っちゃうと、我慢ができないからっ!だから、出来るだけ時間をずらして寝るようにしてたの」
「…我慢って、何を?」

イヤだとか、痛いとか、辛いとか、そういう単語が出てくるのかと身構えていたら、予想と違う言葉を告げられて、雅は面を食らう。

「だからぁ…みやと一緒にお布団に入っちゃうと…、触ってほしくなっちゃうし、ぎゅうってしてほしくなっちゃうし。触れてもらうのがすごく気持ちいいから……」

恐らく真っ赤に染まっているであろう両の手の下の顔は、いやいやをするように首を振って俯いてしまった。

「もっとしてほしいとか、そんなこと言いたくなっちゃうから。だから──」
だから、ごめんなさいっ!……そんな可愛らしい言葉を聞いたところで、雅は桃子をぎゅうっと抱き締めた。

63名無し募集中。。。2018/11/11(日) 18:40:43.330

「──みやにこうしてもらうの、好きなの?」

背中に回した手指を滑らすと、お風呂上がりで少し湿った彼女の髪を梳くように絡めていく。
腕の中で桃子がコクコクと小さく頷いていた。

「じゃあ、みやに触られるのも、好き?」
「…うん。でも、はしたないよね」

彼女の問いかけに答えないまま、腕の中で恥ずかしそうに俯いたままの桃子の顎をくいと持ち上げると、唇を重ねる。

「こうされるのも、好き?」

言葉もなく頷いた彼女に「もっとしてもいい?」と耳元で囁くと、何故かふるふると首を横に振る。
「ダメ…?」
がっかりしたような雅の声に「だってぇ」と拗ねたような声が返ってくる。

「だって、みやにこうされるの、すごく気持ちいいんだもん…。変な声が出そうになるから」

だからダメなの、と告げた可愛らしい拒絶の言葉は、そのまま了承の意味と取る。

 
もう一度、今度はより深く口付けて舌を絡めていくと、彼女の体がじわじわと熱くなっていくのが分かる。
雅はゆっくりと桃子の体を倒してその上に覆いかぶさると、パジャマのボタンを外していった。

雅の動きに身を任せるようにうっとりと目を潤ませた桃子は、嬉しそうにその腕を雅の首に巻き付ける。

「…あんまり大きな声はダメだよ」

でも気持ちいいなら我慢しないでね──優しくそう告げると、甘い声を閉じ込めるように口付けを深くしていった。

* * *

『下手じゃなくてよかったねぇ、ミヤ』

またしても揶揄するような悪友の声が頭の中に響いたが、雅は『そんなこと、当たり前でしょ』と脳内でニヤニヤ笑いを続けている友に白々しく返事をする。

先ほどまで極限まで小さくなっていた自信をすっかり取り戻すと、柔らかで気持ちのいい白い肌を嬉しそうに撫で上げていた。


* おわり *

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