まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

369 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/06(木) 05:40:55.65 0

「あーきんちょーしたー」

帰るなりどさっとソファに倒れる桃子。
いつもなら適度な量しか飲まないくせに勧められるままにガンガン飲んでいたせいで珍しく真っ赤になった顔。

「でもよかった。認めてくれて」

ふにゃりと嬉しそうに緩む表情。
隣に腰掛けるとすぐに指を絡めてきた。
酔いもあってか高く感じる桃子の体温が伝わってくる。

「明日はももの家だね」

きゅっと握られた手。
落ち着かせるように撫でられた。

「あーうちは大丈夫。もう説得したから」

苦笑混じりのその言い方が少し気になる。

「ちょっとパパがめんどくさいかもしれないけど反対はしてないから」

それだけ言うとちょっと寝ると呟きそのまますぐに寝息が聞こえてきた。
挨拶に行くんだからとかっちりとしたスーツを着ているクセにその事を忘れているのかひどい姿勢。
明日には目も当てられない程シワが凄い事になりそうで。
それでも今日の桃子の頑張りを考えると起こす気にもなれない。
昔から大人を説得するのが上手かったけれどここでもその本領が発揮されるとは思わなかった。
始めは渋っていた両親。
緊張しながらも淀みなく話す桃子。
両親を説得する言葉の中には初めて聞く事もあって。
特に老後まで見据えていたことに驚かされた。
最初は渋っていた桃子を勢いで頷かせた部分があると思っていただけに余計にびっくりした。
ほとんど口を挟むこともなく気付けば仲良く酒盛りが始まっていた。
もたれかかる桃子の寝息につられるようにいつの間にかソファでそのまま眠っていた。

370 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/06(木) 05:42:23.52 0

鳴り止まないアラーム音。
止めようと手を伸ばしても目的の物は掴めない。
二重奏になっているそれはうるさくて仕方がない。
止まったと思ってもまたすぐに鳴り出す。
ようやく意識が覚醒してきて目を開けると眩しすぎるほど日は昇っていた。
鞄を手繰り寄せてアラームを止め時間を見ると予定よりも一時間は過ぎていた。
慌てて隣の桃子を叩き起こす。
ボーッとした様子に時間を示すとすぐにパッと目が開いた。
大慌てでシャワーを浴びて身支度を整えた。
時間がないからとタクシーを使いどうにか間に合った。
昨日とは違い少しカジュアルなワンピース姿の桃子。
緊張も何もなくまるでただ帰宅するような調子で中に入っていった。
追いかけるように中に入ると歓迎ムードの桃子の両親に迎えられた。
拍子抜けする程あっさりと終わる挨拶。
終始にこやかな雰囲気のまま昼をご馳走になり帰る時に桃子をよろしくと言われて終わった。

「さっ挨拶も終わったしデートしよ」

「一体どんな説得したの?」

デートよりもあっさりと認められた事への違和感の方が強い。

「決めたら曲げないってわかってるから。ちゃんと認めてくれてるから大丈夫」

ほら行こうと連れて行かれた先はブライダルリングの専門店。
入るとすぐに近づいてくる店員。
さすがと言うべきか女同士とわかってもにこやかな営業スマイルは変わることがなかった。
好みを聞かれて次々と出てくる指輪。
中々決まらない。
店員がまた探しに場を離れた途端に桃子が口を開いた。

「みやが選んで」

投げやりにも聞こえる桃子の言葉にカチンとくる。

「何それ?」

「私はセンス無いからみやが選んだ方がいいよ」

「どうでもいいわけ?」

結婚指輪なのに興味がないようにも取れる発言に悲しいやら腹がたつやらで口調がきつくなる。

「どうでもいいわけじゃないけど」

「けど何?」

「後にしよ」

戻ってきた店員に勝手に断りを入れて店を出る桃子。

「家に帰ってから話そう」

手を引かれ無言のまま帰路をたどった。

371 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/06(木) 05:43:28.41 0

自宅に着き部屋に入る。
朝、慌ただしく出たせいで出しっ放しのドライヤーやしわくちゃのスーツやらが散乱していた。
それらに構うこともなく着替えもしないまま話す為に対面に座る。

「で、どうでもよくないけど何?」

「みやが選んだ方がセンスいいものになりそうだから」

「二人で選ばなきゃ意味無いじゃん」

「みやが選んだものなら不満なんてないしそれじゃあダメ?」

「ダメ」

センスとかそんな事ではなくて一緒に選ぶ事に意味があるのにそれが桃子にはイマイチ伝わらない。
堂々巡りの会話。
疲れ果て沈黙したところに桃子が名案を思いついたとばかりに口を開いた。

「ねぇ手作りにしない?みやがデザインして私が作ったらよくない?」

輝く表情に悪くない提案。
むしろそれがいい。
それなのに口から出たのは違う言葉で。

「それ不安しかない」

「ダメかぁ」

「もももデザイン一緒に考えて、一緒に作るならいいよ」

曇った表情が一気に明るくなった。

「じゃあそれで決まりね」

嬉しそうにスマホを片手に検索を始める桃子。
すぐさま数件のお店を探し出してどこがいいと聞いてくる。
ページをスクロールしながら横目に桃子を盗み見る。
ニコニコと上機嫌に笑うその顔にイライラしていたのが嘘のように幸せな気分になった。

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