まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

487名無し募集中。。。2017/10/22(日) 18:08:51.360

ver. MT

 ねえ、と夕食後ずっとスマホに夢中な背中に凭れ掛かると、新しいシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
 仲のいいヘアメイクさんに貰ったというそれは今まで使っていたものと違うせいか、雅の髪が揺れるたびにふわりと広がる匂いにまだ慣れない。
「重たい」
「ひどくない?」
 ひどくない、と繰り返した雅の指先はつやつやした淡い桜色のネイルが施されている。シーツの上に投げ出されていたそれに唇を押し当ててからまだ数時間しか経っていないのに、今はSNSやメールのチェックに忙しい。
 こうやって何をするわけでもなく一緒にいられる時間はとても貴重だ。休暇に入っている雅はともかく、私はまだ忙しい日々が続くことをちゃんとわかってるんだろうか。毎日のように顔を合わせていた日々を思い出し、少し不安になる。
(毎日こうしてても飽きないんだろうなあ、間違いなく)
 向かい合ってご飯を食べ、濡れた髪を拭き合いながら笑える、それぞれがしたいことをしながら一緒にいても平気な存在。そういうことこそとても貴重なのだと私たちは身をもって知っているから、もっと大切にしたい。

 つまんない、なんて子供みたいなことを呟きそうになって慌てて口を閉じたけれどもう遅く、やっと二人きりの時の呼び方で話し掛けられた。
「…で、なーに」
 名前を呼ばれただけなのに何だかくすぐったいのは私も同じだけど、雅がそれ以上に照れているのも知っている。
 なんでもない、と言いながら小さく鼻を鳴らすと、まだスマホから目を離さずに伸びてきた手がまだ湿っている髪を撫でてくれる。まだほんのり温かい指先は、時間を見つけて見に行こうと約束したばかりの桜色で。
「甘えん坊め、しょうがないなあ」
 握りしめたそれに唇を落としながら、もっと赤くなっている頬に指を伸ばした。

489名無し募集中。。。2017/10/22(日) 18:13:33.860

ver. MN

 ねえ、と夕食後ずっと本に夢中な背中に凭れ掛かると、慣れたシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
 自分用の買った方がいい? と訊ねられて同じのでもいいよと答えたのはなんとなくだった。
 もちろん自分の部屋に恋人の私物が増えていくのは、くすぐったいけれど決して嫌じゃない。
けど、桃子を抱きしめたときに自分と同じ匂いが香るのがとても好きで、それを密かに楽しむのも悪くないような気がした。同じ香水みたいにあからさまなのは好きじゃないけれど、こういうのは悪くない。
 早く乾かさないと風邪引くよ、と首に掛けっぱなしになっていたタオルを頭から被せる。ちゃんとこっちを見て欲しいのに、うん、なんて生返事を返す横顔が不満で更に体重を掛けると、もう、と笑ってようやく腕を伸ばしてくれた。
「重たい」
 笑った形の唇が近付いてきたかと思うと、額にそっと押し当てられた。もう違うのに、と言いたくなるのを我慢して眉をしかめる。
「ひどくない?」
 あぁ子供みたいな声だなあ、と思いながら、目の前の身体にぎゅっと抱きついて息を吐く。桃子の短いオフがもうすぐ終わってしまうからか、今夜の私はすごく寂しがり屋だ。

 ずるずると身体の位置をずらし、膝枕のような状態で腰に腕を回してふかふかのスエットに鼻先を埋めた。ああ、この間一緒に選んだ柔軟剤のいい匂いがする。
「…で、なーに」
 何でもない、と言いながら小さく鼻を鳴らすと、本から目を離さずに伸びてきた手がまだ湿っている髪を撫でてくれる。力強く抱きしめてくれるのも好きだけど、こうやって優しく触れてくれるこの小さな手がすごく好きだと思う。
「甘えん坊め、しょうがないなあ」
 してくれるならちゃんとして。言い終わるより先に、今度は唇の上に笑った形のそれが降りてきた。

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