まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

224名無し募集中。。。2019/09/01(日) 21:40:52.670



『久しぶり。元気?最近引越しました。いつか遊びにきてね。』
社交辞令とわかっていながらも、葉書に書かれた言葉をそのまま受け取って、何年かぶりにももと再会することになった。

ももは、5年前に大学時代の同級生と結婚した。
今は『谷宮』という名字に変わり、旦那さんと3歳になる愛娘の陽茉莉ちゃんと三人で暮らしている。

Berryz工房って本当に不思議な縁があって、りーちゃんの娘はももと誕生日が同じだし、
去年国際結婚をした千奈美はしみちゃんの誕生日が予定日。
そしてひまりちゃんはみやと同じ8月25日生まれになった。

そんなこともあって今でも何だかんだ誰かしらと繋がっている。だけどももと会うのはももの結婚式以来だった。
だからなのか、互いの近況や昔話に花を咲かせたあと、ふいに口を衝いていた。

「こっちに戻る気はないの?」

ももが一瞬困惑した顔をしたのがわかった。
「あ、ごめん変なこと聞いて。聞かなかったことにして」
「いきなりでびっくりしちゃったよ。まぁ全くないとは言い切れないかな。未来のことはわからないからね」
ももはニヤリと笑うと、みやが手土産に持ってきたプリンを頬張り、「美味しい」と呟いた。
「もう一人じゃないからねぇ。旦那も、ひまりもいるし」
「そりゃ、そうだよね。結婚するってそういうことだもんね」
「私も今でこそ家事とか?慣れてきたけど。そんなに器用じゃないからさ、芸能界のお仕事しながら育児と家事は、キツイかなって」
「そっか」
「ごめんね」
「なんで?」
「なんか、いろいろ」
僅かな沈黙が流れた。
手持ち無沙汰になったみやはもうほとんど中身の残っていないティーカップを口に運ぶ。
ああそうか、とようやく気付く。沈黙が怖くてあんなこと口走っちゃったんだ。

「ママ!」
タイミングを見計らったかのようにひまりちゃんが奥の部屋から駆け寄ってきた。
「なぁに?」
「みやちゃんにみせるの」
手に持っているのは首にピンクのリボンが結ばれているクリーム色のクマのぬいぐるみ。
「クマさん?可愛いね」
「くまりだよ」
「くまり?」
「ひまりのクマ版だから、"くまり"なんだって。旦那が付けたんだ」
「あはっ、可愛い。ひまりちゃんとかけてるんだ」
「くまり、ひまりといっしょなの」
「ん?」
「くまりといっしょなの!」
「何が一緒なんだろ?」
「それねぇ、ひまりの生まれた時の身長と体重に合わせて作ってもらったやつなんだ」

よく見ると、クマさんの足の裏には「HIMARI 2021.08.25」「AM03:06 2,938g 46cm」と刺繍が施されていた。
「すごい、こんなのあるんだ」
「ね。私も知らなかったんだけど、ひまりが生まれる時に旦那が見つけてきて」
「旦那さんそういうの好きなんだ?」
「私より乙女チックかも」
ももがクスッと笑った。

今まで一度も見たことがない表情でどきりとする。ももってこんな顔もするんだ、と思った。
ひまりちゃんと接してる時はママの顔。旦那さんの話をしてる時は妻の顔。
過去にどれだけ長い時間を過ごしてきても、まだ知らない顔がある。当たり前の事なのに何故だか胸がぎゅっとなった。

225名無し募集中。。。2019/09/01(日) 21:42:19.400



「不規則な生活に親も弟も付き合わせちゃったのが申し訳なくてね。あ、後悔してるわけじゃないよ?それはちゃんとやり切ったって胸を張って言える」
──だから、今度は…出来る限り家族のそばにいたいんだよね。

ももは最後にそう語った。こっち側に来ることはおそらくもう二度とないんだろうと思う。
遠いところに行ってしまった、と思ってしまった自分がいた。
みやだってあの頃とは違う付き合いや人間関係があるのに?
卒業して何年も経ってるのに今更笑えるよね。

「頑張ってなんて言わなくてもみやは頑張ると思うけど、一ファンとして私もひまりもみやのこと応援してるからね?」
「ありがとう」

気がつけばもう日が暮れ始めていた。
玄関の前で「またきてね」と手を振る二人は笑った顔がそっくりで。
みやも泣きそうになるほどの笑顔で応えた。

「バイバイ、またね」



おわり

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