まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

190名無し募集中。。。2019/05/29(水) 21:51:18.140

いわゆる海なし県で育った私は、子どもの頃からずっと海に憧れがあった。
初めて行った水族館で大きな水槽と鮮やかな生き物たちの虜となった結果、なんやかんやあって、今水族館で働いている。

ある日たまたま残業することになったのは、担当していたシロイルカのモモ子の体調が気にかかったからだ。
最近エサの食べが急に悪くなったのだ。
安めのアジやサバに飽きたのかと心配して好物のカンパチを買ってきてあげたのに、口に含むや突き返してきた。
食いしん坊のモモがカンパチを食べないなんてよっぽどだと、一気に不安になる。

モモは2歳のときにうちの水族館にやってきた。
国内の水族館で繁殖に成功した希少な存在なので、まだ新人だった私に担当が振られたときは正直重圧で。
初めは、よく食べる割になかなか大きくならなかったので随分気をもんだ。
とは言えなんとかほとんど不調になることもなく無事に8歳を迎えたところだ。
何より不安を取り除いてくれたのは、モモが人懐っこくて元気だったのもあるけれど、妙に私のことを気に入ってくれているのを感じていたからだ。
私が近寄っていくと人間みたいにニヤニヤするし、先輩の飼育員にミヤと呼ばれているのを覚えたのか、器用にミャ〜と真似して鳴いてくる。

近頃にいたっては、夏焼が休みの日はモモ子のやる気がない、ふてくされているとまで上司に言われた。
モモの”お仕事”は、見やすいように筒状になった水槽を行ったり来たりしたり、餌やり体験のコーナーに付き合ったり、バブルリングを出してお客さんを喜ばせたり・・・とか、そんな感じ。
人懐っこくて子ども好きのモモは人気者。
モモちゃんプロでしょ?うちの水族館のアイドルなんだからみやがいない日も頑張ってよ、と頭をなでながら叱咤すると張り切ってお客さんに近づいていくので、こいつ日本語わかってんなーと思ってる今日この頃。


さて、モモの調子はどうかな、と夜用の水槽へと足を運ぶ。
しかし扉を開けてまず目に飛び込んできたのは、大の字で水に浮かんだ裸の女の子だった。
「はぁ?!」
え?
生きてる?死んでる??
誰?てかなんで裸?事件??
脳内でハテナが踊るより先に、私は瞬間的に飛び込んでいた。
中央まで泳いで女の子を抱きとめる。
パチっと開いたその目を覗き込んだとき、なんだか懐かしいようなきもちがした。

「大丈夫?!」
「みーやん!」
クシャっとした笑顔を浮かべた女の子の顔を見て、まさかね、と嫌な予感。
「あなた誰?」
「モモだよ!」
「はーーー?!」
いやいやいやないないない、有り得ないっしょ!
ははーん夢オチだなと見て、ほっぺをつねってみる。
「いたっ」
え、やばくない?ガチなんだけど。
みーやん何してるの?ときょとんとしたモモの顔を見たらなんだか笑えてきた。
夏焼雅26歳、とんだ茶番ファンタジーの世界に迷い込んでしまいました。

191名無し募集中。。。2019/05/29(水) 21:53:07.170

とりあえず水槽から上がらせ、モモだと名乗るその女の子を観察する。
ぱっと見、大体中学生か高校生くらいかな。
シロイルカの寿命は35年ほどと言われているから、人間の歳で換算したら今のモモは16歳くらいってことになる。
腕や足はちょっぴり短めで小柄だけど、出るとこは出てる体にこっちが恥ずかしくなってきた。
透き通るように白い肌にはなんだか見覚えがある。
無邪気で愛嬌があるけどちょっと生意気そうな顔もモモっぽい。
「うーんモモっぽいなー・・・」
「だーかーら、モモはモモなの!」
「モモもヒレとかちょっと短かったもんなー」
「コンパクトなの!」
頰を膨らませた表情もモモっぽい。
なぜだかこの子が言っているのは本当のような気がしてきた。

「なんで人間になっちゃったのよ?」
「…わかんない」

もういいや、服を着たまま飛び込んだせいで体も冷えてきたしとりあえず風呂でも入ろう。
早くもこのトンデモ現象を面白がり始めている自分がいる。

「なんでもいいわもう、ついておいで」
近くにあったタオルを羽織らせ、目新しそうに周りを見回しているモモの手を引いて職員用の浴場へ向かった。



水槽の水は海水に近い成分でできている。
少し乾き始めた髪がきしむ感じがした。
「こっちおいで」
なんとなく落ち着きのないモモを呼び寄せる。
みやの真似して、とボディーソープを取って体を洗った。
見た目以上に小さい子を相手にしている気分。
それなのに体はほとんど大人で、なんだかドギマギしてしまう。
慣れない動きに戸惑っていたモモが、みーやん洗って、と体を差し出してきた。
泡のついてない背中やひじを撫でると滑らかな肌が吸い付いてきて、なんだか妙な気分になってくる。
なに考えてんだかと頭を振り、シャワーで流してやった。
あったかいねと気持ち良さそうな表情はまさにモモのものだった。

モモの体は冷たかった。
当然だ、本来北極圏にいるシロイルカに合わせて水槽はかなり低い温度に設定されている。
いつからあそこにいたの?いつ人間の姿になったの?あなたは本当にモモなの?
どこから突っ込もうか聞きあぐねていると、不意に顔を近づけたモモが頬にキスをした。
「ちょっと!」
「どしたのみーやん」
「きゅ、きゅうにやめてよ」
「いつもしてるじゃん」
モモは不満げだ。
いつも撫でてあげたり、ほっぺに顔を押し付けられたり、そりゃしてるけどそれはイルカとしての姿だからで。
っていうか改めて見るとこの子超可愛くない?
モモはなにがそんなに嬉しいのか、ニマニマ口角を上げてこっちを見つめている。
その変な顔やめな、普通に笑いな。

192名無し募集中。。。2019/05/29(水) 21:55:00.480

「いや近いわ!」
だんだんこの状況に疲れてきて逃げ込むように湯船に浸かった。
足を伸ばして座った私の上に向かい合うように跨ったモモが抱きついてくる。
この状況はなに…?
てか絵面やばない?
押し付けられた膨らみからそっと目をそらす。
「ぼくがかんがえたちょっとえっちなゆめ」みたいになってるぞ。
誰かに見られたら捕まったりする?この子多分未成年だよね?
あーもう。
ぐるぐる回る私の思考をよそにモモはお湯に顔をつけてなにやら試している。
バブルリングか?
人間の口の構造だと難しいと思うけどなぁ…


「あのー、モモさん」
「なんでしょう」
「なんで人間になったの」
「わかんない、寝てて気づいたらこうなってた」
「んなバカな」
「ほんとだもん。わかんないけど…」
「けど?」
「けど、みーやんのこと、こんな風に抱きしめてみたかったから嬉しい!」
ま、まぁヒレじゃあ腕は回せないからねえ。
「みーやん、好き」
「なっ」
こんな可愛い子にうるうる見つめられながら告白されて黙ってるのは女が廃る。
「み、みやも、けっこー好き」
かも…と思わずつぶやいた瞬間、ボンっと音がして体に衝撃が走った。
「おんもっ!!!!」
膝の上でシロイルカに戻ったモモが、きゅいい!と抗議の声を上げるのを最後に私は気を失った。


続くかも

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