最終更新:ID:CZpxRTnkOw 2017年07月16日(日) 12:45:07履歴
165 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/22(木) 12:54:04.97 0
桃子の規則正しい寝息だけが聞こえる。
自分と向かい合わせの状態でぐっすり眠っている桃子の顔を眺める。
もうすぐ20歳になる人物とは思えないくらい幼い寝顔に、雅はくすっと笑った。
仕事中に見せる笑顔。
自分と二人だけの時に見せてくれる大人びた顔。
楽屋の隅で大学の勉強をしている時の顔。
レッスンを受けている時の真剣な顔。
口調や仕草は自分より歳上なんて思えない。
けれど普段桃子の見せる表情は雅からしたらどこかしら“おねーさん”っぽくて。
寝てたら子供みたいなくせに。
なんとなく悔しくなってぼそっと呟く。
それが聞こえたのかもぞもぞと寝返りをうち背中を向ける桃子。
めくれた毛布をかけ直してやると、その手を掴んでくる自分より小さい手。
ちょっとだけ顔を覗き込むと、嬉しそうに口元を緩ませてさっきよりも幼い表情をしている。
おやすみ、もも
雅は桃子の背中に頭をくっつけて、掴まれた手をそっと握り返した。
桃子の規則正しい寝息だけが聞こえる。
自分と向かい合わせの状態でぐっすり眠っている桃子の顔を眺める。
もうすぐ20歳になる人物とは思えないくらい幼い寝顔に、雅はくすっと笑った。
仕事中に見せる笑顔。
自分と二人だけの時に見せてくれる大人びた顔。
楽屋の隅で大学の勉強をしている時の顔。
レッスンを受けている時の真剣な顔。
口調や仕草は自分より歳上なんて思えない。
けれど普段桃子の見せる表情は雅からしたらどこかしら“おねーさん”っぽくて。
寝てたら子供みたいなくせに。
なんとなく悔しくなってぼそっと呟く。
それが聞こえたのかもぞもぞと寝返りをうち背中を向ける桃子。
めくれた毛布をかけ直してやると、その手を掴んでくる自分より小さい手。
ちょっとだけ顔を覗き込むと、嬉しそうに口元を緩ませてさっきよりも幼い表情をしている。
おやすみ、もも
雅は桃子の背中に頭をくっつけて、掴まれた手をそっと握り返した。
コメントをかく