最終更新:ID:CZpxRTnkOw 2017年07月16日(日) 12:57:08履歴
167 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:34:58.96 0
背中に、じわっとした熱が触れた。
「あっつい……」
「暑いねー」
暑いくせに、なんでひっついてくるんだろうね、この人は。
窓は開けてるけど、風なんてこれっぽっちも入ってこない。
昨日の夜の天気予報は、真夏日を飛びこえて猛暑日だなんて言っていて。
そしたらもう、出かける気なんて起きないよね。
せっかくの休みだけど、ベッドの上で二人でだらり。
ああ、なんだかすっごくもったいないような。
でも、すっごくゼイタクしてる気分。
ぼんやりとスマホをいじっていたら、後ろから伸びてきた手に奪われた。
「ちょっと、」
「すずしくなりたい」
ももの気持ちはよくわかる。てか、うちも同じ。
でも、立ち上がるのがめんどくさいのも、お互い一緒。
クーラーのリモコンがさ、ちょっと離れたところにあるんだよね。
あそこまでたどり着くの、結構ハードル高い。
じゃんけんでも提案してみようかな。
ぼうっと考えてたら、ももが「あぁ」ってマヌケな声を出した。
「みやびちゃん、アイス」
「うちはアイスじゃない」
そうじゃないよぅ、と子どもみたいに甘えてくるももの声。
暑いとか言ってたくせに、ぎゅう、と後ろから抱きつかれる。
ああもう、うちだってあついのに。
「わかった」
そんな甘え方、今さらしてくるのずるいよね、とか。
思っても言ってやんない。
168 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:36:19.98 0
冷凍庫には、アイスが2つ。
昨日、気まぐれに寄ったコンビニでテキトーに買ったやつ。
あと、目に止まったから保冷剤も。
寝室に戻ったら、ベッドにいたはずの生き物は床の上で伸うつ伏せていた。
「……なにやってんの」
ツッコんでもめんどくさいし、ツッコまなくてもめんどくさいパターン。
ほとんど動かないまま、冷たいから、と言ったのが聞こえた。
そりゃ、フローリングだし。冷たいのは認めるけど。
「アイス、持ってきてあげたんだけど」
「んー、ありがとお」
ももは動く気配がない。
なんか、床に負けたみたいでフクザツなんですけど。
「アイス溶けるよ?」
「ん、食べる」
ももがゆるゆる起き上がると、着ていたTシャツがずり下がる。
まあ、うちのだしさ、そもそもが大きめなんだけど。
首回りとか、ももが思ってるよりもずっとゆるい。
あ、なんかダメだ。
「みや? どしたの?」
「……別に」
本当に、どうしちゃったんだろう。
前までこんなこと、なかったはずなのに。
全部、夏のせいだ。
あつくて、あつすぎて、きっとうちの頭はもう溶けちゃったんだ。
169 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:38:50.90 0
手の中のもの、全部ベッドにぶちまけて。
うちの手は、勝手にももの肩へと触れる。
「ちょっ、まっ、アイ、ス」
「さっさと起きないのが悪い」
ももに覆いかぶさって、キスをする。
ももの呼吸は、あつくって。
それを吸いこんだ、うちの体もあつくって。
床が、膝に触れていた。確かに冷たいなって思った。
「んっ……は、みや?」
「なに?」
「い、今から?」
なんで? だめ?
まだもものスイッチが入ってないのが、悔しくて。
何か言いかけた唇に、自分のをぐっと押しつけた。
おしゃべりもいいけどさ、もっと夢中になってよ、もも。
今は言葉にできないから、代わりに舌を差し出す。
ももの歯並びは、やっぱり綺麗だなって思う。
それをこうしてなぞるのが、好き。
あとは、歯茎の付け根。ももは、ここぐりぐりされるの好きでしょ?
ちょっとしかなかった隙間が、少しずつ開き始める。
そうだよ、もも、こっちにきて?
170 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:41:28.34 0
ブラをつけてないももの胸は、仰向けになったせいでゆるりと流れていた。
本当、うらやましい大きさ。
そのてっぺんに、ぽつりと浮かび上がる突起。
それを目にしてしまったら、もうたまらなくなって。
ぱくり、とそれを咥えた。
「……っ」
ももが、息を詰まらせる。
ちらっと見たら、両手でどうにか抑えようとしてるみたい。
うちは、聞きたいのに。
毎回、毎回、うちは聞きたいって言ってるのに。
毎回、毎回、ももは嫌だって言う。
ねえ、こんなことするの何度目だと思ってるの。
もう恥ずかしがるようなことじゃなくない?
でも、そうやって頑張ってこらえてるももは、それはそれでそそるんだけど。
「あぁんっ」
ももに見とれてたら、ついつい力が入っちゃった。
ごめんね、その代わり。
「やぁっ……そこ、ん」
「いい?」
ゆっくり、ゆっくり、舐めてあげる。
いつもは直接だから、ちょっと変な感じ。
舌先を尖らせて、優しくつつく。
しばらく続けてたら、いきなりももに頭を抱きしめられた。
かあっと、お腹のあたりがあつくなった。
「なに?」
「……うぅぅ」
言いたいことは、なんとなく分かる。
だって、そう思ってもらえるように仕向けたもん。
でも、言ってほしいな。言ってくれないかな。
もものお腹にそっと手のひらを当てると、ちょっとだけ緊張する体。
やっぱだめ? みやが察してあげなきゃ、だめ?
「み、や」
「ん?」
「うぅ……いじわる」
いじわるしてるつもり、ないんだけど。
本当に本当なんだけど。
でも、ももが言うならやっぱりいじわるなのかも。
171 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:42:22.12 0
しょうがないなあ、って顔をしながら、指をTシャツの隙間につっこんだ。
もものお腹はうっすらと、本当にうっすらと汗ばんでいて。
少しだけ、指先が引っかかった。
「あぁぁっ」
これが欲しかったんでしょ?
たどりついた先っぽを指でつまむと、ももの背中は綺麗に反った。
もっとって言うみたいに、突き出される両胸。
そっかそっか、そんなにほしいなら、いっぱいあげる。
「あっ、み、やぁっ」
ももの声が、うちに響く。
体の中で、甘くて、どろどろに溶けて、たまっていく。
うちだって、もうゲンカイが近い。
そうっと指を足の間に置くと、ももは太ももをぴくっと震わせた。
期待してるみたい、かわいい。
でもなんだか、すぐに触っちゃうのはもったいなくて。
じわじわと、服の上からそこをなぞる。
もものそこは、たぶん今日の中で一番あっつくて。
いつからこんなに、あつかったんだろう。
「やぁ、あ、んっ」
言いながら、ももの腰がうちの指を追いかけてくる。
こういうの、なんて言うんだっけ。
いじらしい、だっけ。
「も、ぁっ、みやっ!」
ちょっと怒ったような声がして、ぐっと手首をつかまれた。
あーあ、時間切れ。
「もも、顔、真っ赤」
「だれ、の、せい、だと」
「うち、かな?」
いつもは汗ひとつかかないもものほっぺたが、今はぽっと赤くなってる。
あついよね、やっぱり。
うちも、あつい。
そう思った途端、おでこに張りつく前髪に気がついた。
あっついね、もも。
止まったままだった指を、いきなりぐっと押しこんだ。
ぎゅっと目をつぶったまま、ももが体を縮ませる。
服着たままでも、ももがほしがってるところはすぐに分かった。
ちょこっと膨らんでて、うちの指に引っかかってくる。
わざと弾くように動かすと、ももは泣いてるみたいな声を漏らした。
ちょうだいって素直な腰が可愛くて、ぐっとそこを押しつぶす。
「ふぁっ! あっ、みやっ……も、いっ」
ぎゅうって、抱きしめられた。
刺激に耐えているんだろう、ももの体が数回大きく跳ねた。
172 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:42:43.64 0
「……ぁ、はぁ、もー……」
余計、あつくなっちゃったじゃん、だって。
ももの文句は聞こえないふり、したつもりだったんだけど。
「わっ、と」
いきなり引っ張られて、ももの顔の両脇に手をついた。
危ないじゃん、何のつもり?
そう言おうとしたけど、言えなかった。
ももの瞳が、いつも以上に光ってる。
きらきら、っていうか、ぎらぎらしてる。
次は、みやの番だよね。
にやりとしたももに、背中がぞくぞくした。
両手は床の上で、どうにもならなくて。
しまったなって思った時には、遅かった。
「……んっ」
「みやのおっぱい触り放題だね」
ばかじゃないのかな、この人。
でも、ま、楽しそうだしいいかな。
そう思ったのも、一瞬。
「んぁっ」
「やっぱりここいい?」
ももの指が、好きなように動く。
つままれて、こすられて、押しこまれて。
かわいー、なんて呑気に言うももにも、反応できなくて。
勝手に震える体は、どうすることもできない。
「みや、すっごい汗」
「ん、ごめ……あっ」
173 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:43:39.86 0
ぽたりと垂れたしずくが、もものほっぺを濡らす。
ももはそんなのお構いなしに、うちの胸で遊んでいた。
ああもう、本当にあつい。
あつすぎて、どうにかなりそう。
「脱ぐ?」
「ん……」
ももの手が少し休んでいる間に、着ていたものを全部脱ぎ去った。
それでもまだ、あつくて。
うちの熱は、収まってなんかくれなくて。
「はあぁ……!」
前置きとか何もなく、一番あついところにももの指が触れた。
ももの唇のはしっこが、きゅってなった。
みやがほしいって顔だ。
ももの、よくばり。
「はぁ、んっ、も、もっ」
「みや」
中に入りこんだももの指が、うちの大好きなところをこする。
それ、されたら、もう。
「みや……もう?」
「う、んっ、あ、も、あっ、ああ、もも」
あつくてたまらないのに、ももの声はちょっとだけひんやりとしてた。
すきだよって。頭がいっぱいになって、弾け飛んだ。
183 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:57:18.16 0
くにゃりと肘が曲がって、そのままももの上に落っこちた。
重かったら、ごめん。もも。
「はー……もう、可愛い」
「それは、こっち、の、せりふ」
顔にまとわりつく髪がうざったい。
ようやく少しだけ熱が収まってきて、ゆっくりと顔を上げた。
ももの顔、すっごいだらしない。
こんな顔見たら、さすがに後輩たちもゲンメツしそうなくらい。
よいしょって体を起こそうとしたら、腕にざらついた感覚。
そっか、脱がすの忘れてたんだっけ。
そう思ったら、自分だけ裸な状況がめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
なんか、うちばっか余裕ないみたい。なんだか納得できない。
「はあ、ちょっとシャワ、ぁっ……?!」
まだダルかったけど、どうにかこうにかももをひっくり返す。
目の前にやってきたもものお尻は、まんまるで。
ついつい、撫で回したくなっちゃうくらいで。
「な、なに? みや……ちょっと!」
我慢することないかって思ってたら、ももに怒られた。
いいじゃん、ちょっとくらい。ケチ。
「ま、まだするの……?」
「だって、服」
「いや、えっ?」
さすがに無理だって、とか言うけどさ。
でもやっぱり、悔しいじゃん。何がとは言わないけど。
「うちばっか、やだ」
「わ、わかったよ、ぬぐから」
ももが起き上がろうとするのを、うちは押さえこんだ。
ますます訳わかんないって感じで、ももが軽く暴れる。
その拍子に、ぶつかったベッドから何かが転げ落ちた。
「ひゃっ!」
それは、運悪くももの足にぶつかったみたい。
びっくりしたももの足が、ごとんって床を打った。
「え、さ、さっきのなに?」
「ああ……保冷剤」
そういや持ってきてたの、忘れてたっけ。
それを拾い上げて、ふっとあることを思いついた。
いいよね、うん。
ももだって、あついって言ってたもんね。
185 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:00:02.39 0
もものTシャツをまくると、すべすべの背中が現れる。
出来心でちゅってしたら、こらって怒られた。
怒ることないじゃん、ねえ?
「ひ、あぁっ」
爪の先で、すーって背骨をたどってみる。
ももの背中が、逃げていくみたいにしなった。
背中弱いんだっけ、そういえば。
というより、普段あんまり触らないから、かな。
「ひゃんっ!」
持っていた保冷剤をぴたって押しつけたら、ももが大きく震えた。
ひゃん、だって、かわいい。
あつくなった頭は、もっとその声が聞きたいって言ってた。
脇腹とか、脇の下とか。
やわらかいとこに、ぺたぺたと冷たいのを押し当てる。
ぞわっと鳥肌立つのが見えて、それだけでドキドキして。
ももはその度に体をくねらせて、目の前で起きてることにクラクラした。
「や、ぁっ……それ、も、やっ」
「やなの?」
「や、だ、……からっ」
何度か同じことをくり返していたら、とうとうももに止められた。
器用に払いのけられて、保冷剤が床にべちゃって落っこちた。
まだ、あついよね? もも。
「あ、ちょっ」
ももの腰を持ち上げて、膝を立たせる。
伸びする時の猫みたいだね、もも。
ズボンに手をかけて、一気にずり下ろす。
慌てたような声がしたけど、無視。無視。
シンプルな淡い桃色の下着に包まれて、さっきよりもお尻のラインがはっきり分かる。
だけど、そんなことよりも。
下着の、真ん中。少しくぼんでて、色が変わってる場所。
布の向こうが、ひくついてる。
187 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:00:49.78 0
「……や、だぁ……」
じっと見てたら、ももが腰を引こうとしたから捕まえた。
「も、やだ」
「やなの?」
「……だっ、て」
みやが触ってあげないからだよね。
拗ねたらしいももが、足をばたつかせた。
もう、そんなことしても無駄なのに。
おとなしくなってもらうために、あついそこを手のひらで包んだ。
あついだけじゃなくて、ぬるぬるで、ぐずぐずで、なんだかすごいことになってる。
そろそろ辛いよね、もも。
「んあぁっ」
布からしみ出た液体が、中指でぬちゃって音を立てた。
入り口あたりでゆるゆる動いてたら、押しつけるようにももが動く。
ああ、顔が見れないのだけ、ちょっと残念。
でも、その代わり。
「ふぁっ、ああっ、も、や」
ももの声、いっぱい聞きたい。
ずっと、ずっと、聞いてたい。
でも、そうもいかなくて、ももが無理って言うみたいに体をひねる。
気持ちは分かるっていうか。たぶん、逆だったらとっくにキレてる。
「……ぬ、が、せて」
「脱ぎたい?」
「そう……いっ、て、じゃん」
188 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:02:18.60 0
ももがそんなに言うなら、しょーがない。
指を腰のゴムに引っかけたら、急かすようにももの腰が浮き上がった。
あ、やばい。すっごくそそる。
全部脱がせるまで待てなくて、膝までで下ろすのは止めた。
そんなことより、早くそこに触れたくて。
あつさを、確かめたくて。
「ああっ」
うちの中指は、どこにも引っかからずにももの中へと呑みこまれた。
ねえもも、一本じゃ、足りない?
「や、ああぅっ」
ももの中には、簡単に三本が埋まった。
ぎゅうぎゅうしてて、早くって求められる。
やっぱりももはよくばりで、そんなももが、だいすき。
「あっ、ふ、ふぁっ、ああっ、も、あっ」
床にしがみつくようにしながら、ももがびくんって跳ねた。
やってくる波に耐えるみたいに、ぎゅっとももの体が丸まって。
ぴく、ぴく、と震えた後で、床にぱたりと倒れた。
息を大きく吐いて、吸って、ももの体が上下する。
「……みや、抜い、て」
「……やだ」
「あっ! もっ! ばかぁっ」
バカっていう方がバカなんだからね。
うちもバカなのは、間違ってないけど。
でも、ももの中が離してくれないのも本当。
「や、も……いっ、た、のに」
まだドクドクしてる中で、一番好きなとこをぎゅうって押さえた。
ドクドクが、どんどん、速くなっていく。
ああ、息ができない。
「も、あっ……いっ」
床に横になったももが、またきゅうって縮こまった。
189 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:03:31.86 0
ゆっくり、ゆっくりと脱いた指先は、しわしわだった。
そんなにしたっけ? ちょっと、おもしろい。
「……もー、みや?」
「なに?」
「もも、あついの、やなのに」
ほっぺを膨らませるももの横に、うちも一緒にころがった。
床は確かにひんやりしてて、ももの気持ちがちょっと分かった気がした。
ぴたって肌を合わせたら、あついとか言ってたくせにもももひっついてくる。
汗ばんでて、ぺたぺたしてたけど、ももがくれるなら気持ちいい。
「シャワーあびる?」
「うん……ていうか、水浴びしたい」
それもいいね、なんて思ってたら、ももが急に起き上がった。
「みや!」
「何?」
「アイス!」
「あ、」
そういや、ベッドの上に放置したままだっけ。
まだカップだったから良かった……なんてこともないか。
「もー、溶けちゃったじゃん」
「だって、ももがすぐ起きないから」
「ちがいますぅ、みやのせいですぅ」
ぐちゃぐちゃ言いながら、ももは自分用にって買ってたバニラアイスの蓋を開けた。
ドロドロで、アイスっていうかスープみたい。
ぺろってそれを舐めた後、ももの眉毛がぴくって動く。
「んー……まあ、ナシじゃないかな」
「は? マジ?」
「もっかい凍らせるよりは……」
溶けかけのアイスはちょっとだけ塊が残ってたりして、でもやっぱりドロドロで。
だんだん、おかしくなってきたりして。
最後の方は、二人でケラケラ笑いながら食べさせあったりして。
「これ食べたら、シャワー入ろ」
「うん」
その時、ふわってした空気が頬にあたった。
そう、いえば。
今さらだけど、窓、開けっぱだったね。
そう言ったら、顔を真っ赤にしたももから枕が飛んできた。
おわり
背中に、じわっとした熱が触れた。
「あっつい……」
「暑いねー」
暑いくせに、なんでひっついてくるんだろうね、この人は。
窓は開けてるけど、風なんてこれっぽっちも入ってこない。
昨日の夜の天気予報は、真夏日を飛びこえて猛暑日だなんて言っていて。
そしたらもう、出かける気なんて起きないよね。
せっかくの休みだけど、ベッドの上で二人でだらり。
ああ、なんだかすっごくもったいないような。
でも、すっごくゼイタクしてる気分。
ぼんやりとスマホをいじっていたら、後ろから伸びてきた手に奪われた。
「ちょっと、」
「すずしくなりたい」
ももの気持ちはよくわかる。てか、うちも同じ。
でも、立ち上がるのがめんどくさいのも、お互い一緒。
クーラーのリモコンがさ、ちょっと離れたところにあるんだよね。
あそこまでたどり着くの、結構ハードル高い。
じゃんけんでも提案してみようかな。
ぼうっと考えてたら、ももが「あぁ」ってマヌケな声を出した。
「みやびちゃん、アイス」
「うちはアイスじゃない」
そうじゃないよぅ、と子どもみたいに甘えてくるももの声。
暑いとか言ってたくせに、ぎゅう、と後ろから抱きつかれる。
ああもう、うちだってあついのに。
「わかった」
そんな甘え方、今さらしてくるのずるいよね、とか。
思っても言ってやんない。
168 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:36:19.98 0
冷凍庫には、アイスが2つ。
昨日、気まぐれに寄ったコンビニでテキトーに買ったやつ。
あと、目に止まったから保冷剤も。
寝室に戻ったら、ベッドにいたはずの生き物は床の上で伸うつ伏せていた。
「……なにやってんの」
ツッコんでもめんどくさいし、ツッコまなくてもめんどくさいパターン。
ほとんど動かないまま、冷たいから、と言ったのが聞こえた。
そりゃ、フローリングだし。冷たいのは認めるけど。
「アイス、持ってきてあげたんだけど」
「んー、ありがとお」
ももは動く気配がない。
なんか、床に負けたみたいでフクザツなんですけど。
「アイス溶けるよ?」
「ん、食べる」
ももがゆるゆる起き上がると、着ていたTシャツがずり下がる。
まあ、うちのだしさ、そもそもが大きめなんだけど。
首回りとか、ももが思ってるよりもずっとゆるい。
あ、なんかダメだ。
「みや? どしたの?」
「……別に」
本当に、どうしちゃったんだろう。
前までこんなこと、なかったはずなのに。
全部、夏のせいだ。
あつくて、あつすぎて、きっとうちの頭はもう溶けちゃったんだ。
169 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:38:50.90 0
手の中のもの、全部ベッドにぶちまけて。
うちの手は、勝手にももの肩へと触れる。
「ちょっ、まっ、アイ、ス」
「さっさと起きないのが悪い」
ももに覆いかぶさって、キスをする。
ももの呼吸は、あつくって。
それを吸いこんだ、うちの体もあつくって。
床が、膝に触れていた。確かに冷たいなって思った。
「んっ……は、みや?」
「なに?」
「い、今から?」
なんで? だめ?
まだもものスイッチが入ってないのが、悔しくて。
何か言いかけた唇に、自分のをぐっと押しつけた。
おしゃべりもいいけどさ、もっと夢中になってよ、もも。
今は言葉にできないから、代わりに舌を差し出す。
ももの歯並びは、やっぱり綺麗だなって思う。
それをこうしてなぞるのが、好き。
あとは、歯茎の付け根。ももは、ここぐりぐりされるの好きでしょ?
ちょっとしかなかった隙間が、少しずつ開き始める。
そうだよ、もも、こっちにきて?
170 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:41:28.34 0
ブラをつけてないももの胸は、仰向けになったせいでゆるりと流れていた。
本当、うらやましい大きさ。
そのてっぺんに、ぽつりと浮かび上がる突起。
それを目にしてしまったら、もうたまらなくなって。
ぱくり、とそれを咥えた。
「……っ」
ももが、息を詰まらせる。
ちらっと見たら、両手でどうにか抑えようとしてるみたい。
うちは、聞きたいのに。
毎回、毎回、うちは聞きたいって言ってるのに。
毎回、毎回、ももは嫌だって言う。
ねえ、こんなことするの何度目だと思ってるの。
もう恥ずかしがるようなことじゃなくない?
でも、そうやって頑張ってこらえてるももは、それはそれでそそるんだけど。
「あぁんっ」
ももに見とれてたら、ついつい力が入っちゃった。
ごめんね、その代わり。
「やぁっ……そこ、ん」
「いい?」
ゆっくり、ゆっくり、舐めてあげる。
いつもは直接だから、ちょっと変な感じ。
舌先を尖らせて、優しくつつく。
しばらく続けてたら、いきなりももに頭を抱きしめられた。
かあっと、お腹のあたりがあつくなった。
「なに?」
「……うぅぅ」
言いたいことは、なんとなく分かる。
だって、そう思ってもらえるように仕向けたもん。
でも、言ってほしいな。言ってくれないかな。
もものお腹にそっと手のひらを当てると、ちょっとだけ緊張する体。
やっぱだめ? みやが察してあげなきゃ、だめ?
「み、や」
「ん?」
「うぅ……いじわる」
いじわるしてるつもり、ないんだけど。
本当に本当なんだけど。
でも、ももが言うならやっぱりいじわるなのかも。
171 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:42:22.12 0
しょうがないなあ、って顔をしながら、指をTシャツの隙間につっこんだ。
もものお腹はうっすらと、本当にうっすらと汗ばんでいて。
少しだけ、指先が引っかかった。
「あぁぁっ」
これが欲しかったんでしょ?
たどりついた先っぽを指でつまむと、ももの背中は綺麗に反った。
もっとって言うみたいに、突き出される両胸。
そっかそっか、そんなにほしいなら、いっぱいあげる。
「あっ、み、やぁっ」
ももの声が、うちに響く。
体の中で、甘くて、どろどろに溶けて、たまっていく。
うちだって、もうゲンカイが近い。
そうっと指を足の間に置くと、ももは太ももをぴくっと震わせた。
期待してるみたい、かわいい。
でもなんだか、すぐに触っちゃうのはもったいなくて。
じわじわと、服の上からそこをなぞる。
もものそこは、たぶん今日の中で一番あっつくて。
いつからこんなに、あつかったんだろう。
「やぁ、あ、んっ」
言いながら、ももの腰がうちの指を追いかけてくる。
こういうの、なんて言うんだっけ。
いじらしい、だっけ。
「も、ぁっ、みやっ!」
ちょっと怒ったような声がして、ぐっと手首をつかまれた。
あーあ、時間切れ。
「もも、顔、真っ赤」
「だれ、の、せい、だと」
「うち、かな?」
いつもは汗ひとつかかないもものほっぺたが、今はぽっと赤くなってる。
あついよね、やっぱり。
うちも、あつい。
そう思った途端、おでこに張りつく前髪に気がついた。
あっついね、もも。
止まったままだった指を、いきなりぐっと押しこんだ。
ぎゅっと目をつぶったまま、ももが体を縮ませる。
服着たままでも、ももがほしがってるところはすぐに分かった。
ちょこっと膨らんでて、うちの指に引っかかってくる。
わざと弾くように動かすと、ももは泣いてるみたいな声を漏らした。
ちょうだいって素直な腰が可愛くて、ぐっとそこを押しつぶす。
「ふぁっ! あっ、みやっ……も、いっ」
ぎゅうって、抱きしめられた。
刺激に耐えているんだろう、ももの体が数回大きく跳ねた。
172 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:42:43.64 0
「……ぁ、はぁ、もー……」
余計、あつくなっちゃったじゃん、だって。
ももの文句は聞こえないふり、したつもりだったんだけど。
「わっ、と」
いきなり引っ張られて、ももの顔の両脇に手をついた。
危ないじゃん、何のつもり?
そう言おうとしたけど、言えなかった。
ももの瞳が、いつも以上に光ってる。
きらきら、っていうか、ぎらぎらしてる。
次は、みやの番だよね。
にやりとしたももに、背中がぞくぞくした。
両手は床の上で、どうにもならなくて。
しまったなって思った時には、遅かった。
「……んっ」
「みやのおっぱい触り放題だね」
ばかじゃないのかな、この人。
でも、ま、楽しそうだしいいかな。
そう思ったのも、一瞬。
「んぁっ」
「やっぱりここいい?」
ももの指が、好きなように動く。
つままれて、こすられて、押しこまれて。
かわいー、なんて呑気に言うももにも、反応できなくて。
勝手に震える体は、どうすることもできない。
「みや、すっごい汗」
「ん、ごめ……あっ」
173 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:43:39.86 0
ぽたりと垂れたしずくが、もものほっぺを濡らす。
ももはそんなのお構いなしに、うちの胸で遊んでいた。
ああもう、本当にあつい。
あつすぎて、どうにかなりそう。
「脱ぐ?」
「ん……」
ももの手が少し休んでいる間に、着ていたものを全部脱ぎ去った。
それでもまだ、あつくて。
うちの熱は、収まってなんかくれなくて。
「はあぁ……!」
前置きとか何もなく、一番あついところにももの指が触れた。
ももの唇のはしっこが、きゅってなった。
みやがほしいって顔だ。
ももの、よくばり。
「はぁ、んっ、も、もっ」
「みや」
中に入りこんだももの指が、うちの大好きなところをこする。
それ、されたら、もう。
「みや……もう?」
「う、んっ、あ、も、あっ、ああ、もも」
あつくてたまらないのに、ももの声はちょっとだけひんやりとしてた。
すきだよって。頭がいっぱいになって、弾け飛んだ。
183 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 18:57:18.16 0
くにゃりと肘が曲がって、そのままももの上に落っこちた。
重かったら、ごめん。もも。
「はー……もう、可愛い」
「それは、こっち、の、せりふ」
顔にまとわりつく髪がうざったい。
ようやく少しだけ熱が収まってきて、ゆっくりと顔を上げた。
ももの顔、すっごいだらしない。
こんな顔見たら、さすがに後輩たちもゲンメツしそうなくらい。
よいしょって体を起こそうとしたら、腕にざらついた感覚。
そっか、脱がすの忘れてたんだっけ。
そう思ったら、自分だけ裸な状況がめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。
なんか、うちばっか余裕ないみたい。なんだか納得できない。
「はあ、ちょっとシャワ、ぁっ……?!」
まだダルかったけど、どうにかこうにかももをひっくり返す。
目の前にやってきたもものお尻は、まんまるで。
ついつい、撫で回したくなっちゃうくらいで。
「な、なに? みや……ちょっと!」
我慢することないかって思ってたら、ももに怒られた。
いいじゃん、ちょっとくらい。ケチ。
「ま、まだするの……?」
「だって、服」
「いや、えっ?」
さすがに無理だって、とか言うけどさ。
でもやっぱり、悔しいじゃん。何がとは言わないけど。
「うちばっか、やだ」
「わ、わかったよ、ぬぐから」
ももが起き上がろうとするのを、うちは押さえこんだ。
ますます訳わかんないって感じで、ももが軽く暴れる。
その拍子に、ぶつかったベッドから何かが転げ落ちた。
「ひゃっ!」
それは、運悪くももの足にぶつかったみたい。
びっくりしたももの足が、ごとんって床を打った。
「え、さ、さっきのなに?」
「ああ……保冷剤」
そういや持ってきてたの、忘れてたっけ。
それを拾い上げて、ふっとあることを思いついた。
いいよね、うん。
ももだって、あついって言ってたもんね。
185 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:00:02.39 0
もものTシャツをまくると、すべすべの背中が現れる。
出来心でちゅってしたら、こらって怒られた。
怒ることないじゃん、ねえ?
「ひ、あぁっ」
爪の先で、すーって背骨をたどってみる。
ももの背中が、逃げていくみたいにしなった。
背中弱いんだっけ、そういえば。
というより、普段あんまり触らないから、かな。
「ひゃんっ!」
持っていた保冷剤をぴたって押しつけたら、ももが大きく震えた。
ひゃん、だって、かわいい。
あつくなった頭は、もっとその声が聞きたいって言ってた。
脇腹とか、脇の下とか。
やわらかいとこに、ぺたぺたと冷たいのを押し当てる。
ぞわっと鳥肌立つのが見えて、それだけでドキドキして。
ももはその度に体をくねらせて、目の前で起きてることにクラクラした。
「や、ぁっ……それ、も、やっ」
「やなの?」
「や、だ、……からっ」
何度か同じことをくり返していたら、とうとうももに止められた。
器用に払いのけられて、保冷剤が床にべちゃって落っこちた。
まだ、あついよね? もも。
「あ、ちょっ」
ももの腰を持ち上げて、膝を立たせる。
伸びする時の猫みたいだね、もも。
ズボンに手をかけて、一気にずり下ろす。
慌てたような声がしたけど、無視。無視。
シンプルな淡い桃色の下着に包まれて、さっきよりもお尻のラインがはっきり分かる。
だけど、そんなことよりも。
下着の、真ん中。少しくぼんでて、色が変わってる場所。
布の向こうが、ひくついてる。
187 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:00:49.78 0
「……や、だぁ……」
じっと見てたら、ももが腰を引こうとしたから捕まえた。
「も、やだ」
「やなの?」
「……だっ、て」
みやが触ってあげないからだよね。
拗ねたらしいももが、足をばたつかせた。
もう、そんなことしても無駄なのに。
おとなしくなってもらうために、あついそこを手のひらで包んだ。
あついだけじゃなくて、ぬるぬるで、ぐずぐずで、なんだかすごいことになってる。
そろそろ辛いよね、もも。
「んあぁっ」
布からしみ出た液体が、中指でぬちゃって音を立てた。
入り口あたりでゆるゆる動いてたら、押しつけるようにももが動く。
ああ、顔が見れないのだけ、ちょっと残念。
でも、その代わり。
「ふぁっ、ああっ、も、や」
ももの声、いっぱい聞きたい。
ずっと、ずっと、聞いてたい。
でも、そうもいかなくて、ももが無理って言うみたいに体をひねる。
気持ちは分かるっていうか。たぶん、逆だったらとっくにキレてる。
「……ぬ、が、せて」
「脱ぎたい?」
「そう……いっ、て、じゃん」
188 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:02:18.60 0
ももがそんなに言うなら、しょーがない。
指を腰のゴムに引っかけたら、急かすようにももの腰が浮き上がった。
あ、やばい。すっごくそそる。
全部脱がせるまで待てなくて、膝までで下ろすのは止めた。
そんなことより、早くそこに触れたくて。
あつさを、確かめたくて。
「ああっ」
うちの中指は、どこにも引っかからずにももの中へと呑みこまれた。
ねえもも、一本じゃ、足りない?
「や、ああぅっ」
ももの中には、簡単に三本が埋まった。
ぎゅうぎゅうしてて、早くって求められる。
やっぱりももはよくばりで、そんなももが、だいすき。
「あっ、ふ、ふぁっ、ああっ、も、あっ」
床にしがみつくようにしながら、ももがびくんって跳ねた。
やってくる波に耐えるみたいに、ぎゅっとももの体が丸まって。
ぴく、ぴく、と震えた後で、床にぱたりと倒れた。
息を大きく吐いて、吸って、ももの体が上下する。
「……みや、抜い、て」
「……やだ」
「あっ! もっ! ばかぁっ」
バカっていう方がバカなんだからね。
うちもバカなのは、間違ってないけど。
でも、ももの中が離してくれないのも本当。
「や、も……いっ、た、のに」
まだドクドクしてる中で、一番好きなとこをぎゅうって押さえた。
ドクドクが、どんどん、速くなっていく。
ああ、息ができない。
「も、あっ……いっ」
床に横になったももが、またきゅうって縮こまった。
189 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/14(金) 19:03:31.86 0
ゆっくり、ゆっくりと脱いた指先は、しわしわだった。
そんなにしたっけ? ちょっと、おもしろい。
「……もー、みや?」
「なに?」
「もも、あついの、やなのに」
ほっぺを膨らませるももの横に、うちも一緒にころがった。
床は確かにひんやりしてて、ももの気持ちがちょっと分かった気がした。
ぴたって肌を合わせたら、あついとか言ってたくせにもももひっついてくる。
汗ばんでて、ぺたぺたしてたけど、ももがくれるなら気持ちいい。
「シャワーあびる?」
「うん……ていうか、水浴びしたい」
それもいいね、なんて思ってたら、ももが急に起き上がった。
「みや!」
「何?」
「アイス!」
「あ、」
そういや、ベッドの上に放置したままだっけ。
まだカップだったから良かった……なんてこともないか。
「もー、溶けちゃったじゃん」
「だって、ももがすぐ起きないから」
「ちがいますぅ、みやのせいですぅ」
ぐちゃぐちゃ言いながら、ももは自分用にって買ってたバニラアイスの蓋を開けた。
ドロドロで、アイスっていうかスープみたい。
ぺろってそれを舐めた後、ももの眉毛がぴくって動く。
「んー……まあ、ナシじゃないかな」
「は? マジ?」
「もっかい凍らせるよりは……」
溶けかけのアイスはちょっとだけ塊が残ってたりして、でもやっぱりドロドロで。
だんだん、おかしくなってきたりして。
最後の方は、二人でケラケラ笑いながら食べさせあったりして。
「これ食べたら、シャワー入ろ」
「うん」
その時、ふわってした空気が頬にあたった。
そう、いえば。
今さらだけど、窓、開けっぱだったね。
そう言ったら、顔を真っ赤にしたももから枕が飛んできた。
おわり
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