まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

744 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止

「みやもものしんぎたい 3」

雅は一日を置き「お酒のせいでちょっとどうかしちゃってたね」と送った。
これだけは送っておかなければいけないと思った。
最後に「ね」を付けるかどうかだけで馬鹿みたいに30分以上悩んだ結果
そこからさらに待ち、桃子がもう眠っただろう時間を見計らったのに
即「ほどほどにしとかなきゃだね」とだけ返ってきた。
ベッドの中で雅はスマホを握りしめる。

結局、何よりも、大切な関係なのだ。
形として残っている数多の思い出
誰にも言わなかった数多の思い出の上に、今が乗っている。
積み重ねる新しい経験が時に、その形を歪めることがあったとしても

きっと、私たちは元の形に戻りたがってしまうのだ。
かけがえのない同期のかたちに。

形状記憶みたいだ。と雅は思った。

「うん」と桃子は言った。
「だから、これからだって大丈夫だと思う」
雅はつとめてさらりと言い、サラダに箸を伸ばした。
ホテルの中層階にある和食の店だった。
中途半端な時間の割にほどほど混んでいて
二人カウンターに並んで座り、遅いランチを取っていた。

「みや、もしかして、どうしても会いたいって、その話をしたかった?」
「そう」
「形状記憶はともかくさ、わざわざ今、同期がどうたらなんてことを。よりによってみやからか」
「おかしいかな。でも、本当にそう思ってるし」
「それはわかるよ」
「大切な青春ていうか、変わっても変わらないものが、ずっとあるとおも…」

桃子はお刺身を醤油につけていた。
「……う」
「青春ね」

桃子の左足が、雅の右足の甲を踏みつけている。

箸をきゅっと握りしめて桃子は言った。
「あっやばい。美味しい」
「……メニューに、旬のカンパチって書いてあったよ」
「夏が旬なんだよねぇ」
「そっ…か、すっかり、夏だ」
「今年の暑さもやばいって、外のお仕事の時気をつけなよ熱中症」
「うん……気を、つけてる」

流れ込んできたものに、雅は混乱していた。
桃子が腹を立て牽制してきたというなら、まだましだ。全然ましだ。これはそんなことではなく
そんなものではなく
足を踏まれた瞬間、雅が頭で考えるより先に、身体が、反応していた。

746 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 19:52:09.24 0

エレベーターが動き出すと、全面ガラスの眺望に一時見とれる。
「すっごいね。陽が落ちたら夜景もきれいだろうねえ」
窓の外を見たまま桃子が言った。距離を置いたまま雅は立っていた。
「この上に、お部屋とってるなんて思わなかった」
「女子会プランだってさ、みや。嫌いじゃないでしょ」
「何それ」
らしくないにもほどがある。雅は後ろ手に触れた手すりを握りしめる。
身体の中で持て余しているものの情けなさに、戸惑っている。

桃子が振り返った。
「今、みやは、どうなってるの」
「え?」
エレベーターが止まる。
桃子に着いて降りた客室階の廊下は暗く、しんと静まり返っていた。
足音を吸い込む絨毯の感触。
一歩踏み出すごとに、伝い落ちるのではないかと、雅は怯えた。
頭がおかしくなりそうだった。

カーテンが閉められた部屋は真っ暗だった。
部屋の中へ踏み込めない雅を、後ろから桃子が抱き竦める。
雅の髪に顔を埋めた。「教えて」
履いていたフィッシュテールのスカートを捲られて
思わず雅は前屈みに桃子の手を振り解こうとした。
「やだ」
「みや可愛いよ」
「何言ってんの」
桃子の手が素早く膝に振れる。指先が内腿をなぞった。

「……っ」
気付けば横の壁に手を付いて身体を支えていた。膝が震えて崩れ落ちそうだった。
滑り込んできた桃子の指は柔らかい水音を立て、雅を翻弄する。
「ん、う……」
「昔っから、可愛いと思ってるよ」
桃子の言葉は雅の表層だけをなぞって散っていく。
堪えきれずに片手で口を覆った。
「指いれていい?」
俯いたまま首を左右に振る。
「じゃあ、抵抗してみなよ」桃子の腕に力が篭った。
「……だめ」
「口だけか」

潜り込んできた指先が引っ掻くように擦ってきて
雅は自分の指を噛み締め、呻く。
桃子は雅の背中に頬を寄せて息を吐き
「みやのこと、可愛くてしょうがないんだよね」
と言った。

788 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 23:06:58.36 0

「んっ…ん、も……だめ」
雅が膝を閉じたまま2、3歩よろけると、桃子はようやく指をそっと抜く。
その場にずるずると座り込んだ。
桃子は一緒にしゃがみ込むと、雅の背中を優しく撫でながら言った。
「この間さ、なんでいかないの?って聞いたよね」
「んっ……」
膝の震えが止まらなかった。

「今日はみやがいかないことにしようか」
「え……?」
「いいよ。シャワー浴びておいで」
そう言うと桃子は立ち上がって、壁のキーラックにカードを挿した。
室内がふわっと明るくなる。
雅はへたりこんだまま、しばらく顔を上げられなかった。

何が起きているのかわからなかった。
シャワーを浴びていても、感情がふわふわとあちらこちらに飛んだ。
良いも悪いもなく
バスルームから出れば桃子が居る。
その事実を思うことだけに捉われる。

雅がローブを着て出ると、桃子はカーテンの隙間から外を見ていた。
「人がいっぱい歩いてるよみや」
雅が近づくと桃子は振り返り「みて」と言った。
並んで外を見下ろす。夕暮れ時の人並みが不思議なものに見えた。
桃子が雅の顔を見上げてくる。
「何か飲んで、待っててね」
離れて行く桃子のスリッパの音だけが小さく響く。
部屋の中は静かで、外界とはまるで隔絶されていた。
バスルームの扉が閉まる、カタンという音がして
雅は考えるのをやめ、カーテンを閉めた。

「いかないっていうのは、まあ、みやの意思ひとつなんだけど」
桃子は雅の手を掴み、ベッドに引き上げると、そのまま抱き締めた。
雅はされるままだった。
返事がないことに、桃子は小首を傾げ、微かに笑った。
雅の着ていたローブをそっと肩から落としながら、そのまま鎖骨に口付ける。
思わず雅は肩を引いた。
「すごくいいね」
「な、なにが」
「さあ」
桃子の唇が肌を撫でる。触れたところから次々と痺れ、疼きが広がって
既に雅は倒れ込みそうだった。

おかしい。どうかしている。
どうしてここまで、何かに、酔ってしまっているんだろう。

桃子は雅の背中を抱いて、そっと寝かせた。
「あとでキスしようね」
桃子の声は囁くように小さく
その音を吸い込むだけで雅は微かに鳴いてしまう。

「いかない。って、約束してね」
そう言うと、桃子は雅のローブを脱がせた。

793 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 23:11:12.33 0

雅は枕を掻き抱くように抱き締め、堪えていた。
全身が自身の意思を離れて勝手に波打つ。
桃子の動きは緩慢で
舌はトロトロと雅の脇腹を溶かし
指先はゆっくりと入り込んでは抜かれ、入り口を撫で続けていた。
熱がただ、どんどん溜まっていく。

「んっ………く」
「声出していいよ」
「……や」
「そう、頑張って」
少しずつ刺激が強くなる。
桃子は中に半分指を置いたまま、もう片方の手を雅の胸に伸ばした。
外側から撫でられ、指先が既に硬くなっている中心に微かに触れる。
摘まれ、弾かれた。
「は……っ…あっぁっ……」
雅は喉まで迫り上ってきた波を抑え込んだ。奥歯を噛み締める。
浮き上がった腰を手の平で押さえ込まれる。

「みや大丈夫?」
雅は涙目で桃子の顔を見る。何度もしゃくり上げ
唇は震えるばかりで言葉にならなかった。
「ふぇ……」
「気持ちいい?みやの中すごい柔らかくなってる」
桃子の指が微かに動いた。
「……っ!……ぁっあ」
「いかないね?……舐めてあげるから、上に乗って」

自分はいつ、こんな途方もない約束に承諾したのだろう。

雅は壁に半身を寄せ、しがみつくようにただ震えていた。
桃子の指は後ろ側から奥深くまで射込まれている。
そのままで、舌が敏感な突起を何度も弾き、唇で包まれ、音を立てて吸われた。
身体がヒクつく度に、桃子の片手が腰を撫で下ろすように圧迫する。
そっと唇を離すと桃子は言った。
「みや……ももの指締めて」
「……ぃ、や」
「なんで」
「っ……ぃっちゃう」
「いかないよ……いかない」
桃子の指が奥で蠢く。
「ね、みや…締めて」
雅は泣きそうになりながらお腹に力を入れる。
溜まっていた疼きが全身を駆け上がってきて、雅は声にならない声を上げた。
桃子の熱い手の平が抑え込むようにぐっと腰を圧す。

「はっ…はっ………ぅあ…っ」
「ね、いかなかったね」
掠れた声だった。
雅が息を詰まらせながら見下ろすと、桃子は首を仰け反らせ
目を瞑ったまま小さく喘いでいた。

「……が、ぃってよ」
桃子が薄く瞼を開いた。「なに?」
「みやの……かわりに、ももが、いってよ」
雅がそう言うと、桃子は息を短く吐いて笑った。

797 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 23:15:10.51 0

「みやが、気持ちいいの見て、感じてるんでしょ」
「うん」
「見てていいから、自分で触って、いって」
桃子は嬉しそうに言った。「いいよ」
雅の腰に置かれていた手が、滑り落ちる。

桃子は首を動かすと、再び雅の脚の付け根に顔を寄せた。
硬く尖らせた舌が探るように動くと、また甘い刺激が雅の全身を襲ってくる。
「ん、んっ……!」
雅が腰を震わせると、下で桃子の身体が仰け反っていくのがわかった。
「はぁっ……ぁっ……もも…気持ちいぃ?」
返事の代わりに桃子の肩がビクっと動く。
「みやが……どれだけ我慢、してるか…わかってる?」
壁に付いていた手を伸ばして、雅は身体を起こし、片手を後ろに回した。
桃子のお腹に触れると力が入っているのがわかった。
「ん、ぅ……」桃子が呻いた。
「あっ…ぁ……いま、みやのからだの中にあるの、全部あげる」

桃子の身体が震えていた。
奥深くまで射し込まれていた桃子の指が、もがくように強く、雅の中を掻く。
「ぅぁ……っ……もも……って、ぃって」
雅はその指を締め付けながら、桃子の顔に腰を押し付けた。
桃子の全身が跳ねた。
「ぅぅ……っ……んっんっん……!」

雅は腰を浮かせた。ずるりと桃子の指が抜ける。
「はっ……は……まだ」
雅は桃子のお腹の方まで腰をずらすと手を伸ばし
自分で触っている桃子の手に重ね、勢いに任せて指を一緒に押し込んだ。
「ぁあああっ……」
浮き上がる桃子のお腹に体重をかけた。
「もっと、もっとだから……ぜんぜん足りない、みやがどれだけ感じてたか」
さらに指を押し込むと奥に当たった。何度も押し込んだ。
「ひぁ……ぁんっ!ぃく……いっ……く、ぅ、うっ」

指をゆっくり引き抜くと
桃子は背中をガクガクと震わせ、何度も息を詰まらせた。
足りない。もっとだよ、もも。

「みやが、キスしてあげる」
泣きそうな声になった。
「はっ……はっ……」
見下ろすと、枕に頭を擦り付けている桃子の頬に両手を伸ばす。
そのまま持ち上げるようにして、雅は顔を寄せた。
喘ぐ唇に被せるように、口付ける。
唇を合わせたまま、雅は言った。
「まだ。どれくらい、みやが気持ちいいか……これくらいだから」
再び唇を被せ舌を絡ませる。
「ぅ……うぅうっ」
暴れる桃子の身体を組み敷いて唇をさらに押し付けた。
桃子がしがみついてくる。
嗚咽とともに、雅の目の縁から涙が一粒零れ落ちていた。

ねえ、もも、わかる?ねえ、これくらい
みやの分、ぜんぶ、いって。

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