まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

619 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 05:41:25.67 0

コンクールの翌日の朝、練習室の扉を開いたら、3年生が笑ってなにか話している。
「おはよーございます」
「おはよー。最近寝坊しなくなったねぇ、偉い偉い」
頭を撫でられて、口元が緩むのが分かった。
「4月以降はしてませんから。ももは大人になったんです」
「撫でられて、我慢できずに笑っちゃうのは子どもだよね」
いつもの風景がそこにはあって。
いつも通りの先輩でいてくれて良かった。ありがとうございます。
もうちょっとの間、ももを後輩でいさせてください。
「もも、みっしげさんにお願いがあるんですけど」
「なに?」
「あの、定期演奏会の時、もっかいタイ貸してもらえないですか?あの、もも、ファーストになるのもソロ吹くのも初めてだから、お守りに」
「そんなのでいいの?」
「あの。コンクールの時、緊張してたのみっしげさんのタイ触ったら落ち着いたから」
「甘えん坊ももちゃんだね。良いよ。当日貸してあげる。第三部の下級生メイン曲のももちゃんのソロ、さゆ楽しみだなぁー」
「えりもめっちゃ楽しみ。濃いメンバーがソロとったよねぇ」
「ももちゃんに、みやに、ちいやけん。しかも曲がさぁ」
「「「君の瞳に恋してる」」」
「どうしよう。さゆ爆笑しちゃいそうなんだけど」
「安心して。えりもだから」
「れなもやばそう」
「曲選んでおいてその言いぐさとか。非道ですよ!」
「やー。楽しみ楽しみ。コンクールの結果を待ってるところでもいちゃついてた二人はいったいどんなソロを聞かせてくれるんだろうなぁ。ねぇ、みや」
「えり、何それ。さゆその話知らないんだけど」
「れなも知らん」
ヤバイ。逃げよう。
「じゃあ、そろそろ音出しをするんで」
「ももちゃん、分かってるでしょ。逃げないの。往生際悪いよ。説明して」
「外に逃げ出そうとしてるみやも逃がさんけん、ここおいで」
大きくため息をつく。折角早く来たのに無駄になりそうだ。

620 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 05:42:36.91 0

「ももは悪くないですもん。あれはみーやんが悪い」
「みや悪くない。もも先輩がよくない」
「子供みたいな喧嘩しない。見ていたえり的にはどっちもどっち。最初みやがさゆ達が一番可愛いとか言い出して、いつの間にかいちゃつき始めたの。バカップルでしょ」
「みーやんが他の学校の人がたくさんいるのに、みっしげさん達が一番可愛いとか言い出すから」
「だって事実だし。みや悪くない」
「事実かどうかじゃなくて場所を考えてってももは言ってるの!みっしげさん達が一番可愛いなんて当たり前でしょーが!」
あれ?なんかやらかした気がする。
チラ、と窺うと、さゆみとれいなは爆笑していた。
「やー、ももちゃんこんな可愛かったと?れな知らんくて損した気分」
「ももちゃん最高。可愛い後輩持ててさゆ嬉しいよ」
顔が赤いのが自分で分かる。熱い。どうしよう
「いや、だって可愛いものは可愛いし、しょうがないじゃないですか!全部みーやんが悪い!みーやんのバカ!」
「うわぁ。もも先輩が真っ赤とか珍しい。文化祭の時いらいはじめて見た気がする」
「みや?そこ詳しく」
みーやんのバカ!何で余計な事言うの!
もも、もう帰りたくなってきたんだけど!
「えっと、みやのクラス展示でツーショット撮って、その時真っ赤になってた」
「ほうほう。で、その写真は?ももちゃん今すぐ見せて」
「やです。ももはあの写真封印したんです。絶対誰にも見せません」
「あぁそう。みや持ってるでしょ。出して」
え、みーやんもあの写真持ってるの!?
「みーやん!見せたらもも絶対もうみーやんの手とかあっためないから!」
「ほー。手を暖めるねぇ。なんか面白そうな話題が増えてくね、ももちゃん」
みっしげさんのその笑顔、もも嫌いです。
あ、みーやん携帯ポケットに入ってる!絶対見せないでよね!
「あれっちゃろ?文化祭の時体育館へ移動中にわざわざももちゃんが来て、手を繋いでたやつ。れな、宝島のソロに集中したかったのに、目の前でめっちゃいちゃいちゃされて超イラついたっちゃけど」
「さゆ、それも知らないんだけど。色々と詳しくお話ししよっかももちゃん」
怖いです。もう帰りたいです。
「みっしげさん時間!練習始まる時間!」
「ももちゃん残念。昨日皆が帰った後に石川先生と話して、今日午前中の練習は無し。リフレッシュするため皆でお話しすることに決まったから」
「絶対に嘘!もも信じません!」
「石川先生来てないでしょ。諦めなさい」
「はい、ももちゃん落ち着こうねー」
「ハグなんかで誤魔化されませんから!」
そう言ったのに、三人にハグされて頭を撫でられていたら、ちょっとづつ興奮してたのが収まってきてしまった。

621 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 05:43:47.04 0

「うー。みっしげさん達ずるいです。ももは言いたくないし、写真も見せたくないんです。からかわれるのも嫌です」
「じゃあ、もう一人の当事者から聞くから良いよ。みや話して。色々と面白、いや、楽しそうなお話ありそうだから」
みっしげさん、言い直しても酷いです
「でも、あの、もも先輩嫌がってるから、みやも言えないです」
「みや。ここにはさゆ部長とれなパートリーダーが揃ってるの。みやのあの曲のソロ別の子に変えるくらいの権力は持ってるの。それを分かった上でお返事しようね?」
あ、ダメだこれ。みーやんももの事チラチラ見てくるし。
「あーもう解りました。ももが話します。それで満足ですか?脅し方があり得ないくらい酷いですよ」
「だって絶対ももちゃん助けに入るって分かってるもん。あ、ももちゃんがちゃんとお話ししないならそれはそれでいいけど」
「もういいです。もも諦めました。どれから話したらいいんですか」
「まずは文化祭のあれこれ?」
「あれこれも何もないんですけど。えっと、初日にみーやんのとこ行ったら、ウイッグとカラコンとお化粧と服のせいで、みーやんに見えなくてビックリしただけです。それで写真録る時に赤くなっちゃっただけです」
「写真を見せるか、今ここで再現するか選んで?」
「どっちも嫌なんですけど」
「みやが選んで良いよ。再現と写真。やらないは無しだから」
「………再現で」
「はぁ!?ちょっ!みーやん!ももやだから!」
「だってやらなかったら先輩達いつまでも言いそう。もも先輩が写真嫌だって言うから、再現」
桃子は身体中の酸素を吐き出す勢いで深いため息をついて、諦めることにした。
「……分かった。はいどーぞ」
あの時と同じように膝をついて、桃子を見つめて手を差し出す雅。
諦めて手をとる桃子。
「こんなポーズですけど。納得して頂けましたかねえ!」
「へー。全然ももちゃん余裕じゃない?これで赤くなっちゃったんでしょ?」
「だから、カラコンその他諸々のせいで別人にしか見えなかったって言ったじゃないですか!みっしげさん達もどんな外見だったか見ましたよね?あれにカラコンとメイクが加わってたんですよ?別人じゃないですか!今のみーやんならこれくらい平気です!」
「そっか、もも先輩はみやには赤くなんないんだ」
「あのねえ!いきなり外見も、声まで変えてて、別人に見えたの!知らない人からこんなポーズされたらももだって赤くもなるよ!とにかく!再現はしたのでこれでこの話終わり!」
「んー。まぁいいけど。じゃあ手のくだり」

622 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 05:44:53.06 0

「文化祭の本番に向かう途中でみーやんの顔色が悪かったんで、大丈夫か聞きに行ったら緊張して手が冷たいって言うんで握りました。めんどくさいんで先に言うと昨日のコンクール前も同じです。これでいいですか?」
「わざわざ自分から行ってあげたの?」
「だって。みっしげさんとか、ももが緊張してたらいつの間にか近寄ってきて、緊張解してくれるじゃないですか。ももだってそういう先輩になりたいんです」
「うわ。さゆ、ここで自分の名前が上がるとは思わなかった。つまりももちゃん的には、深い意味とか一切なく、先輩として後輩を助けてあげたかったってこと?」
「だってみっしげさんとか、助けてくれるから」
「なるほどね。それは納得できた。じゃあ最後の昨日の結果発表待ちの事」
「さっき言った通り、みーやんが失礼なこと言い出して、止めただけです。それでミスコンの話になってうるさくしちゃって、えりさんに叱られました」
「ミスコンの話って何?」
「もういい加減よくないですか?みっしげさん達三人とも3年連続選ばれてるから、みーやんもそうなるかもねって言っただけです。そしたらみーやんがしつこいからうるさくなっただけです」
「さゆ、そこが分かんないんだけど。何でその流れでみやがしつこくなるの?」
「舞美はミスコンと王子様の3年連続二冠達成するんじゃないかって話になって、みーやんも男装カフェ効果で王子様もあるかもねって言っただけです。そしたらみーやんがかっこよかったかどうかしつこく聞いてくるから」

623 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/20(木) 05:46:20.93 0

「あー。そういう流れね。理解できた。じゃあ、ももちゃんにとってみやはどんな人で、どんな存在?この質問に正直に答えたらももちゃんへの質問は終わりにしてあげる」
「またそれですか?前も答えたじゃないですか。えーっと。仲は良いです。困るとこもあるし、たまに何考えてるのか分かんないところもある。慕ってくれてるのも解ります。
結局は可愛い後輩ですかね。なんか放っておいたらどうなってるか心配です。こんな感じでいいですか?」
「それが今のももちゃんにとってのみやかぁ。さゆ、ちょっとだけ複雑かも」
「えりも」
「れなも」
「ももはみっしげさん達が何いってるのかさっぱり分かんないです」
「ももちゃんはもうちょっとこのままでいてほしいなぁ。せめて定演までだけでも」
「別にももは何も変わってないんですけど。ところでみーやんは何でそんな変な顔してるの?」
「いや、何て言うか、険しい道程だなぁって思ってただけだし」
「そんな話してなくない?」
変なみーやん。あぁ。もう練習とかムリ。なんか疲れた。
帰っちゃダメかなぁ。ダメだよね。

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