雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

907 : 名無し募集中。。。＠無断転載は禁止2017/07/16(日) 11:58:10.48 0

病院で大嫌いな採血をされ、点滴をされて部屋で一日寝ていたら夜帰宅した両親に怒られた。弟にも呆れられた。
その３日後の朝、漸く両親から登校の許可が出た。
ウキウキと学校へ向かう。やっとフルートに触れる。
元々インドアな桃子ではあったが、ベッドで寝ていても、本を読んでいてもなんだか物足りない。
早くフルートが吹きたい。皆で合奏がしたい。
休んでしまっている間にどれだけ練習が進んでしまっているのか、指はどれくらいまわらなくなってしまっているのか。
いつの間にこんなにフルートにはまってしまったんだろう。
朝練の時間に登校し、楽器庫に預けたままだったフルートを取りだして、練習室で音出しをしながら登校してくる部員達と挨拶を交わす。
基本的には朝練はやりたいことをやればいい。
個人で曲の練習をしてもいいし、基礎練習をしてもいい。
何人かと一緒になって練習曲をしてもいいし、余り忙しくない時期にはふざけてアニメ曲やアイドルソングなどの合奏が始まったりもする。
今の桃子にはそんな余裕はない。たった３日練習しなかっただけで、錆び付いたように動かない指、続かないロングトーン。苦戦しながら基礎練習をこなしていく。

908 : 名無し募集中。。。＠無断転載は禁止2017/07/16(日) 11:58:48.23 0

楽器は１日練習しないと３日分下手になるなんて言われるが、９日前の桃子はこんなにダメダメだったんだろうか。
只でさえ桃子はフルートを始めて一年ちょっとしか経っていない。
同じ学年の子は、桃子以外経験者ばかりで。
必死に置いていかれないように食らいつこうとはしていたけれど、いつか皆に追い付くことはできるだろうか。
不安と焦りばかりが募り、練習に集中できない。
フルートを膝の上に下ろして、ため息を一つ。
気分を変えたくて回りを見回してみた。
体より大きな弦バスを構えた早貴と軽々とチューバを抱える舞美がスケール(音階)練習をしている。桃子と同じように初心者で入部した早貴。弓の扱いに苦戦しているみたいだ。
千奈美は佐紀の横でタンギングの練習。同じパートの先輩に教わりなとか言いながら、何だか佐紀ちゃん楽しそう。初心者なのに、何だか楽器を持つ姿は様になっている。
茉麻は一人もくもくとチューナーを確認しながらロングトーンをしていた。
テナーサックスの雅とアルトサックスのれいなは曲のテンポを速めて遊んでいた。それにしてもサックスパート、何だか強そう。
みーやんカッコいいなぁ。あんな早いフレーズ簡単にこなしてる。
譜面に集中しているのか、桃子が見ていることに気がついていないようだった。

909 : 名無し募集中。。。＠無断転載は禁止2017/07/16(日) 11:59:59.76 0>>910

お遊びを終わりにしたらしいれいなと目があったら、ニヤニヤしながらこちらへ近寄ってきた。
「もも、みやに見とれてた？」
「みーやんすごいなーって思って。れなさん、お見舞いメールありがとうございました」
「別にお礼とかそんなんいいっちゃけど。反応うすっ」
何の事かわからず首をかしげ瞬きしていたら、桃子の隣からさゆみが声をかけてきた。
「れーな、ももこちゃんは素だから。気がついてないから。からかっても無駄だよ」
「つまらーん」
「でも、二人仲良しだよねぇ。いちゃいちゃしててえり楽譜係の仕事中何回かいらっとした」
桃子の後ろの席の絵里までそんなことを言い出す。
「別に普通じゃないですか？」
「うわー。ももこちゃん本気で言ってる？」
「去年の合宿の時、みっしげさん達３人が一緒のお布団に入るの見て、ももすごくビックリしたんですよ。でも、一緒に寝てる先輩沢山いたし、ハグとかチューとか当たり前みたくしてるし。あぁ、女子高ってこんな感じのノリなんだって思うようになりました」
「うわぁ」
「舞美なんて腰抱くとかだっことか普通にしてくるし、みっしげさんだってよくカメさんとかれなさんのほっぺにチューしてるし。慣れました」
「だってさゆみ可愛い女の子大好きだし。凄いね、本気で言ってるよこの子」
「報われないっちゃねぇ」
「でもほら、見てる分には面白いし」
何が面白いんだろう？普通だよね。

つづく