まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

96 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/17(月) 01:00:20.55 0

いよいよ明日から文化祭本番。
桃子の高校の文化祭は毎年海の日の三連休に開催される。
初日の土曜日は、一般未公開の体育祭。
二日目、三日目が一般公開で、各部活やクラス展示、発表などが行われる。
吹奏楽部の演奏は二日目のお昼からだ。
今日は授業は午前中で終了し、部活やクラス展示の準備や、発表をする部活のゲネプロが行われる。
「楽器の搬出を始めます。担当にしたがってパーカッションからお願いします」
皆汗を落とさないようにタオルを巻いて楽器を体育館へと運んでいく。
体育館は蒸し風呂のようだった。
「今感じている通り、かなり暑い中での演奏です。各自水分補給等をしっかり行うこと。本番は暗幕を閉めた状態なので、さらに暑いよ。2年前には倒れた生徒もいるので、本当にしっかり体調管理をするように」
石川先生、毎年同じこと言ってるなぁ。
あんまり汗かかないももでも汗がにじんでくるし。
あ、舞美の汗がやばい。チューバ大丈夫かなぁ
演出等を確認しながらゲネプロは終わり、全員で練習室へと戻る。
「毎年とはいえ、真夏の風すら入らない体育館で演奏とか地獄だよ」
「みっしげさんは司会進行もあるし大変ですねぇ」
「なんでアシスタントのももちゃんはそんなに余裕なの。まぁ、来年メイン司会の辛さを思い知ればいいよ」
「さゆも桃子もうるさい。明後日本番なんだからしっかりしなさいよ」
「はーい。そう言えば、石川先生も司会されたんですよね。なんでしたっけ?チャーミー?」
「なんで知ってるのよっ!」
「え、えりのいとこから聞きましたよ。えっと、吉澤さん?」
「よっすぃ〜め...」
ちゃんと雰囲気締めなさいよ!っと言い捨てて石川先生は走っていっちゃった。

97 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/17(月) 01:01:12.91 0

演奏当日の集合時間の確認と、体育祭の部活リレーに参加するメンバーへの連絡で一旦解散となった。
クラスに展示の手伝いに行ったり、残ってクラスの展示の勧誘やどこを回るか皆で話していた。
「カメさん、メイド喫茶の当番の時間教えてください」
「お、ほんとに来てくれるんだ。えりたち3人は二日目の開始30分と、午後3時から1時間、三日目は11時から1時間だよー」
「じゃあ行けば3人ともいるんですね。楽しみだなぁ」
「ももちゃんたちのクラスは何するの?」
「暗幕に夜光塗料塗った星を星座っぽく貼っただけのプラネタリウムもどきです」
「当番が楽そうでいいねぇ」
「気が向いたら遊びに来てください。ももたちも3人で3日目の13時から2時間が当番なんで」
「あ、そう言えばみーやんのクラスは何するの?」
「あんまり言いたくない」
「ちいー。クラス展示何するの?」
「うちはねぇ、男装カフェ!みやとちいとまあ超イケメンだから!」
「ほうほう。当番の時間は?」
「えっとねぇ、客寄せパンダになれって言われてて、交代しながら誰かは大体いる!3人揃ってんのは二日目10時からの1時間と、三日目の13時から2時間!」
「ちょっとちい!なんで言っちゃったの!」
「まぁまぁ、みーやん落ち着いて。舞美と佐紀ちゃんと行けたら顔出すよ」
「絶対からかわれるから言いたくなかったのに」
「イケメンたちを見に行くだけだって。からかったりしないから。ちょっと見るの楽しみ」
その後、クラス展示の準備にもちょっと顔を出したりしながら時間は過ぎ、後夜祭の始まる時間となった。
自由参加のため、桃子は最初のところだけ顔を出して練習室で最後の練習をするつもりでいた。

98 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/17(月) 01:02:25.88 0

生徒会長の開始宣言があり、体育館で後夜祭が始まる。
去年も思ったけど、女子高でミスコンやって何が面白いんだろ。
学年順に呼び出される生徒を見ながら、中々覚めている桃子だった。
あ、一年でみーやん、二年で舞美、三年はみっしげさんにれなさん、カメさん。
まぁ妥当な人選だよねぇ。うんうん。
因みにわが校の王子様ランキングは舞美がぶっちぎりでトップだった。
女子高なのに王子様。うん、意味がわかんないな。
ベストカップル賞の発表が始まったのをきっかけに練習室へと向かおうとしていたが、何故か自分の名前が聞こえてきた。
はい?ももカップルになった記憶ないんですけど
もう一度名前を呼ばれ、渋々とステージへ向かう。
真っ赤な顔の雅がステージで待っており、恐らくは部員達に嵌められたのだと桃子は悟った。
「おめでとうございます!特別賞を受賞した2年生の嗣永さんと1年生の夏焼さんです、拍手!」
「えー、お二人は吹奏楽部の先輩後輩だそうです。お二人への投票者のコメントはバカップル、イチャイチャしすぎ、本当はできてるだろう、さっさと付き合え等々です。お付き合いはされてないんですか?」
みーやんは固まってるし、ノリを壊すのもあれだし。
あぁ、もう、めんどくさい

99 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/07/17(月) 01:05:04.22 0>>102>>146>>147

「そうなんですぅ。中々告白してくれなくって、困ってるんですぅ。付き合ってないのにカップル賞頂いちゃうくらいラブラブでごめんなさい」
「べ、別にラブラブじゃないしっ!」
「もぉ、みーやんたらツンデレさんなんだからぁ!」
黙れ!と精一杯目で脅しながら雅の手を両手で目一杯握りしめ、持ち上げる
「デレるのは二人きりの時にしてねっ!」
「いやー、ホントにバカップルって感じですねぇ。ありがとうございました!商品を受け取ってお帰りください!」
雅を引き摺るようにステージを降り、商品を受けとる。
やりきった。
頑張った。
あの場でできるベストは尽くした筈だ。
桃子はもう全ての気力を使い果たした気分だった。
さっさと練習室へと向かおう。
「あの、もも先輩」
「あー、みーやんお疲れ。参っちゃうねぇ。とりあえず場のノリに合わせたから、後から色々言ってくる人とかいたらごめんね」
「ノリに合わせただけ?」
「そうだよ?だってあの場で単なる仲のいい後輩ですとは言えないじゃん」
「そっか。そーだよね。みやは単なる後輩だもんね」
「みーやん、商品文化祭の食券だったよ。一緒に回るとき使おうね。あと、単なる後輩じゃなくて、仲のいい後輩ね。そこ間違えちゃダメ」
「もも先輩は好きな人とか付き合ってる人とかいないの?」
「なに。いきなりどうしたの?いないよ別に」
「だって、みやと、その、カップル賞とか貰っちゃったし、もも先輩困らないかなって」
「みーやんとだもん。別に困んないよ」
「そっか。ならいーや」
丁度軽音部の演奏が始まり、その後みーやんがなんて言ってたのかももには聞こえなかった。

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