まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

509名無し募集中。。。2018/12/19(水) 22:21:29.640

長かったボウリング対決もついに最終フレームを迎えた、始まったばかりの頃味噌ラーメンを食べていたDJ浜ちゃんは今醤油ラーメン(替え玉済み)を食べている。
現在のスコアはチームしましまが94点と、82点のチームみやももをリード中、もし3投目があった場合は投げる人を交代するということを決め、いよいよ最終対決が始まった。

第10フレーム

BGM  辛夷の花

(4人号泣)

チームしましま 投球者 中島早貴

よし、と言いながら早貴は立ち上がった、思えば今日は舞美に頼りっぱなしだし最後くらいは良い所を見せたい。

1投目は左に逸れて5ピン、しかもややスプリット気味になってしまいスペアは難しい。

ボールが帰ってくるまでの間、早貴はポケットからスマホを取り出しアルバムから1枚の写真を選ぶ。
それは舞美との初デートで行った遊園地で乗った観覧車で撮影した2ショット写真でバックには夕日が映っている、早貴はこの夕日よりきれいな夕日を未だに見たことが無い。

早貴にとってこの写真はお守りのようなものだった、ソロイベントや舞台の本番前にはこの写真を必ず見ている。緊張している自分に舞美が力を貸してくれそうな気分になるからだ。
今日は本物の舞美も一緒だからいつもの2倍力を貰えるな、と早貴は思った。

2投目は何とか2ピン上乗せし合計7ピン、今日早貴が倒した最高本数だった。最終得点は101点となりゲームを決められなかったがそれでも十分な点差を相手につけることが出来た。

「なっきぃお疲れ〜」
舞美が早貴を出迎えてくれた、早貴は何も言わずに舞美に抱き着く。
「わっ・・・もうっなっきぃは甘えんぼさんだな〜」
舞美は驚いた顔をした後、早貴の頭を撫でながら優しい声で言った。

チームみやもも  投球者 夏焼雅

チームしましまの投球が終わりその差は19点、早貴が言うにはストライク2つかストライクとスペアを出す事が、雅たちが勝つ条件らしく非常にハードルが高い。
掟破りのサクラコ・・・と思ったが、野村と一緒にレーンの掃除をしていたので自分たちで何とかすることにした。

1投目は7ピンを倒しスペアに望みを繋ぐ、雅はふうっと深呼吸をしながら対決前のことを思い返す。

このボウリング対決を舞美に提案された時、雅は最初勝てる可能性がなさそうだったので断ろうとしていたが、自分以上に浮かない顔をしている桃子を見て考え直した。

そういえば付き合ってからデートは買い物や外食、お互いの家でまったり過ごすことがほとんどで、こういう所に来たことなかったなーと雅は思った。
それに桃子とハイタッチしたり、ガーターになって不貞腐れる桃子の姿を想像した時勝ち負けよりもそれを見たいという欲の方が上回ったのである。
しかも、もし勝てたら桃子との絆も深まるし良い事づくめじゃん!となった雅はこのボウリング対決を受けたことにしたわけだ。

ここでスペア取ったらもも複雑な顔するんだろうな〜と考えながら雅はボールを投げる。
ボールは残ったピンに向かって進み見事スペアを獲得、サヨナラ勝ちの可能性が残った。

雅が後ろを振り返ると案の定、何とも言えない顔をしている桃子が目に入り雅はやっぱりな〜と思いながら桃子の元に向かった。

510名無し募集中。。。2018/12/19(水) 22:25:51.690

3投目 投球者 嗣永桃子

雅がスペアを決めて現在92点、ストライクならサヨナラ勝ち9ピンなら引き分け
8ピン以下ならチームしましまの勝ちという状況で全ては桃子に託された。

・・・いや無理っしょ!ストライクはまず無理だし9ピンも倒せないよ!まあここまでよくがんばったよ、負けても悔いはないさっ。

そう桃子が思っていたら雅が近づいて来た。雅は笑顔であるが何かがおかしい、なんというか瞳の奥に感情が無い。
そしてこんな表情の雅を前にも見たことがあるような・・・。桃子が考えていると雅が桃子の耳元でこう囁いた

「ストライク取れよ嗣永」

思い出した、ある日雅が外出中に雨が降って来たのだが寝ていた桃子はそれに気づかず、洗濯物をびしょ濡れにしてしまったことがある。
桃子は雅に土下座して謝ったが、雅は先程の表情で「次はないからな」と言いその日1日口を聞いてもらえずおまけにその後桃子が冷蔵庫を開けると
真野ちゃんにヨーロッパ土産でもらった生ハムが消えていた。あ、言い忘れてたけど私とみや同棲してます。

えーと、てことはここでストライク取らなかったらシメられるってことかな?
雅の方を見たら、舞美と早貴と談笑していた。桃子に気づいた雅が早く行けと言わんばかりのジェスチャーで促すので仕方なくそれに従う。

桃子は緊張しながらボールを取りに向かった。・・・まあ全力で投げてダメだったら謝ろう、許してくれるかは知らないけど。
桃子は頼むからピン倒れて下さいと思いながらボールを投げた。

ボールはコロコロと弱弱しい回転をしながらピンに向かって進む、しかし左に逸れ始めたので桃子は真ん中!真ん中いって!と両手を動かしながら叫んだ。

桃子の願いが通じたのか、左に膨らんだ後再びボールは真ん中へと軌道を変える。そしてそのままヘッドピンと2番ピンの間にコツンと当たった。

ボールに勢いは無かったが当たり所が良かったのかパタパタと後ろのピンも倒れていく。しかし7番ピンが倒れず残ってるのが見えた。

あ〜引き分けかと全員が思ったその時、先に倒れたピンが7番ピンの方に転がってきてそのまま当たり・・・そしてゆっくりとピンは倒れた。


その後の記憶が桃子はあやふやだった、覚えていることといえば舞美が「わ〜すごーい!奇跡だね!」と笑いながら言ってたことと、早貴が「えっ・・・ウソ?何今の〜?」
と驚いて口をパクパクさせていたことと、いつの間にか近くにいた野村とサクラコが「わー、すごーい」といいながら拍手してくれたこととレイレイがボイパをしてたことと
広瀬がギターの声真似をしてたこととDJ浜ちゃんがシメのラーメンライスを食べていたこと位だ・・・って結構覚えてんじゃん!あっそうそう、もう1個忘れてた

雅がももー!って飛びついてきて桃子をグルグルと振り回してたのも追加で。

最終結果

チームしましま101点 チームみやもも102点でチームみやももの勝利

512名無し募集中。。。2018/12/19(水) 22:31:43.540

先にイートインコーナーへ行って場所取りをしてくれている舞美を探す、しばらく辺りを見渡しているとここだよーと手を振る舞美の姿を発見したのでそちらに向かう。

何故か舞美の向かい側にはDJ浜ちゃん(ラーメンwalkerを持ってる)とレイレイが座っていたが桃子たちが来ると同時に「じゃあ失礼します」と言いながらお辞儀をしてイートインコーナーを後にした。

「いつの間に仲良くなったの?」
桃子は舞美に尋ねた。
「ついさっきだよ、2人がここに座ってたんだ」
さすが舞美のコミュ力だ2人とも気の毒だったな、と桃子は思った。

「何買ったの」
「かき氷、やっぱりさっきあんなことがあったから体熱くってさ」
雅は舞美の質問に答えながらテーブルに抹茶味のかき氷を置き椅子に腰掛ける、桃子はもちろんいちご味の練乳掛けだ。

ちなみにこのかき氷はどちらも舞美の奢りである、早貴はワリカンにすると反論したが早貴の手に1000円札を強引に渡しイートインコーナーへと行ってしまった。
かき氷が出来る間みぃたんってばガンコなんだからっ、と早貴はずっと愚痴っていた。

「じゃあ矢島さんいただきま〜す!」といいながら雅はかき氷を食べ始めた。桃子も雅に続く、口いっぱいにいちごの酸味と練乳の甘さが広がって最高の気分だ。

「いいなぁ〜!ねえ桃ちゃん、ちょっとちょうだい!」
早貴が手を合わせながらおねだりしてきた
「えぇ〜・・・じゃあももちの好きな所3つ言えたらいいよ」
「顔が可愛い(そこそこ)歌が上手い(これはホント)ももち結びがステキ(最初水牛の真似かと思った)」
「食べて良し」
桃子は器を早貴の方へと寄せた

「やったあ!みぃたん、あ〜んしてあげるね」
「ちょっと!全部食べないでよ!」
「大丈夫だよちゃんと残しとくから!・・・あ、そうだ!桃ちゃんって雅ちゃんのどういう所が好きなの?」
早貴が唐突に聞いて来た。

「え?そ、そうだなぁ〜、まずはやっぱり顔がカワイイ所でしょ、それと歌が上手い所もだし・・・あっ優しい所も好きだな〜・・・ん?」

513名無し募集中。。。2018/12/19(水) 22:36:43.670

気付いたらすごい勢いで舞美と早貴が桃子のかき氷を食べている。時々雅も早貴にあーんしてもらって食べていた。

「愛されてるね〜みや」「いや〜それほどでも」
「ちょっと!全部食べないでって言ったじゃん!」桃子が抗議する
「だから大丈夫だってっ、ほら続けて続けて」

早貴に促され桃子は再び喋り始める。
「・・・まあいいや、えっとどこまで話したっけ?あっそうそう好きな所はいっぱいあるけど一番はやっぱりツンデレな所!
いつもはももちが甘えてきても突っぱねるくせにこの前疲れて帰ってきた時はすごいくっついて来たの。
そのまま寝そうだったからお風呂入りなよ、って言ったらももも入らないとみや行かないって言ってさ。あの時のみやチョー可愛かったなー・・・って!」

桃子が気付いたと同時にカチャン、とスプーンが器に当たる音がする。
「ごちそうさまでした!!」
舞美と早貴が手を合わせて言った。

「コ・・・コラー!全部食べるなって言っただろー!」
桃子が立ち上がる、その直後館内放送が流れだした。

ピンポンパンポン「お客様のお呼び出しを申し上げます。4名様でお待ちのさ・・・クスクスさかなっきぃ様・・・カラオケの準備が出来ましたので
至急カラオケフロントまでお越しください・・・。」ピンポンパンポン 
広瀬のアナウンスが館内に響き渡る。

「ちょ・・・だれ〜!?イタズラしたの〜?」
早貴の顔が真っ赤になった。舞美と雅があ、呼ばれたし行くよーとそそくさと逃げていく。
桃子は早貴に「ざまあみろ」と言って二人を追いかけた。

その後4人はカラオケを堪能した、本当はカラオケの後みんなでプリクラを撮り夕ご飯を食べる予定だったが、
いつの間にか早貴がレモンサワーを飲んでてベロベロに酔っぱらってしまったので解散することにした。

「今日はとても楽しかったよ、また4人で遊ぼうね」早貴をタクシーの後部座席に乗せた後、舞美は2人に言った。
タクシーの中から早貴まだらいじょうぶらのにー、と声が聞こえる。大丈夫じゃねえよ

しましまを乗せたタクシーを見送った後、雅と桃子は夕飯を食べ電車で帰ることにした。帰宅ラッシュと重なっていたのもあり車内は少し込んでいたが
何駅か止まった後、ちょうど手前のシートが空いたため二人はそこに座る。

「ふぅー、なんか今日はいろいろあったねー」
雅がややお疲れな声で言った
「確かに、でもダブルデートって初めてだったけど楽しかったね、まあボウリング対決はこれっきりにして欲しいけど。」
桃子がやれやれといった口調で話す。雅は確かにー、と言った後

「だけどみやは・・・こうしてももと喋ってる時が一番好きだよ」
と言いながら桃子の手を握る。桃子は「ももも」と笑いながら雅の顔を見て言った。

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