まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

314名無し募集中。。。2019/05/04(土) 23:59:25.400

「おー、いい天気じゃん、さすが晴れ女みやびちゃん」

昼休みの屋上
ベンチに座ってお弁当を食べてたら、後ろから呑気な声が聞こえてきた
ため息を吐いてから、無視してお弁当を食べ続ける

「唐揚げじゃん、おいしそー」

後輩、もとい夏焼さんはお構いなしにももの隣に腰掛けて、自分のお弁当箱を取り出しながらもものお弁当を覗いてくる

「ねー先輩、1個ちょーだい」

あーんって、大口開けて待ってる姿は無防備で、正直ちょっと...きゅんとした
って、ただの後輩になにきゅんとしてるのももったら!

「はい」
「ちょっと、ムードないな〜」
「...うっさい」

仕方なく夏焼さんが開けたお弁当箱の蓋に唐揚げを1つ乗せてあげたら、不満そうな声を漏らした

「はい、お返しにたまご焼きあげる、あーん」

あーんって...そういうのは、恋人同士とかがするものじゃないの?
黙っていると、焦れたように夏焼さんがムスッとする

「食べないならちゅーするよ」
「はぁ!?嫌に決まってんじゃん!」
「じゃあはい、あーん」

すぐこうやってからかう
にやにやしてる表情が悔しくて、口を開いて目を瞑った
次の瞬間、唇に柔らかい熱が触れる
びっくりして目を見開くと、夏焼さんの顔が目の前にあって、そのままももの下唇を啄むようにちゅっと音を立ててから離れていった

「っ!」
「えへ、ごめん、先輩がかわいすぎてやっぱちゅーしたくなっちゃった」

し、信じらんない!あまりにショックで声も出ない
ももの、ももの...

「先輩ごめんって、たまご焼き2つあげるから許して」
「いらない!」

ヘラヘラとした笑い方が感情を逆撫でしてくる
急いでお弁当箱をしまって立ち上がって、屋上を飛び出した
本当に、最低
右手の甲で唇を何度も擦る

夏焼雅
ももの1つ歳下で、男女問わず人気者
そんな人が、入学直後からなぜかももにちょっかいを出してくる
ももは遊び人に興味なんかないし
こんな、付き合ってもない相手に軽々しくキスしてくる奴なんか......大っ嫌い

317名無し募集中。。。2019/05/05(日) 00:02:23.000

モヤモヤを抱えたまま、放課後下駄箱で靴を履いていたら後ろから声をかけられた

「先輩」
「ぎゃっ」
「ぎゃってなに、ぎゃって」

夏焼雅だ
『あははは、やばーい』って笑ってるこいつに、どんどん腹が立ってくる
ももに、何したかわかってんの?

「あのねっ「付き合ってよ」
「はい?」
「だから、みやと付き合って」

何言ってるんだこいつは

「ちゅーした仲でしょ?付き合えばこれから堂々とちゅーできるよ」

嘘でしょ?ほんっとうにありえない
チャラいにも程がある、絶対に言いなりになんてなるもんか

「ぜっったい、嫌だ」
「なんで?初めてキスした相手と付き合うなんてロマンチックじゃない?」
「は、初めてなんて言ってない!!」
「じゃあ何、先輩初めてじゃないんだ」

にやりと笑って、こっちに詰め寄ってくる
後ずさりしたら、下駄箱に背中がぶつかった
ももより少し背の高いこいつを見上げると、なぜかものすごい優しい笑顔で

「先輩、付き合ってよ」
「あのね夏焼さん、「みや、みやって呼んで」

細い指先がももの頬に触れる、からかわれてる
流されてたまるかって思いを込めて、キッと睨んでやった

「もも」

どくんと心臓が跳ねる
ずるい、なんなのもう
さっきまでのイライラが吹き飛ぶくらい、優しい声

「お試しでいいからさ、付き合おうよ。もし本気で嫌になったら振っていいから」

この自信はどこから来るんだろう
そしてなんでももはまんまと乗せられてるんだろう

「すぐ、振ってやる」

頬に触れていた指で、ほっぺを摘まれる

「絶対、好きって言わせてやる」

夕日に照らされた茶色の短い髪と、くしゃって笑った顔があまりに綺麗で
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ見惚れたのは秘密

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます