221名無し募集中。。。2019/11/01(金) 08:02:29.520
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ヤンキー雰囲気ありすぎワロタ
ももちはみやびちゃんの心配をする幼馴染かな
27名無し募集中。。。2019/11/03(日) 00:56:26.710
前スレ221ら辺読んでたら書いてみたくなったので、、、
漫画の世界っぽい学生みやもも
−−−
「ねえ、ほどほどにしなよ?」
「なにが」
学校の屋上、ももの隣に立つみやが鋭い目で見てくるから、一瞬怯みながらも小さく呟く。
「...喧嘩」
みやは困ったような顔をしてから、目を逸らす。
セーラー服のスカーフを結び直す細い指先を、ぼーっと眺めた。
「みや、」
「だーいじょうぶだって」
またこっちを向いたみやが、困った顔をしたまま笑った。
「喧嘩したって、別に死ぬわけじゃないし」
手を伸ばしたみやが、ももの頭をわしゃわしゃ撫でる。
違うの、そうじゃない。
死ななくたって、みやの体が傷付くのは嫌なの。
頭に置かれたみやの手首を掴んだら、逆に指先を絡め取られて引っ張られる。
目の前にみやの顔があって、その瞳にはちゃんと、ももが映ってた。
柔らかく触れた唇からみやの熱が伝わってきて、なんだかほっとした。
28名無し募集中。。。2019/11/03(日) 00:57:35.020
昼休みに図書室に向かおうとして廊下に出たら、前から男子生徒が2人歩いてきてぶつかりそうになる
「てめー、どこ見てんだよ」
地域でも有名な不良で、ぼーっとしてたことに後悔する。
チラッと見えた顔には傷があって、学ランにも所々擦れたような跡があった。多分また誰かとの喧嘩。
「おいやめとけ、嗣永だよ。夏焼にバレたらマズいって」
もう1人の生徒が、青ざめた顔をしてこっちを見た。
ぶつかってきた生徒は舌打ちをしてから、足を怪我しているのか引きずるようにして歩き出す。
「くっそ、夏焼ぜってー許さねー。今度こそぶっ倒してやる」
後ろから聞こえた声に、意識するより早く駆け出していた。
屋上に向かう階段が異様に長く感じた。
勢いよくドアを開けると、吹き込んできた風にふらつく。
少し遠くで柵によりかかるようにして座るみやと、目が合う。
咥えられたタバコの煙がふわふわと漂っていた。
29名無し募集中。。。2019/11/03(日) 00:58:49.770
ズカズカと歩み寄っていって、みやが咥えるタバコを摘むと投げ捨てる。それを思いきり踏んづけた。
「病気になるからやめなって言ってるじゃん」
「ならないよ」
「なる可能性が高まるんだってば」
みやは優しい顔で笑って、こっちを見上げた。
その頬には生々しい傷があって、ももはぎゅっと目を瞑った。
幼稚園の頃、何人かの男の子に囲まれていじめられた記憶がフラッシュバックする。そこに、さっきの不良たちに殴られるみやの姿が重なって、目を開けた。
みやの前にしゃがんで、頬に手を伸ばす。
指先でそっと傷口に触れると、みやが顔を歪めた。
「ぃってー、やっぱ男子は強いねー」
へへって、みやが笑う。
笑わないで。自分自身のこと、ちゃんと大事にしてよ。
みやに腕を掴まれて引き寄せられる。抱きしめられて、もう片方の手で頭をぽんぽんされた。
「ばか」
「うん」
「みやのばか」
「うん」
みやの匂いがする。
ちょっとだけ、タバコ臭いけど。
今は許してあげる。
30名無し募集中。。。2019/11/03(日) 01:00:00.640
「ごめんね?」
しばらくして、耳元でみやの声が聞こえた。その声はやっぱり、優しい。
「幼稚園の時、園庭でももが男の子たちにいじめられてたじゃん。あれさ、みや見てたの。見てたのに、怖くてなんにもできなかった」
そんなの、初めて聞いたよ。
ずっと一緒にいたくせに、1度もそんなこと言ったことなかったじゃん。
「だからもものことさ、守れるくらい強くなりたくて」
ぽつりぽつりと耳に落ちる声が、心に刺さって、脳を揺らす。
「でも、みやってばかだからさ、なんかどうすればいいかわかんなくて、とりあえず喧嘩では誰にも負けないようにしたくて。...ごめんね?」
体を離して困った顔でふにゃって笑う、みやの顔がぼやける。
「もも、強くなる。みやに守ってもらわなくても、いいように、強くなる。」
ぎゅーって、細い体にしがみつくように抱きついた。
「だから、だからもう、自分の体傷付けるようなことしないで」
「......ん、わかった」
みやの胸元から顔を上げる。
何も言わなくても自然とお互いの顔が近付く。
長い睫毛がそっと揺れて、綺麗な肌に影ができた。
触れた唇からは、ほろ苦い味がした。感じる吐息に息が詰まる。
大好きな人。
優しい優しい、ももの女の子。
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