まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

738 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/15(木) 00:17:38.58 0
>718
このお話をみて一つ思い浮かんだみやももがあるんだけど文章に出来ないからシチュエーションだけかかせてくれ
付き合ってから結構な時間が流れているみやもも。桃子ちゃんが最近突然冷たくなったことに不満が募る雅ちゃん。
えっちやちゅーどころかハグもしてこなくてしまいには同じベッドでも寝なくなっちゃって不満だし不安だしでどうしようもなくなっちゃって珍しく頑張って自分から誘ってみるわけよ。それなのに桃子ちゃんに拒否られてみやのこと嫌いになったの…?ってギャン泣きびちゃん。
桃子ちゃんは桃子ちゃんで遊びまくる雅ちゃんに不安になってて押してダメなら引いてみろだよねってくらいの軽い気持ちでやってたから突然の号泣びちゃんにあわあわももち。
その後は桃子ちゃんがたーーーーーーーっぷり雅ちゃんのことを愛してあげたりしてね。ところどころ言葉攻めしたりしてね。あっつい夜を過ごすわけですよ。
ちなみにこれ個人的に雅ちゃんと桃子ちゃんの受け攻め逆転させても美味しい

891 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 20:42:56.72 0

おやすみ、と声がする。
雅が同じ言葉を返すと、桃子の姿は扉の向こうへ消えていった。
そのまま、ぺたぺたと遠ざかっていく足音。
今日もまただ、と思った瞬間に、雅の胸の中でざわざわと嫌な風が吹き抜ける。
ごろんとベッドに体重を預けると、ちょうど今日の昼の出来事が蘇った。

——友達が別れたらしいんですよね。飲み行こって、今夜誘われちゃって。

いつものレッスンの終わり、夕飯はどうするかと聞けば、有加からはそんな返事があった。
聞けばもう付き合って何年も経つカップルで、結婚も間近だと囁かれていたとか。

——マンネリっていうか、倦怠期っぽい話は聞いてたんですけどねー。

まさか別れちゃうなんて、と笑う有加の横顔はどこか寂しそうにも映った。

有加を見送った時には、まだそんな話は他人事であろうと思っていたのに。
意識し始めると、あれもこれもと些細なことまで頭に浮かんで寝られなくなった。

目が合えば、ごくごく自然に瞼を閉じて触れ合った唇が。
手がぶつかれば、そのまま握られた指先が。
体が冷えれば、抱きしめられる距離にあった体温が。
気がつけば、二人の空間からぽっかりと抜け落ちていた。

一度や二度なら偶然や気まぐれで流せたものも、積み重なれば無視ができない。
桃子の感覚を思い返すと、体の中にちりちりと小さな火が灯る。
それと同時に有加の言葉が頭をよぎり、さっと指先が冷えていくのを感じた。
不安はみるみるうちに大きくなって、雅はむくりと体を起こす。
頭でいくら考えたって、答えは見つかりそうにない。
そんなわけない、と不安を押さえつけながら、雅は桃子の寝室のドアをノックしていた。

892 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 20:44:06.26 0


ノックもそこそこにドアを開けると、すでに電気は消されていた。
薄闇の中で、ぼんやりと浮かぶ輪郭を頼りにベッドまでたどり着く。
少しだけ躊躇ったけれど、雅はベッドの端に体を滑り込ませた。
横向きに寝転がる桃子の体は、呼吸に合わせてゆるやかに上下している。
手を伸ばせば届く距離に桃子がいることに、ととと、と血液が不思議な流れ方をした。
くん、と鼻に抜ける甘い香りに、くらりと目眩がした。

「……もも」

反応がないのは分かっていたはずなのに、ぴくりともしない桃子に鼻の奥がツンと痛む。
こんなに自分が寂しがり屋だなんて、知らなかった。
そう思った途端、桃子の瞳に見つめてほしくてたらなくなった。
人差し指で頬に触れると、桃子の眉間に一瞬だけ皺が寄る。
その反応に気を良くして、指先をするりと滑らせた。
耳の穴をくすぐるようにして、顎のラインを確かめるようにするりと降りる。
薄い唇をなぞると、ふにゃりとした感触にドキドキと胸が高鳴る。
そんなことを続けていると、桃子の唇がゆっくりと開かれた。

「うぅ、ん……なに?」
「なんでもないけど」

明らかに機嫌の悪そうな声にそっけない返事をすると、桃子の顔は更に歪んだ。
それに構わず、顔の横にあった桃子の手を掴む。
反応があると、さらにその先を期待したくなって。
赤子のようにふにふにとした指先に口付けると、驚いたように引っ込められた。

「もう、なに?」
「別に……なんでもないってば」
「ごめん、明日早いから」

語尾に滲んだ拒絶に、ひやりとしたものが腹の底に落ちた。
漠然とした不安は、やはり気のせいでなかったのだと分かってしまって。

「ひっ、うぇっ、ふっ」
「ちょっ、みや?」

ぎゅっと息が詰まったと思った時には、嗚咽が漏れていた。
焦ったように起き上がった桃子の手のひらに、頬を包まれる。

「え、は? 泣いてるの……?」
「だ、って、ぇ……もも、がっ」

うちに、触りたくない?
もう、飽きちゃった?
いやだ、嫌いにならないで。
こぼれ落ちる言葉は幼く、むき出しのまま。
桃子が背中を撫でてくれるのを感じながら、雅はしばらく湧き上がるものを吐きだし続けた。

893 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 20:45:32.63 0


ベッドサイドの電気だけが薄ぼんやりと灯る中で、桃子にティッシュを差し出される。

「……落ち着いた?」
「少し、は」

鼻をかむ雅の横で、桃子はぽりぽりと頬を掻いていた。
後ろめたいことがある時の、桃子の癖。

「なんか、ごめんね? 泣かせる気はなかったんだけど」

ちょっとすまなさそうな空気を感じて、雅はまさか、と桃子に目をやる。

「……は? もしかして、わざと、だったの?」

雅の言葉に、図星だと言わんばかりに桃子の目が泳いだ。
まさか、あえて避けていたとでも、言うのだろうか。
桃子への文句を口にしそうになった雅を遮って、でも、と桃子が身を乗り出した。

「だ、だって! みやも悪いんだからね」
「何がよ」

不意に矛先がぐるりと反転させられる。

「帰り、遅いこと多いじゃん。こーんなに可愛いカノジョ放っといてさあ」
「それはっ……ごめん」

拗ねたように突き出る桃子の唇は、冗談めいていたけれどもきっと本音だろうと思った。
でも、そんなことなら素直に寂しがってくれた方がずっと良いのに。

「もしかしたら、みやは私のことどうでもいいのかなって」
「な、わけっ!」
「ん、それはよーく分かった」

泣くとは思わなかったし、といたずらっ子な笑顔に蒸し返される。
自分にも非があると分かれば、ろくに反論の言葉も浮かんでこない。
困って枕を桃子に投げつけると、さほど痛くもないだろうに、痛いよと笑われた。

「本当に、ごめんね」
「ごめんで済ま、あっ」

もう一回くらいぶつけてやろうと落ちた枕に伸ばした手が、桃子にぐいと引き寄せられる。
かと思えば、耳にかぷりと歯を立てられた。
まばたきほどの間に、二人の間の空気はガラリと変わるのを感じた。

「もも、なに」
「だってみや、したいんじゃないの?」
「や、ちょ、そこまで言ってな、」

はっきりと言葉にされると、顔が熱を持つのが分かった。
鳴りを潜めていた火が、一気に燃え上がる。

「みやびちゃんに、あーんなに可愛く誘われちゃあ、ね?」

ちゃーんと可愛がってあげるから安心して?
頬に残る涙の余韻は、桃子の舌に舐め取られた。

894 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 20:47:12.76 0


久しぶりに触れてくる桃子の指先に、舌に、唇に、全てが快感へと繋がる。
座ったままで抱き合って、キスを交わしただけで腰が砕た。
パジャマ越しであっても、背骨を撫で上げられると続々としたものが走り抜けた。

「ふぁ……あっ」

桃子の肩に顔を埋め、ゆっくりと与えられる刺激を受け止める。
気がつけば上半身を覆うものは全て取り去られていて、わずかに桃子の体温が遠ざかるのを感じた。

「……もも?」
「みや……かわいい」
「やっ、あ」

じっくりと雅を眺めたかと思えば、胸のふくらみを包む桃子の手。
やわやわと周辺を揉み込まれただけで、ぞわりと鳥肌が立った。
もったいぶるように周囲を動き回る桃子の指先が、くるりと先端の周囲を引っ掻く。
そこじゃない、と言いかけて、かすかに残る理性がそれを押しとどめた。

「んぅ、ふっ……んぁっ」
「ねえ、そんなに触ってないんだけど」

もう固くなってるの、なんで?
からかうような桃子の声が、頭の中に響いた。
答えは待たれることなく、桃子の指先にそこをつまみ上げられる。

「ああぁっ……!」

しがみつくように桃子の頭を抱き込んだが、指先の動きは止まらない。
少しずつ形の違う刺激に、背中を引っ掻くような刺激も加わる。
それらに耐えるように、雅は一層強く桃子に抱きついた。

「今日のみや、いつもよりえっちだね」

ねえ、こっち見て?
無理矢理に体を引き剥がされて、ぐらついた体は桃子の腕に支えられる。
ぱちんと合わさった桃子の瞳も、きっと熱で濡れていた。

「ね、下も……」

桃子が言い終わるより先に、雅は自身のズボンの手をかけた。
下着も合わせて脱ぎ去ると、何がおかしいのか桃子の唇がニヤリと弧を描く。

895 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 20:48:44.08 0

「そんなにしてほしい?」
「ば、かっ」

本当のことだから否定ができない。
桃子の思惑通りなのは分かっていたが、そんなことを気にしている余裕はなかった。

「早く、して」
「はいはい」

ぎゅうっと桃子を抱きしめ、先を促す。
桃子はさも嬉しげに顔を緩ませると、雅の大事な場所へと手を伸ばしたようだった。
探るように指先が入り口を撫でて、雅はびくりと大きく体を震わせた。

「わぁ……みや、これは」
「いわなくて、」
「だって、すごいとろとろ」
「だから言わなく、ひゃっ」

たったひと撫でされただけで、薄く開いていた唇からは甘い声が漏れ出た。
その反応に気を良くしたのか、桃子の指が意図を持って動き始める。

「ね、自分でしたりしたの?」
「いま、んぁっ! きくっ、なっ」

濡れ具合を確かめるように何度か往復する指先に、雅は早くも焦れていた。
はらはらと理性は剥がれ落ちていき、単純な欲求だけが雅を突き動かす。

「はや、く、ぅ……!」
「まあまあ、焦らないでよ」
「ばかっ、あぁっ!」

入り口より少し上あたりを、親指でぐっと押し込まれた。
先ほどの比ではない強い刺激に、背中が思わず弓なりに反り上がる。

「もう……みや、煽りすぎ」

望む場所に指先が添えられて、一部が差し込まれたのが分かった。
もっと奥まで、と欲するままに腰を落とす。

「……みやびちゃん?」
「いわ、な」

自分の行動は、自分が一番よく分かっていた。
けれど、今はそんなことよりも先に進んで欲しい。
もっと先へ、奥へ、深く。

901 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 21:58:42.27 0

「今日のみや、すっごく可愛いね」

耳元に囁かれる声は優しくて、喜びに満ちていたような気がした。
返事の代わりに抱きしめる力を強めると、背中に回された桃子の腕にも力がこもる。

「ふふ、きゅってしたね?」
「も、いいからっ! はやっ、く」
「ん、ごめん」

奥まで突き立てられた指が、ゆっくりと引き抜かれる。
かと思えば、ぐっと一気に押し込まれて思わず声が出た。
何度目かの行き来の後、桃子の指先は速さを増していく。
だが、桃子の指先は一直線に達することを許してはくれなかった。
ある程度までいくと、指先の動きは不意に緩められる。
偶然ではなく、明確な目的を持った動き。
上りつめるには微妙に足りない刺激をいくつもいくつも与えられ、徐々に思考は白濁し始める。

「あっ……もっ、もも……!」
「もうちょっと」
「やぁ、もっ……はや、くっ」

焦らされているのだと分かりつつも、求めずにはいられなかった。
早くしてくれと祈るように桃子の頭を掻き抱く。
だが、桃子の指先は、まだ到達することを許してくれそうにない。

「ももっ、もぅ、むりっ!」
「むり?」
「む、りっ」

もっとしたかったのに。
名残押しそうな桃子の声を意外に思う隙もなく、桃子が動くリズムが変わった。

「あ、あ、あっ、ああぁっ! いっ」

満杯に溜まっていたものが、堰を切って溢れ出す。
全身の筋肉が意思とは無関係にガクガクと震えて、やがてかくんと腰が抜けた。

902 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 22:01:04.44 0

ぐったりとベッドに身を預けていると、桃子の手のひらが柔らかく触れてくる。
いたずらするように這い回る手に、再び熱が高まりそうになる。
いや、これ以上は無理。
遊んでいる手を捕まえると、不満げな声が桃子から漏れた。

「ばっかじゃないの……?」
「だってほらさ、今までの分っていうか」

まだいけたでしょ?とにやける桃子に、もう一度ばかじゃないの、とぶつける。
それに、いつの間にやら雅ばかりが悪いような雰囲気になっていたが、桃子のやり方にだって思うところはある。
だんだんと息が整ってきたのを感じながら、雅は改めて桃子を見上げた。
どうした?と片眉を持ち上げる仕草は、やけに余裕たっぷりで。
不意に複雑な気持ちになって、雅はゆるりと身を起こすと桃子の肩を押した。

「……みや?」
「うちだって、怒ってるんだからね」
「へ、み……ゃんんっ」

きょとんとした瞳に笑いかけると、雅はそのまま桃子の唇を奪う。

「んぅ……あ、ふ……」

鼻から抜ける息を感じながら、舌先を口内に侵入させた。
熱っぽい桃子の中に、どくんと心臓が大きく跳ねる。

「ふ、はぁっ、は、なに?」
「……ちゃんと、言ってよね」
「ごめ……んぁっ! ちょっと!」

桃子の謝罪を待たず、首筋に吸い付くと窘めるように頭を叩かれた。
けれど、構わず雅は鎖骨へと舌先を移動させた。

「うちがどれだけもものこと好きか、教えてあげる」

耳に囁きを落とすと、桃子の体が小さく震えたのが分かった。
それを同意と解釈すると、唇に触れるだけのキスを送る。
輪郭を確かめるように桃子の体を撫でながら、雅が目指す場所は一点だった。
臍から先を爪でなぞり下ろすと、桃子が慌てたように声を上げた。

「えっ、まっ、みやっ?!」

桃子の言いたいことは簡単に想像がついたが、あえて知らないふり。
差し入れたズボンの中は、むっと熱がこもっている。
下着の上からそこを覆うと、すでにすっかり湿り気を帯びた布地に触れた。

「ね、まってよ、んぁっ」
「やだ」
「あっ、ちょ……!」

最後の一枚をずらして茂みに触れると、雅の指は容易く濡らされた。

「は、ぁんっ、まだっ」
「そう? 十分じゃない?」

みやに触ってただけでこんなになってるの?
さっきまでのお返しとばかりに、耳たぶへと噛みついてそう囁いた。
桃子の頬の温度が上がった気がして、雅の胸を満たす。
そのまま中に押し入ろうとすれば、桃子の腰が怖気付いたように跳ねた。

903 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 22:03:24.64 0

「逃げないでよ」

がっちりと足を押さえこむと、今度こそ、とその先へと指先を進めていった。
異物が入ってくる感覚に耐えるように、桃子の背中が素直にしなる。

「ぅ、あ……あぁ」

根元まで沈めた指先に、桃子の中が脈打つのが伝わった。
艶やかな声や高まっていく体温に煽られて、止められないのは雅も同じ。

「まっ、みやっ! それ、やば、ぁっ」

慣らすこともそこそこに、中を擦り上げると粘り気のある水音が響いた。

「みやっ、みや、みや……!」

何度も雅を呼ぶ声の甘さに酔いながら、一気に桃子を上まで連れていく。
懸命にしがみついてくる桃子に、愛おしさが雪崩のように押し寄せた。

「はっ! ぁんっ! あぅっ、み、やぁっ」
「もも、すき、すきだよ」

次の瞬間、ぎゅっと太ももが閉じられて、不規則にびくびくと筋肉が緊張と弛緩を繰り返す。

「……早くない?」

返す言葉もない、といったところだろうか。
桃子が、ぷっくりと頬を膨らませるのがわかった。
そんな桃子を横目に、まだ中に埋まったままの指先をぴくりと動かす。
きゅっと体をすくませながら、桃子の瞳に待ってくれと訴えられた。

「まだいけるでしょ」
「どこ、がっ……ちょっと!」

桃子の訴えは脇へ避けると、雅は桃子の体を抱きしめながらゆるりと指の動きを再開させる。
もう無理だってばと言いながらも、雅の腕を掴む力は弱い。

だって、まだ何も満足できていないもの。
ももだって、そうでしょ?

パジャマのボタンに指を引っかけると、桃子の両腕は観念したようにシーツの上へ投げ出された。

904 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/16(金) 22:03:46.92 0


ぱたぱたと軽やかな足音に、雅はふわりと目を覚ました。

「っ、た……」

寝返りを打とうとすると、体中の筋肉が悲鳴を上げる。
思わずベッドの上で丸まったところで、ふと昨晩の記憶がフラッシュバックした。
柔らかな胸にも触れたくて、綺麗な背中にも触れたくて、結局あの後ゆうに2回はしたような気がする。
さすがにやりすぎただろうか、と頭を抱えかけた雅の耳に、能天気な言葉が届く。

「あ、みや。おはよー」
「お、はよ」

きちんと化粧を終え、いつも仕事に出かける時のカバンを肩にかけた桃子と目が合った。
そういえば、今日は仕事だと聞いていたような。

「……もう、いっちゃうの?」
「言ってたじゃん」
「知ってたけど……」

仕方ないなあ、というように頬を緩ませた桃子が、ゆっくりと近づいてくる。
自然と目を閉じると、柔らかな熱が穏やかに唇へと触れてきた。

「はーっ! よし、がんばるぞっ」
「いってらっしゃい」
「ん、ありがと」

雅に手を振って、部屋を後にする桃子の後ろ姿を見送る。
遠ざかっていく足音は、もう雅の胸をざわつかせることはなかった。

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