まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

873 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/15(水) 10:42:05.32 0

入院生活を始めて2週間が経った。
最初の頃は「会社が休めてラッキー!」って軽く考えてたんだけど、甘かった。
ただ安静にしているだけっていうのがこんなにも辛い事だって知らなかったよね。
1日3食付きとはいえストレスで胃が荒れまくっているからと食べるものは制限されてる。
することが無くて備え付けのテレビを付けて番組を見たりはするものの、ここ数年テレビなんて見てなかったものだから知らない番組ばかり。
見ても面白さが分からないというか、時代に取り残されてついていけてない感じ。
寝る時間以外はほぼ仕事みたいな生活をしていたから、何をしたらいいのか分からなくて時間を持て余してる。

転職……割と本気で考えた方がいいのかもしれない。
とはいえ辞めた後はどうするのか特に考えてないし、入院期間中に他の会社とか調べてみようか。
ぼんやりとそんなことを考えていたら、メッセージアプリからの通知が1件。
シンプルに「痕が消えた」とだけ。つまり、今から来るってことなんだろうな。
返事を打っていたらガラリと扉が開きまして。
「……早くない?」
「病院に入る直前に送ったから。ほら、ちゃんと消えたんだから」
「割と時間かかったね。そういえばみやって肌弱いんだっけ」
突き出された腕。白くて、すべすべしてる。10代の肌ってなんでこんなにキメ細かいんだろう。少し前まで痕がついてたであろう場所をなぞるように撫でる。
「……んっ」
「あ、くすぐったかったかな」
「平気、だから……もっと、撫でて」
手首の内側って皮膚が薄いだけあって刺激には敏感みたい。
それとも久々だから触って欲しいのか……まぁ、どっちでもいいか。望まれたものには応えないといけない、よね。
「椅子座って」

ずっと立ちっぱなしにさせるわけにはいかないし。
大人しく椅子に座ってこっちを見つめるみやは既にほんのりと顔が赤かった。顔だけじゃなくて、腕も。
「脈、速いね」

とっとっとっ、と細かいテンポ。急いできてくれたからなのか、先の事を期待してなのか。親指の腹で円を描くように、ゆっくり。
「これはくすぐったくないんだ」
「あんまり。でも、嫌じゃない」
「そっか」
つまりもう少し続けろってことかな。分かりにくいようで分かりやすいみやの言動にも慣れてきた。
たまに読み間違えることもあるけど、ご機嫌斜めなみやも可愛いなーと思うわけで。
指の腹から今度は爪。先の方じゃなくて表面で撫でつける。
「……っ、ぁ」
「ちょっとぞわぞわするでしょ」
「別、に」
「そう? じゃあ増やすね」
一本から三本へ。
力は入れてないから傷も痕もつかないけど、肌が敏感な人ならくすぐったく感じるはず。現に、ほら。
「ぅ、ぁっ……」

顔を真っ赤にして、目を潤ませて。なんだかいけないことをしてるみたい。まだ、してないのにね?
「んぅっ……!? ぁ……なに、これ……」

今まで唯一触れていなかった手のひら。
爪を立てて軽くひっかいたら、身体をふるりと震わせて。そのまま、ぐらり。
「おっと……大丈夫?」
「うん……すこしだけ、このまま……」
「ん、わかった」

874 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/15(水) 10:52:28.20 0

みやを抱きしめたのって、すごく久しぶりな気がする。腰の細さも、腕の柔らかさも、そのまま。運動不足のせいかあまり腕に力が入らなくて、支えているというよりは添えるだけだからなんだか変な感じ。というか気づけばみやがこちらを見上げてた。なんだか不機嫌そうな顔。
「……ももの匂いが薄い」
「薄いって言われても。うーん……病院の匂いと混じってるのかもね。あと毎日お風呂に入ってるわけじゃないからあまり、その、嗅がないで?」
「早く退院してよ」
「うーん、それはももの身体次第だからなぁ……もう少しだけ待っててね」
ほっぺたを撫でたら摺り寄せてきて。かわいいなぁって調子に乗って、手のひらでむにむに捏ねてみたり、痛くない程度に抓んで伸ばしたり。
そしたら遊ぶなとばかりに手をがぶり。痛くはないけどじーっと睨まれて無言で抗議されてる。え、なにそれ。それは、ちょっと、やばいでしょ。思わずクラッときたよね。
「え…い、痛かった? 強く噛んだつもりはなかったんだけど……」

頭抱えてたら勘違いさせたみたいで、「大丈夫だよ」って言おうとしたら

「ぅあ……み、や……?」

ちろちろ、と。少しだけ舌を出して、噛んだところを、舐め、て。こんなの、ずるい。
「……もも? んぅっ!?」

みやを引き寄せるだけの力がどこにあったんだろう。自分でも不思議だけど、多分リミッターが外れたんだ。
我慢ばかりの人生だったのに、みやとあってからあまり我慢が出来なくなって。かと思えば入院で強制的に我慢しなきゃいけない環境になって。自分の中のものが、うまく抑制できてない。
「んっ……ふ、ぁ……!」

無理やりこじ開けた後は奥へ奥へと伸ばして、逃げても絡め取って。それでも逃げようとするから上の方をぐるりとなぞる。
そしたら、びくんと身体がはねた。ああ、弱いところだったんだね。
他にもあるかなーって、隅々までくまなく動かしてみた。そしたら背中を大きく仰け反らせて、
「んんっ……!! っぁ、ふ……」
「うわ、すご……」
キスでイッちゃった。上気した頬とか潤んだ瞳とか、直後のみやの顔を明るい所で見たのは初めてで、無性にどきどきした。
いけない事してるみたいだなって思ったけど十分いけない事だったね。色んな意味で。
なんて馬鹿な事を考えてたら、スマートフォンにメッセージの通知が一件。
友人が仕事が終わったらお見舞いくるとのこと。みやとの事は誰にも言ってないから病室で鉢合わせたら色々と面倒っていうか非常にまずい。
「時間切れ。最後までしてあげられなくてごめんね」
「別に……分かってるし」
「退院したら、いっぱいしてあげるから」
「……っ」
わー、トマトみたい。一体どんな想像をしたんだろうね?
まだ熱の余韻が残る手首を掴んで、唇に押し当てる。それだけで身体が反応しちゃってるんだけど、弱すぎやしないかな。あ、もしや開発しちゃったのかな。
「……強く吸いすぎ」
「そう? 前と変わらないと思うよ。どっちかっていうとみやが刺激に弱」
「もう! 言わないでっ!」
「ごめんごめん。そんなに欲しかったんだ?」
言ってから、茶化すような言い方をしたことに気付く。ああまた怒られちゃうなぁと謝る準備をしていたのに一向にその気配はなくて。
「……うん。だから早く治して」

顔は拗ねてるけど、珍しく素直な返答。

「ぅえ、あ、うん。頑張る、ね?」

思わずどもっちゃったし。頑張るのは私っていうか私の体内だし。
とりあえず。退院した後の事を考えて、軽く体力作りはしておこう。うん。
「待ってるから」
「うん。もう少しだけ、待ってて」
合わせた額。交わる視線。指切りをするように、絡ませた。

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