465名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:51:08.790
小さい頃から知ってるから、自然な流れで始まるのも今更だし、
お互いいい大人なので、勢いで始まるお付き合いっていうのも、なかなか難しい。
ーーーーーーーーーー
どこかに置いてある時計の針の音と、自分の脈の音。
あまりに静かで、息をするのにも、何だか苦しい。
ももは、ずっと私の頭を撫でてくれている。
その手のひらから、包まれる腕の暖かさから、
くっついている胸元から、ももの優しさの塊みたいなものが降ってくるようで、嬉しくて苦しい。
466名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:51:44.720
何も動いていないのに、だんだん息がしにくくなってきた。
緊張しているんだと思う。
ここにいればいるほど、言ってはいけないことを言ってしまいそうで、してはいけないことをしてしまいそうで。
そもそも、私たちはこんな風に、布団の中で抱きしめあって寝たりするのが普通だったっけ。
「ねぇ、」
「ん?」
なんとなく、呼びかけてはみたものの、その後に何を言ったらいいのかわからない。
気まずい空気とは少し違う。
このまま、この時間がかかる続けばいいなっていう願望と、
何でこうなったんだ?という感じ。
467名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:52:25.800
今、もしかしたら、ももは、
私が思っている以上に、この瞬間のももの全てを、出してきてくれているのかもしれない。
それなら私も、自分の気持ちの思うままに、何も制御せず、もはや何も考えずに、
まっすぐ、動かなければならないんじゃないか。
もしかしたら、もしかしたら、、って何百回と考えた。
その度に、そんなはずがない、こう思ってるのはみやだけなんだから、って、自分に言い聞かせた。
468名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:53:41.020
それでも、目があうと嬉しくて、笑いかけてもらえると、心臓がきゅっとなって、
もう少し、もう少しだけ、って、
ももといる時間を伸ばしていたいと思って過ごした。
そんなことを考えてる自分が、
ももに抱いている気持ちが何なのか、なんて、
もうとっくに分かっていた。
素直に生きよう、そう決めたじゃん。
大丈夫、もし、違ったとしても、
ももはみやのこと、嫌ったりはしないよ。
心の中でそうおまじないをかけたら、不思議なくらい緊張が解けたのがわかった。
469名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:54:31.210
改めて、意識をしてももを抱きしめ直す。
今まで何百回とハグしただろうか、この体、
抱きしめるだけで、こんなにも心地よい。
他にこんな人、いるんだろうか…
そんな気持ちが自然と、ため息となって口から出る。
「ふふ、」
不意に頭上から、ももの笑い声がする。
ぽんぽん、と、優しくももの手が動く。
「なんか、いま、みやの考えてること、わかっちゃった。」
「え、」
「こうやってくっついてると、わかるもんだねぇ」
「ほんと?」
「うん」
そう話すももの声は、いままで聞いたことがないくらい甘くて優しくて。
470名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:55:45.740
その声に、背中を押される。
ゆっくり、ももの腕の中から起き上がる。
この言葉だけは、しっかりと、目を見て伝えたい。
そう思ったんだけど…
腕を立ててももを見下ろすような体勢になると、
想像していた以上の、ももの顔がそこにはあって。
その潤んだ目を見たら、ガツンと、なにかが一気に体の中に入ってきた感じがした。
471名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:56:53.350
感情が身体を動かす、ということを久しぶりに感じてる。
いまの私、何がしたいのか、何をするのか自分でもわからない。
どくどくと、心臓が身体中の血液を動かす。
その血液が、身体を動かす。
何秒見つめていたのかな。
気づいたら
そうか、私、ももにキスしたいんだ。
って。
そう思うより先に、キスをした。
小さく息を吐いてもう一度ももの腕の中に戻った。
もう、言葉はいらないと思った。
小さい頃から知ってるから、自然な流れで始まるのも今更だし、
お互いいい大人なので、勢いで始まるお付き合いっていうのも、なかなか難しい。
ーーーーーーーーーー
どこかに置いてある時計の針の音と、自分の脈の音。
あまりに静かで、息をするのにも、何だか苦しい。
ももは、ずっと私の頭を撫でてくれている。
その手のひらから、包まれる腕の暖かさから、
くっついている胸元から、ももの優しさの塊みたいなものが降ってくるようで、嬉しくて苦しい。
466名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:51:44.720
何も動いていないのに、だんだん息がしにくくなってきた。
緊張しているんだと思う。
ここにいればいるほど、言ってはいけないことを言ってしまいそうで、してはいけないことをしてしまいそうで。
そもそも、私たちはこんな風に、布団の中で抱きしめあって寝たりするのが普通だったっけ。
「ねぇ、」
「ん?」
なんとなく、呼びかけてはみたものの、その後に何を言ったらいいのかわからない。
気まずい空気とは少し違う。
このまま、この時間がかかる続けばいいなっていう願望と、
何でこうなったんだ?という感じ。
467名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:52:25.800
今、もしかしたら、ももは、
私が思っている以上に、この瞬間のももの全てを、出してきてくれているのかもしれない。
それなら私も、自分の気持ちの思うままに、何も制御せず、もはや何も考えずに、
まっすぐ、動かなければならないんじゃないか。
もしかしたら、もしかしたら、、って何百回と考えた。
その度に、そんなはずがない、こう思ってるのはみやだけなんだから、って、自分に言い聞かせた。
468名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:53:41.020
それでも、目があうと嬉しくて、笑いかけてもらえると、心臓がきゅっとなって、
もう少し、もう少しだけ、って、
ももといる時間を伸ばしていたいと思って過ごした。
そんなことを考えてる自分が、
ももに抱いている気持ちが何なのか、なんて、
もうとっくに分かっていた。
素直に生きよう、そう決めたじゃん。
大丈夫、もし、違ったとしても、
ももはみやのこと、嫌ったりはしないよ。
心の中でそうおまじないをかけたら、不思議なくらい緊張が解けたのがわかった。
469名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:54:31.210
改めて、意識をしてももを抱きしめ直す。
今まで何百回とハグしただろうか、この体、
抱きしめるだけで、こんなにも心地よい。
他にこんな人、いるんだろうか…
そんな気持ちが自然と、ため息となって口から出る。
「ふふ、」
不意に頭上から、ももの笑い声がする。
ぽんぽん、と、優しくももの手が動く。
「なんか、いま、みやの考えてること、わかっちゃった。」
「え、」
「こうやってくっついてると、わかるもんだねぇ」
「ほんと?」
「うん」
そう話すももの声は、いままで聞いたことがないくらい甘くて優しくて。
470名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:55:45.740
その声に、背中を押される。
ゆっくり、ももの腕の中から起き上がる。
この言葉だけは、しっかりと、目を見て伝えたい。
そう思ったんだけど…
腕を立ててももを見下ろすような体勢になると、
想像していた以上の、ももの顔がそこにはあって。
その潤んだ目を見たら、ガツンと、なにかが一気に体の中に入ってきた感じがした。
471名無し募集中。。。2019/04/24(水) 22:56:53.350
感情が身体を動かす、ということを久しぶりに感じてる。
いまの私、何がしたいのか、何をするのか自分でもわからない。
どくどくと、心臓が身体中の血液を動かす。
その血液が、身体を動かす。
何秒見つめていたのかな。
気づいたら
そうか、私、ももにキスしたいんだ。
って。
そう思うより先に、キスをした。
小さく息を吐いてもう一度ももの腕の中に戻った。
もう、言葉はいらないと思った。
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