まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

546名無し募集中。。。2018/02/10(土) 23:20:35.560

ミヤビは迷いの森と呼ばれる、古くから手つかずになっている森の中にいた。
一度足を踏み入れると迷い込んでしまい二度と戻ってはこられないと言い伝えられている。
しかし、ミヤビにはその真相を確かめなければならない理由があった。

・・・

今から3、4年ほど前。マイハというミヤビの幼馴染が迷いの森に入ろうとしたことがあった。
ところが、森の入口にいたところを周辺を巡回していた村人に見つかり、マイハは連れ戻されてしまった。そのままマイハは村の集会所に連れて行かれ、緊急集会が執り行われた。

なぜ迷いの森へ入ろうとしたのかと尋ねられたとき、マイハは大勢の前で「あの森の奥から、みんなの声が聞こえた」と主張した。
その瞬間、村人は「そんなはずはない」と挙ってマイハを非難した。あの子たちは迷いの森に住む魔物の餌食になったのだ、と大人たちは口をそろえた。

 
ミヤビはマイハが嘘を言っているとは思えなかった。マイハの強い眼光を見れば一目瞭然だったし、注目を浴びたくて嘘をつくような狼少女ではないことをミヤビはよく知っている。
法螺吹き一家と罵られ、耐えきれなくなったマイハとマイハの家族は半年後にこの村を去った。

マイハがこの村を去る前の夜、ミヤビは「きっとみんなを探し出すからね」と誓った。マイハは「お願いね」と優しく笑った。

547名無し募集中。。。2018/02/10(土) 23:22:54.920
 
・・・

みんな、というのはミヤビが幼い頃から衣食住を共にしてきた仲間のことだ。
馬小屋を改装した古い長屋に7世帯が住んでおり、その子供達は毎日ふざけ合ったり喧嘩をしたりして暮らしていたのだが、6年前のある日、突然ミヤビ以外の6人の少女が姿を消した。
村人も彼女たちの家族も、皆があの森へ連れ去られたのだと打ち震えた。

あの日、ミヤビ以外の6人とマイハは近所でかくれんぼをしていた。
途中まではいつも通り遊んでいたのだが、マイハが鬼になった時、突如風がびゅうっと吹き、辺りがしんと静まりかえったという。怖くなったマイハが振り返ると、そこには誰もおらず、どこを探しても6人は見当たらなかったとマイハは泣きながら話した。

 
その日、ミヤビはたまたま ひとり庭で植木鉢に鉛筆を植えて遊んでいた。そのため難を逃れられたのではないかと両親は無事を喜んだが、ミヤビは自分だけ取り残された気がしていた。

あの長屋に住んでいる家族や子供を狙っているのではないかと噂され、7世帯はそれぞれ別の小屋に移り住むことになった。寂しさでミヤビの心はぽっかりと穴が空いたようだった。
その後、あの長屋でたった一人“生き残った”女の子だからとミヤビは常に大人と一緒に行動することを余儀なくされた。

 
6人の失踪後、迷いの森の見回りは以前よりも一層強化された。それまでは月に2回程度だったものが今では週に3回は行われている。

ミヤビはなんとかその隙を突いて森に出掛けられないかとタイミングを見計らっていた。しかし、何をするにもどこへ行くにも必ず誰かが側にいる。
協力してくれる人を見つけなければ難しいかもしれない、とミヤビは思案を巡らせていた。

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