まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

378名無し募集中。。。2019/02/01(金) 01:40:27.410

私服の私と制服のみやで、並んで歩く
たまにすれ違う人が、チラチラとこちらを窺うようにして通り過ぎていく
はたから見たら、姉妹にでも見えるんだろうか
どうなんだろ

「ねー、もも聞いてる?」

隣から不機嫌そうな声が聞こえて、慌てて返事をする

「ごめんごめん、で、ちーちゃんがどうしたの?」
「だから、そろそろちーにバレそうなんだってば」

みやの通う高校の親友、ちーちゃん
みやがその子の話ばっかりするから、いつしかももまでそう呼ぶようになってしまった
さすがにちーって呼ぶのは気が引けて、ちゃん付けだけど
その子に、みやに恋人がいるんじゃないかって詰め寄られてるらしい
みやはHRが終わると、走ってももの大学までやって来るから、そりゃ同級生に疑われてもおかしくない
本人が言ってたわけじゃないけど、大学にやって来る時間を考えたら、走ってるとしか思えない
きっと怒るから本人には言わないけど

「いいじゃん、バレても」
「や、やだよっ!」
「なんで?」
「だ、だって、...恥ずかしいじゃん」

むぅ、か、かわいい
ほっぺを薄いピンク色に染めながら唇を尖らせてるみやの破壊力ったらない
歩きながら不意に触れた手を取ってきゅっと握ると、素直に握り返された
あーもう、ほんとかわいい

「ももみたいにちっちゃくて、ぶりぶりしてる人が恋人だなんて知られたら、恥ずかしいじゃん」

待って、前言撤回してもいい?
いや、まあ撤回はしないけどさ
酷くない?ももの言われよう
ムッとして文句を言おうとしたら、頬に冷たい何かを感じた
次の瞬間、それがいくつも落ちてくる

380名無し募集中。。。2019/02/01(金) 01:42:34.220

「わわっ、もも、雨っ!」

みやが繋いでいた手を離して、鞄を頭に被せるようにして大声を出す
ももは慌てて鞄の中を探るけど、こんな日に限って折り畳み傘を忘れてきちゃった
呆然と立っていると、みやに腕を掴まれる
そのまま引っ張られた

「もも、そこの公園入ろっ」

みやに引っ張られるまま、公園に入る
真ん中にあった遊具には、小さい洞窟のような空洞があった
2人でそこへ駆け込むと、膝を抱えるようにしてしゃがむ

息を整えながら隣を見ると、同じようにこちらを見たみやと目が合った
どちらからともなく、笑いが漏れる

「もー、最悪っ」
「びしょびしょだね〜」

小学生が遊ぶような遊具だから、とても狭い
肩が触れ合うほどに、お互いの距離が近い

「くしゅんっ」
「もも、寒い?」

みやが心配そうに顔を覗き込んでくるから、首を横に振った
するとみやがゴソゴソと動き出す
ブレザーを脱ぐと、ももの肩に被せてくれた

「大丈夫だって、みや風邪ひいちゃう」
「くしゃみしてる人に言われたくない」

ごもっともなことを言われて、それ以上何も言えなくなった
しばらくの沈黙があって、雨の音だけが響く

381名無し募集中。。。2019/02/01(金) 01:44:56.430

触れる肩が、熱く感じた
チラッとみやの横顔を盗み見ると、少しだけ頬が赤くなっているように見えた
イタズラ心が湧く

「ねーみや、近いね」
「...うん」
「ちょっと動いたらちゅーできそうだね」
「な、なにいきなり」
「あ、照れてる〜」
「照れてないっ」
「ふふ、みやかわいい」
「もう、ももうるさいっ!」

小さな空間でももから離れようとするみやが可笑しくて、ニヤニヤが止まらない

「でも、ちっちゃくてぶりぶりしてる恋人とちゅーなんかしたくないか」

少し俯いて言うと、みやの動きが止まった
そのまま何も言い返してこないみやに、不安になる

「なんか言ってよ、恥ずかしいじゃっ...」

ももの言葉を遮るように、柔らかい感触が唇に触れた
驚きのあまり、しばらくみやの顔を見つめる

「仕返し」

ぼそっと呟いたみやの顔は耳まで真っ赤になっていて、あまりの愛しさに頬が緩む
みやの手を握ると、さっきよりも冷たくなっていた
やっぱりみやも寒いんじゃん、かっこつけ
肩に被さったままのブレザーの半分を、みやの肩にも掛けてあげる
反射的に顔を上げたみやと目を合わせてから、ゆっくりと閉じた

しばらくして、また唇に柔らかい感触が触れる
今度はさっきよりも長い
その心地良さに、このまま雨が止まなければいいのにって、心の中で呟いた

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