最終更新:ID:BqhSuYQpwA 2017年03月03日(金) 15:12:52履歴
435 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 14:34:00.28 0
【今日ももの家に行くから】
今朝急に来た連絡。
そのメールに一日、気が緩むと顔がにやけた。
自宅のマンションのエントランスで通知音。
【もうすぐ着く】
まだ姿は見えない。
一足先に自室の前。
鍵穴に鍵を差し込む。
微かにした物音。
周りを見ても何もない。
気のせいかとドアを開いた。
僅かに開いた隙間から見えた動く影。
恐怖から咄嗟にドアを閉めた。
耳を澄ませると中からは小さい足音のようなもの。
震える手で電話する。
すぐに繋がった電話に少し安堵する。
「みやぁはやくきて」
我ながら情けない声。
それでも取り繕う事ができない。
『はあ?どうしたの』
「なんかいる」
『すぐ行く』
一分もかからず息をきらせて現れた。
本当にすぐに来たみやに縋り付く。
「物音がしたの」
ドアに耳をつけるみや。
「何も聞こえないけど?」
「絶対何がいるって」
やれやれといった程のみやと一緒にドアを開けた。
ままー
ぉかぁさーん
涙声の幼子の声。
飛びついてきた小さい影。
それぞれの足にしがみ付いた三、四歳くらいの子ども。
子ども特有の甲高い声は廊下に反響した。
二人とも足元の子どもを抱き上げ素早く室内に入った。
抱きついて離れない子どもを抱えたまま電気をつける。
エグエグと泣きじゃくる子どもの顔が初めてはっきりと見えた。
その顔はももとみやの幼い頃にそっくりで。
思わず二人で顔を見合わせた。
452 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 21:17:44.91 0
どうにか泣き止ませた幼児。
泣き疲れたのかすぐにスヤスヤと寝息を立て始めた。
突然の事態にとてつもない疲労を感じる。
どうしてももの家にいたのか。
この子たちは何者なのか。
わからないことだらけ。
「とりあえずもう明日にしよ」
どちらからともなく出た言葉。
滅多に使うことのない来客用の布団を引き二人でそこに入った。
体感的にそれほど時間はたっていない。
もぞもぞと何かが動く気配に意識が少し覚醒する。
僅かにしかない隙間に潜り込もうとしているみや似の子。
目をやるとみやの方の隙間には既にもも似の子がへばりついていた。
ぎゅっと胸のあたりに抱きついてきた感覚。
少しパジャマに湿り気を感じた。
ぐずぐずと泣いているような音。
小さな頭を撫でるとそれは次第に治って程なくして寝息に変わった。
子どもらしい高い体温は心地よくてすぐに自分も眠ってしまった。
体の上に感じる重さ。
若干の体の痺れで目が覚めた。
視界に入るドアップのみや似の幼児の顔。
事態が把握できず声をあげそうになったがどうにか堪え切った。
ちらっと横を見るとみやの上にすごい格好で乗っているもも似の子。
苦しいのかみやが唸っていた。
助けようと起き上がろうと身動ぎするとみや似の子にぎゅっと胸を掴まれた。
一旦離そうとしてもますますしがみつかれるばかりで。
起きる気配のないみや似の子はより一層、胸に執着を見せた。
どうしようか困っているといつの間に起きていたのかみやにさっと幼児は取り除かれた。
「おはよ」
あまりにも不機嫌そうなその声に苦笑するしかなかった。
463 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 22:50:52.82 0
みやに抱っこされたみや似の子。
ペタペタと胸のあたりを探ってんーとご機嫌斜めな声。
薄っすら開かれた目でこちらを見ると求めるようにこちらに手を伸ばしてきた。
差し出されり幼児。
その体をみやから受け取ると安心したようにまたペッタリと胸に張り付いてきた。
ちょっと不愉快そうなみやに笑ってしまう。
まだまだ眠そうな幼児達。
起きている状態とは言い難いのに離れようとすると途端にぐずった。
みやに抱きついてるもも似の子はみやの太ももにご執心で太ももの上から動かない。
プニプニしたほっぺをつんつんするみや。
小さな手がその指をきゅっと握った。
「かわいい」
ボソッとみやが呟く。
「もう、みやったらももの可愛さにメロメロなんだからぁ」
「はいはいそういうのいいから。みやはご飯用意してくるから」
みやからもも似の子を受け取って二人まとめて抱っこするとふにゃっと口元が緩んだ。
そっくりだからか自分たちの子どものように思えて愛おしく感じた。
平和だったのは少しの間だけ。
お互いの腕がばしっと顔にあたり泣き出した幼児。
あやそうにも気をそらすものがなくてなかなか泣き止まない。
ほとほと困ったところでご飯ができたというみやの声は天からの助けのように思えた。
二人を連れて食卓に。
もも似の子はさっとみやの方に腕を伸ばす。
膝の上に幼児を乗せ食事が始まった。
ボロボロとこぼしながら食べる幼児に苦戦しながら朝食を終えた。
ももよりもひどい状態のみや。
袖口なんて色が変わっていた。
片付けを終え、人心地ついたところで後回しにしていた問題に取りかかる。
464 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 22:52:29.10 0
「お名前おしえてくれる?」
目線を合わせ尋ねる。
「もぉちゃ」
「みゃー」
同時に答える幼児。
聞き取りづらい発音。
もう一度バラバラに聞いてみても聞こえてくる音は同じで。
まさかと思いながら口にする。
「ももちゃんとみやちゃんでいいのかな?」
嬉しそうに頷く幼児達。
どうやら正解らしい。
頭を抱えるももをよそに続いてみやが聞いた。
「パパかママはどうしたのかな?」
「「ままー」」
みやを指差して嬉しそうに笑う幼児達。
「違うよ。ももちゃん達のママは?」
途端に曇る幼児達の表情。
助けを求めるようにももを見てくる。
「かぁたん」
もはや泣き始めたももちゃんはそれだけ言ってももに抱きついてきた。
みやちゃんの方も今にも泣きそうで。
「もも達がママ?」
試しに聞いて見るとにぱっと笑顔に切り替わりコクンと頷かれる。
ますますよくわからなくなった状況。
「どうしようみや」
「わかんない」
二人してただ戸惑うしかなかった。
思いつくままなのでとりあえずここまでです
続きはわかりません
【今日ももの家に行くから】
今朝急に来た連絡。
そのメールに一日、気が緩むと顔がにやけた。
自宅のマンションのエントランスで通知音。
【もうすぐ着く】
まだ姿は見えない。
一足先に自室の前。
鍵穴に鍵を差し込む。
微かにした物音。
周りを見ても何もない。
気のせいかとドアを開いた。
僅かに開いた隙間から見えた動く影。
恐怖から咄嗟にドアを閉めた。
耳を澄ませると中からは小さい足音のようなもの。
震える手で電話する。
すぐに繋がった電話に少し安堵する。
「みやぁはやくきて」
我ながら情けない声。
それでも取り繕う事ができない。
『はあ?どうしたの』
「なんかいる」
『すぐ行く』
一分もかからず息をきらせて現れた。
本当にすぐに来たみやに縋り付く。
「物音がしたの」
ドアに耳をつけるみや。
「何も聞こえないけど?」
「絶対何がいるって」
やれやれといった程のみやと一緒にドアを開けた。
ままー
ぉかぁさーん
涙声の幼子の声。
飛びついてきた小さい影。
それぞれの足にしがみ付いた三、四歳くらいの子ども。
子ども特有の甲高い声は廊下に反響した。
二人とも足元の子どもを抱き上げ素早く室内に入った。
抱きついて離れない子どもを抱えたまま電気をつける。
エグエグと泣きじゃくる子どもの顔が初めてはっきりと見えた。
その顔はももとみやの幼い頃にそっくりで。
思わず二人で顔を見合わせた。
452 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 21:17:44.91 0
どうにか泣き止ませた幼児。
泣き疲れたのかすぐにスヤスヤと寝息を立て始めた。
突然の事態にとてつもない疲労を感じる。
どうしてももの家にいたのか。
この子たちは何者なのか。
わからないことだらけ。
「とりあえずもう明日にしよ」
どちらからともなく出た言葉。
滅多に使うことのない来客用の布団を引き二人でそこに入った。
体感的にそれほど時間はたっていない。
もぞもぞと何かが動く気配に意識が少し覚醒する。
僅かにしかない隙間に潜り込もうとしているみや似の子。
目をやるとみやの方の隙間には既にもも似の子がへばりついていた。
ぎゅっと胸のあたりに抱きついてきた感覚。
少しパジャマに湿り気を感じた。
ぐずぐずと泣いているような音。
小さな頭を撫でるとそれは次第に治って程なくして寝息に変わった。
子どもらしい高い体温は心地よくてすぐに自分も眠ってしまった。
体の上に感じる重さ。
若干の体の痺れで目が覚めた。
視界に入るドアップのみや似の幼児の顔。
事態が把握できず声をあげそうになったがどうにか堪え切った。
ちらっと横を見るとみやの上にすごい格好で乗っているもも似の子。
苦しいのかみやが唸っていた。
助けようと起き上がろうと身動ぎするとみや似の子にぎゅっと胸を掴まれた。
一旦離そうとしてもますますしがみつかれるばかりで。
起きる気配のないみや似の子はより一層、胸に執着を見せた。
どうしようか困っているといつの間に起きていたのかみやにさっと幼児は取り除かれた。
「おはよ」
あまりにも不機嫌そうなその声に苦笑するしかなかった。
463 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 22:50:52.82 0
みやに抱っこされたみや似の子。
ペタペタと胸のあたりを探ってんーとご機嫌斜めな声。
薄っすら開かれた目でこちらを見ると求めるようにこちらに手を伸ばしてきた。
差し出されり幼児。
その体をみやから受け取ると安心したようにまたペッタリと胸に張り付いてきた。
ちょっと不愉快そうなみやに笑ってしまう。
まだまだ眠そうな幼児達。
起きている状態とは言い難いのに離れようとすると途端にぐずった。
みやに抱きついてるもも似の子はみやの太ももにご執心で太ももの上から動かない。
プニプニしたほっぺをつんつんするみや。
小さな手がその指をきゅっと握った。
「かわいい」
ボソッとみやが呟く。
「もう、みやったらももの可愛さにメロメロなんだからぁ」
「はいはいそういうのいいから。みやはご飯用意してくるから」
みやからもも似の子を受け取って二人まとめて抱っこするとふにゃっと口元が緩んだ。
そっくりだからか自分たちの子どものように思えて愛おしく感じた。
平和だったのは少しの間だけ。
お互いの腕がばしっと顔にあたり泣き出した幼児。
あやそうにも気をそらすものがなくてなかなか泣き止まない。
ほとほと困ったところでご飯ができたというみやの声は天からの助けのように思えた。
二人を連れて食卓に。
もも似の子はさっとみやの方に腕を伸ばす。
膝の上に幼児を乗せ食事が始まった。
ボロボロとこぼしながら食べる幼児に苦戦しながら朝食を終えた。
ももよりもひどい状態のみや。
袖口なんて色が変わっていた。
片付けを終え、人心地ついたところで後回しにしていた問題に取りかかる。
464 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/01(水) 22:52:29.10 0
「お名前おしえてくれる?」
目線を合わせ尋ねる。
「もぉちゃ」
「みゃー」
同時に答える幼児。
聞き取りづらい発音。
もう一度バラバラに聞いてみても聞こえてくる音は同じで。
まさかと思いながら口にする。
「ももちゃんとみやちゃんでいいのかな?」
嬉しそうに頷く幼児達。
どうやら正解らしい。
頭を抱えるももをよそに続いてみやが聞いた。
「パパかママはどうしたのかな?」
「「ままー」」
みやを指差して嬉しそうに笑う幼児達。
「違うよ。ももちゃん達のママは?」
途端に曇る幼児達の表情。
助けを求めるようにももを見てくる。
「かぁたん」
もはや泣き始めたももちゃんはそれだけ言ってももに抱きついてきた。
みやちゃんの方も今にも泣きそうで。
「もも達がママ?」
試しに聞いて見るとにぱっと笑顔に切り替わりコクンと頷かれる。
ますますよくわからなくなった状況。
「どうしようみや」
「わかんない」
二人してただ戸惑うしかなかった。
思いつくままなのでとりあえずここまでです
続きはわかりません
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