まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

593名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/24(月) 03:08:24.48 0

良く視線が交わっていた。
熱い温度を感じさせる視線。
多いスキンシップに近すぎる距離。
もしかしたらなんて甘い期待はしない。
この感情に名前をつけることから必死に目を逸らしていたのは随分前の事。
悩んだのも少しの間だけ。
自分から言わなければ誰にもわからない。
実際に行動に移さなければ無いのと同じ。
行動に移してしまったらそこから普通と異常に区分されてしまうだけ。
頭の中で心の中でどう思っていようがそんなのは自由。
自分のものにしたいなんて十代の間だけの感情。
一種の諦念。
ただ彼女が幸せになる姿を見れればいいと願っていたのに。
その姿をみれば世の中に流されるまま型にはまった普通に身を任せられたのに。
なぜこうなってしまったのだろう。
最近彼女の周りで良く見かけるようになった男性。
親しげに話す姿を何度も見た。
どことなく軽薄そうな印象を受けるその人。
どこに探りを入れて見てもあまりいい噂をきかないその男性。
ほどなくして付き合っているらしいと噂を耳にした。
次々に入ってくるその男の悪い噂。
そんな人やめておきなよと言えるほどの距離感でも無ければ言ったところで反発されるだけ。
人の幸せなんて勝手に決める事じゃ無い事くらいわかっている。
二人きりの時は違うのかもしれない。
それでも偶々、目にしてしまった彼女の表情。
小さい頃から十年以上家族より長くずっと見ていた。
ほんの僅か、見落としそうな程の短い時間。
見間違えるわけがなかった。
何故彼女はあの男と巡り会ってしまったのか。
恨まれてもいい。
自分にとっては行動に移すには十分な理由。
そんな表情をさせるその男を選ぶくらいなら。
それより後に続く言葉を断ち切る。
普通を選ぶと決めたのだから。
いつまでも未練がましくそんな事を思ってなんていられない。
心を殺して男に近づいた。

594名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/24(月) 03:09:20.15 0

圧倒的に他と違う存在。
妙に気になるその人物。
性別なんて関係なく惹かれた。
それに気付いた時、意外にも悩む事は無かった。
世間一般の普通とは違ってもそんな事は大した事ではなかった。
好きなものは好き。
自分の心に正直に生きる方が健全。
そうは思っても惹かれた相手が悪かった。
ただあいつに惹かれてると認めるのだけが自分の中で折り合いをつけるのが難しかった。
飄々とした態度で決して本心をみせないあいつ。
臆病で慎重で頑固な厄介な性格。
どうアプローチしてもそもそも女という事でアプローチしている事にも気付かれなさそう。
それ以前にアイドルである間はそれを理由に考える事さえなさそうで。
どんなに見つめてもどんなに近づいても人の目に入る時以外は軽くあしらわれた。
ある時、態度の違いを尋ねると需要があるからとあくまで仕事。
あいつの目に自分がうつる事はないんだと突き付けられた。
それでもアイドルでいる間は誰のものにもならない。
そう確信があった。
その間だけでも側に入られればよかった。
どこか終わりは遠い事のように感じてたのにその日は呆気ないほどすぐにやってきた。
発表から飛ぶように月日が流れる。
全てを忘れて遊ぶにはちょうど良さそうな相手。
どんな男かはわかっていた。
ただ享楽的に付き合うには最適だった。
それでもあいつの姿を見かける度に何をしているのだろうと虚しくなった。
彼の家。
見覚えのあるリング。
着替えの上に置かれていたそれは間違いなくあいつの。
なんでと叫びたくなった。
こんなものが何故ここにあるのか
普通に考えたら答えは一つで。
じっくりと深く人間関係を構築する慎重なはずのあいつ。
対極に位置する今までなら興味もなさそう男なのに。
こんな男になぜ落ちたの。
ぎゅっとリングを握りしめる。
気分が悪いと言い訳をしてそのままあいつを呼び出した。

595名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/24(月) 03:10:14.50 0

あまり鳴る事のない通知音。
卒業してからは一度も鳴った事のなかったその音。
ワザと忘れた雅からいつかの誕生日にもらったリング。
思ったよりも早かったな。
通話をタップする。
不機嫌そうな雅の声。
呼び出された喫茶店。
仕切られて個室のようになった席に通された。
席に座ると同時にカチッと硬質な音。
テーブルの上に置かれたリング。

「これどういう事?」

「どういう事って?」

「彼の家にあったんだけど」

「あぁ今、結婚を前提に付き合ってるから」

絶句した雅。
血の気の引く音が聞こえてきそうだった。
そんなに本気だったのか。
結婚なんてもちろん嘘。
酔った時に口にした戯言。
第一あんな男こちらから願い下げ。
雅があの男と別れるまでの我慢。

「彼とみやが付き合ってるの知ってて言ってるの?」

俯いたままで雅の表情がわからない。

「知ってる。みやが彼と別れて」

「何が、あの男の何がそんなにいいの?」

雅の言葉に違和感。

「他にも何人か付き合ってる最低な奴なのに」

どう考えても恋人に対するにはおかしな物言い。

「だったらなんでみやはそんな奴と付き合ってるの?」

「忘れたい人がいたから」

596名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/24(月) 03:11:07.32 0

こちらを見つめる雅の視線を初めて真正面から受ける。
勘違いしそうな程の熱量を湛えるその視線。
耐え切れずにすっと視線を外した。

「もっと自分を大事にしなよ」

忘れたい程、好きな人。
そんなの全く気付かなかった。

「これからはそうする。忘れるの止めようって決めた」

どうにかなりそうだしと小さく呟くのが聞こえた。
その相手が雅を幸せにしてくれるような人物である事を心底願った。
手元のティーカップから顔をあげると不敵に笑う雅。

「ももこそ結婚を前提に付き合ってるなんて嘘でしょ。平然としすぎ。否定しても無駄」

有無を言わせない態度に素直に頷く。

「みやも別れるからもももあの男と別れて」

雅があの男と別れるならもう付き合っている意味など全くない。
あっさり了承すると満足そうなため息。
入ってきた時とは打って変わって穏やかな空気。
軽食を追加で頼んだ雅に気になった事を尋ねた。

「ところでなんで急に忘れるの止めようって思ったの」

明らかに聞かせる気の無かったどうにかなりそうという言葉を聞くのも気がひけて若干濁した聞き方。
真正面から絡む視線。

「まあ色々あるけど自分が運命を感じてた方を信じた方が人生楽しいでしょ」

はぐらかされたような答え。
でも生き生きと楽しそうな雅にあの男とは違って期待できそうで本当の事なんてどうでもいいように思えた。

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