まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

189名無し募集中。。。2020/05/05(火) 03:24:19.530

「不要不急の外出は控えましょうってテレビでやってたよ?」

玄関を開けてこっちを見る、呆れたような目。
胸の辺りがザワついて、せり上がってきたものを必死で抑え込む。

「みやでもそんな言葉知ってるんだ」

細い体を押し退けるようにして中に入る。
後ろから苦笑混じりのため息が聞こえた。

「どんだけみやに会いたかったの」

何も答えずに、リビングまで真っ直ぐ歩く。
勝手知ったる他人の家。
もう何もかも、慣れてしまった。

「学校は?やっぱ先生側も休み?」

みやが話しかけてくるのを無視して、キッチンの冷蔵庫を漁る。
今そういうの話したい気分じゃない。
いちごミルクの紙パックを取り出してグラスに注ぐ。
ちょっと注ぎすぎちゃったけど気にしない。
慎重に慎重に、ソファーまで運ぶ。

「ねぇ、みやに会いたかったの?」

みやが隣に座って擦り寄ってくる。
嗅ぎなれた匂い。
グラスに口を付けて、いちごミルクを流し込む。甘さが口いっぱいに広がった。

「みやのことだから、お出かけできなくて暇してるかと思っただけ」

手に持ったグラスは奪われて、テーブルへとさようなら。
首の後ろにみやの細い指が添えられて、そっと引き寄せられた。
唇に柔らかさが触れる。

「暇だった。だから遊んで」

ももの手首を掴んで、みやがソファーに背中から倒れ込む。引っ張られるままその上に覆い被さった。
バランスを取ろうと近くのテーブルに手をつく。
グラスが揺れて、せっかく慎重に運んだいちごミルクは呆気なくこぼれた。

誘うように、みやが微笑む。

190名無し募集中。。。2020/05/05(火) 03:25:14.470

「ん、はっ」

舌先に触れる甘い蜜。クラクラする。
そっと突起を舐めて、優しく吸って、溢れる液体を絡め取る。

「んぁっ、ももっ」

下に降りてきたみやの両手が、ももの髪の毛をくしゃくしゃにする。
最後が近い合図。
みやはいつも、ももを探すみたいに手を伸ばしてくる。
だから、ここにいるよって教えてあげるの。
指を2本、ゆっくり差し込んでいく。
トロトロの液体が、くちゅっと音を立ててさらに溢れた。

「みや」

体中にキスをしながら、みやの首筋まで辿る。
みやの両手がしがみつくように背中に回って、服を掴んだ。

「あっあ、ももっ、ももっ」

耳に触れる声に、どうしようもない衝動が湧き上がってきて、首筋に噛み付こうとした。
その瞬間、そこに赤い痕を見つけてハッとする。
いつもそう。
そっと唇で挟んで、柔らかく噛んだ。

「んっ」

みやのものになりたいなんて思わない。だけど少しだけ、本当に少しだけ。
みやに痕を残せるどこかの誰かを、羨ましく思う。

「あっ、ももっ」
「うん、みや」
「...ももっ」

ぎゅっとみやの太腿に力が入って、腰がビクビクと跳ねる。
震えが治まるまで、抱きしめていた。

191名無し募集中。。。2020/05/05(火) 03:26:24.730>>192>>676
みやの着ていた服から下着まで、全部を洗濯機に放り込む。
たくさんの柔軟剤を入れた。
キッチンに向かって、使ったグラスも丁寧に洗う。
しっかりと拭いてから、棚の奥にしまった。

寝室のドアを開けると、掛け布団から目元だけを覗かせたみやと目が合った。

「後で洗濯物だけ干せる?」
「んー」
「まぁ皺になっても部屋着だからいっか」
「...ま...でい......に...る?」
「ん?」

みやの声が篭って、よく聞こえない。
ベッドに近付いて顔を寄せた瞬間、腕を引っ張られた。
あっという間に布団の中に引きずり込まれる。

「ちょっと、みやっ」
「止まるまで一緒にいる?って言ったの」

薄明かりの中、微かに見えるみやの表情はいたずらっ子そのもの。からかわれてる。

「いない。濃厚接触は避けましょうってニュースでやってたでしょ」
「いや、もう遅いでしょ」

さっきまでのことを考えたら、確かに手遅れな気もする。
だけど、いないの。

「帰る」

みやの腕を押してベッドから這い出ようとしたら、僅かな抵抗。
慣れた手つきでみやが首の後ろに指を添えて、引き寄せてくる。あ、まずい。
チュッて唇同士が軽く触れ合う。

「またおいで」

微笑む顔はやけに綺麗で、急いで布団から抜け出した。
服を整えて、ドアに向かう。

「...もう来ない」

寝室を出る直前、小さな声で呟いた。
目の端に写ったみやの顔はまだ微笑んでいて、声が聞こえたかどうかは知らない。
ちょっとだけ胸がチクッとした。
ももの声が聞こえていてほしいのかほしくないのか、わからなくなった。

676名無し募集中。。。2020/05/15(金) 00:23:16.440


付き合ってもないのになんで会うの?
みやに聞いたことはない。これからもきっと聞かない。
束縛したいとも思わないし。
みやは自由が好きな気分屋だから、ももだけを選ばないってことも分かってる。多分、他の誰かのことだけ選ぶこともない。
胸にあるモヤモヤとしたよく分からない部分も、ももだけが知ってればいい。

「嗣永先生、お先に失礼します」
「あ、お疲れさまです」

他学年の先生の声がきっかけで、授業で使う資料と向き合っていた顔を上げる。
壁に掛かった時計を見たら20時を回っていた。
ある程度まとまった作成途中の資料を見て、息を吐く。
あくびをしながら伸びをしたのと、机に置いていた携帯が光ったのはほぼ同時。

来たら?

そっけない1文に既読を付けて、携帯を閉じる。
私もお先に失礼します。
残っていた数人の先生に声をかけて、小学校を出た。

677名無し募集中。。。2020/05/15(金) 00:24:17.550

「...酔ってるでしょ」
「んー?ぜんぜん、みやぜんぜんへーき」

玄関ドアを開けたみやのほっぺは真っ赤で、ヘラヘラと招き入れられた。
みやを追うようにリビングに入る。
テーブルの上に置かれたままの、ワインボトルと2つのグラスには気付かないふりをした。
みやはソファーに横になって、今にも寝ちゃいそうで。

「みや、寝るならベッドで寝な」
「んー、ねむーい」
「うん、だからベッド」
「つれてってー」

喉元まで上がってきたため息を飲み込んだ。
結局、利用されてるだけ。
それでもいいから、ももはまたここにいる。
細い腰に腕を回すようにして支えて、フラフラと歩くみやをなんとか寝室まで連れていく。
手から伝わる熱に、なぜかちょっと切なくなった。

678名無し募集中。。。2020/05/15(金) 00:25:20.750

「ももはねぇ、やっぱやさしいよね」

ごにょごにょと喋るみやを、ベッドに横にさせる。
ありがとって相槌を打ったら、みやの眉間に皺が寄るのが見えた。
腕を掴まれる。

「今てきとーにへんじしたでしょ」
「適当じゃないよ」
「ももはやさしいんだよ。みんなにおんなじなんだよ」

ももに話しかけてるようにも、みやのひとりごとにも聞こえた。
みんなに同じ態度をするのはみやの方だと思ったけど、言わなかった。

「こっちおいでよ」

腕を引っ張られて、特に抵抗する理由も無かったももは呆気なくベッドに倒れ込んだ。
ゴソゴソと動いたみやに後ろから抱きしめられる。
このままみやは寝てしまうと思ったのに、違かった。

「え、ちょ、なに待って」

抱きしめられてると思ったら、強引に仰向けにされて驚く。
みやが伸し掛かってきて、さらに頭が混乱する。

「もも」

耳元に熱い吐息が触れる。状況が飲み込めない。なに。なんなの。
みやの手がももの服の裾から入り込む。
素肌に触れられて、肌が震えた。

「待って、ってば、」

ダメ。
唇に触れる柔らかさに焦りが募る。
肩を掴んで強く押すと、みやが顔を上げた。
目が合って、一瞬息を呑む。
そんな目、今まで1度もされたことない。

「大丈夫、みやけっこうじょーずだよ?」

そう言って首筋に降りてきた唇に、ビクッと身体が跳ねた。
思い出す、みやの首に付いた赤い痕。
いつかの知らない香り。テーブルに置かれたままの2つのグラス。

「みや、ももだよ?」

今みやが触れてるのはももで。
だけど今までこんなことなかった。

みや結構上手だよ?

頭の中にさっきのみやの声が反響する。
みやにとっての当たり前が、ももにとっては初めてで。
無性に、悲しくなった。

679名無し募集中。。。2020/05/15(金) 00:29:00.120

みやを引き剥がすようにして起き上がる。
乱れた服を直しながら、ベッドを降りた。

「もも明日も仕事だから。早く帰んなきゃ」

声が掠れたけど、気にしてらんない。
返事が無くて振り返ったら、すでにみやは寝てた。呑気にも微かないびきまで立てて。
ものの数秒前まで起きてたよね?
心底呆れてそれ以上声も出ない。
酔っ払いの体に掛け布団をかけてから寝室を出た。

キッチンの冷蔵庫を開けてみたけど、すぐに閉じる。
なんにもいらない。
ただ側にいたいだけだから。
みやのことを覚えたくない。みやがくれるものを知ってしまったら、また欲しくなるから。

膝を抱えるようにして、その場に座り込んだ。
みやの匂い。嫌だ。覚えたくないの。
お願いみや、ももに触れないで。

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