まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

291名無し募集中。。。2018/02/06(火) 22:07:25.290

わたしがいなくなったらどうなるんだろう


子供の頃から突拍子もなくそれを考えることがある。
明日の天気を考える程度の興味心で、次の瞬間にはそれを考えていたことを忘れるぐらいの軽い気持ちで。
それを考えるときは大抵、他にすることの無い、どうしようもなく暇な時だ。

店員さんに持ってきてもらったカシオレをちびちび飲みながら、
目の前でテーブルにうつ伏せて寝ていて、右半分しか見えなくなっている雅の顔を見つめる。


たまには桃と外で飲みたい、とLINEをくれたのは雅からだった。
今日は仕事で会えないものだと思っていたから、不意なお誘いに私の心臓は簡単に高鳴った。

図書館に半日いても終わらなかった調べ物を、LINEが来てからものの1時間で終えられたことに我ながら驚いた。
急いでこの店に来たのは3時間前。雅が寝落ちてから30分が経った。


わたしがいなくなったらみんなを悲しませるのはわかっている。
ハローの仲間。友達。スタッフさん達。ファンのみんな。そして家族。
あんなに愛されといて、みんな悲しんでくれるかなんて愚かで罰当たりな事は考えたくもない。

ただ、雅は。

わたしの大好きな、そしてわたしのことが大好きな優しい雅は。
悲しんで悲しんで寂しがって泣いて、その後立ち直ってくれるのだろうか。
あるいは逆に、雅がいなくなったら私は―――。


「間もなくラストオーダーになりますが、追加のご注文はよろしいでしょうかー」


体がビクッと反応する。途端に居酒屋特有の喧騒が耳に入ってきた。


「あ、大丈夫でーす」
「かしこまりました〜!では伝票こちらに置いておきまーす」


自身を落ち着かせるためにカシオレを呷ったが、よく混ざっていなかったのか
底の方に沈殿していた甘すぎる部分が口内に広がり、思わず顔を顰める。

292名無し募集中。。。2018/02/06(火) 22:08:51.550

こんなことを考えたって仕方ない。
仕方ないことを考えてこんな切ない気持ちになるなんてバカみたい。
目頭が熱くなったのはアルコールのせいだ。カシオレが甘すぎるせいだ。

こんなバカなことを考えさせる時間を作った雅は重罪だと思う。
そしてそれ以上に愛おしさが膨れ上がって胸がむずむずする。


要は暇なんだよわたしは。
居酒屋デートなんて普通の大人のデートみだいだ、と心を弾ませていた恋人を置いて一人で酔い潰れて寝るなんて。
そんなところもかわいくてしょうがないなんて。


いつまでも気持ちよさそうに寝ているその綺麗な髪ををわしゃわしゃと撫でまわす。
寝てるくせにふわっと嬉しそうに笑って私の心を乱す雅はやっぱり重罪で愛おしくて苦しくなる。


あぁもう起きてよ。お会計はわたしが払っとくから。
はやく家帰って抱き合ってキスをしようよ。
今夜は甘やかしたくて仕方がないんだ。

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