雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - あだゆめ
358名無し募集中。。。2019/01/16(水) 22:33:15.630


「もも」

パジャマ姿で背を向けて座る桃子に、雅は声をかけた。
感謝、罪悪感、愛しさ。
すべての感情が押し寄せて、次の言葉が続かない。
せめてこちらを向いて欲しくて、二の腕に触れる。

「…痛!」

桃子が辛そうな声をあげた。

「どうしたの?」

そんなに強く掴んではいないのに。
雅はいぶかしく思い彼女の顔を覗き込む。
桃子はふいと顔をそらし、その視線をよけた。

「何でもない」
「何でもないことないでしょ」

語り聞かせるように肩に手を置くと、彼女の顔がまた歪んだ。嫌な予感が背中にはりついて離れない。
雅は素早く桃子のパジャマをはだけさせる。
…その姿に彼女は絶句した。

至る所に残る鬱血。
肩や腕に残る痛々しい痣。
乳房の際には火箸を押し付けられたような火傷の跡。
崩れ落ちそうな心を雅は必死で保った。

「何で」

ようやく口をついたのはそんな残酷な言葉で。

「本当に、何でもないから。みやが戻ってきてくれれば、それで」

桃子がか細い声で呟き、儚く微笑んだ。

「上手だって言ってもらえた。見た目に反してなかなか具合がいいって」
「…アホ」
「仕方がなかったの。…でも、許せないんだったら、それはそれだね」

結局、不貞は不貞だから。
そう言って桃子はパジャマの前をあわせる。

何も言えないまま、雅は桃子をベッドの上に押し倒す。
桃子は諦めたように目を閉じ、顔を背けた。
細い首に視線が釘付けになり、雅はそこに手をかけ…

359名無し募集中。。。2019/01/16(水) 22:34:19.460

「…っ!?」

雅はがばりと身を起こした。隣では桃子がすうすうと寝息を立てている。
ベリーズを守るため、激動の日を過ごしたのは自分も桃子も一緒で。
戻ってきて、張り倒されて怒られて、抱きしめあって。
その気持ちを燻らせたまま、激しく睦み情を交わして眠りについたのだ。
桃子の手や指には小さな傷の痕があった。慣れない敵のアジトでの、苦手な料理。
急ぐあまりつい力が入りすぎてしまったんだと恥ずかしそうに語っていた。
そのせいだろうか、あんな悪夢を見たのは。

動悸を落ち着かせようと彼女のパジャマをくつろげ、身体を見る。
小さな傷の跡以外、何もないのを確認し、安堵のため息をついた。
…しかし、もし私の解放と引き換えに求められたものが料理でなく身体だったら?桃子は差し出していただろう。

(無茶ばっかして、心配かけさせないでよ)

もう成人した女性とは思えないあどけない顔で眠る桃子に、雅はそっと囁く。
自分が守ろうとしたものと、その代償。そしてさっきの悪夢。
それらを打ち消すように桃子の手を取り、繋いだままふたたび目を閉じた。