雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - ある朝
591 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/24(木) 11:25:22.03 0

雅がスマホを手に取ったのと、着信を告げる振動はほぼ同時だった。
画面に表示される名前は、雅が思い浮かべていたその人自身。
そんな小さなことが嬉しくて。
そんな小さなことに喜んでいる自分が可笑しくて。
雅はふっと口の端を持ち上げる。

「みやっ! ねえ! 雪だよ!」
「そうだねー」

カーテンを開けると、外は真っ白で埋め尽くされていた。
後から後から降ってくる白さに、ほう、と目を細めたのが先ほどのこと。
久しぶりに目にする光景は、雅の気持ちを少なからず高揚させた。

「ね、ね、今日早めに来たりしない?」
「え?」
「仕事の前にさ、雪合戦しようよ」

弾んだ声で聞こえてきた提案に、雅も心が躍った。
見れば、道路にはところどころ積雪がうかがえる。
きっと、このくらい積もっていれば雪合戦くらいはおやすい御用だろう。

「ふふ、いーよ。もう出れるし」
「本当! ももね、もう向かってて」
「マジで? 気早くない?」

だってー、と笑う桃子は、何だか数年前の幼かった頃を思わせる。
基本的にインドア派な彼女がここまでハイテンションで遊ぼうと誘ってくるなんて、いつぶりだろう。

「わかった、うちもすぐ出る」

ああ、今日はいい日になりそうだな。
ふと、そんな言葉が浮かんで、雅は頬を緩ませた。