雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - くるん、ぎゅう
497名無し募集中。。。2018/09/09(日) 01:44:07.730


みや

ももが発した声は、静かな寝室の壁にコツンと当たって落ちた
みやは丸まったタオルケットを抱きしめて眠っている
ももが寝る時に必ず使う、お気に入りのタオルケット
それにぎゅーってしがみつくようにして眠っている姿があまりにかわいくて、携帯を取り出して写真を撮った

「...ん、...もも...?」

カメラの音に気付いたのか、みやがもぞもぞと動いた
少し掠れた寝惚け声

「ただいま」

ベッドの端に腰掛ける
体を捻って手を伸ばして、みやの長い髪を撫でた
最近また染め直したサラサラな金髪が指の隙間から落ちて、本当、お姫さまみたい

しばらくそうしていたら、ももぉーって、みやが両手を伸ばしてくる
カラコンを外した幼い瞳が、くるりとももを映す
細い腕の中に、素直に収まった

「ふふ、ももの匂いだぁ」

抱きしめたまま、ももの首筋に鼻を埋めたみやが、そんなことを言う
さっきから行動が何歳児だよって思うけど
かわいいからいっか

「みやったらもものタオルケット抱きしめて眠っちゃって...寂しかったの?」

ちょっとからかいたくなって、言ってみた
そしたら体を離されて間近で目が合う
あ、怒ったかなーって、そう思ったのに

「ももよりは、寂しくないよ」

優しく微笑んで、押し付けるようにキスされた
そしたら、ぶわって気持ちが溢れてきて、やっと気付いた
あーそうか、もも、みやに会えなくて寂しかったんだ

「遅くまでお疲れさま」

唇を離したみやが、くしゃって笑って、頭を撫でてくれる
胸がきゅんてして、堪らない

498名無し募集中。。。2018/09/09(日) 01:47:30.270

一緒にアイドルをやっていた頃、みやが隣にいてくれて救われたことがたくさんあった
卒業して新しい仕事に就いてからも、こうしてたくさん救われてる
昔から変わらない大切な相棒で、今は誰よりも愛しい恋人
溢れる想いが止まらない

「...いい?」

だからそのまま、包み隠さずさらけ出す
みやはふって笑って、またキスをしてくれた
本当、反則だよね
ツンデレはどこいったんだろう



みやが甘い声をあげる
決して大きいわけじゃないのに、その声はももの脳の奥まで響いてきて、クラクラする

みや
好きなの、大好き

戯言のようにこぼれ落ちる言葉が、みやの心の奥にも届いていればいい

そこは熱くて、ともすれば指が火傷してしまいそうなほど
ぎゅーって締め付けてくる感覚が、さっきみやが抱きしめてくれた時の感覚と重なった

もも

みやが呼んでる
綺麗な瞳を覗き込んだ
なんだ、やっぱりみやだって寂しかったんじゃん
嬉しさと、どこか切なさの混じった感情が湧き上がってきて、誤魔化すように唇を合わせた

求めるように、みやが舌を絡ませてくる
わかった、いっぱいあげる
指の速度を速めると、仰け反るようにして唇が離れた
ダメ、離さないで
もう1度、深く口付ける

みやの体が痙攣して、くたっとベッドに沈んだ
繋がれていた片手を離そうとすると、きゅっと指を絡め取られたから、そのままにしておいた

499名無し募集中。。。2018/09/09(日) 01:49:11.120


後始末を終えて、再び2人でベッドに横になる

「はい、これ」

そう言ってみやはももにタオルケットを被せてくれた
そしてそのまま抱きしめられる
これで完璧、って得意気な顔してる
何が完璧なのかわかんないけど、心底嬉しそうな顔してるからいいや
それに、みやに包まれてると安心するし

すぐにうとうとしてきて、目を閉じた
意識を手放す瞬間、耳元で声が聞こえた気がする
どうか、気のせいじゃありませんように


『みやも大好きだよ』