雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - エージェントももち
485名無し募集中。。。2017/12/05(火) 18:35:32.790

生放送番組の出演後、朝食を摂るため、桃子は一端隠れ家に戻った。公安のマークが予想以上に厳しく、なかなか目的地に近付けない。ここしばらく膠着状態が続いていた。

「テレビ、見たよ」

どうやってあの監視網をくぐり抜けようか。無駄に鋭い清水とかいう女刑事がとにかく目障りで…なんて考えていたせいで一瞬目の前の少女の言葉が飲み込めず、目をしばたたかせる。

「は?テレビ?」
「ほら、今朝の番組。前も出てたでしょ」
「あぁ…そう」
「そうって…感想とか聞きたくないの?」
「別に。あんなの、好きでやってるわけじゃないから」
事も無げにそう言うと、少女━雅は怒った様子を見せた。

「…なにそれ。じゃあ何、みや襲った時みたいに人殺しがしたいの」
「そういうわけじゃないけど」
朝からキーキーうるさい。食べ終えた桃子がのっそり席を立って出て行こうとしたら、後ろから突き刺すような声が届いた。

「あんたが本当にしたいことって、いったいなんなのよ?」
その問いには答えず、ちょっと出てくる。と言い残して家を出た。

本当にしたいこと。そんなこと、考えたことがなかった。考える必要もなかった。物心ついたときには既に“組織”にいた桃子は、ただ命令に従っておけばいいと思っていた。
なんだか寒さがきつくなった気がして歩を速める。まるで、迷いを振り切るように。