雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - キライスキダイキライ
289 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/10(木) 20:10:22.04 0
喧嘩っぷる的なみやももエロです
エロ苦手な方はご注意ください


「つぅッ!」

唇に走った鋭い痛みにありえないと睨み付けると、桃子がしたり顔でにやついていた。
痛みに怯んだ隙をつかれ、ぐ、と桃子の体重がのしかかる。
普段でも腕力では敵わない上に、不意打ちとあっては尚更敵うはずがない。
背中越しに感じる、カーペットの感触と、その先の奥の硬さ。
頭だけはぶつけないようにとご丁寧に差し出された掌に、けれど今は優しいなどと思う余裕はなかった。

「ねえ、みや。素直になりなよ」
「っさい……!」

つけっぱなしになっていたテレビのざわめきが、ぷつりと途絶える。桃子が器用に片手でそれを消したのだと分かった。
しんと沈黙が満ちて、こちらに注がれる桃子の視線に熱が増したのを感じた。
いつもなら、こうなってしまえば素直に桃子に主導権を譲るのがお約束。
けれど今日は、何故か、される側の気分にはなれなかった。

「みや——んんっ」

空いていた両腕を回し、無理やり桃子の体を引っ張り込む。
そのまま噛みつくように唇を奪い、半ば強引に中へと舌を侵入させた。
慌てたように逃げ惑う桃子の舌先を捕まえて、かと思えばぬるりと逃げられる。
ぴく、と桃子の体が小さく震えたのを感じて、更に動きを加速させようとしたところで、桃子に腕を振りほどかれた。
上体を起こした桃子に見下ろされる形になるが、桃子の強い視線を雅は正面から受け止める。

「ちょっとぉ、ごーいん」
「どっちが」

もともとは、桃子がいけないのだ。
いつものように一緒に夕食をとって、その後はまったりと過ごす。二人でいる時のお決まりのパターン。
それが今日は、唐突にキスをされた。
何の前触れもなく、合図のような軽いキスもなく、無遠慮に入ってきた桃子に苛立って。
火がついたというよりは、少しだけ意地を張ったような形で雅からもキスを返した。
多少強硬な姿勢に出れば、普段通り大人しくなるだろうと踏んでいた。
それなのに、絡めようとした舌先を逆に吸われ、それでもなお攻めようと唇を開いたところで桃子の歯に噛み付かれた。
その痛みをきっかけに押し倒されて、今に至る。

「ね、今日はももがしたいな」

そんなことを言いながらも、桃子が示す選択肢は一つだけ。
けれど、それを簡単に選んで言いなりになるなんてごめんだった。

「みやの気持ちはどうでもいいわけ?」
「んー、でも気持ちいーの好きでしょ?」
「そういう話してない」

"何でも分かってます"という態度が気に入らない、と思った。
それが当たっていれば文句はないが、そうではないから問題なのだ。

「なに?じゃあ、みやはどうしたいの?」

ジリジリと燻っていたところに、息を吹きかけられたような気がした。
こんなにも簡単に煽られ、焚きつけられる。
どこまでが桃子の意図するところなのだろう、どこからが桃子の想像を超えるところなのだろう。
依然として、雅はそれを掴めずにいた。
それさえも、なんだか悔しくて。

290 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/10(木) 20:11:00.05 0

「ちょ、みやっ」

先ほどよりも強引に、明確な意思を持って桃子の体を引き寄せた。
抱きしめるなどという穏やかな思いから出た行為ではない。
バランスを崩した桃子の全体重を引き受けると、雅はそのままするりと体勢を入れ替える。
先ほどとは逆に雅が見下ろす形になると、桃子の口角がうっすらと持ち上がるのが見えた。

「なるほどねぇ」
「……悪い?」
「いや、別に?」

組み敷かれているというのに桃子は余裕たっぷりに微笑んで、じわり、追い詰められたのは雅の方だったのかもしれない。

「じゃあ、おとなしくしてて」
「それはどうかなー」
「は?……ぁっ」

不機嫌なのだとアピールするために発した息は、そのまま甘い音となって漏れた。
いつの間にか服の裾から入り込んだ指先に、つ、と脇腹を撫で上げられる。
桃子の視線ばかりに注意がいっていて、忍び寄る指先への対処が遅れた。

「ももだってさ、今日はそっちの気分なんだけど」
「うるさ、ぃ」

桃子の切りそろえられた爪の先が、当たるか当たらないかギリギリのところで移動する。
たったそれだけのことに、どろりと甘さが溢れ出す。
指先一つで、簡単に持っていかれる。でも、今日は譲れない——譲りたくない。

「やめて」

イタズラを止めようとしない指先の動きは、両手を繋いで封じ込めた。
自由度は下がるが、それはお互いに同じこと。

「みやってば、そんな必死になんなくたって」
「黙ってよ」

次から次へと転がり出す言葉を取り上げようと、一方的に唇を塞ぐ。
甘噛みをして、桃子の舌先を吸い込んで、柔らかい部分を余すところなく唾液で満たして。

「……ふ、ぁ」

ちょっと待ってと言いたげに、繋ぎ止めていた桃子の指先に力が入る。
桃子の言いたいことは十分に伝わってきたが、止める気はさらさらない。
今日は自分がするのだと認めさせたい一心で、雅はひたすらに舌先を動かした。
合間に漏れる吐息には色がつき、いつしか零れ落ちた唾液は頬を滴って。

「ん、ぅ、みやっ!」
「った!」

キスとキスの隙間で再三呼ばれる名前を無視していると、突然額に加えられる鈍い衝撃。
遅れてやってきた痛みが、ズキズキと主張を始める。
本日二度目のありえないという顔で、雅は桃子を睨めつけた。

「頭突きとか、まじ」
「みやが悪い」

頭突きをしてきた本人にとってもダメージの大きい行為だったらしく、桃子の目は多少潤んでいるように見えた。

291 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/10(木) 20:11:43.94 0

「あのね、酸欠で死んじゃうから」
「頭突きしていい理由になんない」

さらに反論しようと開きかけた桃子の唇に、再び自分の唇で蓋をした。
桃子の唇を舐めて、そのまま耳元に下りていく。

「ホント、うるさい」

黙ってて、と小ぶりな耳に口先を寄せ、舌先を差し込むとわざと水音を立ててみせた。
桃子から微かに漏れる吐息は徐々に色づき、そのことに少しだけ満足して。

「……いいでしょ?」

あさっての方向に逸らされる視線を、雅は都合よく解釈することにした。
掴んだままだった両手を左手でまとめ、右手は服の裾へと向かわせる。
一気に捲くりあげ、勢いで下着も上にずらすと、桃子から非難の声が上がった。

「ちょ、下着伸びるじゃん」
「はいはい」

そっと肋骨をなぞり、わずかに反った背骨の隙間から下着を緩める。
ぴくりと反応したのを横目に、膨らみの先へと指を這わせた。
周辺をなぞっているだけなのに、硬さを増していく突起。
焦らしているつもりが、こちらまで焦らされているような感覚に陥る。

「ん、やぁっ」

堪らず吸い付き、軽く歯を立て、舌先で嬲った。
形の良い桃子の胸が自在に形を変え、その背中は素直に反らされる。
両手を解放すると、桃子はせっかちに雅の首へとしがみついた。
それらの仕草に気をよくして、雅は両手で桃子の胸の感触を味わうことにする。
豊かな柔らかさに任せて爪を食い込ませると、桃子の吐息の色が変わった。

「ぁっ、つぅ、あ」

目で訴えられる痛みは見なかったことにして、爪を立てた痕に優しく舌を触れさせる。
かと思えばもう片方を強めに摘んで、身を捩る桃子に雅は頬を緩ませた。
強めの刺激を与えて緩く撫でる、を繰り返す。
痛みと快感の輪郭がぼやけて一つになって混ざり合う感覚は、桃子が教えてくれたもの。

「もも」

気持ちいい?と問いかけのふりをして、答えなんてイエス以外は許さない。
それなのに。

「どう、ぁっ、か、な」
「いいくせに」

交わった桃子の視線は挑発的で、抱いているのに抱かれているような錯覚に陥った。
煽られるままに雅はさらに下へと指先を滑らせ、桃子の履いていたスカートへと手をかける。

「腰、上げてよ」
「みやも脱いで」

かち合う、視線。
変な意地など張らないでさらっと脱いでしまえばよかったのだが、あっと思った時にはタイミングを逸していた。
桃子と見つめあって、数秒。へにゃ、と桃子の口が歪むのが見えて。

293 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/10(木) 20:12:56.56 0

「あぁっ!」

出し抜けに下から与えられた刺激に、雅の背筋をぞくりと痺れが這い上がった。

「どしたの、みや?」
「く、ぅんっ、も、も……っ!」

いつの間にか桃子の指先は雅の下半身で遊んでいて、気まぐれに弾かれる刺激に雅は息を詰まらせた。
ふっと腰が抜けそうになって、空いていた腕で何とか体重を支える。
文句は形にならないまま、下半身の輪郭をなぞられてじわりと鳥肌が立った。

「ふふ、いい声だねえ?」
「だまっ、ぁあ」

布越しに緩く入り口を撫でられ、最も敏感な場所を圧迫される。
くらりと眩暈に襲われて、雅はぐっと目を閉じた。

「んー、やっぱり、みやの声も聞きたいな?」

桃子の声はからかうように響いて、雅の鼓膜をいたずらに揺らした。
触れられた先の布が湿っていることを自覚した矢先、濡れてるね、と囁かれて、さっと頬が熱を帯びる。

「みやがっ、ぁっ、するっ、の……!」
「だーかーらぁ、もももね、したいの」

分かる?と噛んで含めるように区切った言葉。子ども扱いをされたようで、頭に血が上る。
その間も止むことのない刺激に、何が原因で熱くなっているのか分からなくなってきた。
委ねそうになる体を何とか保って、雅は手近にあった肩口へとかぶりつく。

「ぃいっ!」

あえて乱暴に前歯を押し当て、そのまま強く吸いついた。

「あ!ちょ、みや」

桃子が狼狽えるのも構わずに吸い続け、その痕をペロリと舐める。
そっと顔を話すと、桃子の白い肌に浮かび上がる鮮やかな朱が確認できた。
雪の中に咲く花のよう、などと柄にもないことを思ってしまうくらいには綺麗で。
けれど今は、見惚れている場合ではなかった。

「もう、みや——ん、っ」

そんな素振りを少しも見せないままに、桃子の下着を、その向こうにある秘芯を指の腹で擦る。
予期せぬ刺激に跳ねる体。
服を脱がすのは諦めよう、今はそれより桃子の思考を、全てを自分のものにしたい。
奪い去って雅だけで満杯にして、溢れるほどに。

「はぁっ、ぅ、やっ」

294 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/10(木) 20:13:16.25 0

滴るほどに濡れた先へと分け入って、きっと一本じゃ埋め尽くせない。
そろりと更にもう二本、何も言わずに差し入れた。
その間にも、まとわり付く液体は量を増し、雅の指先を手の甲を手首を伝う。
どんな言葉を並べ立てられるよりも、今この指先を包みこむ温かさだけで安心できた。
指の長さに限界はあって、たどり着ける場所なんでたかが知れているのに。
それでも、もっと奥までと欲した。
行き当たった先の緩やかな凹凸に触れると、桃子が一層大きく跳ねて。
今日は奥がいい?問う余裕なんて残っていなかった。
雅の思考が桃子に支配されているように、桃子の中も雅でいっぱいであれば良い。そう願って。
指をばらばらに動かすと、桃子の小さな体が雅に縋りついてきた。
だんだんと間隔の短くなる嬌声を耳に溶かしながら、雅は更に上へと桃子を追い立てる。

「いっ、あぁっ、い、ちゃう、ぅあっ……!み……ゃ、ぁっ」

中に入った指先が締め付けられて、ドクドクと伝わる脈。
桃子の体が痙攣して大きく仰け反り、達したのだと分かった。

くったりと床に体重を預け、気怠げな呼吸はまだ少し荒い。
それを頬に受けながら雅はそっと桃子の唇を掠め取った。
そういえば今日は、戯れるようなキスさえしていない。そんなことを、ふと考えた。

「ほんと、みやってば」
「うるさい」

不規則な呼吸の合間でも、減らない口数に少しだけ苛立って。
ああ今日はこんなことばっかりだ、と片隅で思いながら一方的に口付ける。
かと思えば、下唇に閃いた痛みに反射的に顔を離した。にやり、と歯を見せながら桃子が笑う。
文句を言おうとしたところで、ぐるりと視界が回転した。

「ちょ、もも?」
「さーて、次はももの番だよね?」
「まっ、ぁっ」

諸々の順番をすっ飛ばし、桃子の指は太ももへ、そして更にその上へと移動する。
それが目指す先は容易に想像がついたが、抵抗する力は唇へと落とされた刺激に刈り取られた。
程なくして桃子から与えられる刺激に思考を放棄し、雅はしっかりと桃子を抱きしめた。