雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - タイムスリップの6
858 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 06:11:56.29 0
桃子に起こされ始まる一日。
準備されるようになった朝食。
とはいえ菓子パンかトーストにサラダが付くだけ。
身支度している間はやはり桃子の視線を感じいってらっしゃいのキスをされ家を出る。
帰宅すると漫画を読んでるか勉強しているかの桃子。
一緒に晩御飯を食べ一緒のベッドで眠る。
それが当たり前の日常になりつつあった。
休日の朝。
物音がしたわけでもアラームがなったわけでもないのに目が覚めた。
隣にいない桃子にひどく動揺した。
家中を見ても桃子の姿がない。
来た時同様にいきなりいなくなっただけ。
そう思っても力が抜ける。
ソファで呆然としていると玄関が開いて桃子が入って来た。
「あれ、みーやん今日は休みなのにどうしたの?」
「どこ行ってたの?」
「ジョギングに。ごめんねみーやん言っとけばよかったね」
珍しく本当に申し訳なさそうにシャワーを浴びに行った桃子。
聞こえてくるシャワーの音に桃子がいる事を実感する。
元の時間に戻った方がいいに決まっているのにいたことにひどくほっとした。
「体が鈍るからジョギングするようにしたんだけど今日はちょっと寝坊して」
朝食をとりながら説明される。
いつもはもっと人の少ない早朝にジョギングに出かけていると。
「今日どこか出かける?」
ジョギングにでるだけで一日中家にこもっているなんて窮屈だし退屈。
そう思って口にした提案はあっさり拒否された
「いいよ。一日家にいる方が楽だし。それよりみーやんは何の予定もないの?」
859 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 06:12:54.19 0
この桃子が家にいるのに下手に遊びに行けない。
「予定ないから出かけるか聞いたんだけど?」
「みーやんは出かけたい?」
「別にどっちでも」
「だったらお昼までもう一回寝直そうよ」
急かされるようにベッドに入れられる。
寝かしつけるように背中を撫でられ急激に眠気が襲ってくる。
「ももは寝ないの?」
「私は…」
聞き終わる前に眠りに落ちていた。
自然に目が覚め起き上がると何とも言えない匂いが部屋中に漂っていた。
キッチンには慌てた様子の桃子。
フライパンからは煙が上がっていた。
最近、料理ができるようになった桃子だけに懐かしい姿。
「お昼ご飯作ろうと思ったんだけど」
しょげた様子の桃子。
残骸の処理をした後、一緒に作る。
味見と称してつまみ食いをする桃子。
更に余計なアレンジを加えようとするのを必死に止めながらどうにか完成させた料理。
何とか食べられるレベルの代物なのに妙に美味しそうに食べる桃子が不思議だった。
昼食の後、ゴロゴロとソファの上で漫画か小説を読む桃子。
テレビもつけなければインターネットをする気配もなくただそれだけ。
ダラダラと時間を過ごす桃子の側で同じように時間を過ごした。
いつもより早い就寝時間。
それでもすぐに訪れる睡魔。
柔らかく体に触れる手と離れた体温に少し意識が覚醒する。
初日と同じ様に何かを確認するようなそれ。
どうかしたと聞こうとした声はポツリと呟かれた桃子の声で飲み込んだ。
860 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 06:13:53.12 0
「みーやんはまだ私の事が好きなの?」
疑問形ながらどこか確信めいた響き。
気持ちがバレていた。
それに血の気が引いていく。
「今の私はまだ…」
ため息が聞こえ衣擦れの音。
また背中に桃子の体温。
それがひどく熱く感じた。
昨日の夜に聞いたあの言葉。
いつから桃子にはバレていたのだろう。
それに途中で切れた言葉。
あの続きはなんなのだろう。
「どーかしたみや?」
気がつけばじっと見ていたらしく不思議そうに声をかけられる。
「なんでもない」
そう答えるとまた諦めたような笑い。
その理由がわからない。
レッスン中、何度も合う目。
自然に触れてくる手。
ここ数年はこんな事はなかった。
どんなに近くてもほんの僅かに距離があった。
それなのに今の距離はあの頃のものと近くて。
桃子の真意がわからない。
心が悲鳴をあげ、さりげなく距離を取った。
帰宅してもいる桃子。
声をかけてくる桃子を無視してベッドに潜り込む。
真意を聞きたい。
高校生の桃子にも今の桃子にも。
それでも返ってくる答えが怖くてその一歩が踏み出せない。
ドアが閉まる音がして足音が遠ざかった。
一睡もできず迎えた朝。
フラフラする頭。
頭を抱えていると部屋に入って来た桃子が慌てたように近寄ってくる。
861 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 06:16:36.55 0
「体調悪いの?」
心配そうな顔と声。
額に触れてきた手を払いのける。
「心配するフリとかいいから」
「何それ?」
「いいからほっといて」
「ほっとけない」
予想外に真剣な桃子。
「なんで?ももは反応見て遊んでるだけでしょ」
思考力が低下した頭。
被害者意識の強い攻撃的な発言。
「なんとも思ってない相手だからこんな事できるんでしょ。みやがももを好きなのわかってて反応確かめて面白がって」
「違う」
「だったら何?ももはみやの事、好きじゃなかったんでしょ。恋が何かの観察?」
「そうじゃない」
「わかんなかったってお疲れってあっさり終わらせたくせになんなの?今来て恋人みたいなことして。みやはもものおもちゃじゃない」
感情にまかせたそれはもはや八つ当たり。
黙りこんだ桃子を部屋から追い出し着替える。
昨日帰って来たときのままの鞄を手に玄関に向かう。
玄関脇で俯いて待っていた桃子がパッと顔を上げた。
横をすり抜けようとすると強い力で腕を捕まえられた。
「ちゃんと話すから今晩時間とってくれる?」
覚悟を決めたような表情。
それでも腹立たしさが先立って手を振り払う。
「今日は無理」
顔も見ずにそれだけ言うと叩きつけるようにドアを閉めて家を出た。