雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - タイムスリップの7
889 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 13:57:19.11 0
ささくれ立った感情。
それをどうにか押さえつける。
もうライブまでそんなに時間がないのにざわめく心。
別れた後の桃子の態度が優しかったのは憐れみ?それとも少しの好意からくる罪悪感からの優しさ?
近づくたび触れるたびそう聞きたくなる。
でもそんな話をしても今の桃子にとっては過去の事。
最近の近い距離だってただ最後だから感情の高まりで増えたスキンシップ。
きっと高校生の桃子がいるから眠らせていた感情が揺さぶられ過剰に気になるだけ。
冷静になろうとしても上手くいかない。
休憩中、隅の方に座り込んで目を瞑っていると肩に触れてくる手。
「みや体調悪いの?」
朝の桃子と被ってしまい思わず払いのけてしまう。
かなしそうに一瞬だけ手を見つめた桃子。
「みやに何かしたかな?触られるのが嫌なら触れないから、ごめんね」
今の桃子に何かされたわけじゃない。
それでも上手く対応できずただ首を横に振るしかなかった。
休憩が終わりリハーサルが再開すると心配するように何度もこちらを見てくる桃子。
仲間としておかしな様子の自分を心配してくれてる。
それが痛かった。
高校生の桃子に会いたくなくて帰った実家。
心を騒つかせる存在がいなくて少し落ち着く。
一晩経って少し冷えた頭。
桃子の声で起こされない朝に違和感を感じた自分に苦笑が漏れた。
部屋に帰ると静かな面持ちの桃子に出迎えられた。
890 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 14:01:10.01 0
「昨日はごめん」
「ううん。みーやんが怒っても仕方ないと思う」
「それで?ちゃんと話してくれるんでしょ」
「その前に今のみーやんと私はどういう関係?今の私はみーやんをどう思ってる?」
難しい質問。
どう思ってるかなんてこっちが聞きたいくらい。
「いい仕事仲間なんじゃないかな」
「いつから?」
「ももと別れてからはたぶんずっと。それ以上にも以下にもなってない」
「そっか」
考えこむように黙る桃子。
時計の時を刻む音だけが妙に大きく耳につく。
「全部は正直には話せない。でも嘘は絶対にいわないからそれだけは信じてほしい」
まっすぐな目に頷く。
「まずみーやんで遊んでるわけでもないしからかってるわけでもないから。それは絶対にない。今もだしみーやんからしたら高校生の時も。少なくとも悪意は一切ないから」
疑うのが悪いほどに真剣な表情。
それだけに何の意図があったのか余計に気になる。
「ただ確かめたかったことがあったんだ。だから本当はみーやんじゃなきゃダメだった。付き合い始めたあの日に言ったことはほとんど嘘。」
「確かめたかったことって何?」
「それは言えない」
「じゃあみやがももの事、好きだっていつわかったの?初めから?」
そう言うと驚いたようなそぶりを見せ首を横に振る桃子。
891 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/30(金) 14:04:15.57 0
「最初から好きだったの?」
驚きを隠せない様子の桃子。
何故か頭を抱えて小さく何か呟いた。
聞き取れなかったそれに聞き返すと気にしないでとしょげた感じで返される。
「みーやんがももの事、好きだって確信したのは結構最近だよ。最初からじゃない」
「最近っていつ?」
「みーやんの誕生日の後くらい」
それなら付き合い始めてすぐになる。
首を傾げると何かに気づいたようにああと声を上げた。
「ごめん嘘ついてた。本当はクリスマスの後から来た」
「なんでそんな嘘を?」
「みーやん覚えてるかな?もう今はほとんどみーやんと会ってないんだよ。こっちに来た日はたぶん一ヶ月ぶりくらい。それでベタベタしたら不自然でしょ」
「だったら普通にしとけばいいのになんで?」
少し言い澱み気まずそうに目を逸らされる。
「まだみーやんが私の事が好きなのか確かめたかったから」
「なんでそんな事する必要があったの?」
「今のももに悪いからそれは言えない。ごめん。ちゃんと話すって言ったのに」
「だったらこれだけ答えて。みやの事どう思ってる?」